甘美なる隷属

氷華冥

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忠誠の試練と無慈悲な罰

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冴子の自宅リビングは、麗子と冴子の嗜虐的な空気で支配されていた。陽翔は床に跪き、額を床にこすりつけ、震える身体で冴子への謝罪を終えたばかりだった。麗子は黒のシルクドレスでソファに座り、冷たく微笑みながら陽翔を見下ろしていた。冴子は赤のタイトなドレスから放たれる鋭い眼光で陽翔を射貫き、彼女の手には細い革の鞭が握られていた。リビングの洗練された空間は、陽翔にとって逃げ場のない調教の場と化していた。

冴子は陽翔の前に立ち、冷酷な笑みを浮かべながら詰問した。「陽翔くん、あなた、麗子と結婚するのよね? 『お付き合い』だなんて嘘をつくなんて、麗子の『夫』としての自覚が足りないんじゃないかしら?」彼女の声は穏やかさを装いつつ、陽翔の心を切り裂く鋭さを持っていた。陽翔は震えながら答えた。「す、すみませんでした…冴子様…僕…麗子様の奴隷として…夫として…足りなくて…。」

冴子は鞭を軽く振り、陽翔の肩に鋭い一撃を浴びせた。ピシッ! 陽翔の身体がビクンと震え、小さな悲鳴が漏れた。「嘘をつくなんて、麗子の親友である私に対する侮辱よ。陽翔くん、麗子の夫としてそんな態度でいいと思ってるの?」冴子はさらに一歩近づき、陽翔の顎を強く掴んで顔を上げさせた。「麗子の奴隷であり、夫であるなら、もっと徹底的に忠誠を示しなさい!」

麗子はソファから立ち上がり、陽翔の髪を掴んで顔を自分に向けた。「陽翔、冴子への非礼は私に恥をかかせるのと同じよ。私の奴隷であり、夫であるお前が、こんな失態を見せるなんて許せないわ。」彼女の声は甘く、しかし底知れぬ冷酷さを帯びていた。麗子は冴子と視線を交わし、嗜虐的な笑みを共有した。「冴子、陽翔が私の夫に相応しいことを、保証人として思う存分確かめてちょうだい。」

冴子の唇にゾッとする笑みが広がった。「ふふ、麗子、もちろんだわ。陽翔くんの自覚と覚悟、しっかり確かめてあげるわ。」彼女は鞭を手に、陽翔の胸に連続で打ち下ろした。ピシッ! ピシッ! 陽翔の悲鳴がリビングに響き、身体が床の上で震えた。冴子は容赦なく鞭を振り続け、陽翔の肩、背中、太ももに赤い痕を刻んだ。「ほら、陽翔くん! 麗子の夫としての自覚はどこ? 私の前で嘘をついた罰よ!」

陽翔は涙を流しながら、喘ぐように懇願した。「冴子様…麗子様…申し訳ありません…! 僕…麗子様の奴隷として…夫として…忠誠を誓います…!」しかし、その懇願は冴子の嗜虐欲をさらに煽るだけだった。「忠誠? 言葉だけじゃ足りないわ、陽翔くん!」冴子は鞭を置き、壁に掛けてあった金属製の拘束具を取り出し、陽翔の手首を背中で縛り上げた。「麗子の夫なら、私の前でその忠誠を身体で証明しなさい!」

麗子は陽翔の首輪を強く引き、冷たく微笑んだ。「陽翔、冴子には私たちの結婚の保証人になっていただくのよ。お前が私の『夫』にいかに相応しいのか、冴子に証明して見せてあげなさい。」彼女は冴子の手元に熱蝋のキャンドルを渡し、意味深に囁いた。「冴子、陽翔の従順をたっぷり試してあげて。彼の泣き叫ぶ姿は、私の誇りよ。」

冴子はキャンドルを手に、陽翔の胸に熱い蝋を垂らした。ジュー! 陽翔の悲鳴が部屋に響き、身体が拘束の中で跳ねた。「ああっ…冴子様…!」陽翔の涙が床に滴り、冴子はそれを冷たく見下ろした。「ふふ、泣くのね、陽翔くん。麗子の夫なら、このくらいの罰で泣き叫ぶなんて情けないわ。」彼女はさらに蝋を垂らし、陽翔の全身に白い斑点を刻み込んだ。「麗子の奴隷として、夫として、私に対する忠誠をこうやって示しなさい!」

麗子は陽翔の苦痛に悶える姿を見て、嗜虐的な興奮に目を輝かせた。「陽翔、冴子の罰を受けられるのは、お前の名誉よ。私の夫として、もっと泣き叫んで冴子に忠誠を示しなさい!」彼女は冴子の横に立ち、陽翔の髪を掴んで顔を上げさせ、冷酷な優しさで囁いた。「ほら、陽翔、冴子の前で私の奴隷であり夫であることを証明するのよ。」

陽翔は涙と汗に濡れた顔で、喘ぎながら答えた。「はい…麗子様…冴子様…僕の全ては…麗子様のもの…夫として…奴隷として…忠誠を…!」彼の声は途切れ途切れで、冴子の鞭と熱蝋に追い詰められていた。冴子は陽翔の崩れる姿を見て、満足げに微笑んだ。「いいわ、陽翔くん。やっと少しは自覚が出てきたみたいね。でも、まだ足りないわ。」彼女は電流デバイスを取り出し、陽翔の敏感な部分にパッドを貼り付け、スイッチを入れた。ビリビリ! 陽翔の身体が跳ね、悲鳴がリビングに響き渡った。

麗子は冴子の残虐さを煽るように、陽翔の耳元で囁いた。「陽翔、冴子の罰は私の愛の一部よ。冴子に恐怖を感じて、彼女の残虐さに震えなさい。それが私の夫としてのあなたの義務よ。」彼女は冴子に微笑みかけ、続けた。「冴子、もっと厳しく試してあげて。陽翔の恐怖と従順を、徹底的に引き出して。」

冴子は陽翔の悲鳴に興奮を高め、電流をさらに強くした。「陽翔くん、麗子の夫なら、私の前で完璧な奴隷であることを示しなさい! 麗子の保証人として、あなたの覚悟を徹底的に確かめるわ!」陽翔の悲鳴と涙が止まらず、彼の心は麗子と冴子の無慈悲な支配に完全に飲み込まれていた。

陽翔は震える声で叫んだ。「麗子様…冴子様…僕の全てを…捧げます…! 麗子様の夫として…奴隷として…!」彼の身体は鞭、熱蝋、電流の痛みに耐えながら、麗子への忠誠を絞り出していた。麗子と冴子の嗜虐的な笑みがリビングに響き合い、陽翔を被虐の沼の底へとさらに深く沈めた。

(完璧よ、陽翔。)

 麗子は内心でほくそ笑んだ。

(冴子の残虐さにお前を震えさせ、恐怖と従順を植え付けるわ。私の夫として、奴隷として、永遠に私の足元で跪きなさい。)
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