55 / 110
第三章:蒸奇の国・ガンク・ダンプ
第55話
しおりを挟む
「や、やりましたわー!!」
サラがもろ手を挙げて立ち上がり叫んだ。周囲の観衆も同じように立ち上がり、誰もが予想しえなかった結末にその興奮を高ぶらせている。その興奮は止まるところを知らないようで、あっという間にコロッセオ全体を包み揺さぶるのだった。
「す、凄いですわ! 流石クロエさん、信じてましたわ!!」
「ふぅむ……確かに、流石はAランクメンバーだね。いくらカウンターとは言え、ああも見事に決めるなんてねぇ。」
「しかも、先ほどのは相手の『自動防御』を見越しての攻撃でした。恐らくは相手のシールドバッシュから得た着想だと思いますが……」
「そ、それはどういうことですの?」
二人で試合展開を語り合うオトミとミーナに対し、一部分からない様子で尋ねるサラ。その言葉にミーナが解説を加える。
「先ほどは、対戦相手のキリア様のトドメの一撃をクロエさんが超加速を用いた回避で背後に回り、その勢いのまま大剣を盾にした体当たりで勝負が決まりました。ここまではよろしいですか?」
「え、ええ。問題ありませんわ。」
すこし興奮が落ち着いたのか、サラはストンと椅子に座り直し話を聞き始めた。
「あの一連の流れにおいてクロエさんが勝利に至った要因は二つございます。」
「二つ、ですの?」
「はい。まず初めに、位置取りですね。最後の瞬間、クロエさんはフィールドの端の方へいました。試合を見ていましたが、クロエさんは相手に悟られぬようあの位置へわざと向かっていたのです。」
「そうですわね。それは私にもよくわかりましたわ。あえて大きく飛ばされていたり、弾かれる方向を変えていたりと少し意味が分かりませんでしたけど、最後のあの場面へ向かうためだったとしたら納得ですわ。」
サラが顎に手を添えながら話し出す。弓を主武器にする彼女にとって、戦闘における位置取りはまさに命に係わる問題だ。それゆえにクロエの戦いにおいてほとんどの観客が気づかないであろう位置取りに気が付いたのだ。
しかし、そこまで語ったところでサラの言葉は止まる。サラが先ほどの戦闘において気が付いたクロエの工夫は位置取り以外にはなかったのだ。むしろそれこそがすべてを決定づけたのだと考えてすらいる。
その様子を見たミーナが軽く微笑みながら言葉を続けた。
「もう一つの点は、お嬢様では気づきにくいかと思われます。クロエさんの勝利を決定づけた一番の要因、それこそは、最後の攻撃にあるのです。」
「最後の攻撃、ですの? 私の目にはただの体当たりにしか見えなかったのですけど……」
「ええ。間違いありません。あれはまごうことなき体当たりです。しかし重要なのは、斬撃武器を装備しているにもかかわらず、何故体当たりを選択したか。この一点なのです。お嬢様とて、攻撃するならばお手持ちの武器を使うかと思います。それなのにクロエさんは大剣による斬撃を行わず、大剣を盾として体当たりをなさいました。何故だか、分かりますか?」
ミーナの問いかけにサラはその細い眉をゆがませる。腕を組み、自身の形よく整った胸を寄せ上げながら悩む姿は一枚の絵画にしても良いくらいであったが。
数秒の黙考を経たのちに、サラは閉じていた瞼を開き、その深緑の瞳をミーナへ向けた。そして眉を八の字にしたまま軽く情けない声で降参と告げる。
「まぁ、遠距離武器を使われるお嬢様には分かりにくいでしょうね。まずお嬢様に知っておいてほしいのは、攻撃には三つの種類があると言う事です。」
「それは、遠中近距離という意味ですの?」
「いえ、攻撃の効果における三種類です。点と線と、面です。例えば斬撃武器ならば、その攻撃の効果が及ぶ軌跡は線状となります。お嬢様の使う弓矢なら、相手に攻撃の効果が及ぶ形は点です。魔法による爆撃ならば面です。この区分けは、ご理解できますか?」
「……そうですわね。今まで意識したことのない分け方ですけど、確かにそう分かれますわね。」
サラが納得したように頷いた。彼女の様に同じ武器を使い続ける者にとって、他の武器種の事を考えることはしなかったのだろう。
「そして、先ほどのクロエさんの場面に戻りますが、クロエさんはキリア様の丁度背後へと位置取りをなさいました。その位置関係において線状の攻撃である斬撃は、およそ天頂を起点とした円形の攻撃しか取れません。更に言うならばその攻撃はどれも横からの出発、相手へ加わる力も横方向へそれてしまいます。『自動防御(オートガード)』を備えた上に、重量の面でも劣るクロエ様の攻撃ならば、恐らく微動だにせず受け止められてしまっていたでしょう。」
「そうですわね……あ、それならば、突きはどうですの? 剣は突きができますわ。これはいわゆる点の攻撃ですわ。」
