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13話 クジャク獣人ロマナ
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エーヴァの朝は、マリトと一緒に朝食を取るところから始まる。
そこへ、たまにディミトリスが加わり、3人になることもあった。
完全にエーヴァの食の好みはマリトに把握されていて、朝食には、必ずライ麦パンが出るようになっていた。
この街で出されるのは、ほとんどが白パンだったので、エーヴァは故郷の味を懐かしんだ。
ゆっくり食事をした後、マリトと一緒に選んで購入した少し華やかな通勤着に着替え、徒歩で数分のバス停まで出る。
バスは便数が多いので、焦ることはない。
小学校までの距離も、ずいぶんと短くなったので、定期代が助かっている。
少しだけメイクを変えて、色味のある服をまとうようになったエーヴァを、良く似合っていると校長先生が褒めてくれる。
エーヴァの新生活は順調だった。
おかげで心も落ち着き、恒例になりつつある週末の夜の談話室ワイン会で、エーヴァはマリトにあの日のことを打ち明けることにした。
冷静に話せるかどうかは分からない。
それでも誰かに聞いて欲しかった。
「マリトさん、長くなりますが、私の話を聞いてもらえますか?」
そう切り出したエーヴァは、すでに白ワインを1本空けて頬を染めているマリトに、田舎から上京して一人暮らしを始めたところから、決定的なラーシュとの別れになったあの夜までを、ぽつりぽつりと語ったのだった。
話し終わるころには、エーヴァも赤ワインを1本空けていた。
慟哭することもなく、淡々と己の悲劇をつまびらかにするエーヴァ。
その話に、じっと耳を澄ませていたマリトは、エーヴァの心が流した血の涙を思って胸を痛めた。
「つらかったでしょう。よく前向きになれたわね。偉いわ、エーヴァさん」
「私がこうしていられるのは、マリトさんのおかげです。それと、ディミーさんも。……あの夜、あの場所でディミーさんに会わなければ、私は、生きていなかったかもしれないから……」
「そんな……っ!」
最後の叫び声は、ディミトリスだった。
談話室の扉が少し開いて、そこからディミトリスとロマナとニコラが、こちらを見ていた。
「話は立ち聞きさせてもらったわ!」
ロマナが堂々と宣言して中に入ってくる。
どかりとエーヴァとマリトの前のソファに腰を下ろすと、新しいワイングラスに手を伸ばした。
するとニコラが慌ててロマナの横に来て、そのワイングラスにピッチャーからたっぷりの水を注ぐ。
お酒は駄目! とニコラに叱られて、ロマナが残念そうに口をとがらせていた。
一人で取り残されたディミトリスだったが、そろりそろりとエーヴァたちに近づいてくる。
そして両手で持っていたワイン瓶を、エーヴァに差し出した。
「これを、ワイン会で一緒に飲もうと思って、談話室に来たんだ。そうしたら、深刻なエーヴァの声が聞こえたから……」
声をかけきれずに、扉の前で佇んでいたのだという。
そこへ、ディミトリスに話があったロマナとニコラが合流し、結局はみんなでエーヴァの話を立ち聞きしてしまったというわけだ。
「運命の番に出会えて、正直うらやましいと思ったけど、そういう訳でもないのね」
水をがぶがぶ飲みながら、ロマナが呟いた。
これまで何度か屋敷内ですれ違ったときに、エーヴァから会釈をしたことがあるので、ロマナやニコラとは顔見知りであった。
だが、こうしてロマナと正面を切って話をするのは初めてだ。
エーヴァの話を立ち聞きしてしまったロマナは、話しかけずにはいられなかったのだろう。
ディミトリスの妻たちは皆、心に傷を負っている。
そして誰もが、そこから立ち直りたいと願っている。
ロマナも、もがいている一人だ。
