異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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9話

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あの後、ルナちゃんは泣き疲れて眠ってしまった。

詳しいことは僕には分からないけど、ルナちゃんは独りだった。

独りは辛い。僕が一番理解している。だから僕もルナちゃんの力になりたいと思った。

僕がフェリスにしてもらったように。

「今日も遅いし、風呂入って寝るか・・・・・・」

翌日。

朝ごはんを作るため起きるとルナちゃんが既に座っていた。

「おはよう。早いねルナちゃん」

「・・・・・・ルナでいい」

「え?」

「・・・・・・呼び方、ルナちゃんだと他人行儀な感じがする」

「ああ、分かったよルナ。これでいいかな?」

「・・・・・・合格」

「合格出来てよかったよ。朝ごはん何食べたい?」

「・・・・・・目玉焼き。後私も手伝う」

二人でキッチンに立ち朝ごはんの支度をする。ルナが目玉焼きを作っている時にフェリスも起きてきた。

「ああー~!! 二人でイチャイチャしてる!!」

「いや違うけど!?」

朝から元気な事だ。フェリスは盛大に勘違いをしているようだ。

「・・・・・・フェリス様、これは早起きしたものの特権です」

ルナがフェリスの勘違いをするような事を言ったものだから、フェリスもヒートアップしてしまう。

「ずるいずるい!! 明日は私が早起きして琉太さんとイチャイチャします!!」

「だから、朝ごはん作ってるだけだよ!?」

二人の耳には聞こえていないのか?

「・・・・・・残念。明日も私の方が早く起きます」

「ムキーー!!」

そんなやり取りをしているうちに朝ごはんの準備が出来た。

「ご飯早く食べてね、学校があるんだから」

「分かりました!」

そのやり取りを聞いていたルナが疑問に思ったのか僕に聞いてくる。

「・・・・・・二人はいつ帰ってくるの?」

「三時くらいかな」

「・・・・・・私も学校に行く」

僕達が帰ってくるのが遅いのを聞いたルナは自分も学校に行くと言い出した。

それを読んでいたのかフェリスはニコッと笑い言う。

「あなたの学校はもう手配されてるわよ?」

「・・・・・・フェリス様! 本当ですか!?」

学校が手配されていることが余程嬉しいのか珍しく小躍りしているルナをフェリスは突き落とすかの様にもう一度笑い言い放つ。

「うん、本当よ! 小学校だけどね」

「・・・・・・小学校? 琉太と一緒?」

「いいえ、違います」

「・・・・・・なっ、!!」

僕と一緒じゃないことを知ったルナはゴネた。盛大にゴネた。

けど、フェリスの圧力で最終的に納得した。

ルナの学校の話は学校が終わった後に聞くことになった。時間が無いからね。

制服に着替えて急いで家を出る。

学校に何とか間に合った僕らは教室に入る。

席に着くと佐藤くんが話しかけてくれる。

「よっす! 今日遅刻ギリギリだったじゃん。どうしたの?」

その質問にはとても答えずらかった。ルナのことを説明する訳にもいかないので、フェリスが起きてこなかったということにした。

「てかフェリスさんと同棲してるんだね」

「ああ、居候してるんだよ」

「いいなぁ、あんな可愛い人と一緒に暮らせるなんて」

「そうか?」

二人で雑談をしているとチャイムが鳴り響く。

「はい! 出席とるよーー!!」

鳴海ちゃんが元気よく教室に入ってきた。今日も元気ですね、鳴海ちゃん。

今日の学校は特に何事もなく無事終了した。

「琉太さん! 一緒に帰りましょ!」

帰りもフェリスと家に帰る。ルナ寂しがってるだろうな、早く帰んなきゃ。
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