異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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20話

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お化け屋敷の中に入ると、様々な仕掛けがあった。

井戸から女の人が出てきたり、上から手が出てきたりもした。

「キャアアアアアアア!!」

その度に高橋さんは絶叫していた。

僕達は驚きはしたものの、絶叫はしなかった。

隣に自分よりビビっている人がいたら冷静になるよね。

何とかお化け屋敷を出る頃には高橋さんは悟りを開いた顔をしていた。

「あ、あの、大丈夫ですか?」

「何が? 全然大丈夫だよ? 余裕だし」

「・・・・・・高橋が怖い」

高橋さんの圧がとてつもない。やっぱり無理させちゃったかな?

その後もコーヒーカップに乗ったり、メリーゴーランドに乗ったりもした。

時間も過ぎるのがあっという間で、気がついたら夕方になっていた。

「じゃあ最後に観覧車に乗ろうか」

「いいね! 乗ろう乗ろう!」

みんなで観覧車に乗り景色を堪能した。

「わー! とても綺麗ですね!」

「・・・・・・絶景」

観覧車からは夕日が沈んでいるのが見え、とても綺麗だった。

「今日は誘ってくれてありがとう、とても楽しかったよ」

「・・・・・・私も」

「はい! 楽しかったです!」

「そう言ってくれると嬉しいね」

「また遊ぼうな!」

佐藤くんと高橋さんは本当にいい人達だな。仲良くなれて良かったよ。

帰りも電車に乗り、駅で別れ家に帰る。

「疲れたけど楽しかったね」

「そうですね! とても楽しかったです!」

「夜ご飯はデリバリーでいいかな?」

疲れているのでご飯を作る元気がない。

「全然大丈夫ですよ」

「・・・・・・私もそれで」

夜ご飯はピザをデリバリーして食べた。

「やっぱりこの世界の料理はとても美味しいです」

「・・・・・・うんうん」

確かに日本は色々な食文化が入り交じっているから様々な料理を楽しめるよね。

「ああ、明日からまた学校だな」

「まあ、学校も楽しいのでいいじゃないですか」

「まあね」

「・・・・・・私も真理ちゃんに会いたい」

その後はお風呂に入り、すぐに眠りについた。

疲れているからか一瞬で意識が落ちた。





「・・・・・・寝ましたね」

「そうですね」

今日は琉太さんの友達の佐藤くんと高橋さんと一緒に遊園地とやらに行ってきた。

今までは人と関わるのが怖かった琉太さんが友達を作って遊びに行った。それは大きな成長だと私は思います。

「・・・・・・琉太は何にそんなに怯えているの?」

「それは私にも分かりません」

過去に何があったのか詳しくは知りません。

けど、いつか私達に話してくれる時が来るまでいつまでも待ちましょう。

「・・・・・・でも今日の琉太はいつもより楽しそうだった」

「そうですね、少しずつですが過去のトラウマを乗り越えようとしていますからね」

「・・・・・・私、琉太には心から笑って欲しい」

「それは同意見ですね」

私は琉太さんの布団の中に入ろうとすると、ルナが私の手を掴んだ。

「私が琉太さんと添い寝をするのでルナは部屋に戻ってください」

「・・・・・・それだけは譲れない、フェリス様でも」

鋭い視線が交差する、琉太さんが見たら焦って止めに入るだろうが今は寝ている。

つまり止める人がいないのである。

「ここは公平にジャンケンはどうでしょうか?」

「・・・・・・乗った」

「「最初はグー! ジャンケンポン!」」

私はパーを出しました。対するルナの手は・・・・・・。

「・・・・・・私の勝ち」

ルナの手はチョキの形をしており、その瞬間私の負けが決まった。

ジャンケンを提案したのは私、ここでごねるのも違うだろう。

悔しいが負けは負けだ。大人しく部屋に帰ろう。

「琉太さん、ルナ、お休みなさい」

「・・・・・・お休み」
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