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一章
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「何があった」
友人は問う。
しかし、私は答える事ができない。何故なら私はここに居ない。
爆発事故。その現場は、烈火が辺りを照らす中、ひたすらに消火活動が行われていた。
火はのそ勢いを増し、何時間経ってもなお、燃え続けていた。焼け焦げた匂いを発し、音を立て全てを焼き尽くすごとく、その周辺を燃やしてた。
私が発見される頃には、もう肉と言う肉は無く燃えない物以外が焼き尽くされていた。
私が見ているのは、地面高く上空だった。黒い煙に覆われたその空間は、天高く登り続けている事を教えてくれず、次の空間に飛ばされるまで私は周りの状況を認知する事ができなかった。
飛ばされた空間は温かく赤かった。時々、壁の向こうから聞いたことのない言語を話す人間の声がするが、私にとってはどうでも良かった。
何も変わらない時を過ごし、私は、ぼーっとしていた。何分何時間何日経とうが私はぼーっとしていた。そのため、自身が大きくなっていることにも気づかなかった。
時は満ちたらしい、壁は私を押し出すように動き出した。何か筒みたいな物を通り越し、外に排出される。そこで見たのは、「世界」だった。
私は生きている。それが嬉しかった。その嬉しさのあまり、大声で叫んでしまった。
それは産声となり、大きな空間に響いた。
この言語を習得して、はや四年になった。私は今、本を読んでいる。「魔法の本」を。
どうやら、この世界には魔法があるらしい。
「火」「水」「緑」「空」「地」「血」「闇」大きく分けて属性は七つある。そこで私は、血属性に目をつけた。地属性である錬金術と似ている属性だが、主に生物を創造し取り扱う、属性の中で一番難しい分野だった。しかし、私の理解は早かった。
今、手に持っている本も血属性の本だ。人間を想像する。そんな本だ。
これは、私事だが以前の世界では彼女すら作る事ができなかった。なら作れないなら創ってしまおう。そんな考えで、今、必死に知識を集めている。
今現状の知識では、どうやら自分の体から生み出される不要物と血液さえあれば作る事が出来るらしい。しかし、得意分野外の闇魔法を使う上にかなりの変態仕様だった。
まず作り出した人間とそれを作った人間は寄生、宿主の関係になるらしい。本によれば、管のような物で死ぬまで繋がれる。何故なら作り出された人間は、消化器官を持たない。完全に宿主頼りで生きていくらしい。それに血液まで共有される。
「つまり、僕が二倍の今現状の二倍の栄養を取らないといけない」
分かりきっている事の呟く。
一つ生意気な所は、ちゃんとした性器は備えている所だ。今回作ろうとしているのは女。つまり月経がある。そうすれば、僕は貧血間違いない。
「それは、ダメだな」
まとめよう。まず彼女は消化器官を持たない。それを除けば基本人間と同じ。でオプションで体内に物を入れておく保管庫を作ることが出来るらしい。で、僕とずっと繋がっていて、栄養と血液は共有される。
こう考えてみるとデメリットしかないように思える。
まぁいいや。まず父上に許可を取ろう。
と、書庫に向かった。
「父上。ちょっと良いですか?」
父は、この町で一番大きい書店を開いている店長だ。僕が読んでいた本も父から借りたものだ。
「なんだい?また本が読みたいのか」
「いえ、今回は許可を取ろうと。僕がやりたい事やっても良いですか?生物の創造なのですが」
父は目を丸くした。そして、笑った。
「好きにおやり。ただし家を壊すことだけはやめてな」
「はい!」
あっさり許可が降りてしまった。
そして、自室に戻った後、僕は考え込んだ。
「どうしよう。彼女は欲しいし。一緒に寝てくれる人も欲しいし」
よし決めた。
僕は材料を集めた。
そして呪文を唱える。
まず創造術を唱えた。すると床に置いてあった材料、豚肉と僕の血や垢は宙に浮かび光り輝いた。そして変形を始めたと思いきや、光の筋が僕の左手首に向かって伸びてきた。光に触れると、刺されるような激痛と、中に入ってくる違和感を覚える。
光り輝いた材料はもう既に人の形を象っていた。
魂を生成する術を唱える。
これは、闇属性と血属性の交わった魔法。二、三日で習得した。痛みに堪えながら唱える詠唱はいつもより長く感じる。
なんか、本には超高等魔法と書いてあったがチョロかった。確か今実行している事自体、普通は出来ないのだか。
人間であろう肉塊に、魂を入れ込む。それと同時に発する光に目が眩み、反射的に手で目を覆うが、左手は何かに引っ張られる。
「痛い」
と声が聞こえる。
「痛い?今痛いって」
