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1章 チュートリアル
20話 魔王城攻略してみる
馬車で1日移動して、夜になりようやく山の麓にたどり着く。
「遅かったね。...カルミアさんは?」
召喚魔法でとんできたのか、遼馬と、もう1人女が隣にいた。答えるのに戸惑い、女の方を向く。
「あなたは?」
「私は片桐芽依といいます。トルネ王国に召喚された勇者です」
「そういえば、ヘリコニアの勇者いないじゃん」
「...ここだ」
木の後ろに隠れていた。
「なにしてんの?」
「別に何もしてねぇよ!ただ、いきなりこんなとこに来るとは思わなかったから...」
「もう1人いないな。今度はどこに隠れてるの」
「いない」
「いない?」
「ああ、まだここに転送されてない」
「そう...待ってる暇はないから、置いていこう」
そう言って4人は山へ入っていった。
*
「おい、さっきからイラついてないか?」
ヘリコニアの勇者がいきなりそんなことを言ってきた。
「...何がだよ」
「お前だよ。それに、あの女の子どこ行ったんだよ。一緒じゃ...」
「うるさい」
「いや、答えろよ」
「あらぁ、久しぶりねぇ」
カルミアの師匠...白髪の女だ。
「こっちだってこんな早く再開すると思ってなかったし、したくなかったよ」
「つれないわねぇ。心配しなくてもカルミアちゃんは無事よぉ」
カルミアが連れ去られたという事実を聞かされ、2人が驚く。
「カルミアさん、なんで守らなかった?」
遼馬がこちらを睨みつける。何も言えない。
「もういい、こいつは僕が倒す。君たちは早くカルミアさんを助けに行け」
背中に背負った弓を取り、構える。
「...ありがと」
「あらぁ、飛び道具で私に挑むなんて挑戦的ね。そっちの男の子としたかったけれど、いいわ、あなたとしてあげる」
「僕はこの中で1番強いから、お前を倒してすぐ追いつく方が効率的だろ」
*
城に着いた。なぜか門が完全に開いている。入ってこいと言うように。
「...いこう」
2人が頷く。
中は薄暗く、必要最低限の照明しかない。そこまで複雑では無いため、どんどん先へ進んで行く。そこへ、
「ん?あぁ、君か。ずいぶん遅かったね。まぁ、あの子をとられたから移動に時間がかかるのは当然か」
曲がり角で緑髪の男と鉢合わせした。
即座に剣を抜き、身構える。
「あの子はこの部屋にいるよ」
「...なんのつもりだ」
「人聞きが悪いな。部屋に入った君たちを後ろから狙うくらいのことしか考えてないよ」
「正直にありがと」
「...ここは私に任せてください」
「えー、そっちの男じゃないの?」
「こういう時は目的がある人を先に行かせるのが普通ですよ」
「そっか、それなら仕方ないね」
「芽依さん、ありがとう」
「頑張ってください」
笑顔で送られ、2人が走り出す。
直後、背後で
「さぁ、あなたにも信仰の素晴らしさを教えてあげましょう!」
と聞こえたのは気のせいにしとこう。
ドアを開けると、
「なんだこれ...」
暑いことを除いて、人質を捕らえている牢屋とは思えない充実感のある広い部屋だった。
「…トウジ!」
「カルミア!」
走って近くに行く…
「逃げて!」
唐突に声が聞こえた。カルミアの声だ。しかし目の前からではなく、別の方向、左の扉から…
瞬間、後ろに飛び、距離を取る。
「誰だ」
「まったく、静かにしていろとあれほど言いつけたはずなのに。あとでお仕置きが必要ね」
目の前のカルミアが雲のように消え、後ろから声が聞こえてきた。
もの凄い殺気が伝わってきた。振り返るが目の前に刃が迫っている。間に合わない…
直前、横から膨大な量の針が女を狙って放たれた。
女はそれを全て避ける。
「あなた、よく反応したね」
「反応したのは俺じゃなくてこの防具…そうだろ!俺は勇者の中で最強だからな!」
「じゃあ任せた、最強勇者」
「…えっ、ちょっと待て。待って!」
最強の勇者は放っておいてカルミアの声が聞こえた左の部屋に走っていく。
扉を開けると、そこは真っ暗な部屋だった。
「よォこそ。ヨくここまデきたな」
灯りがつき、先ほどの部屋より2倍以上広い部屋の全貌と、3mほどの巨大な男が現れた。
