異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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19話

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売読ランドに入場するとやはり人で溢れていた。

「ねえねえ、何乗る何乗る?」

高橋さんのテンションがやたらと高い。気持ちはわかるけどね。

「やっぱり最初はジェットコースターだろ!」

「ジェットコースター?」

「えっ!? フェリスさん、ジェットコースター知らないの? あれだよあれ」

佐藤くんが指をさした先にはジェットコースター、かなり激しい動きをしている。

「え! 凄い面白そうです!」

「じゃあ、最初はジェットコースターだね!」

数十分かけて列に並びやっと僕達の番が来た。

ちなみにルナは身長的に無理かと思ったけれど、規定身長に届いているから何とか乗れた。

だんだんと高度を上げていくジェットコースター。その高度が最高潮に達したその時、一気に下っていく。

「うわあああああああ!!!」

「キャハハハハハハハハ!!」

僕は情けなくも絶叫してしまったが、高橋さんは大爆笑である。

更に大きく円を描きながら一回転をする。

ふと隣のフェリスを見ると、とてもいい笑顔で叫んでいた。

ジェットコースターは数分間も続き、降りる頃にはヘトヘトになってしまった。

「ああ、楽しかった! みんなはどうだった?」

「私はとても楽しめましたよ」

「・・・・・・私的には速度が足りない」

「いやー! やっぱりこれだよな」

僕以外は特にダメージや疲れは感じなかったようだ。

「琉太さんはどうでした?」

「いや、楽しかったけど一気に疲れたよ」

「えー! 中島くん絶叫系苦手だったの?」

別に苦手なわけではない。ただ疲れるだけで。

そのことを伝えると、分かってくれた。

「じゃあ次はあんまり激しくないやつにしようか?」

「いや、全然大丈夫だから好きなのに乗ろうよ」

「分かった! じゃあ、次は何がいい?」

「・・・・・・じゃあ、あれ」

ルナが指さしたのは、いわゆるフリーフォールと言われるアトラクション。

「ルナちゃん、センスいいね」

十数分並び、僕達の番が回ってくる。

「やっぱりフリーフォールはこの上がっている時の緊張感がたまんないよな」

隣に座っている佐藤くんは楽しそうに笑っている。

一番上まで到達する。そして・・・・・・。

「「「うわあああああああああ」」」

一気に下まで落下する。全員で楽しく叫んだ。

「ああ、楽しいなやっぱり!」

「ルナちゃんとフェリスさんはどうだった?」

「少し物足りないですね」

「・・・・・・同じく」

「まじかよ・・・・・・」

そうか、二人は魔法で空をもっと早く飛べるからジェットコースターやフリーフォールじゃ物足りないよな。

その後も様々なアトラクションに乗り、一息つく頃には昼過ぎになっていた。

「お腹すいたね」

「あそこにレストランがあるぜ」

佐藤くんが指さしたのは園内にあるレストラン、色々な料理を堪能できるそうだ。

レストラン内に入り注文をする。

僕はパスタで佐藤くんがピザ、高橋さんはハンバーグでルナがカレー、フェリスはラーメンを頼んだ。

「午後は何に乗る?」

「お化け屋敷とやらが気になります」

フェリスのその発言に高橋さんは動揺する。

「え!? お化け屋敷? ぜ、ぜ、全然いいけど」

「もしかして高橋さんお化け屋敷苦手ですか?」

「いや? そ、そんなことないし。よ、余裕だから」

僕達はやめといた方がいいと引き止めたが、意地になっている高橋さんはお化け屋敷に行くと言ってきかない。

そうこう話している間にご飯が運ばれてくる。

「おいしそう!」

「「「「いただきます!!」」」」

美味しい料理に舌鼓を打ちながら午後の予定を決める。

「じゃあ、最初はお化け屋敷に行こうか」

「本当に大丈夫なんですか?」

お化け屋敷の列に並んでいる間、フェリスは高橋さんに何度も確認を取った。

高橋さんいわく余裕と言って聞かなかったから、まあ大丈夫であろう。
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