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二十六話 ぶつかり合う猛女
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文官たちによって調整が行われ、ついにアドリアナとエステラの手合わせの日取りが決まった。
チャロに案内してもらった大型の闘技場を舞台に、多くの国民を招待して、エイヴリング王国と古の皇国の友好をアピールする趣向だそうだ。
5歳でオーガを屈服させたアドリアナにとって、拮抗するほどの強者との闘いは、これが初めてかもしれない。
前日からアドリアナは興奮して眠れず、バーナビーが何度か体の熱を取ってやって、ようやく落ち着いたほどだった。
当日――。
「私は、あちらの観客席から応援しますね。アドリアナの勝利を祈念していますよ」
そう言ってバーナビーが指さしたのは、賓客用に設えられた高台の上だった。
闘技場の全体が見渡せる位置にあり、観客席にいる国民側からもバーナビーの顔が見える。
抱かれたい男No.1の顔を売るのに、絶好のスポットだった。
アドリアナは、「この顔に価値があるうちは、せいぜい利用しますよ」と苦笑していたバーナビーを思い出す。
まるで顔にしか価値がないと言っているようなバーナビーに、アドリアナは悲しさを感じたものだ。
「バーニーに私の勝利を捧げるから、受け取ってくれ」
アドリアナはそう言って、バーナビーをぎゅっと抱きしめ、頬にキスをした。
それだけで有頂天になるバーナビーが、アドリアナは大好きだ。
決して顔だけではないのだと、これから年月をかけて分からせてやる。
たとえバーナビーの美しい顔が、焼けただれてドロドロになったとしても、アドリアナはこうして頬にキスをするだろう。
それくらい、愛しているのだと伝えたかった。
「では、行ってくる」
バーナビーにくるりと背を向け、捧げる勝利をつかみに、アドリアナは闘技場に上がった。
丸い闘技場の上、アドリアナと対極の位置に、がっしりとした体格のダイナソー獣人がいた。
青墨色の豊かな髪は綱のように編まれ、首に巻き付けられている。
装いは使い込まれた軽鎧だ。
彫りの深い顔立ちに、墨黒色の切れ長な瞳が映える。
アドリアナをその瞳に捉えると、エステラは唇に弧を描いた。
「カルロスさまの娘と言えど、手加減はしない。オニキス皇女、見事な漆黒色の髪だが、そんな細身で戦えるのか?」
ダイナソー獣人のエステラと比べると、グリーンイグアナ獣人のアドリアナは細く見える。
しかし、その身に密度の高い筋肉がついていることは、抱き上げるバーナビーが良く知っている。
たなびく髪をそのままに、同じく軽鎧姿のアドリアナはエステラに礼をした。
「このたびの手合わせを楽しみに、古の皇国へやってきた。申し出を引き受けてくれて感謝する」
煽ったつもりのエステラが、反応のないアドリアナにしかめ面をする。
そこへカルロスがやってきた。
どうやら審判を務めるらしい。
闘技場に上がり、アドリアナとエステラの真ん中に立つ。
「両者、前へ」
カルロスの声掛けに従い、アドリアナとエステラが中央へ近づく。
「ルールは簡単だ。相手に負けを認めさせること。殺してはならない。以上だ」
さっそく試合を始めようとしたカルロスに、エステラが一歩踏み出しそれを引き留めた。
「カルロスさま、この試合に私が勝ったら、結婚してください!」
「エステラ……それは、今ここで言うことでは……」
アドリアナに、このことを隠そうとしていたカルロスが焦っている。
それにブランカと離婚していることは、国民には知らせていないのだ。
闘技場をぐるりと囲む観客席には大勢の国民がいるし、観客席に入れなかった戦士たちが翼竜に跨り空から観戦している。
そんな中で始まった突然のプロポーズに、会場がざわめいた。
「エステラ、こういうルールはどうだ? この試合に勝った者は、褒美として父にひとつだけ願い事を叶えてもらえる。それがどんな願い事であってもだ」
「オニキス、それは――」
「父よ、安心していい。私が勝つ。バーニーにも約束したからな」
アドリアナは、高台の上で手を振っているバーナビーを見やる。
アドリアナが手を振り返すと、バーナビーは嬉し涙を流し出した。
