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第三章:蒸奇の国・ガンク・ダンプ
第65話
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左右を岩壁に囲まれた谷間をゆっくりと、地鳴りを轟かせながら進む巨竜、グラン・ガラドヴルムへ向けて一直線に向かう影があった。ルウガルーだ。彼女は土煙を上げながら、その特殊兵装ヴェルトロの性能を十二分に発揮して距離を詰めている。本来なら巨竜の起こすその振動でこんな高速移動は叶わないだろうが、蒸奇装甲の背後に展開されたスラスターで小さく浮遊する彼女には関係のない事だった。
「ぬ……クッ……!」
巨竜との距離を一気に詰め顎下へもぐりこんだルウガルーは急停止を敢行する。莫大な圧が彼女の身体を苛むも、今はそんなことを気にしている場合ではない。すぐさま両腕を上へ上げたルウガルーは手のひらを巨竜へ、手首同士をくっつけるような体勢の構えをとった。手首に仕込まれた接続部が反応して蒸奇装甲内の機構が動作する。
「魔力充填開始……!」
だが、その間にもルウガルーに気が付かない巨竜は実に緩慢な、しかし着実な動きで歩みを止めず進み続けている。巨竜の歩みによって生じる振動はすさまじく、元々魔力の扱いに長けないルウガルーにとっては集中して魔力の充填がしがたい辛い状況だ。
だがそこへ、巨竜の眼前に黒紫の巨大魔力レーザーが放たれた。着弾した魔力レーザーは数瞬の後に轟音を伴う大爆発を引き起こす。
これにはかの巨竜も驚いたようで、視覚を持たないが故に発達した聴覚へダメージを受けたのだろう、その歩みを止めた。
「今だよ、ルウさん!」
「感謝であります! 食らえ、『魔狼砲』!!」
クロエの言葉と共にルウガルーが叫んだ。両の手のひらから放たれたのは魔力を変換・増幅して放たれた極太の光線である。至近距離から巨竜の頭と首の根元へ放たれたそれは、ルウガルーの身体を反動で地面へめり込ませながらも確かに巨竜へダメージを与えていた。
――グォォオオオオオ!
響き渡る叫びを上げながらグラン・ガラドヴルムがその首を持ち上げた。光線に持ち上げられながらもなんとか首を振って光線から首を逃す。それに伴って巨竜の両の前足が持ち上がった。
「そこですわ! 【疾風大魔法】!」
「参ります、【暗黒大魔法】。」
その隙を逃さずサラとミーナが即座にそれぞれ大魔法を放った。寸分たがわず巨竜の足裏に放たれた極太の魔力砲は着弾した足裏で大爆発を起こす。それに驚いた巨竜はそのまま上体を更に上へ持ち上げた。
「う、オオオオッ!!」
そこへ、雄たけびを上げながらルウガルーが直上へその身を跳躍させた。背部のスラスターを大出力で飛び上がる。胸元を突き出し、前足を後ろの方へのけぞらせた巨竜の上体は、今や不安定である。すぐに胸元まで飛び上がったルウガルーはスラスターの向きを変更、グラン・ガラドヴルムへむけて飛び込んだ。
「これが、正真正銘最後の一撃……!!」
飛翔のエネルギーをそのままに、振りかぶった右拳、肘部分のスラスターの出力も全開。蒸奇装甲(スチームアーマー)が壊れることも厭わない捨て身の攻撃を放つ。
「『魔狼拳』ッ!!」
その巨体に対してあまりに小さいが故に突き刺さった拳は、巨竜に対しそのダメージは大きくない。だが、決して無視はできない衝撃を見舞った拳はその拳先からルウガルーの魔力すべてを込めた大爆発を放った。
――ガァァアアアッ!
自身の起こした大爆発によって錐もみ状態で吹き飛ぶルウガルーだが、不思議とスローで見える世界の中、確かに目にしたヒフミとクロエの姿を認めポツリとつぶやいた。
「後は、頼むであります……!」
「よし……やるよ!」
錐もみ状態で吹き飛ぶルウガルーを受け止めにサラとミーナが動くのを確認し、クロエは作戦が現段階まで上手くいっていることを認識する。思い出すのは囲まれた岩壁の上でのヒフミとの会話だった。
『……作戦だと? 話してみろ。』
『あいつの首を斬るんだ。胴体はでかすぎて致命傷は無理そうだからね。首だったらヒフミさんにできるだけ大きな剣を作ってもらえれば、たぶん斬ることができる。』
『そんなこと、出来るならとっくにやっとるわ! 例えあいつの首を落とせるほどの巨大な剣を作ったとして、誰がそれを扱うんだ!? いくらルウの蒸奇装甲でもそこまでの出力はない!』
『使うのはボクだよ、ヒフミさん。』
『おまえ……? 冗談はよせ。確かに普通の人間よりは強いだろうが、まさか蒸奇装甲以上な訳があるまい。それならばあのメイドの方に任せた方が良いだろう。それでも無理だろうがな。』
『ヒフミさんこそ勘違いしないでよ。確かにボクが使うけど、持つのはボクじゃなくてボクの魔法だよ。ボクの魔法、【影創造】。これなら筋力とかは無視して持てる!』
『……その目……本気なんだな。良いだろう、白剛石で巨大な剣を作れるとしたら、一度。それも一分ぐらいが限界だ。使いどころは見極めろよ。』
『大丈夫、そのためにみんなにも協力してもらうよ。』
「――ありがとう、みんな。おかげで最高に斬りやすくなったよ!」
その声と共にクロエは両の掌を地面に、自身の背後に谷幅いっぱいの影を展開させる。厚みのないはずの平面な影が、クロエの魔法によってまるで生き物蠢く沼のように波立った。そして次の瞬間、その影の中から一本の巨大な手が飛び出した。その手はいつもクロエが生み出す【影腕】とは違い、まるで漆黒の人骨のような様相だった。影の淵をつかみ、まるで自身の身体を浮かび上がらせるかのように肘を曲げた先。実際その先にある体は人骨のそれである。影から生まれし漆黒の骸骨は、その虚ろの瞳に紫の炎を燃やしつつ両腕を使って体を持ち上げた。
猫背の姿勢で浮かび上がる漆黒の骸骨は背骨を支柱にその高さを伸ばしていく。あっという間に皆の眼前に屹立するグラン・ガラドヴルムに並んだその巨体は、つぅっと頭を持ち上げるとその虚ろの瞳を巨竜に向け、うっすらと顎を開くのだった。
「名付けるなら、【影創造・骸之巨人】ってとこかな? ヒフミさん、こっちの準備は出来たよ!」
「任せろ! 鋼鉄特殊魔法、【流金鑠石】!」
クロエの掛け声にヒフミが答える。立っているのもやっとの筈だが、彼女は最後の力を振り絞るかのように自身の全魔力を絞り出した。作り出すのは彼女の魔法でしか作れない神性金属、この世で最も堅いとされる伝説の金属である。
「出でよ、白剛石……! 我が意に沿りて形を成せ!」
ヒフミの思いにこたえるように、クロエとヒフミの左前方、丁度【骸之巨人】の伸ばした右手の位置めがけて純白の柱が立ち上がった。純白の柱は立ち上がった直後からパキパキと音を立てて自ら形を形成していく。
(特殊魔法は、私たちの意思を顕す魔法。私の想いは守る力。虐められていた親友のいろはを見て、彼女を守る力が欲しいと願ったあの時の想い。それを叶えるのが白剛石だ。しかし……)
ヒフミの視線の先、そこにできるのは守る力には見えない一振りの刀。純白の刀身は夕日に照らされ朱く色づいている。
(この力が、守りではなく攻めることで守れるものがあるのなら、この力お前に託そう。使ってくれ私の力!)
「やれ! クロエッ!!」
「――ッ!」
ひときわ大きい、パキィンと言う音を立てて出来上がった一振りの巨大な純白大太刀を、漆黒の骸骨か握り、引き抜く。白剛石で出来た刀を肩越しに構えた巨人は眼前の巨竜を一睨みすると、躊躇うそぶりを見せず横なぎに刀を振るった。
まるで空間を切り裂くかのような風切の轟音を轟かせ、洗練された白刃は、友の想いを乗せた剣先は、国を救うために振るわれる傲慢の刃は、あたかも斬りやすいように伸ばされたかのようなグラン・ガラドヴルムの首目掛け、一本の軌跡を描いて走った。
「――ごめんね。」
ポソリと呟いたクロエの声は、あっけなく落ちた巨竜の首の落下音にかき消され、誰の耳にも届くことはなかった。
―続く―
「ぬ……クッ……!」
巨竜との距離を一気に詰め顎下へもぐりこんだルウガルーは急停止を敢行する。莫大な圧が彼女の身体を苛むも、今はそんなことを気にしている場合ではない。すぐさま両腕を上へ上げたルウガルーは手のひらを巨竜へ、手首同士をくっつけるような体勢の構えをとった。手首に仕込まれた接続部が反応して蒸奇装甲内の機構が動作する。
「魔力充填開始……!」
だが、その間にもルウガルーに気が付かない巨竜は実に緩慢な、しかし着実な動きで歩みを止めず進み続けている。巨竜の歩みによって生じる振動はすさまじく、元々魔力の扱いに長けないルウガルーにとっては集中して魔力の充填がしがたい辛い状況だ。
だがそこへ、巨竜の眼前に黒紫の巨大魔力レーザーが放たれた。着弾した魔力レーザーは数瞬の後に轟音を伴う大爆発を引き起こす。
これにはかの巨竜も驚いたようで、視覚を持たないが故に発達した聴覚へダメージを受けたのだろう、その歩みを止めた。
「今だよ、ルウさん!」
「感謝であります! 食らえ、『魔狼砲』!!」
クロエの言葉と共にルウガルーが叫んだ。両の手のひらから放たれたのは魔力を変換・増幅して放たれた極太の光線である。至近距離から巨竜の頭と首の根元へ放たれたそれは、ルウガルーの身体を反動で地面へめり込ませながらも確かに巨竜へダメージを与えていた。
――グォォオオオオオ!
響き渡る叫びを上げながらグラン・ガラドヴルムがその首を持ち上げた。光線に持ち上げられながらもなんとか首を振って光線から首を逃す。それに伴って巨竜の両の前足が持ち上がった。
「そこですわ! 【疾風大魔法】!」
「参ります、【暗黒大魔法】。」
その隙を逃さずサラとミーナが即座にそれぞれ大魔法を放った。寸分たがわず巨竜の足裏に放たれた極太の魔力砲は着弾した足裏で大爆発を起こす。それに驚いた巨竜はそのまま上体を更に上へ持ち上げた。
「う、オオオオッ!!」
そこへ、雄たけびを上げながらルウガルーが直上へその身を跳躍させた。背部のスラスターを大出力で飛び上がる。胸元を突き出し、前足を後ろの方へのけぞらせた巨竜の上体は、今や不安定である。すぐに胸元まで飛び上がったルウガルーはスラスターの向きを変更、グラン・ガラドヴルムへむけて飛び込んだ。
「これが、正真正銘最後の一撃……!!」
飛翔のエネルギーをそのままに、振りかぶった右拳、肘部分のスラスターの出力も全開。蒸奇装甲(スチームアーマー)が壊れることも厭わない捨て身の攻撃を放つ。
「『魔狼拳』ッ!!」
その巨体に対してあまりに小さいが故に突き刺さった拳は、巨竜に対しそのダメージは大きくない。だが、決して無視はできない衝撃を見舞った拳はその拳先からルウガルーの魔力すべてを込めた大爆発を放った。
――ガァァアアアッ!
