オメガ判定されました日記~俺を支えてくれた大切な人~

伊織

文字の大きさ
21 / 25
第2章

20

(このページは、端が折られている)


○月✖日
クラスの仲いい奴らで、春休みに旅行することになった。
クラス替えの前に思い出作りだ。
伊吹の親戚が旅館をやってるらしく、そこを使わせてもらえることになった。
偶然クラスに来た蓮も、旅行に一緒に行くことになったけど。

蓮はまた伊吹のことを心配してた。
蓮が心配するほど、伊吹は良いアルファなのか?
確かに、頼りになるとは思うけど。
俺は別に伊吹をなんとも思ってない。

俺は蓮が好きなのに。あんまり伝わってないのかな。

いつか、この日記を蓮に見せても良いのかもしれない。
俺が蓮のことをどれだけ想ってるのかを知れば、蓮の心配も少しは減るかもしれない。
とりあえず、蓮にも見せても良いページは端を折っておく。


○月✖日~○月✖日
みんなで旅行に行った。
集合場所の駅に着くと蓮は女子に囲まれてしまった。
福田が「落ち込むな。これが現実だ」と言ってきて、
一瞬、俺と蓮の関係を知ってるのかと焦った。

それと、電車で。
あれは、痴漢だったのかもしれない。
ずっとお尻に手が当たってて、変だなとは思ってたけど。
撫でられる感覚がした時には、本当にびっくりした。
隣にいた伊吹が「ちょっと移動しよう」と言って、助けてくれた。

でも、旅館で、寝てる伊吹に抱きつかれてた時はびっくりした。
あいつ寝言でも「良い匂い」って言ってたな。やめてほしい。
つか、あいつのせいで、また蓮を不安にさせた。
蓮を不安にさせないように、伊吹との距離には気を付けよう。

俺は蓮の香りが好きだ。
ヒートの時も、今日抱きしめられた時も香った蓮の匂い。
あれが蓮のフェロモンだったんだ。
ずっと良い匂いだなと思ってたけど。フェロモンだってわかった。
蓮も、俺の匂いを「良い香りだよ」「好きだよ」と言ってくれて。
すごく、嬉しかった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

君に不幸あれ。

ぽぽ
BL
「全部、君のせいだから」 学校でも居場所がなく、家族に見捨てられた男子高校生の静。 生きる意味を失いかけた時に屋上で出会ったのは、太陽に眩しい青年、天輝玲だった。 静より一つ年上の玲の存在は、静の壊れかけていた心の唯一の救いだった。 静は玲のことを好きになり、静の告白をきっかけに二人は結ばれる。 しかしある日、玲の口から聞いた言葉が静の世界を一瞬で反転させる。 「好きになられるからあいつには近づかない方がいいよ。」 玲に対する感情は信頼から憎悪へと変わった。 それから十年後。 静は玲に復讐するために近づくが…

愛され方を教えて

あちゃーた
BL
主人公リハルトは自分を愛さなかった元婚約と家族のために無惨に死んだ…はずだった。 次に目が覚めた時、リハルトは過去に戻っていた。 そこは過去のはずなのにどこかおかしくて…

【完結】それ以上近づかないでください。

ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」 地味で冴えない小鳥遊凪は、ずっと憧れていた蓮見馨に勢いで告白してしまう。 するとまさかのOK。夢みたいな日々が始まった……はずだった。 だけど、ある出来事をきっかけに二人の関係はあっけなく終わる。 過去を忘れるために転校した凪は、もう二度と馨と会うことはないと思っていた。 ところが、ひょんなことから再会してしまう。 しかも、久しぶりに会った馨はどこか様子が違っていた。 「今度は、もう離さないから」 「お願いだから、僕にもう近づかないで…」

夢の中の告白

万里
BL
バレー部のムードメーカーで、クラスのどこにいても笑い声の中心にいる駆(かける)。好奇心と高いコミュニケーション能力を持つ彼は、誰とでもすぐに打ち解けるが、唯一、澪(れい)にだけは、いつも「暑苦しい」「触んな」と冷たくあしらわれていた。 そんな二人の関係が、ある日の部活帰りに一変する。 あまりの疲れに電車で寝落ちした駆の耳元で、澪が消え入りそうな声で零した「告白」。 「……好きだよ、駆」 それは、夢か現(うつつ)か判然としないほど甘く切ない響きだった。

僕たちの世界は、こんなにも眩しかったんだね

舞々
BL
「お前以外にも番がいるんだ」 Ωである花村蒼汰(はなむらそうた)は、よりにもよって二十歳の誕生日に恋人からそう告げられる。一人になることに強い不安を感じたものの、「αのたった一人の番」になりたいと願う蒼汰は、恋人との別れを決意した。 恋人を失った悲しみから、蒼汰はカーテンを閉め切り、自分の殻へと引き籠ってしまう。そんな彼の前に、ある日突然イケメンのαが押しかけてきた。彼の名前は神木怜音(かみきれお)。 蒼汰と怜音は幼い頃に「お互いが二十歳の誕生日を迎えたら番になろう」と約束をしていたのだった。 そんな怜音に溺愛され、少しずつ失恋から立ち直っていく蒼汰。いつからか、優しくて頼りになる怜音に惹かれていくが、引きこもり生活からはなかなか抜け出せないでいて…。

プリンなんだから食えばわかる

てぃきん南蛮
BL
海外で定食屋を開くことを夢見て、留学をした董哉。 留学先の紹介で軍事食堂の手伝いをしているが、 アジア人嫌いのオメガ嫌いであるフレッドという兵士から嫌がらせを受ける。 ある日、初めてメイン料理を提供した董哉だったが、フレッドに何癖を付けられる。 料理を貶された董哉は流石に腹が立ち、フレッドに対して────…… 後日、流石に後悔した董哉だったが、 何故かその日からフレッドの態度が軟化し始めて……? 最悪な印象から始まる、偏見持ち海外軍人のα×軍人食堂の日本人バイト留学生Ω

隣国のΩに婚約破棄をされたので、お望み通り侵略して差し上げよう。

下井理佐
BL
救いなし。序盤で受けが死にます。 文章がおかしな所があったので修正しました。 大国の第一王子・αのジスランは、小国の王子・Ωのルシエルと幼い頃から許嫁の関係だった。 ただの政略結婚の相手であるとルシエルに興味を持たないジスランであったが、婚約発表の社交界前夜、ルシエルから婚約破棄をするから受け入れてほしいと言われる。 理由を聞くジスランであったが、ルシエルはただ、 「必ず僕の国を滅ぼして」 それだけ言い、去っていった。 社交界当日、ルシエルは約束通り婚約破棄を皆の前で宣言する。

Ωの不幸は蜜の味

grotta
BL
俺はΩだけどαとつがいになることが出来ない。うなじに火傷を負ってフェロモン受容機能が損なわれたから噛まれてもつがいになれないのだ――。 Ωの川西望はこれまで不幸な恋ばかりしてきた。 そんな自分でも良いと言ってくれた相手と結婚することになるも、直前で婚約は破棄される。 何もかも諦めかけた時、望に同居を持ちかけてきたのはマンションのオーナーである北条雪哉だった。 6千文字程度のショートショート。 思いついてダダっと書いたので設定ゆるいです。