「オニキス皇女の夫君は、見た目より感情の起伏が激しいな? 私はあんな優男は、到底お断りだが」
さすがカルロスを見染めるだけあって、抱かれたい男No.1には興味もなさそうなエステラ。
しかし、それをカルロスが注意する。
「エステラ、見た目で全てを判断する癖は、直した方がいい」
カルロスは知っている。
バーナビーがただの優男ではないことを。
己もまた、見た目でバーナビーを侮り、しっぺ返しをくらった。
あの美顔には、世界中が夢中になるだけの、計り知れない何かがあるのだ。
「父は私の願い事を叶えるだけでいい。何てことのないルールだろう?」
カルロスに向かって勝利宣言をするアドリアナに、エステラが息を巻く。
「黙って聞いていれば抜け抜けと。勝つのは私だ! そして女帝になって、カルロスさまに皇配になってもらうのだ!」
「女帝になるためにも、ここで国民へ強さのアピールはしておきたいよな? 思う存分、私が相手になってやろう、エステラ」
カルロスは睨み合うアドリアナとエステラを、少しハラハラした目で見ていた。
エステラが好戦的なことは知っているが、バーナビーを優男扱いされたアドリアナが予想以上にヤル気をみなぎらせたからだ。
「いいか、殺しては駄目だ。その前に、俺が止めに入る」
カルロスは確認するように、もう一度双方へ言い聞かせる。
そして額を突き合わせるように睨み合っているアドリアナとエステラに向かって、試合開始の合図を告げた。
カルロスの合図にあわせて、銅鑼の音が会場に響いた。
わぁあああと大きな歓声が上がり、観客たちがそれぞれを応援しだす。
最初に仕掛けたのはエステラだった。
振りかぶった太い腕を、躊躇なくアドリアナの顔面目掛けて振り下ろす。
アドリアナはあえてそれを避けず、手のひらで受け止めた。
「なるほど、これがダイナソー獣人か。怪力だな」
「巨人と戦うには、ひょろひょろした拳じゃ役に立たないんだよ!」
エステラはすかさず反対の手でも拳をつくり、今度はアドリアナの腹を狙った。
しかしこれも、アドリアナは受け止めてみせる。
そして手のひらの中にあるエステラの拳を、ぎゅうと握りしめた。
エステラが思わず眉をひそめた。
アドリアナの力が予想以上だったからだ。
「くっ!」
急いで拳を引っ込め、アドリアナから距離をとる。
猪突猛進に突っ込んではいけない相手だと、判断したのだろう。
アドリアナを観察するように、エステラは上から下へと視線を動かした。
どこからあの力が出てきたのだろうと、探るように。
そんなエステラに、アドリアナが涼しい顔をしながら口上を述べる。
「私は獣人国の軍で教官を務めたこともあるので、見習い兵士の動きを見て指導するのが得意だ。ここが良い、ここが悪い、そうやって矯正してやると、みるみる新人は成長する。早速、エステラの悪いところを教えてやろう。攻撃は面でするな、点でしろ。先ほど私に握られて痛かったのは、私が力を込めたのが指先だからだ」
そう言うと、アドリアナがエステラに向かって拳を突き出す。
エステラのように振りかぶるのではなく、肘の辺りから砲弾のように繰り出されたアドリアナの右手は、エステラの脇腹に真っすぐ入る。
しかも肋骨の間を抉るように捻りも加えられていたため、エステラはうめき声を漏らした。
「うぐっ! なんだ、小さい拳のくせして!」
「拳を突き出すときは、こうだ。モーションは少なく、相手に攻撃を読ませるな。握った拳の面を当てるのではなく、握り込んだ指の関節を当てろ。当ててからも油断するな、少しでも相手にダメージを残せ」
エステラは少しよろけただけですぐに立ち直し、今度は回し蹴りをアドリアナにお見舞いする。
今度は受け止めずにふわりと躱したアドリアナは、しゃがみ込むとエステラの軸足を狙う。
「ほら、エステラの悪いところだ。蹴りを入れるときは、軸足を攻撃されないような軌道を描かなくてはならない。そうしないと自重を支える軸足を狙われて、こうだ」
アドリアナはエステラの足の親指を蹴り飛ばす。
重心だった部分を揺るがされ、エステラの体勢が崩れる。
しかしこれもなんとか踏みとどまり、今度は掴みかかろうと両手を前に出してアドリアナに向かっていく。
押しつ押されつの戦いに、観客席は賑わい、翼竜の上から戦士も囃し立てる。
しかし間近で見ていたカルロスと、アドリアナの勝利しか信じていないバーナビーには、この戦いの行方が分かっていた。
これはアドリアナしか勝たん、と。
チャロに案内してもらった大型の闘技場を舞台に、多くの国民を招待して、エイヴリング王国と古の皇国の友好をアピールする趣向だそうだ。
5歳でオーガを屈服させたアドリアナにとって、拮抗するほどの強者との闘いは、これが初めてかもしれない。
前日からアドリアナは興奮して眠れず、バーナビーが何度か体の熱を取ってやって、ようやく落ち着いたほどだった。
当日――。
「私は、あちらの観客席から応援しますね。アドリアナの勝利を祈念していますよ」
そう言ってバーナビーが指さしたのは、賓客用に設えられた高台の上だった。
闘技場の全体が見渡せる位置にあり、観客席にいる国民側からもバーナビーの顔が見える。
抱かれたい男No.1の顔を売るのに、絶好のスポットだった。
アドリアナは、「この顔に価値があるうちは、せいぜい利用しますよ」と苦笑していたバーナビーを思い出す。
まるで顔にしか価値がないと言っているようなバーナビーに、アドリアナは悲しさを感じたものだ。
「バーニーに私の勝利を捧げるから、受け取ってくれ」
アドリアナはそう言って、バーナビーをぎゅっと抱きしめ、頬にキスをした。
それだけで有頂天になるバーナビーが、アドリアナは大好きだ。
決して顔だけではないのだと、これから年月をかけて分からせてやる。
たとえバーナビーの美しい顔が、焼けただれてドロドロになったとしても、アドリアナはこうして頬にキスをするだろう。
それくらい、愛しているのだと伝えたかった。
「では、行ってくる」
バーナビーにくるりと背を向け、捧げる勝利をつかみに、アドリアナは闘技場に上がった。
丸い闘技場の上、アドリアナと対極の位置に、がっしりとした体格のダイナソー獣人がいた。
青墨色の豊かな髪は綱のように編まれ、首に巻き付けられている。
装いは使い込まれた軽鎧だ。
彫りの深い顔立ちに、墨黒色の切れ長な瞳が映える。
アドリアナをその瞳に捉えると、エステラは唇に弧を描いた。
「カルロスさまの娘と言えど、手加減はしない。オニキス皇女、見事な漆黒色の髪だが、そんな細身で戦えるのか?」
ダイナソー獣人のエステラと比べると、グリーンイグアナ獣人のアドリアナは細く見える。
しかし、その身に密度の高い筋肉がついていることは、抱き上げるバーナビーが良く知っている。
たなびく髪をそのままに、同じく軽鎧姿のアドリアナはエステラに礼をした。
「このたびの手合わせを楽しみに、古の皇国へやってきた。申し出を引き受けてくれて感謝する」
煽ったつもりのエステラが、反応のないアドリアナにしかめ面をする。
そこへカルロスがやってきた。
どうやら審判を務めるらしい。
闘技場に上がり、アドリアナとエステラの真ん中に立つ。
「両者、前へ」
カルロスの声掛けに従い、アドリアナとエステラが中央へ近づく。
「ルールは簡単だ。相手に負けを認めさせること。殺してはならない。以上だ」
さっそく試合を始めようとしたカルロスに、エステラが一歩踏み出しそれを引き留めた。
「カルロスさま、この試合に私が勝ったら、結婚してください!」
「エステラ……それは、今ここで言うことでは……」
アドリアナに、このことを隠そうとしていたカルロスが焦っている。
それにブランカと離婚していることは、国民には知らせていないのだ。
闘技場をぐるりと囲む観客席には大勢の国民がいるし、観客席に入れなかった戦士たちが翼竜に跨り空から観戦している。
そんな中で始まった突然のプロポーズに、会場がざわめいた。
「エステラ、こういうルールはどうだ? この試合に勝った者は、褒美として父にひとつだけ願い事を叶えてもらえる。それがどんな願い事であってもだ」
「オニキス、それは――」
「父よ、安心していい。私が勝つ。バーニーにも約束したからな」
アドリアナは、高台の上で手を振っているバーナビーを見やる。
アドリアナが手を振り返すと、バーナビーは嬉し涙を流し出した。
「オニキス皇女の夫君は、見た目より感情の起伏が激しいな? 私はあんな優男は、到底お断りだが」
さすがカルロスを見染めるだけあって、抱かれたい男No.1には興味もなさそうなエステラ。
しかし、それをカルロスが注意する。