「私ね、何かに依存してしまうみたい。元夫から暴力を振るわれても、『愛してる』って言われたら許してしまって、ズルズル繋がっていたわ。だけどディミトリスに助けてもらって、元夫じゃなくてもいいんだって分かって、それからはディミトリスに依存していた。ディミトリスはそれを受け入れてくれたし、私も幸せだったから、このままでいいと思ってたの。だけど……ディミトリスが、『僕は今、初めて恋をしているのかもしれない』なんて、キラキラした眼で言うから、腹が立ったわ。これだけたくさんの妻をめとっておきながら、初めてですって。だから思いっきり、引っ叩いてやったの」
ロマナは、シュッと右手を振り下ろして見せた。
それを横目でとらえたディミトリスが、ビクッと尻尾を跳ね上げさせる。
初めて一緒に昼食をとったとき、ディミトリスの左頬が赤く腫れていたことを、エーヴァはおぼろげに思い出した。
「妻の意味も知らないディミトリスに呆れて、それからはアルコールに依存するようになってしまって――今じゃニコラが、常に私の横で目を光らせているわ。……私だって、何にも頼らずに生きていけるなら、そうしたいのよ」
「だから、治療を受けようって決心したんでしょ? ディミトリスさま、ロマナさんにはお医者さまの力が必要です。どうか手配してもらえませんか?」
ニコラはロマナのことを心配して、ずっとロマナに進言していた。
依存症は、誰もがかかる可能性のある病気なのだと。
ロマナの心が弱いせいではないと。
ディミトリスとの性行為からアルコールへと依存が移り、ニコラが監視することで随分とロマナは改善してきた。
ここで、駄目押しに治療をすれば、ロマナは苦しみから抜け出せるのではないか。
ニコラに言われて、ロマナも希望を抱くようになり、二人でディミトリスに相談をしたかったのだそうだ。
「エーヴァさん、私にニコラがいたように、あなたにも手を差し伸べてくれる人がいるわ。だから諦めないでね。私たちは、私たちの人生を、もっと楽しく生きていいのよ」
最後は照れくさそうに言うと、ロマナはそそくさと水を飲み干し、談話室から出て行った。
ニコラも、「ロマナさんに必要なのはお医者さまです」と再度ディミトリスに念押しをしてから、ロマナの後を追って出て行った。
これまでのロマナの視線には、エーヴァへの苛立ちが感じられた。
急にディミトリスの運命の番が現れて、いい顔をしない妻もいるだろうと思っていたので、エーヴァはあたりさわりのないよう受け流していた。
だが、今夜からはそれもなくなるだろう。
あれはロマナからエーヴァへの励ましだ。
男に傷つけられた心を持つ女同士、通じ合った瞬間だった。
「ロマナも頑張っているのねえ。ニコラにしっかり指導されて、いい方へ向かっているじゃない」
すっかり酔いも覚めたらしいマリトが、ディミトリスが持ってきたワインの栓を、手際よく開けながら嬉しそうに言った。
3つの新しいワイングラスを並べ、濃い赤ワインを等しく注ぎ終わると、そのうちの1つを手に取りソファから立ち上がる。
「酔ったことだし、そろそろお暇するわね。あとはお二人で、ごゆっくりどうぞ」
手をひらひらと振ると、まったく酔いを感じさせない足取りでマリトが退室した。
急に二人きりになってしまって、残されたエーヴァはディミトリスのことを意識してしまう。
エーヴァの隣に立っていたディミトリスが、マリトが座っていたソファへゆっくりと移動した。
そして、テーブルの上に並んでいたグラスを1つ持ち上げて、エーヴァに勧めてきた。
「赤が好きだと聞いたから。これ、僕の好きなワインなんだ。よかったら感想を聞かせてくれる?」
エーヴァから番の香りが漂っているだろうに、ディミトリスはあくまでも紳士的だ。
それに勇気をもらって、エーヴァはグラスを受け取り、そっと鼻先に持っていく。
瑞々しいベリーと、ぎゅっと濃縮されたチョコレートのような馥郁とした香りが、ふくらんだグラスに満ちていた。
思わず一口、そっと飲み込むと、豊潤な香りが鼻に抜け、舌の上には旨みがじゅわっと拡がる。
