異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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23話

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「・・・・・・送ってきた」

「おかえり、ルナ」

真理ちゃん達を送っていたルナが帰ってきた。

「・・・・・・いい匂いがする。今日のご飯は何?」

「今日は親子丼らしいですよ、ルナ」

「・・・・・・親子丼?」

フェリスがルナに親子丼の説明をする。

「・・・・・・美味しそう」

「もうできるから席に座ってね」

「「はーい!」」

三人で席に着き、ご飯を食べる。

「美味しいー!」

「・・・・・・琉太の料理はどれも美味しい」

「それなら良かったよ」

ご飯も食べ終わり、お風呂に入る。

湯船に浸かっていると、扉が開かれる。

「・・・・・・背中流すよ?」

「ちょ!? ルナ!?」

ルナが突撃してきたのだ。不意なルナの登場にとても驚く。

「ルナ、せめて前はタオルで隠そう!!」

「・・・・・・むー、私は別に琉太になら見られてもいい」

「良くないよ!?!?」

ルナの羞恥心はどうなっているんだ。

「僕、上がるからね! ルナはゆっくり入ってね!」

恥ずかしいから湯船から上がり、風呂場を出ようとする。

が、ルナに後ろから抱きつかれてバランスを崩して前に倒れてしまう。

「痛てて、ルナ怪我は無い?」

「・・・・・・大丈夫」

転んだことによって大きな音を出したからかフェリスが脱衣場に来た。

「今大きな音がしましたけど大丈夫ですか?」

「うん! 転んだだけだから大丈夫だよ!」

「・・・・・・平気」

「今、ルナの声がしませんでした?」

扉越しでもフェリスが怒っているのが伝わる。ま、まずい。

「き、気のせいじゃない? ルナはここにはいないよ?」

「・・・・・・いない」

「やっぱりいるじゃないですか!!」

扉をバーンッと開けるフェリス。

「もぉ!! 私だって琉太さんとお風呂に入りたかったのに!!」

え!? そこ!? 少しズレているフェリスの言い分に僕は唖然とした。

「・・・・・・三人で入れば解決」

「え!? ちょっと!?」

「そうですね、その手がありました! 私も入ります!」

フェリスはその場で服を脱ぎ始めた。

「ちょっと待ってよ!! 僕はもう上がるからね!!」

「・・・・・・逃がさない」

ルナが僕の手を掴み、湯船へと連れていこうとする。

「ちょっ!? 力強いって!!」

その体のどこにそんな力があるんだ、と言わんばかりの怪力で僕のことを引っ張る。

「ナイスです、ルナ!」

体をタオルで隠すこともしないフェリスとルナ。

僕の羞恥心はもう限界突破しそうだ。

何とかルナの手を振り払って逃げ出す。

「ああ! 逃げないでください! 琉太さんー!」

フェリスが引き止めていたけどこれだけは譲れない。

「ふう、何とか逃げれた」

フェリスの羞恥心はどうなっているのだろうか、普通に布団に入ってくるし・・・・・・。

極めつけはさっきの事件だ。

もしかしたら・・・・・・。いや、それはないか、フェリスにはもっと相応しい人がいるよな。

「今日はなんだか疲れたから早く寝ようかな」

僕の意識は夢に落ちていく。





「・・・・・・フェリス様、琉太寝てます」

「今日は一緒にお風呂に入れると思ったのに・・・・・・」

「・・・・・・私は少しですが一緒に入れましたよ」

「ずるいですよ! ルナ!」

私達が話していると琉太が苦しそうにうなされていた。

「うう・・・・・・。お母さんごめんなさい、僕が悪いんです、だから殴らないで、痛いのは嫌だよ・・・・・・!!」

どうやら昔のことを夢で見ているようだった。

私は胸が締め付けられ、とても辛い。

大好きな人が辛い思いをしているのは耐えられない。

「・・・・・・私は琉太のこと、あまり知らない。けど、知らないままは嫌だ。・・・・・・フェリス様、私に琉太の過去を教えて」

「そうですね、私も詳しいことはわかりません。けど、神様に頼んで琉太さんの人生を追体験しましょう」

「・・・・・・そんなことも出来るんですね」

フェリス様が何やらブツブツと言っている。神様と交信しているのだと思う。

「許可が降りました。今から琉太さんの人生を私たちが追体験します」

フェリス様が呪文を唱え、部屋が光に包まれる。そして私の意識はそこでとだえた。
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