「エステラ、見た目で全てを判断する癖は、直した方がいい」
カルロスは知っている。
バーナビーがただの優男ではないことを。
己もまた、見た目でバーナビーを侮り、しっぺ返しをくらった。
あの美顔には、世界中が夢中になるだけの、計り知れない何かがあるのだ。
「父は私の願い事を叶えるだけでいい。何てことのないルールだろう?」
カルロスに向かって勝利宣言をするアドリアナに、エステラが息を巻く。
「黙って聞いていれば抜け抜けと。勝つのは私だ! そして女帝になって、カルロスさまに皇配になってもらうのだ!」
「女帝になるためにも、ここで国民へ強さのアピールはしておきたいよな? 思う存分、私が相手になってやろう、エステラ」
カルロスは睨み合うアドリアナとエステラを、少しハラハラした目で見ていた。
エステラが好戦的なことは知っているが、バーナビーを優男扱いされたアドリアナが予想以上にヤル気をみなぎらせたからだ。
「いいか、殺しては駄目だ。その前に、俺が止めに入る」
カルロスは確認するように、もう一度双方へ言い聞かせる。
そして額を突き合わせるように睨み合っているアドリアナとエステラに向かって、試合開始の合図を告げた。
カルロスの合図にあわせて、銅鑼の音が会場に響いた。
わぁあああと大きな歓声が上がり、観客たちがそれぞれを応援しだす。
最初に仕掛けたのはエステラだった。
振りかぶった太い腕を、躊躇なくアドリアナの顔面目掛けて振り下ろす。
アドリアナはあえてそれを避けず、手のひらで受け止めた。
「なるほど、これがダイナソー獣人か。怪力だな」
「巨人と戦うには、ひょろひょろした拳じゃ役に立たないんだよ!」
エステラはすかさず反対の手でも拳をつくり、今度はアドリアナの腹を狙った。
しかしこれも、アドリアナは受け止めてみせる。
そして手のひらの中にあるエステラの拳を、ぎゅうと握りしめた。
エステラが思わず眉をひそめた。
アドリアナの力が予想以上だったからだ。
「くっ!」
急いで拳を引っ込め、アドリアナから距離をとる。
猪突猛進に突っ込んではいけない相手だと、判断したのだろう。
アドリアナを観察するように、エステラは上から下へと視線を動かした。
どこからあの力が出てきたのだろうと、探るように。
そんなエステラに、アドリアナが涼しい顔をしながら口上を述べる。
「私は獣人国の軍で教官を務めたこともあるので、見習い兵士の動きを見て指導するのが得意だ。ここが良い、ここが悪い、そうやって矯正してやると、みるみる新人は成長する。早速、エステラの悪いところを教えてやろう。攻撃は面でするな、点でしろ。先ほど私に握られて痛かったのは、私が力を込めたのが指先だからだ」
そう言うと、アドリアナがエステラに向かって拳を突き出す。
エステラのように振りかぶるのではなく、肘の辺りから砲弾のように繰り出されたアドリアナの右手は、エステラの脇腹に真っすぐ入る。
しかも肋骨の間を抉るように捻りも加えられていたため、エステラはうめき声を漏らした。
「うぐっ! なんだ、小さい拳のくせして!」
「拳を突き出すときは、こうだ。モーションは少なく、相手に攻撃を読ませるな。握った拳の面を当てるのではなく、握り込んだ指の関節を当てろ。当ててからも油断するな、少しでも相手にダメージを残せ」
エステラは少しよろけただけですぐに立ち直し、今度は回し蹴りをアドリアナにお見舞いする。
今度は受け止めずにふわりと躱したアドリアナは、しゃがみ込むとエステラの軸足を狙う。
「ほら、エステラの悪いところだ。蹴りを入れるときは、軸足を攻撃されないような軌道を描かなくてはならない。そうしないと自重を支える軸足を狙われて、こうだ」
アドリアナはエステラの足の親指を蹴り飛ばす。
重心だった部分を揺るがされ、エステラの体勢が崩れる。
しかしこれもなんとか踏みとどまり、今度は掴みかかろうと両手を前に出してアドリアナに向かっていく。
押しつ押されつの戦いに、観客席は賑わい、翼竜の上から戦士も囃し立てる。
しかし間近で見ていたカルロスと、アドリアナの勝利しか信じていないバーナビーには、この戦いの行方が分かっていた。
これはアドリアナしか勝たん、と。
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