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第三章:蒸奇の国・ガンク・ダンプ
第44話
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スチームトレインによる移動を経て四人は国の西側、「リーアスシティ」と呼ばれる街へ来ていた。駅舎を出た一行はレストラン「カルロ・メンタ」を目指す。
「む、到着であります。お疲れ様でありました。」
クロエたち三人を先導するルウガルーがとある建物の前で立ち上がった。見上げた視線の先、そこにあったのは高級レストランと言う評判に反してそこまで大きくない建物だった。周囲に超高層ビルが立ち並ぶ中、三階建ての古風な外観である。
「この店が人気の理由の一つとして、この古風な外観もあるそうであります。客をそこまで収容できないので、どうしても予約がなかなか取れずじまいでありまして……」
そう言ったルウガルーは入口ドアの前に立つボーイに軍人手帳を掲げて話しかけた。
「三階を予約していた、鉄血蒸奇軍特任編成隊のヴォルケンシュタインであります。」
「お待ちしておりました。ご案内いたします、こちらへどうぞ。」
ボーイはそう言うと四人を入口へは通さず、建物の横にある昇降機へ案内した。四人が乗り込むとボーイが乗り込み昇降機を操作する。
ガコンと言う作動音と共に五人を乗せた箱は上昇を始めた。
「へぇー、外から入るんですか?」
クロエが感心するように声を上げる。その疑問にボーイが答えた。
「はい。三階は一室貸し切り専用のフロアとなっておりまして、先ほどの入口からはお客様は入れない構造となっております。三階へ行かれるお客様はこちらの専用昇降機にてご案内しております。」
流石は老舗高級店なのだろう。V.I.P.への配慮が行き届いた対応を取っている。その対応にサラとミーナは平然とした態度であるが、クロエはすっかり委縮してしまっていた。
(な、何というビップ待遇……ヒフミさんってそんな偉くなったの?)
チーンと言うベル音が鳴り、昇降機が三階へ到着する。扉が開かれると、そこには赤絨毯の敷かれた高級感あふれる廊下が伸びていた。
「レ、レッドカーペット……」
絶句と言った様子でクロエが呟く。ボーイの案内と共に四人は昇降機を降りて、足音を完全に吸収するそのカーペットの上を歩いて行った。
「ふむ、カーペットには汚れ一つなく毛は立っている……廊下にある調度品も一級品。流石国内最高峰と名高いカルロ・メンタです。」
「とんでもないことでございます。お褒めのお言葉、誠に恐縮です。到着いたしました。こちらがお部屋にございます。」
ミーナの言葉に一つ礼を返したボーイは、四人を廊下に一つある扉の前へ案内した。重厚な木目の扉は、この砂漠地帯のガンク・ダンプで誂えるとなるとそれだけで目が飛び出るほどの費用だろう。
重たい見た目に反し、扉は音もなく開かれる。その扉の先、広い室内にはその中心に縦長の机が設置されていた。真っ白なテーブルクロスの上には一目で高級と分かる食器の類が用意されていた。
「ふむ、隊長はまだ到着されていないようでありますな。では、お三方。申し訳ないでありますが先にご着席ください。自分は隊長へ連絡を取るであります。」
そう言うとルウガルーは先ほど入ってきた扉から出て行ってしまった。残された三人は顔を見合わせると、示し合わせたように席へ着席する。
すると、まるでそれを何処かから見ていたかのように部屋にあるもう一つの扉がノックされた。そして扉があけられると、そこから琥珀色の液体が注がれたワイングラスをトレイに乗せた給仕が入ってきて三人の前にグラスを置いていった。
「お客様が揃うまで、まずはこちらをお楽しみください。南方の国より輸入されました白葡萄酒でございます。」
給仕は軽い説明を加えると一礼し扉から去っていった。三人は目の前に置かれたグラスを手に取るとお互いにグラスを合わせた。
「「「乾杯。」」」
チンという小気味いい音を立てグラスが鳴る。三人はそれぞれ思い思いに香りや色を楽しんだ後、葡萄酒を口に含んでいった。
「おぉ……まさかこっちの世界でも呑めるだなんて……感激ですね。」
クロエがうっとりとした目でそう呟いた。見た目少女である彼女が酒をあおるその姿は、彼女の前世の世界観からすれば犯罪に当たるだろう。しかし彼女とてその前世では立派に住まう国の飲酒許可年齢に達しており、人よりも多くの酒を飲んでいたのだ。たとえそれが初めていく飲み屋では必ず一回は提供を断られる見た目であったとしても、たとえそれが店で酒を買おうものなら身分証明書の生年月日欄を必ず注視されるような外見であったとしてもだ。