サラが閃いたと言うように声を上げる。剣は線状の攻撃の他、点の攻撃である突きを行える。攻撃の自由度で言うならばとても広いものだろう。ミーナもまさかサラからその指摘があるとは思わなかったのだろう。少し眉を上げ、驚いたような表情を見せた。
「素晴らしい。流石はお嬢様です。お嬢様の仰る通り、線の攻撃がマズいのならば面の攻撃か、点である突きが効果的でしょう。しかし、点の攻撃は高い攻撃力を秘める反面、一つ弱点を持つのです。」
「弱点ですの?」
「はい。それこそ、点であるが故の攻撃範囲の狭さ、そしてそこからくる避けられやすさであったり、攻撃をそらされやすかったりなどの点です。点の攻撃は攻撃範囲が狭いので、少し動かれるだけで攻撃が外れます。また、武器を横からいなされる心配もありますしね。」
「……なるほど。ですからクロエさんは剣を使った斬撃でも突きでもなく、剣を平らに構えて押し出す面の攻撃をしたんですのね?」
「はい、恐らく。面の攻撃は威力が散りやすい欠点があるものの、その攻撃範囲の広さや避けにくさが長所です。あの場面で大剣によるシールドバッシュを行うことで、相手の『自動防御』ごと相手を吹き飛ばすことができるのです。また、フィールドの端と言う位置取り、あそこで位置取りを入れ替えることで少しの吹き飛ばしで相手を場外に落とすことができます。見事に計算された試合運びでした。天晴です。」
ミーナの説明にサラは完全に納得したようだ。また、その周囲にいた人々もミーナの説明を聞き、納得したように頷いていいる。彼らも先ほどの攻防が何となくすごいとは思ったが、具体的にどう凄いのか分かっていなかったのだろう。
一連の説明をもとより理解していたであろうオトミですら、その説明に感心したようにしていた。そして笑いながらとある提案をミーナに持ちかけた。
「メイドさん、あんた説明が上手だねぇ。」
「恐れ入ります。昔はお嬢様のお世話係や教育係をしておりましたので。」
「どうだい、この国で教師をやらないか? アンタならどんな科目でも教えられるだろう? 今ちょうど教師が不足しているらしいんだよ。」
オトミの勧誘にミーナは口を隠して微笑んだ。そして表情は笑みのままだが、その言葉に力を込めてきっぱりと断るのだった。
「申し訳ありません。大変魅力的な提案ですが、お断りさせていただきます。わたしはあくまでメイドですから。」
―続く―
サラがもろ手を挙げて立ち上がり叫んだ。周囲の観衆も同じように立ち上がり、誰もが予想しえなかった結末にその興奮を高ぶらせている。その興奮は止まるところを知らないようで、あっという間にコロッセオ全体を包み揺さぶるのだった。
「す、凄いですわ! 流石クロエさん、信じてましたわ!!」
「ふぅむ……確かに、流石はAランクメンバーだね。いくらカウンターとは言え、ああも見事に決めるなんてねぇ。」
「しかも、先ほどのは相手の『自動防御』を見越しての攻撃でした。恐らくは相手のシールドバッシュから得た着想だと思いますが……」
「そ、それはどういうことですの?」
二人で試合展開を語り合うオトミとミーナに対し、一部分からない様子で尋ねるサラ。その言葉にミーナが解説を加える。
「先ほどは、対戦相手のキリア様のトドメの一撃をクロエさんが超加速を用いた回避で背後に回り、その勢いのまま大剣を盾にした体当たりで勝負が決まりました。ここまではよろしいですか?」
「え、ええ。問題ありませんわ。」
すこし興奮が落ち着いたのか、サラはストンと椅子に座り直し話を聞き始めた。
「あの一連の流れにおいてクロエさんが勝利に至った要因は二つございます。」
「二つ、ですの?」
「はい。まず初めに、位置取りですね。最後の瞬間、クロエさんはフィールドの端の方へいました。試合を見ていましたが、クロエさんは相手に悟られぬようあの位置へわざと向かっていたのです。」
「そうですわね。それは私にもよくわかりましたわ。あえて大きく飛ばされていたり、弾かれる方向を変えていたりと少し意味が分かりませんでしたけど、最後のあの場面へ向かうためだったとしたら納得ですわ。」
サラが顎に手を添えながら話し出す。弓を主武器にする彼女にとって、戦闘における位置取りはまさに命に係わる問題だ。それゆえにクロエの戦いにおいてほとんどの観客が気づかないであろう位置取りに気が付いたのだ。
しかし、そこまで語ったところでサラの言葉は止まる。サラが先ほどの戦闘において気が付いたクロエの工夫は位置取り以外にはなかったのだ。むしろそれこそがすべてを決定づけたのだと考えてすらいる。
その様子を見たミーナが軽く微笑みながら言葉を続けた。
「もう一つの点は、お嬢様では気づきにくいかと思われます。クロエさんの勝利を決定づけた一番の要因、それこそは、最後の攻撃にあるのです。」