自身の起こした大爆発によって錐もみ状態で吹き飛ぶルウガルーだが、不思議とスローで見える世界の中、確かに目にしたヒフミとクロエの姿を認めポツリとつぶやいた。
「後は、頼むであります……!」
「よし……やるよ!」
錐もみ状態で吹き飛ぶルウガルーを受け止めにサラとミーナが動くのを確認し、クロエは作戦が現段階まで上手くいっていることを認識する。思い出すのは囲まれた岩壁の上でのヒフミとの会話だった。
『……作戦だと? 話してみろ。』
『あいつの首を斬るんだ。胴体はでかすぎて致命傷は無理そうだからね。首だったらヒフミさんにできるだけ大きな剣を作ってもらえれば、たぶん斬ることができる。』
『そんなこと、出来るならとっくにやっとるわ! 例えあいつの首を落とせるほどの巨大な剣を作ったとして、誰がそれを扱うんだ!? いくらルウの蒸奇装甲でもそこまでの出力はない!』
『使うのはボクだよ、ヒフミさん。』
『おまえ……? 冗談はよせ。確かに普通の人間よりは強いだろうが、まさか蒸奇装甲以上な訳があるまい。それならばあのメイドの方に任せた方が良いだろう。それでも無理だろうがな。』
『ヒフミさんこそ勘違いしないでよ。確かにボクが使うけど、持つのはボクじゃなくてボクの魔法だよ。ボクの魔法、【影創造】。これなら筋力とかは無視して持てる!』
『……その目……本気なんだな。良いだろう、白剛石で巨大な剣を作れるとしたら、一度。それも一分ぐらいが限界だ。使いどころは見極めろよ。』
『大丈夫、そのためにみんなにも協力してもらうよ。』
「――ありがとう、みんな。おかげで最高に斬りやすくなったよ!」
その声と共にクロエは両の掌を地面に、自身の背後に谷幅いっぱいの影を展開させる。厚みのないはずの平面な影が、クロエの魔法によってまるで生き物蠢く沼のように波立った。そして次の瞬間、その影の中から一本の巨大な手が飛び出した。その手はいつもクロエが生み出す【影腕】とは違い、まるで漆黒の人骨のような様相だった。影の淵をつかみ、まるで自身の身体を浮かび上がらせるかのように肘を曲げた先。実際その先にある体は人骨のそれである。影から生まれし漆黒の骸骨は、その虚ろの瞳に紫の炎を燃やしつつ両腕を使って体を持ち上げた。
猫背の姿勢で浮かび上がる漆黒の骸骨は背骨を支柱にその高さを伸ばしていく。あっという間に皆の眼前に屹立するグラン・ガラドヴルムに並んだその巨体は、つぅっと頭を持ち上げるとその虚ろの瞳を巨竜に向け、うっすらと顎を開くのだった。
「名付けるなら、【影創造・骸之巨人】ってとこかな? ヒフミさん、こっちの準備は出来たよ!」
「任せろ! 鋼鉄特殊魔法、【流金鑠石】!」
クロエの掛け声にヒフミが答える。立っているのもやっとの筈だが、彼女は最後の力を振り絞るかのように自身の全魔力を絞り出した。作り出すのは彼女の魔法でしか作れない神性金属、この世で最も堅いとされる伝説の金属である。
「出でよ、白剛石……! 我が意に沿りて形を成せ!」
ヒフミの思いにこたえるように、クロエとヒフミの左前方、丁度【骸之巨人】の伸ばした右手の位置めがけて純白の柱が立ち上がった。純白の柱は立ち上がった直後からパキパキと音を立てて自ら形を形成していく。
(特殊魔法は、私たちの意思を顕す魔法。私の想いは守る力。虐められていた親友のいろはを見て、彼女を守る力が欲しいと願ったあの時の想い。それを叶えるのが白剛石だ。しかし……)
ヒフミの視線の先、そこにできるのは守る力には見えない一振りの刀。純白の刀身は夕日に照らされ朱く色づいている。
(この力が、守りではなく攻めることで守れるものがあるのなら、この力お前に託そう。使ってくれ私の力!)
「やれ! クロエッ!!」
「――ッ!」
ひときわ大きい、パキィンと言う音を立てて出来上がった一振りの巨大な純白大太刀を、漆黒の骸骨か握り、引き抜く。白剛石で出来た刀を肩越しに構えた巨人は眼前の巨竜を一睨みすると、躊躇うそぶりを見せず横なぎに刀を振るった。
まるで空間を切り裂くかのような風切の轟音を轟かせ、洗練された白刃は、友の想いを乗せた剣先は、国を救うために振るわれる傲慢の刃は、あたかも斬りやすいように伸ばされたかのようなグラン・ガラドヴルムの首目掛け、一本の軌跡を描いて走った。
「――ごめんね。」
ポソリと呟いたクロエの声は、あっけなく落ちた巨竜の首の落下音にかき消され、誰の耳にも届くことはなかった。
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