光が収まり、ゆっくり目を開ける。そこに居たのは少女だった。僕と繋がっていたが。
友人は問う。
しかし、私は答える事ができない。何故なら私はここに居ない。
爆発事故。その現場は、烈火が辺りを照らす中、ひたすらに消火活動が行われていた。
火はのそ勢いを増し、何時間経ってもなお、燃え続けていた。焼け焦げた匂いを発し、音を立て全てを焼き尽くすごとく、その周辺を燃やしてた。
私が発見される頃には、もう肉と言う肉は無く燃えない物以外が焼き尽くされていた。
私が見ているのは、地面高く上空だった。黒い煙に覆われたその空間は、天高く登り続けている事を教えてくれず、次の空間に飛ばされるまで私は周りの状況を認知する事ができなかった。
飛ばされた空間は温かく赤かった。時々、壁の向こうから聞いたことのない言語を話す人間の声がするが、私にとってはどうでも良かった。
何も変わらない時を過ごし、私は、ぼーっとしていた。何分何時間何日経とうが私はぼーっとしていた。そのため、自身が大きくなっていることにも気づかなかった。
時は満ちたらしい、壁は私を押し出すように動き出した。何か筒みたいな物を通り越し、外に排出される。そこで見たのは、「世界」だった。
私は生きている。それが嬉しかった。その嬉しさのあまり、大声で叫んでしまった。
それは産声となり、大きな空間に響いた。
この言語を習得して、はや四年になった。私は今、本を読んでいる。「魔法の本」を。
どうやら、この世界には魔法があるらしい。
「火」「水」「緑」「空」「地」「血」「闇」大きく分けて属性は七つある。そこで私は、血属性に目をつけた。地属性である錬金術と似ている属性だが、主に生物を創造し取り扱う、属性の中で一番難しい分野だった。しかし、私の理解は早かった。
今、手に持っている本も血属性の本だ。人間を想像する。そんな本だ。
これは、私事だが以前の世界では彼女すら作る事ができなかった。なら作れないなら創ってしまおう。そんな考えで、今、必死に知識を集めている。
今現状の知識では、どうやら自分の体から生み出される不要物と血液さえあれば作る事が出来るらしい。しかし、得意分野外の闇魔法を使う上にかなりの変態仕様だった。
まず作り出した人間とそれを作った人間は寄生、宿主の関係になるらしい。本によれば、管のような物で死ぬまで繋がれる。何故なら作り出された人間は、消化器官を持たない。完全に宿主頼りで生きていくらしい。それに血液まで共有される。
「つまり、僕が二倍の今現状の二倍の栄養を取らないといけない」
分かりきっている事の呟く。
一つ生意気な所は、ちゃんとした性器は備えている所だ。今回作ろうとしているのは女。つまり月経がある。そうすれば、僕は貧血間違いない。
「それは、ダメだな」
まとめよう。まず彼女は消化器官を持たない。それを除けば基本人間と同じ。でオプションで体内に物を入れておく保管庫を作ることが出来るらしい。で、僕とずっと繋がっていて、栄養と血液は共有される。
こう考えてみるとデメリットしかないように思える。
まぁいいや。まず父上に許可を取ろう。
と、書庫に向かった。
「父上。ちょっと良いですか?」
父は、この町で一番大きい書店を開いている店長だ。僕が読んでいた本も父から借りたものだ。
「なんだい?また本が読みたいのか」
「いえ、今回は許可を取ろうと。僕がやりたい事やっても良いですか?生物の創造なのですが」
父は目を丸くした。そして、笑った。
「好きにおやり。ただし家を壊すことだけはやめてな」
「はい!」
あっさり許可が降りてしまった。
そして、自室に戻った後、僕は考え込んだ。
「どうしよう。彼女は欲しいし。一緒に寝てくれる人も欲しいし」
よし決めた。
僕は材料を集めた。
そして呪文を唱える。
まず創造術を唱えた。すると床に置いてあった材料、豚肉と僕の血や垢は宙に浮かび光り輝いた。そして変形を始めたと思いきや、光の筋が僕の左手首に向かって伸びてきた。光に触れると、刺されるような激痛と、中に入ってくる違和感を覚える。
光り輝いた材料はもう既に人の形を象っていた。
魂を生成する術を唱える。
これは、闇属性と血属性の交わった魔法。二、三日で習得した。痛みに堪えながら唱える詠唱はいつもより長く感じる。
なんか、本には超高等魔法と書いてあったがチョロかった。確か今実行している事自体、普通は出来ないのだか。
人間であろう肉塊に、魂を入れ込む。それと同時に発する光に目が眩み、反射的に手で目を覆うが、左手は何かに引っ張られる。
「痛い」
と声が聞こえる。
「痛い?今痛いって」
光が収まり、ゆっくり目を開ける。そこに居たのは少女だった。僕と繋がっていたが。
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