「……? どうしたんですの、クロエさん。上を見つめたりなんかして……」
「……いえ、なんか少し気になって。」
だが、この世界では特にそういったことはなさそうだ。クロエの発言にサラもミーナも特に反応しない。
「さすが世界中から貿易品の集まるガンク・ダンプですね。ここまで上等な南方産の葡萄酒をここで飲めるとは……」
「郷でも何度か呑んだことがありますけど、やっぱり葡萄酒は美味しいですわね。」
サラとミーナもめいめいにウェルカムドリンクを楽しんでいる。しばらくたった後にクロエたちの入ってきた扉がノックされた。そのノックはどこか力強さを感じさせるものだった。
「悪い、遅れたな。」
そう言いながら入室してきたのは一人の長い黒髪の女性であった。ルウガルーと同じ色の軍服を着ているが、そこには様々な装飾がなされている。それは即ち彼女の階級の高さを示すものだ。大きな上着をまるでマントの様に肩にかけている。一つに結上げた漆黒の髪はその上に鎮座する軍帽と相まって厳しさを感じさせるようだ。
銅の色を示す両の瞳は意志の強さを感じさせる力強いまなざしだった。しかしそれでいてどこか女性らしさを感じさせる力強さ。凛としていて儚くて。どこか武家の女性のようなものを感じさせる佇(たたず)まいだった。
彼女は部屋へ入室すると、被っていた軍帽を取り右手をそろえ額の横へ。敬礼の形をとって挨拶をした。
「ガンク・ダンプ国軍、『鉄血蒸奇軍』の特別編成隊隊長の、ヒフミ特任将軍だ。こちらの紹介は済んでいるかな? 私の部下のヴォルケンシュタイン少佐だ。」
後から入ってきたルウガルーがヒフミに習って敬礼する。そのまま彼女はヒフミの上着と軍帽を預かり、部屋の隅の衣装掛けに吊るしていった。
ヒフミは机に近づきながらクロエたち三人を見回した。そして不機嫌そうに一言漏らす。
「……なんだ、アイツはまだ来てないのか。人を誘っておいてその張本人が遅れるとは……やはりたるんでおるな。」
「あ、あの……」
ヒフミの不機嫌そうな声に、クロエが恐る恐ると言った調子で声を上げた。それに気が付いたヒフミは先ほどまでの様子は一転、優しい口調でクロエに話しかけた。
「ん? どうしたのかな、お嬢さん。私に何か用事?」
(あー、ヒフミさんって子供の前だと優しいんだ……そう言えば将来は保育士か小学校の先生になりたいって言ってたの聞いたことあるな……)
汗を流しながら言葉を探すクロエ。その様子にヒフミは怒ることも急かすこともなくじっと言葉を待っている。
(これが普段のボクの前だったら、「早く何か言わんか!」って怒鳴っていそうだけどな……あー、嫌だなー。これ正体言ったら絶対怒られるよね……でも、言わないわけにはいかないよな……)
意を決したようにクロエがヒフミをまっすぐに見つめ、その口を開いた。
「実は、ですね……」
「うんうん。」
「ボ、ボクが……クロエ、なんです……」
「……ん?」
―続く―
「む、到着であります。お疲れ様でありました。」
クロエたち三人を先導するルウガルーがとある建物の前で立ち上がった。見上げた視線の先、そこにあったのは高級レストランと言う評判に反してそこまで大きくない建物だった。周囲に超高層ビルが立ち並ぶ中、三階建ての古風な外観である。
「この店が人気の理由の一つとして、この古風な外観もあるそうであります。客をそこまで収容できないので、どうしても予約がなかなか取れずじまいでありまして……」
そう言ったルウガルーは入口ドアの前に立つボーイに軍人手帳を掲げて話しかけた。
「三階を予約していた、鉄血蒸奇軍特任編成隊のヴォルケンシュタインであります。」
「お待ちしておりました。ご案内いたします、こちらへどうぞ。」
ボーイはそう言うと四人を入口へは通さず、建物の横にある昇降機へ案内した。四人が乗り込むとボーイが乗り込み昇降機を操作する。
ガコンと言う作動音と共に五人を乗せた箱は上昇を始めた。
「へぇー、外から入るんですか?」
クロエが感心するように声を上げる。その疑問にボーイが答えた。
「はい。三階は一室貸し切り専用のフロアとなっておりまして、先ほどの入口からはお客様は入れない構造となっております。三階へ行かれるお客様はこちらの専用昇降機にてご案内しております。」
流石は老舗高級店なのだろう。V.I.P.への配慮が行き届いた対応を取っている。その対応にサラとミーナは平然とした態度であるが、クロエはすっかり委縮してしまっていた。
(な、何というビップ待遇……ヒフミさんってそんな偉くなったの?)
