僕という世界観

鵜海 喨

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11/5-20:12 都市駅構内にて

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 人は私に頭でっかちと言った。言いたいことは分かる。大人に言わせてみれば私の今までの時間は、事柄一つとっても理解しきれない僅かな時間だ。

 しかし、私は考えている。人よりも考えている。それが私の取り柄だ。四六時中考えている。そう言っても過言ではない。故に私は先述した通り、気力量が足りない。

 言ってしまえば生まれつき、もとい記憶の残る自分は全ては考えていた。なんだか変な気分でもあるが、紛れもない事実なため仕方ない。生きるという事。そして死生観。社会の構図や、人の心理、価値観、宗教観。思考したものは、哲学や物理学、宗教など多岐に渡る。

 人は私に「貴方は言葉で守っている」といった。実際それは紛れもない事実であり、意図した事だ。人は私の目に、感情主義者、言うなればプラシーボ効果の信者と写った。正直顔を合わせた時点で私は馬が合わないと感じていた。

 それは根本の価値観の差にある。


 人間の価値観とは、大きく4つに分類できる。基本的価値観、改変可能価値観、許容可能価値観、許容不能価値観この4つだ。改変可能価値観の下には、自己由来や他者由来など更に細分化できる。基本的価値観は、基本的に改変は不可能だ。例えば、「木は食べ物ではない」だとか「自分は生きている」と、言ってしまえば考えても意味がない価値観だ。一方、改変可能価値観は、「野菜の相場」「人への信頼」「味の好み」等、気分や状態、情報などにより改変される価値観だ。とある飲食店で日頃から食事をしていたが、その店で食中毒を起こし、二度と行かなくなった。この時、その店への価値が「選択可」から「選択不能」へ改変されたことを指す。そして、この改変可能価値観は、歳を老う事に基本的価値観へ変わってしまう。故に「頭が固い」といった現象が発生するわけだ。他にも、繰り返されるストレスや事柄によっても植え付けられたりしてしまう。
 そして許容可能価値観は、自己の価値観は変更しないが他者の価値観の許容範囲を指す。例えば、「家の中で靴下を脱ぐ」「体は基本的に頭から洗う」といったどうでもいい事だ。一方、許容不能価値観は極端に言えば「人を殴る」「犯罪を犯す」、私の場合「価値観を許容しないこと」等だ。言ってしまえばこの4つにより価値観のぶつかり合いを表現できる。

 そして、改変可能価値観に改変許容可能範囲があり、突発的に改変できる範囲が存在する。恋人を大好きから大嫌いに変更するのは、可能だとしても時間が掛かる。もし、一度で大嫌いになり得る事柄起きた場合、改変ではなく事実への拒絶や疑いになるはずだ。なお基本的価値観は、これが限りなく無いに等しい。

 全ての価値観は、その許容範囲を超えた場合、拒絶へ変化する。拒絶は罪に、罪は憎悪を抱く対象になり得る。

 それを知らずして、価値観がどうのアップデート出来ているか? と言うのは些か疑問に思う。

 少し話が変わるが、自己中心的な人ほど他者を他者よりも「貴方は自己中だ」と言ったりする。私が思うに、これは自覚している以前に「他者は自分よりも劣っている」といった基本的価値観の上で生活しているからではないか? または、「自分は抑えているのにあの人はこうだ」といった心理もあるだろう。これは、体格を気にしている人が、他者の体格に興味を持ったり憧れたり妬むのと根本は同じ心理状態だと感じる。
 人は自分に劣っている、または優れている所を一種「誇る」性質を持つ。自慢話は典型的な例だろう。そしてこれは価値観の改変許容可能範囲を容易く超える。

 さて話の冒頭へ戻ろう。私は人に「頭でっかち」当時の文脈から要するに「若いくせに分かった気になっているんじゃねえ」と言われた。この人は、大変多くの経験を積んできたのだろうと想像がつく。そして、私がその同レベルに迫る為、または私が短時間で理解した事自体に拒絶した為に出た言葉だろうと察せる。

 故に、私は勝手に思ってくれ。と思う。私が築いてきた思想や思考は、他者が容易に触れていいものではない。この思想には、自信があり誇りに思っている。その為、こうやって世界に書き込む事も躊躇なく行う。

 私は「頭でっかち」という言葉に、ムキになったのだろう。
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