異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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番外編 1話

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私はルナ。魔王の娘だ。

今は琉太とフェリス様と一緒に生活をしている。

そんな私も学校なるものに通うことになった。

人付き合いは苦手だが、友達が出来るかもしれないと内心ワクワクしている。

学校まで琉太達に送ってもらい、学校に着いた。

初登校なので職員室に向かう。

「お、来たね。私はあなたのクラス、四年B組の担任の斎藤っていうの。よろしくね! ルナちゃん!」

「・・・・・・よろしく」

斎藤先生の案内で四年B組に入る。

クラスには三十人程の生徒がいた。三十人もの生徒に見られながらの自己紹介はかなり緊張した。

「・・・・・・私はルナです。よろしく」

「じゃあ、ルナちゃんはあの奥の席に座ってね」

「・・・・・・はい」

席に着くと隣の席の女の子が声をかけてくれた。

「私は真理っていうの、よろしくねルナちゃん!」

「・・・・・・よろしく」

一時間目は算数の時間だ。

「で、この計算は・・・・・・」

「・・・・・・退屈」

私は頭がいい。算数、いや数学は琉太よりできる自信がある。だから、今更小学校のレベルだと退屈だ。先生には悪いけどここは寝よう。

二時間目は図工だ。

ペアになりお互いの絵を描くそうだ。私に友達はまだいない。

よってひとりだと思ったが、真理ちゃんが声をかけてくれた。

「ルナちゃん、私とペアにならない?」

「・・・・・・いいの?」

「いいよ! 私がルナちゃんの絵を描くわ!」

真理ちゃんが笑顔で席に座る。私にポーズを取らせてそれを見ながら絵を描いて行く。

そして、

「できたよ、ルナちゃん!」

真理ちゃんが描きあげたのは私の特徴をよくとらえた絵だった。画力は拙いながらも必死に描いたのが伝わる。

「つぎは、私の絵を描いてね!」

「・・・・・・任された」

十分程集中して絵を描き上げていく。完成したのは、

「え!? ルナちゃん絵上手すぎない!?」

可愛くデフォルメされた真理ちゃんのイラスト。そう、私は絵も描けるのだ。

真理ちゃんはその絵を持って先生に見せに行く。

「先生! これルナちゃんに描いてもらいましたー!」

「あらあら、とても上手いじゃない」

先生も真理ちゃんも私の絵でニコニコと笑っている。その光景を見てなんかいいなと思った。

その後も授業をこなしていき、給食の時間になった。

「ルナちゃん! 今日の給食は唐揚げだよ!」

「・・・・・・唐揚げ?」

初めて聞いた料理名だな。美味しいのだろうか?

唐揚げのことを真理ちゃんに聞くと、

「え!? 唐揚げ食べたことないの!?」

と、とても驚いていた。だってミズドガルドにはなかっただもん。

真理ちゃん曰く、鶏肉を揚げたものだそうだ。

「・・・・・・美味しそう」

自然とヨダレが垂れる。

「でしょ! それが今日、給食で出るのよ!」

「・・・・・・おおー!」

テンションが上がっているのか真理ちゃんは興奮気味に給食について語る。

「・・・・・・真理ちゃんは給食が好きなんだね」

「そうだよ! 私は給食が一番好きだもん!」

給食の準備を手伝い、給食を配膳する。

クラス全員の所に給食が回ったらみんなで手を合わせる。

「「「「「いただきます!」」」」」

唐揚げをひとくち食べる。

「・・・・・・美味しい、」

美味しすぎて箸が止まらない。その様子を見て真理ちゃんは嬉しそうに笑っている。

「美味しいでしょ?」

「・・・・・・うん、美味しい」

給食を堪能し、午後の授業も何事もなく終わり今日の学校は終了した。

すると、真理ちゃんが提案をする。

「私、ルナちゃんの家に遊びに行ってもいいかしら?」

「・・・・・・ちょっと待って」

私は急いで廊下にでて、フェリス様に連絡する。

『どうしたのですか? ルナ』

「・・・・・・友達が家に来たいって言ってて」

『琉太さんに聞いときますね』

それから数分後また、フェリス様から連絡が返ってくる。

『琉太さんは構わないと言っているので来ても大丈夫だと思います』

「・・・・・・ありがとう、フェリス様」

『いえいえ』

教室に戻り遊びに来ていい旨を真理ちゃんに伝える。

「本当!? やったー!!」

真理ちゃんの手を引き歩き出す。

「・・・・・・じゃあ、行こうね」
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