チーンと言うベル音が鳴り、昇降機が三階へ到着する。扉が開かれると、そこには赤絨毯の敷かれた高級感あふれる廊下が伸びていた。
「レ、レッドカーペット……」
絶句と言った様子でクロエが呟く。ボーイの案内と共に四人は昇降機を降りて、足音を完全に吸収するそのカーペットの上を歩いて行った。
「ふむ、カーペットには汚れ一つなく毛は立っている……廊下にある調度品も一級品。流石国内最高峰と名高いカルロ・メンタです。」
「とんでもないことでございます。お褒めのお言葉、誠に恐縮です。到着いたしました。こちらがお部屋にございます。」
ミーナの言葉に一つ礼を返したボーイは、四人を廊下に一つある扉の前へ案内した。重厚な木目の扉は、この砂漠地帯のガンク・ダンプで誂えるとなるとそれだけで目が飛び出るほどの費用だろう。
重たい見た目に反し、扉は音もなく開かれる。その扉の先、広い室内にはその中心に縦長の机が設置されていた。真っ白なテーブルクロスの上には一目で高級と分かる食器の類が用意されていた。
「ふむ、隊長はまだ到着されていないようでありますな。では、お三方。申し訳ないでありますが先にご着席ください。自分は隊長へ連絡を取るであります。」
そう言うとルウガルーは先ほど入ってきた扉から出て行ってしまった。残された三人は顔を見合わせると、示し合わせたように席へ着席する。
すると、まるでそれを何処かから見ていたかのように部屋にあるもう一つの扉がノックされた。そして扉があけられると、そこから琥珀色の液体が注がれたワイングラスをトレイに乗せた給仕が入ってきて三人の前にグラスを置いていった。
「お客様が揃うまで、まずはこちらをお楽しみください。南方の国より輸入されました白葡萄酒でございます。」
給仕は軽い説明を加えると一礼し扉から去っていった。三人は目の前に置かれたグラスを手に取るとお互いにグラスを合わせた。
「「「乾杯。」」」
チンという小気味いい音を立てグラスが鳴る。三人はそれぞれ思い思いに香りや色を楽しんだ後、葡萄酒を口に含んでいった。
「おぉ……まさかこっちの世界でも呑めるだなんて……感激ですね。」
クロエがうっとりとした目でそう呟いた。見た目少女である彼女が酒をあおるその姿は、彼女の前世の世界観からすれば犯罪に当たるだろう。しかし彼女とてその前世では立派に住まう国の飲酒許可年齢に達しており、人よりも多くの酒を飲んでいたのだ。たとえそれが初めていく飲み屋では必ず一回は提供を断られる見た目であったとしても、たとえそれが店で酒を買おうものなら身分証明書の生年月日欄を必ず注視されるような外見であったとしてもだ。
「……? どうしたんですの、クロエさん。上を見つめたりなんかして……」
「……いえ、なんか少し気になって。」
だが、この世界では特にそういったことはなさそうだ。クロエの発言にサラもミーナも特に反応しない。
「さすが世界中から貿易品の集まるガンク・ダンプですね。ここまで上等な南方産の葡萄酒をここで飲めるとは……」
「郷でも何度か呑んだことがありますけど、やっぱり葡萄酒は美味しいですわね。」
サラとミーナもめいめいにウェルカムドリンクを楽しんでいる。しばらくたった後にクロエたちの入ってきた扉がノックされた。そのノックはどこか力強さを感じさせるものだった。
「悪い、遅れたな。」
そう言いながら入室してきたのは一人の長い黒髪の女性であった。ルウガルーと同じ色の軍服を着ているが、そこには様々な装飾がなされている。それは即ち彼女の階級の高さを示すものだ。大きな上着をまるでマントの様に肩にかけている。一つに結上げた漆黒の髪はその上に鎮座する軍帽と相まって厳しさを感じさせるようだ。
銅の色を示す両の瞳は意志の強さを感じさせる力強いまなざしだった。しかしそれでいてどこか女性らしさを感じさせる力強さ。凛としていて儚くて。どこか武家の女性のようなものを感じさせる佇(たたず)まいだった。
彼女は部屋へ入室すると、被っていた軍帽を取り右手をそろえ額の横へ。敬礼の形をとって挨拶をした。
「ガンク・ダンプ国軍、『鉄血蒸奇軍』の特別編成隊隊長の、ヒフミ特任将軍だ。こちらの紹介は済んでいるかな? 私の部下のヴォルケンシュタイン少佐だ。」
後から入ってきたルウガルーがヒフミに習って敬礼する。そのまま彼女はヒフミの上着と軍帽を預かり、部屋の隅の衣装掛けに吊るしていった。
ヒフミは机に近づきながらクロエたち三人を見回した。そして不機嫌そうに一言漏らす。
「……なんだ、アイツはまだ来てないのか。人を誘っておいてその張本人が遅れるとは……やはりたるんでおるな。」
「あ、あの……」
ヒフミの不機嫌そうな声に、クロエが恐る恐ると言った調子で声を上げた。それに気が付いたヒフミは先ほどまでの様子は一転、優しい口調でクロエに話しかけた。
「ん? どうしたのかな、お嬢さん。私に何か用事?」
(あー、ヒフミさんって子供の前だと優しいんだ……そう言えば将来は保育士か小学校の先生になりたいって言ってたの聞いたことあるな……)
汗を流しながら言葉を探すクロエ。その様子にヒフミは怒ることも急かすこともなくじっと言葉を待っている。
(これが普段のボクの前だったら、「早く何か言わんか!」って怒鳴っていそうだけどな……あー、嫌だなー。これ正体言ったら絶対怒られるよね……でも、言わないわけにはいかないよな……)
意を決したようにクロエがヒフミをまっすぐに見つめ、その口を開いた。
「実は、ですね……」
「うんうん。」
「ボ、ボクが……クロエ、なんです……」
「……ん?」
―続く―
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