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【おまけ】-1
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二頭の青い蝶、ユリシスのマグネットに見下ろされ、終わりのない夜を過ごしていた。
アイスブルーのシフォンドレスを着てパーティに出た時のことを、玲は不思議な気持ちでぼんやりと振り返った。
「あ、ん……」
脚を開き、周防が与える四度目の楔を受け入れながら、数奇な運命に改めて感謝する。
甘えるように四肢を絡め口づけをねだりながら、ふと、そう言えば……と思い出すことがあった。
「トモ……」
熱い吐息で周防の名を呼ぶ。
玲を抱きしめ緩やかに奥を突いていた周防が、右手で玲の髪を撫でながら「どうした?」と聞いた。
裡筒が擦られて、小さく喘ぐ。
「あ……」
「どうしたんだ?」
もう一度、周防が聞く。朦朧とする意識の中で、玲はほとんど無意識に言葉を零した。
「あ、靴を……」
「靴……?」
「パーティの時、あずまやに……、靴を……」
周防の動きが止まった。
「玲……、なぜ、今?」
「なんか……、急に、思い出して……」
「へえ……」
抜かれそうになり、絡めた脚に慌てて力を入れた。
もっとしてほしい。覚えたばかりの蜜の味を、もっとたっぷりと味わいたかった。
上から覆いかぶさっている周防の目を見る。これまでに見たことのない奇妙な色がその奥に浮かんでいた。
「トモ……?」
アイスブルーのシフォンドレスを着てパーティに出た時のことを、玲は不思議な気持ちでぼんやりと振り返った。
「あ、ん……」
脚を開き、周防が与える四度目の楔を受け入れながら、数奇な運命に改めて感謝する。
甘えるように四肢を絡め口づけをねだりながら、ふと、そう言えば……と思い出すことがあった。
「トモ……」
熱い吐息で周防の名を呼ぶ。
玲を抱きしめ緩やかに奥を突いていた周防が、右手で玲の髪を撫でながら「どうした?」と聞いた。
裡筒が擦られて、小さく喘ぐ。
「あ……」
「どうしたんだ?」
もう一度、周防が聞く。朦朧とする意識の中で、玲はほとんど無意識に言葉を零した。
「あ、靴を……」
「靴……?」
「パーティの時、あずまやに……、靴を……」
周防の動きが止まった。
「玲……、なぜ、今?」
「なんか……、急に、思い出して……」
「へえ……」
抜かれそうになり、絡めた脚に慌てて力を入れた。
もっとしてほしい。覚えたばかりの蜜の味を、もっとたっぷりと味わいたかった。
上から覆いかぶさっている周防の目を見る。これまでに見たことのない奇妙な色がその奥に浮かんでいた。
「トモ……?」
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