「最後の攻撃、ですの? 私の目にはただの体当たりにしか見えなかったのですけど……」
「ええ。間違いありません。あれはまごうことなき体当たりです。しかし重要なのは、斬撃武器を装備しているにもかかわらず、何故体当たりを選択したか。この一点なのです。お嬢様とて、攻撃するならばお手持ちの武器を使うかと思います。それなのにクロエさんは大剣による斬撃を行わず、大剣を盾として体当たりをなさいました。何故だか、分かりますか?」
ミーナの問いかけにサラはその細い眉をゆがませる。腕を組み、自身の形よく整った胸を寄せ上げながら悩む姿は一枚の絵画にしても良いくらいであったが。
数秒の黙考を経たのちに、サラは閉じていた瞼を開き、その深緑の瞳をミーナへ向けた。そして眉を八の字にしたまま軽く情けない声で降参と告げる。
「まぁ、遠距離武器を使われるお嬢様には分かりにくいでしょうね。まずお嬢様に知っておいてほしいのは、攻撃には三つの種類があると言う事です。」
「それは、遠中近距離という意味ですの?」
「いえ、攻撃の効果における三種類です。点と線と、面です。例えば斬撃武器ならば、その攻撃の効果が及ぶ軌跡は線状となります。お嬢様の使う弓矢なら、相手に攻撃の効果が及ぶ形は点です。魔法による爆撃ならば面です。この区分けは、ご理解できますか?」
「……そうですわね。今まで意識したことのない分け方ですけど、確かにそう分かれますわね。」
サラが納得したように頷いた。彼女の様に同じ武器を使い続ける者にとって、他の武器種の事を考えることはしなかったのだろう。
「そして、先ほどのクロエさんの場面に戻りますが、クロエさんはキリア様の丁度背後へと位置取りをなさいました。その位置関係において線状の攻撃である斬撃は、およそ天頂を起点とした円形の攻撃しか取れません。更に言うならばその攻撃はどれも横からの出発、相手へ加わる力も横方向へそれてしまいます。『自動防御(オートガード)』を備えた上に、重量の面でも劣るクロエ様の攻撃ならば、恐らく微動だにせず受け止められてしまっていたでしょう。」
「そうですわね……あ、それならば、突きはどうですの? 剣は突きができますわ。これはいわゆる点の攻撃ですわ。」
サラが閃いたと言うように声を上げる。剣は線状の攻撃の他、点の攻撃である突きを行える。攻撃の自由度で言うならばとても広いものだろう。ミーナもまさかサラからその指摘があるとは思わなかったのだろう。少し眉を上げ、驚いたような表情を見せた。
「素晴らしい。流石はお嬢様です。お嬢様の仰る通り、線の攻撃がマズいのならば面の攻撃か、点である突きが効果的でしょう。しかし、点の攻撃は高い攻撃力を秘める反面、一つ弱点を持つのです。」
「弱点ですの?」
「はい。それこそ、点であるが故の攻撃範囲の狭さ、そしてそこからくる避けられやすさであったり、攻撃をそらされやすかったりなどの点です。点の攻撃は攻撃範囲が狭いので、少し動かれるだけで攻撃が外れます。また、武器を横からいなされる心配もありますしね。」
「……なるほど。ですからクロエさんは剣を使った斬撃でも突きでもなく、剣を平らに構えて押し出す面の攻撃をしたんですのね?」
「はい、恐らく。面の攻撃は威力が散りやすい欠点があるものの、その攻撃範囲の広さや避けにくさが長所です。あの場面で大剣によるシールドバッシュを行うことで、相手の『自動防御』ごと相手を吹き飛ばすことができるのです。また、フィールドの端と言う位置取り、あそこで位置取りを入れ替えることで少しの吹き飛ばしで相手を場外に落とすことができます。見事に計算された試合運びでした。天晴です。」
ミーナの説明にサラは完全に納得したようだ。また、その周囲にいた人々もミーナの説明を聞き、納得したように頷いていいる。彼らも先ほどの攻防が何となくすごいとは思ったが、具体的にどう凄いのか分かっていなかったのだろう。
一連の説明をもとより理解していたであろうオトミですら、その説明に感心したようにしていた。そして笑いながらとある提案をミーナに持ちかけた。
「メイドさん、あんた説明が上手だねぇ。」
「恐れ入ります。昔はお嬢様のお世話係や教育係をしておりましたので。」
「どうだい、この国で教師をやらないか? アンタならどんな科目でも教えられるだろう? 今ちょうど教師が不足しているらしいんだよ。」
オトミの勧誘にミーナは口を隠して微笑んだ。そして表情は笑みのままだが、その言葉に力を込めてきっぱりと断るのだった。
「申し訳ありません。大変魅力的な提案ですが、お断りさせていただきます。わたしはあくまでメイドですから。」
―続く―
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる