転生者の子の英雄記

滝崎空雅

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アルミス編

第41話 最終試合

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 闘技場に入ってから先生に滅茶苦茶怒られた
事情を話したら苦笑いして許してくれた

すぐにアリスとの試合だったが予想外だったのがレナもアリスと一緒に出てアスト達と戦うと言い出したのだ
レナは土の神獣精霊と契約しているのは知っている
もう一つはアリスが植物の神獣精霊の契約者だったってことだ
このことを知って少しにやけてしまった
神獣精霊2体と戦えるなんてと思ってしまった

アストが闘技場の真ん中あたりに行って後ろを見るとアイカ達はテラが土の精霊術で作った椅子に座っていた
それわ見て苦笑しながらアリスとレナがいる方へと目を向ける
すでにオーラを纏って戦う準備は済んでいた

アストと一緒に戦う精霊はコクロとハクナだ
審判からのはじめの言葉がかかるとコクロとハクナはアストと一心同体した
光と闇に包まれ、それがなくなると男ではなく女の子がいる
髪はロングで白と黒、眼は左白右黒、体も少し小さくなってテラのような体つきになっていた

周りからはどよめいた声が聞こえる
「アストなの?」
「そうだけど?なんです?」
声も女の子らしく変わっている
「別人みたいになってて今の光景見てなかったら気づかなかったわ」

「そうですかでは始めましょう」
アストはそう言うと光と闇の球を作り混ぜる
その間にレナたちは土と植物の合体技を放っていた
周りには土と植物でできたゴーレムがいる
もともとアストは最後の試合は一撃で終わらせる気だった
「『ビックバン』」
闘技場を巨大な衝撃が襲う

煙が晴れるとアスト以外の人や物が壁に打ち付けられていた
レナとアリスは神獣精霊に助けられたのか無傷だったが衝撃によって気絶していた
アイカ達は一心同体になったあと壁を作って防いだらしいがものすごい怖い顔で睨んでいた
口が動きを見て「後で覚悟しといてね?」と言われてることに気づき、終わったと思いながら試合の幕を早く閉じた
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