異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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26話

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それから数回トニオカートをしたが、フェリスは一回も一位を取れなかった。

「悔しいです!」

「まあ、まだまだ負けられないよ」

ゲームを数回しかしていないフェリスには負ける訳にはいかないのだ。

次に目をつけたゲームはエアホッケー。

「これはどうゆうゲームなんですか?」

「このゲームはパックを打ち合ってゴールに入れるゲームだよ」

「せっかくだから四人でやろうぜ」

僕とフェリス、高橋さんと佐藤くんのチームになった。

「琉太さん、勝ちましょうね!」

「そうだね」

このエアホッケーは八点先取した方の勝ち。

最初はフェリスのサーブから始まった。

スパーンッと音とともに相手のゴールに入るパック。

「はっ?」

佐藤くんは驚きで固まってしまう。

「トニオカートでは負けましたがこのゲームでは負けませんよ」

フェリスのプレイが凄まじかった。全てのシュートに反応して的確にゴールに入れる。

佐藤くんと高橋さんは一点も入れられずに敗北した。

「フェリスさん強すぎるって・・・・・・」

「これは勝てないわ・・・・・・」

二人はすっかり意気消沈してしまう。

時間を見ると、午後五時。ルナも待ってるだろうからもう帰ることになった。

「じゃあね!」

「また明日学校でねー!」

二人と別れ家に帰る。

家に着くと、ルナの靴以外にもう一つ靴があった。

「エルミナさんかな?」

「かもしれませんね」

「・・・・・・琉太ー」

ルナがトコトコと走ってきて僕に抱きつく。

「・・・・・・お客さんが来てる」

「その子が敏夫のお孫さんですか?」

声に方をむくとゴスロリの衣装に身を包んだ女の子がいた。

髪の色は綺麗な赤色で、長さも背中ぐらいまで伸ばしてある。

顔立ちも可愛らしく、ぱっちりとした瞳よく通った鼻筋、神様が造形したかのような可愛らしさがその少女にはあった。

「なぜあなたがいるのですか? エリーゼ」

「エルミナ様がらいっていた敏夫の孫に興味が湧いたのできたのですわ」

「フェリス、知り合い?」

「申し遅れましたわ、私エリーゼ・プレアデスと言いますわ。よろしくお願いしますわ」

「僕は中島琉太。よろしくねエリーゼさん」

挨拶をするとエリーゼさんは固まってしまう。

「あの・・・・・・、どうしたのですか?」

すると突然僕に抱きついてきた。

「なんて可愛らしいのでしょう。私のことはエリーゼ姉さんと呼んでくださいな」

「えっと、エリーゼさんはな僕より年上なのですか?」

「私は今年で五百二十歳になりますわよ」

流石異世界どう見ても少女にしか見えない。

僕に抱きついているエリーゼさんを引き剥がしたフェリスはエリーゼに問い質す。

「あなたは何時までいるつもりですか? あっちの配下達は大丈夫なのですか?」

「それに関しては問題ありませんわ。配下たちには十年後には戻ると伝えましたわ」

「あなた、十年もいるつもりですか?」

「え、エリーゼさん十年もいるのですか?」

「ダメでしょうか?」

エリーゼさんは寂しそうな雰囲気を出して落ち込んでしまう。

「まあ、いいですよ。好きなだけこの家にいてください」

「琉太くん! 好きですわー!」

そう言いまた僕に抱きつくエリーゼさん。フェリスは僕からエリーゼさんをすぐに引き剥がす。

「あっ、そうだ。エリーゼさんはどんな種族なのですか?」

「私は吸血鬼ですわよ」

「・・・・・・しかもお姫様」

え!? お姫様!? エリーゼさんは高貴な血の生まれなんだな。

「これからよろしくね、エリーゼ姉さん」

「ええ、よろしくですわ! 琉太くん!」

僕の家に、また一人家族ができた。
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