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第二話 若かれし頃の昴その二
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冷えきった体を温めるかのようにシャワーを浴びる三人話題は、ドライバーはどっちで、ナビはどっちかとなった日坂さんは「川崎って子がドライバーじゃね?」と言った。青柳さんは「俺も闘争心の気迫で言えば川崎って子ですかね?」と言った。昴は、「あの二人は昔ヤビツ峠でバトったことがあるんで、俺は答え知ってるんすよ。ジムカーナでも、ドライブテクニックは、雪子の方が上手かったですね。峠を走る時は、川崎が走らせてましたけど、危なっかしくてあいつらの後ろに誰もつかなかったんですが、俺がハルトNAでアウトから抜いた時、半泣きで抗議してきたんすよ。マシンメンテナンスやセッティングなんかめちゃくちゃで、あれは店のカモにされてた口ですね」と言った。青柳さん「流石ダートトライアル2連覇の観察眼ちがうね?」日坂さんは「軽の非力なマシンでハイパワーマシンをブッちぎった。お前が言うのだから間違いは無いんだろうよパワーに振り回されてる感があったからな。ジムカーナでも勝てなかったのはそのせいか?」と言った。昴は「当たりです。テクニカルが要求されるジムカーナやダートトライアルではマシンのセッティングとコースの見切り、あとドラテクがものを言います。なのでパワーよりトラクション重視の軽に分があるんですよ。トルクは、重要なファクターです。加速ができるのはパワーではなくトルクですこれはベテランのお二方なら言うまでもないでしょう。パワーは、直進の時に必要なファクターになりますから、ロングストレートでは、排気量と、パワーが、ものを言います。、雪子は、ソロで走る時、軽を好んで乗ります。それを知ってるからです。典子の方はサーキット向きでしょうね?パワーを活かせず直進勝負タイプですから。ただ、」と言いかけると、日坂さんと青柳さんは「ただなんだ?」昴は、「雪子の性格が仇となるんですよ。あの二人だと冷静でもなく、なんと言うか、控えめと言うか、この言葉も違うな?脅されて怯えている感じですかね?」青柳さんは「つまり気が小さいと言いたいんだね?」昴は「その通りです。次回のテストの時、二人の横に乗ってみてください。どちらがメインに向いているか、よく分かりますよ。」日坂さんは、「今のままじゃ使い物にならないと、言いたいんだな」昴は、「はい」と返事を返した。着替えて休憩所に行った三人だった。、そこにはやはり向こうも見知った顔がある事に気がついた。監督は「では改めて紹介しよう。2号車を預けるパイロット二人だ」昴は、「それよりどっちがメイン張るんですか?それによっては、俺は1号車しかテストしませんよ。」と断言した。日坂さんは「今日ドライバーどっちだ?」と聞いた。青柳さんは、黙って居た。川崎典子が「2号車メインドライバー候補の川崎典子です。よろしくお願いします。」添田雪子は「あのナビゲーターを務めます、添田雪子です。あの、中島昴君とは、同じ会社の同期です。よろしくお願いします。」日坂さんは、「1号車のメインドライバーの日坂だ。よろしく。」いつもなら、もっとはっちゃけるのに、短く挨拶をし、青柳さんは「1号車のナビ担当の青柳です。」この人は、変わらず情報を頭で処理しているのがわかる。昴は、「今更俺に関して自己紹介いらないでしょ。1号車のテストドライバー任されてます。とだけ言っておきます。」と、2号車は自分たちでやれと言わんばかりの態度であった。監督は、「中島君2号車も頼むよ?」昴は、「1号車と同じセッティングしても、無駄なので、セッティングオーダーは、初めから本人にして貰いたいです。添田さんなら、引き受けましたが、残念ですが」とキッパリと辞退した。監督は、「また候補であって、決定じゃないんだよ。」昴は「自己紹介の時、川崎さんはメインと言いました。なのでお断りしました。後、今日の走行を見た結果でもあります。」川崎は、「確かに、優秀な営業マンですよね。ミスズの新人異端児とまで、言われるぐらい、新人の中では、業績はあるけど、走りの方はどうなのか知らない?」青柳さんは「ジムカーナ、2連覇、ダートトライアル、2連覇、ラリーレイド、国内4連覇の実績を持つ、ドライバーだけど?君達は、どうかな?」添田雪子さんは、「その卓越したドライブテクニックは、ハイパワーマシンをも圧倒すると記憶しています。私の目標です。」と答えた。昴は、「過分な評価を頂き痛み入りますが、川崎典子さんがメインとなれば、俺のようなありふれたセッティングオーダーでは、修正箇所も真反対になりメカニックの負担が増えます。なら初めからやってもらった方が効率的でメカニックの負担も少ないと、進言します。」監督は、「それも一理あるが、ドライバーの負担を考えるとな?」「条件を同じとして、両者に、走ってもらっては?」と日坂さんが言い出した。青柳さんは「確か、去年使ったマシンありましたよね?整備セッティングも、できてますし、次回は、それで行きませんか?それからの結果でも遅くは無いでしょ。2号車のシェイクダウンは。」青柳さんが「なら、昴君のタイムを基準にしましょうか?」昴は、「俺ですか?」と驚いた。青柳さんは、「うちのテストドライバーのタイムを更新または、近づけなければ、私達のサポートは任せられませんし。どうでしょうか?」と監督に進言した。デブリーフィングが終わって家路に就こうとした時、添田さんが、昴の車の窓を叩いた。「あの、中島君、帰り乗せてもらってもいいかな?」昴は、「嫌です。俺のナビは、決まってますので!今日は監督のオーダーだったので乗せましたが、他に乗せるなら青柳さんか日坂さん、だけですね。それ以外はお断りしています。」と言った。添田さんは「次回はライバルだから乗せないって言われてもうバスもないし、」と言った。」昴は、溜息をついてナビシート側を開けた。「早く乗ってください。明日お客さんの所で契約があるので早く帰りたいんです。」添田さんは、「ありがとうございます。」と、一礼して、憧れのラリーレイド4連覇チャンピオンマシンのナビシートに腰掛けた。添田さんは、「元Jrトライアルライダーでもあり、車に転向後、ジムカーナやダートトライアル、ラリーレイドで、名を馳せた中島昴君の横に座れて光栄です。」昴は「お世辞でも、過分なお言葉頂き有難うございます。しかし、同じ会社の同僚なんですから、敬語は、やめてください。それと、次回のバトル勝ってください。雪子さんは、いつも俺の後ろに居ましたよね?ドライブテクニックは川崎さんより高い、それにナビ能力も高い故に、ダートの女王の才能を、眠らせておくの、もったいないんですよ。」添田さんは、「友人たちからは雪って呼ばれてます。もし良ければ、雪と呼び捨てでお願いします。」昴は「恋人ではないし、同僚なので、さんはつけますが良いですか?」と聞く。添田さんは「はい」と答えた。昴は「そういえば、この前二台ばかし雪さんの課長さんから実績ないから貸してくれと言われたんですが?あれ誰に振られたんですか?」雪子さんは「川崎さんと、松井さんですね?」と答えた。昴は「マジですか?今度、契約取れたら俺が直接、契約書持ってきますね。どうせまた貸してくれと言われるのがオチなんで。あの課長、返す気もないでしょうし?」添田さんは、「今度、
昴君の営業所に、応援で行くことになりましたので、その時、商談の勉強させて下さい。」昴は「良いですよ。参考にはならないかと思いますが。」と答えた。昴は、毎月のノルマを一台で申告する。売れるか売れないかは運次第、いくら誠実に対応しても競合した場合安い方を選ぶのは、消費者心理であるが故の事だ。だから大博打を打つ位ならプラマイゼロの目標を、セッティングするこのやり方は昔からの癖みたいなものでそれ以上やると同じ会社内でしょ貸してくれと、他事業所から必ず来るその分を、取り返すために余裕を持って契約するやり方をとる社内新人営業の中でも常にTOPとなる昴にとっては、理不尽極まりない事ではあるが、これも、実力者の宿命だと諦めている。雪さんは、展示会の時に来た。挨拶もそこそこに、昴は暇があると車を磨きそれを真似するかのように雪さんも車を磨いていた。先輩営業マンがあいつの真似しなくていいんだよと言われ、長机の所に戻されるが、また、来て車を磨くご近所さんが挨拶をしてくるとこちらも笑顔で挨拶するこんな毎日の努力の積み重ねが、彼の実績に繋がっているのだと知った。コースに出れば自己ベストを更新していき、営業所では常に笑顔、但し他事業所からくれくれ電話には、嫌気が差していた。その中で、当確を示していたのは、添田雪子さんだった。自己査定で転属を希望出してメカニックに移動したいと願い出た昴だったが、残留となる。遂には、辞表を書き始めた。そんなある日、例の勝負の日が決まり休みにテストコースへと足を運ぶ。自分の車で2周目からタイムアタックをし、タイムは40秒00、まるで計ったように、ドンピシャのタイムをたたき出す。しかも自己ベストタイムだ。まず旧一号車は、川崎、青柳ペアでタイムは1分30秒59続いて、添田、日坂ペアのタイムは、45秒36だった。同じスペック同じセッティングでここまでの差が出た。日坂さんと青柳さんそして昴は、この事実を監督に報告し、分析も正確なものだった。青柳さんは、「客観的に見て、トラクションコントロールが荒くONかOFFしかないのと、ギアを入れるタイミングも悪い、変速時にパワーバンドをキープできていない、故に、失速する。結論から言うと、ドライバーとしての素質がない、人のアドバイスも聞かない、よくあれでメインドライバー候補と、豪語できたもんだと?」日坂さんは、「2号車ですが、まるでどっかの誰かさんの走りをトレースしたかのような走りでしたね。まさか、磨けば光る原石でしたか。2号車メインドライバーは、彼女で決まりでしょうね。あと、昴、てめぇ~あのタイムコントロールモードで、やったろ?添田さん曰く、まるでタイムコントロールで、ここの自己タイムを出した感があると言ってたぞ。彼のSSでの走りは、30秒代は、行けるはずですとまで分析してました。」昴は、「よく見ているな。添田さんは、流石ダートの女王様だ。俯瞰して見てましたが、やはり、添田さんの走りが、際立ってましたねトラクションコントロールのミスは2回、それもリカバーできる範囲内。それが5秒のタイム差の原因です。たまにやるんですよ。昔から、アマチュア時代から知ってますから、あの二人、ダートでは添田さん、サーキットや、峠では、川崎さんですね?」青柳さんは、「サーキットでも使えないだろう?」昴は「直線番長なんですよ」監督は「三人の評価は、2号車メインドライバーは、添田雪子、ナビゲーターは、川崎典子で推すと、」昴は、「本採用なら添田さん1人、ナビは他から選抜した方が良いかと?」他のふたりも同じ意見だった。監督は、「川崎典子君は、不合格、チームを去ってもらうと?」「その方がチームの為かと?」と、青柳さんは言った。日坂さんは、「ナビに心当たりがあります。しかもプロで、女性、今はフリーなんで、頼めるかと?」昴は「白百合みちこ女史ですか?確かに、正確無比で、完璧な指示能力をもちますね。」青柳は、「また怖い人を推しますね。」「2号車のサポートナビだと嫌がりませんか?あの人、いつも頭の中は優勝しかありませんよ?」日坂さんは「そこは、土下座で頼み込む?」一同は頭を抱え横に振り、声を揃えて「ダメだこりゃ」と言った。そして、いよいよ、全員集められ正式なメインドライバーの発表がされた。監督は「このタイムを見てもわかる通りメインドライバーは、添田雪子君とする。川崎典子君には残念だが、辞めてもらう。」川崎には屈辱的な結果が告げられた。「なお、2号車は、1号車に続き中島昴がテストドライバーとなる。また、中島昴は、本日付けで、ミスズ本社開発推進部チームミスズアドバンスドアドバイザーとなる。並びに、添田雪子君も、同社本社開発推進部アドバンスドアドバイザーのサポートマネージャーとなる。」日坂さんは、「やったな、おい!」青柳さんは、「いつ婚礼を?」昴は、「ふざけないでください。俺も添田さんもクレクレおばけに嫌気がさしてミスズ本社を受け直し、チームミスズに居るから、今の役職になったんです。その様なような予定はありません。」とキッパリと否定した。日坂さんは、電話で目星があると言った人に連絡をしている。俺は、日坂さんが、敬語を使ってコメツキバッタの様に話している相手が、青柳さんの前任者である事を悟っていた、それから2時間が達一人の女性が、現れた。泉川一彩(30)だったのである。泉川さんは、「二号車のメインは、誰だい?」と言うと添田雪子が手を挙げる泉川さんが「あんたかい?すぐ横に乗せなさい見てあげるから」昴は、「氷の女帝ですか。アイスバーンに強い方ですよね?」と言うと「あんたは、ダートキングの中島昴だね?」と泉川さんは聞いてきた「中島昴は確かに自分ですが、ダートキングは初めて言われました。」と答えるのであった。
昴君の営業所に、応援で行くことになりましたので、その時、商談の勉強させて下さい。」昴は「良いですよ。参考にはならないかと思いますが。」と答えた。昴は、毎月のノルマを一台で申告する。売れるか売れないかは運次第、いくら誠実に対応しても競合した場合安い方を選ぶのは、消費者心理であるが故の事だ。だから大博打を打つ位ならプラマイゼロの目標を、セッティングするこのやり方は昔からの癖みたいなものでそれ以上やると同じ会社内でしょ貸してくれと、他事業所から必ず来るその分を、取り返すために余裕を持って契約するやり方をとる社内新人営業の中でも常にTOPとなる昴にとっては、理不尽極まりない事ではあるが、これも、実力者の宿命だと諦めている。雪さんは、展示会の時に来た。挨拶もそこそこに、昴は暇があると車を磨きそれを真似するかのように雪さんも車を磨いていた。先輩営業マンがあいつの真似しなくていいんだよと言われ、長机の所に戻されるが、また、来て車を磨くご近所さんが挨拶をしてくるとこちらも笑顔で挨拶するこんな毎日の努力の積み重ねが、彼の実績に繋がっているのだと知った。コースに出れば自己ベストを更新していき、営業所では常に笑顔、但し他事業所からくれくれ電話には、嫌気が差していた。その中で、当確を示していたのは、添田雪子さんだった。自己査定で転属を希望出してメカニックに移動したいと願い出た昴だったが、残留となる。遂には、辞表を書き始めた。そんなある日、例の勝負の日が決まり休みにテストコースへと足を運ぶ。自分の車で2周目からタイムアタックをし、タイムは40秒00、まるで計ったように、ドンピシャのタイムをたたき出す。しかも自己ベストタイムだ。まず旧一号車は、川崎、青柳ペアでタイムは1分30秒59続いて、添田、日坂ペアのタイムは、45秒36だった。同じスペック同じセッティングでここまでの差が出た。日坂さんと青柳さんそして昴は、この事実を監督に報告し、分析も正確なものだった。青柳さんは、「客観的に見て、トラクションコントロールが荒くONかOFFしかないのと、ギアを入れるタイミングも悪い、変速時にパワーバンドをキープできていない、故に、失速する。結論から言うと、ドライバーとしての素質がない、人のアドバイスも聞かない、よくあれでメインドライバー候補と、豪語できたもんだと?」日坂さんは、「2号車ですが、まるでどっかの誰かさんの走りをトレースしたかのような走りでしたね。まさか、磨けば光る原石でしたか。2号車メインドライバーは、彼女で決まりでしょうね。あと、昴、てめぇ~あのタイムコントロールモードで、やったろ?添田さん曰く、まるでタイムコントロールで、ここの自己タイムを出した感があると言ってたぞ。彼のSSでの走りは、30秒代は、行けるはずですとまで分析してました。」昴は、「よく見ているな。添田さんは、流石ダートの女王様だ。俯瞰して見てましたが、やはり、添田さんの走りが、際立ってましたねトラクションコントロールのミスは2回、それもリカバーできる範囲内。それが5秒のタイム差の原因です。たまにやるんですよ。昔から、アマチュア時代から知ってますから、あの二人、ダートでは添田さん、サーキットや、峠では、川崎さんですね?」青柳さんは、「サーキットでも使えないだろう?」昴は「直線番長なんですよ」監督は「三人の評価は、2号車メインドライバーは、添田雪子、ナビゲーターは、川崎典子で推すと、」昴は、「本採用なら添田さん1人、ナビは他から選抜した方が良いかと?」他のふたりも同じ意見だった。監督は、「川崎典子君は、不合格、チームを去ってもらうと?」「その方がチームの為かと?」と、青柳さんは言った。日坂さんは、「ナビに心当たりがあります。しかもプロで、女性、今はフリーなんで、頼めるかと?」昴は「白百合みちこ女史ですか?確かに、正確無比で、完璧な指示能力をもちますね。」青柳は、「また怖い人を推しますね。」「2号車のサポートナビだと嫌がりませんか?あの人、いつも頭の中は優勝しかありませんよ?」日坂さんは「そこは、土下座で頼み込む?」一同は頭を抱え横に振り、声を揃えて「ダメだこりゃ」と言った。そして、いよいよ、全員集められ正式なメインドライバーの発表がされた。監督は「このタイムを見てもわかる通りメインドライバーは、添田雪子君とする。川崎典子君には残念だが、辞めてもらう。」川崎には屈辱的な結果が告げられた。「なお、2号車は、1号車に続き中島昴がテストドライバーとなる。また、中島昴は、本日付けで、ミスズ本社開発推進部チームミスズアドバンスドアドバイザーとなる。並びに、添田雪子君も、同社本社開発推進部アドバンスドアドバイザーのサポートマネージャーとなる。」日坂さんは、「やったな、おい!」青柳さんは、「いつ婚礼を?」昴は、「ふざけないでください。俺も添田さんもクレクレおばけに嫌気がさしてミスズ本社を受け直し、チームミスズに居るから、今の役職になったんです。その様なような予定はありません。」とキッパリと否定した。日坂さんは、電話で目星があると言った人に連絡をしている。俺は、日坂さんが、敬語を使ってコメツキバッタの様に話している相手が、青柳さんの前任者である事を悟っていた、それから2時間が達一人の女性が、現れた。泉川一彩(30)だったのである。泉川さんは、「二号車のメインは、誰だい?」と言うと添田雪子が手を挙げる泉川さんが「あんたかい?すぐ横に乗せなさい見てあげるから」昴は、「氷の女帝ですか。アイスバーンに強い方ですよね?」と言うと「あんたは、ダートキングの中島昴だね?」と泉川さんは聞いてきた「中島昴は確かに自分ですが、ダートキングは初めて言われました。」と答えるのであった。
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