「遅かったね。...カルミアさんは?」
召喚魔法でとんできたのか、遼馬と、もう1人女が隣にいた。答えるのに戸惑い、女の方を向く。
「あなたは?」
「私は片桐芽依といいます。トルネ王国に召喚された勇者です」
「そういえば、ヘリコニアの勇者いないじゃん」
「...ここだ」
木の後ろに隠れていた。
「なにしてんの?」
「別に何もしてねぇよ!ただ、いきなりこんなとこに来るとは思わなかったから...」
「もう1人いないな。今度はどこに隠れてるの」
「いない」
「いない?」
「ああ、まだここに転送されてない」
「そう...待ってる暇はないから、置いていこう」
そう言って4人は山へ入っていった。
*
「おい、さっきからイラついてないか?」
ヘリコニアの勇者がいきなりそんなことを言ってきた。
「...何がだよ」
「お前だよ。それに、あの女の子どこ行ったんだよ。一緒じゃ...」
「うるさい」
「いや、答えろよ」
「あらぁ、久しぶりねぇ」
カルミアの師匠...白髪の女だ。
「こっちだってこんな早く再開すると思ってなかったし、したくなかったよ」
「つれないわねぇ。心配しなくてもカルミアちゃんは無事よぉ」
カルミアが連れ去られたという事実を聞かされ、2人が驚く。
「カルミアさん、なんで守らなかった?」
遼馬がこちらを睨みつける。何も言えない。
「もういい、こいつは僕が倒す。君たちは早くカルミアさんを助けに行け」
背中に背負った弓を取り、構える。
「...ありがと」
「あらぁ、飛び道具で私に挑むなんて挑戦的ね。そっちの男の子としたかったけれど、いいわ、あなたとしてあげる」
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*
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「...いこう」
2人が頷く。
中は薄暗く、必要最低限の照明しかない。そこまで複雑では無いため、どんどん先へ進んで行く。そこへ、
「ん?あぁ、君か。ずいぶん遅かったね。まぁ、あの子をとられたから移動に時間がかかるのは当然か」
曲がり角で緑髪の男と鉢合わせした。
即座に剣を抜き、身構える。
「あの子はこの部屋にいるよ」
「...なんのつもりだ」
「人聞きが悪いな。部屋に入った君たちを後ろから狙うくらいのことしか考えてないよ」
「正直にありがと」
「...ここは私に任せてください」
「えー、そっちの男じゃないの?」
「こういう時は目的がある人を先に行かせるのが普通ですよ」
「そっか、それなら仕方ないね」
「芽依さん、ありがとう」
「頑張ってください」
笑顔で送られ、2人が走り出す。
直後、背後で
「さぁ、あなたにも信仰の素晴らしさを教えてあげましょう!」
と聞こえたのは気のせいにしとこう。
ドアを開けると、
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暑いことを除いて、人質を捕らえている牢屋とは思えない充実感のある広い部屋だった。
「…トウジ!」
「カルミア!」
走って近くに行く…
「逃げて!」
唐突に声が聞こえた。カルミアの声だ。しかし目の前からではなく、別の方向、左の扉から…
瞬間、後ろに飛び、距離を取る。
「誰だ」
「まったく、静かにしていろとあれほど言いつけたはずなのに。あとでお仕置きが必要ね」
目の前のカルミアが雲のように消え、後ろから声が聞こえてきた。
もの凄い殺気が伝わってきた。振り返るが目の前に刃が迫っている。間に合わない…
直前、横から膨大な量の針が女を狙って放たれた。
女はそれを全て避ける。
「あなた、よく反応したね」
「反応したのは俺じゃなくてこの防具…そうだろ!俺は勇者の中で最強だからな!」
「じゃあ任せた、最強勇者」
「…えっ、ちょっと待て。待って!」
最強の勇者は放っておいてカルミアの声が聞こえた左の部屋に走っていく。
扉を開けると、そこは真っ暗な部屋だった。
「よォこそ。ヨくここまデきたな」
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