甘美なる隷属

氷華冥

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真実と倒錯の証明

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REIKAエンタープライズの「特別会議室」は、麗子の支配と陽翔の服従が極限まで交錯する聖域だった。陽翔は全裸で天井から鎖でつま先立ちに吊るされ、首に黒革の首輪、股間にハンブラーと錘、乳首にクランプと錘が装着されていた。鞭痕だらけの身体と、麗子の与える痛みと快楽に恍惚とした表情が、大型の鏡に映し出されていた。突然の凜香の登場に、陽翔は顔から火が出るような羞恥に苛まれ、血の気が引いていた。凜香は目の前に広がる異様な光景――麗子のボンデージ衣装、陽翔の惨めな姿、耽美な拷問の舞台――に理解が追いつかず、混乱と疑念で凍りついていた。

凜香の心は、現実を受け入れられずに揺れていた。

(陽翔が…こんな姿で…? 麗子社長に脅されて、言わされてるんじゃないの?)

若手のカリスマ経営者として、SDGsや人権について積極的に発言し、メディアで称賛される麗子が、明らかな人権侵害とも思える行為に手を染めていること自体、信じがたかった。しかし、麗子の陽翔への普段の厳しい態度や、陽翔の怯えた様子は、この光景と矛盾しないようにも感じられた。半信半疑で疑いの目を向ける凜香に、麗子は優雅な微笑みを浮かべ、冷たく命じた。「陽翔、凜香にこれまでの経緯をちゃんと説明しなさい。お前が私の奴隷である理由を、偽りなく話すのよ。」

陽翔は凜香の鋭い視線に耐えきれず、鏡に映る自分の惨めな姿を見つめながら、震える声で話し始めた。「凜香…僕は…自分の意思で麗子様の奴隷になった…。大学時代、麗子様に出会って…彼女の圧倒的な存在感に…心を奪われたんだ…。麗子様に全てを捧げるために、大学を辞めて…社会的にも、彼女の支配に入ることを望んだ…。」彼の声は羞恥と従順で震え、麗子の調教によって植え付けられた言葉が心から溢れ出ていた。「麗子様の絶対的な支配…それが僕の存在意義…。彼女に感謝して…崇拝してる…。僕の本当の姿は、この…惨めなマゾ奴隷なんだ…。」

凜香は陽翔の言葉に目を丸くし、信じられない思いで麗子を見た。「陽翔…本当に…あなたが望んでこんな…?」彼女の声には同情と困惑が混ざっていた。麗子は凜香の肩に軽く手を置き、ゾッとする笑みを浮かべた。「凜香、陽翔は私の手でしか生きられないの。彼の被虐欲求は、私の支配でしか満たされない。信じられないなら、陽翔の『本当の姿』をちゃんと見てみなさい。」

麗子は一本鞭を手に取り、陽翔の背中に鋭い一撃を浴びせた。パシッという音が響き、陽翔の悲鳴が部屋にこだました。「あぁっ…!」しかし、陽翔の顔には痛みの奥に恍惚とした表情が浮かび、麗子の与える痛みを喜んで受け入れる姿が明らかだった。麗子はハンブラーの錘を揺らし、乳首クランプを強く引っ張り、陽翔の身体をさらに苛んだ。「陽翔、凜香に見せてあげなさい。お前が私の鞭でどれだけ喜んでるか、この情けないマゾの本性を!」

陽翔は涙と汗に濡れた顔で、凜香に向かって震える声で言った。「凜香…これが…本当の僕…。麗子様の鞭…痛み…それが僕の幸せ…。」彼の恍惚とした表情と、痛みを受け入れる姿勢は、麗子の説明に偽りがないことを証明していた。凜香は陽翔の姿に言葉を失い、麗子の圧倒的な支配力に圧倒された。

(陽翔…本当にこんなことを望んでるの? 麗子社長…こんな世界を…。)

麗子は凜香の困惑した視線を見て、優しく微笑んだ。「凜香、陽翔の心は私のものよ。彼は私の奴隷として、私のためなら痛みも屈辱も喜んで受け入れる。あなたにはまだわからないかもしれないけど…支配する側に立つ喜びも、特別なものよ。」彼女の言葉は、凜香の内に眠る支配者の素質を刺激するように響いた。麗子は陽翔に鞭を振り上げ、再び彼の身体に痕を刻んだ。「陽翔、凜香に感謝しなさい。彼女がお前の惨めな姿を見てくれてるわよ!」

陽翔は凜香の視線に耐えながら、麗子の命令に従った。「凜香…ありがとう…僕の…本当の姿を…見てくれて…。」彼の心は、羞恥と麗子の支配による安心感で満たされ、被虐欲求が極限まで高まった。凜香は陽翔の言葉と麗子の行動に、恐怖と好奇心が混ざった複雑な感情を抱き、麗子の世界に引き込まれ始めていた。

(完璧よ、陽翔。)

麗子は内心でほくそ笑んだ。

(凜香の視線がお前の奴隷心をさらに深く縛り、彼女の支配者としての目覚めを誘うわ。)

「特別会議室」の暗闇に、麗子の冷たい笑み、陽翔の喘ぎ声、凜香の困惑した視線が溶け合い、陽翔を支配の淵にさらに深く沈め、凜香を新たなゲームの駒として巻き込む策略が進行していた。
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