「はぁ……なんて、美味しい」
溜め息とともに感想を漏らしたエーヴァに、ディミトリスは浮かべていた笑みをさらに深めた。
そんなディミトリスからは、この極上の赤ワインよりも、もっと芳しい香りがしている。
エーヴァは、ずっと不思議に思っていたことを、この機会に聞いてみることにした。
「どうして私と一緒にいても、平気なんですか? ディミーさんは、間違いなく運命の番ですよね?」
そこへ、たまにディミトリスが加わり、3人になることもあった。
完全にエーヴァの食の好みはマリトに把握されていて、朝食には、必ずライ麦パンが出るようになっていた。
この街で出されるのは、ほとんどが白パンだったので、エーヴァは故郷の味を懐かしんだ。
ゆっくり食事をした後、マリトと一緒に選んで購入した少し華やかな通勤着に着替え、徒歩で数分のバス停まで出る。
バスは便数が多いので、焦ることはない。
小学校までの距離も、ずいぶんと短くなったので、定期代が助かっている。
少しだけメイクを変えて、色味のある服をまとうようになったエーヴァを、良く似合っていると校長先生が褒めてくれる。
エーヴァの新生活は順調だった。
おかげで心も落ち着き、恒例になりつつある週末の夜の談話室ワイン会で、エーヴァはマリトにあの日のことを打ち明けることにした。
冷静に話せるかどうかは分からない。
それでも誰かに聞いて欲しかった。
「マリトさん、長くなりますが、私の話を聞いてもらえますか?」
そう切り出したエーヴァは、すでに白ワインを1本空けて頬を染めているマリトに、田舎から上京して一人暮らしを始めたところから、決定的なラーシュとの別れになったあの夜までを、ぽつりぽつりと語ったのだった。
話し終わるころには、エーヴァも赤ワインを1本空けていた。
慟哭することもなく、淡々と己の悲劇をつまびらかにするエーヴァ。
その話に、じっと耳を澄ませていたマリトは、エーヴァの心が流した血の涙を思って胸を痛めた。
「つらかったでしょう。よく前向きになれたわね。偉いわ、エーヴァさん」
「私がこうしていられるのは、マリトさんのおかげです。それと、ディミーさんも。……あの夜、あの場所でディミーさんに会わなければ、私は、生きていなかったかもしれないから……」
「そんな……っ!」
最後の叫び声は、ディミトリスだった。
談話室の扉が少し開いて、そこからディミトリスとロマナとニコラが、こちらを見ていた。
「話は立ち聞きさせてもらったわ!」
ロマナが堂々と宣言して中に入ってくる。
どかりとエーヴァとマリトの前のソファに腰を下ろすと、新しいワイングラスに手を伸ばした。
するとニコラが慌ててロマナの横に来て、そのワイングラスにピッチャーからたっぷりの水を注ぐ。
お酒は駄目! とニコラに叱られて、ロマナが残念そうに口をとがらせていた。
一人で取り残されたディミトリスだったが、そろりそろりとエーヴァたちに近づいてくる。
そして両手で持っていたワイン瓶を、エーヴァに差し出した。
「これを、ワイン会で一緒に飲もうと思って、談話室に来たんだ。そうしたら、深刻なエーヴァの声が聞こえたから……」
声をかけきれずに、扉の前で佇んでいたのだという。
そこへ、ディミトリスに話があったロマナとニコラが合流し、結局はみんなでエーヴァの話を立ち聞きしてしまったというわけだ。
「運命の番に出会えて、正直うらやましいと思ったけど、そういう訳でもないのね」
水をがぶがぶ飲みながら、ロマナが呟いた。
これまで何度か屋敷内ですれ違ったときに、エーヴァから会釈をしたことがあるので、ロマナやニコラとは顔見知りであった。
だが、こうしてロマナと正面を切って話をするのは初めてだ。
エーヴァの話を立ち聞きしてしまったロマナは、話しかけずにはいられなかったのだろう。
ディミトリスの妻たちは皆、心に傷を負っている。
そして誰もが、そこから立ち直りたいと願っている。
ロマナも、もがいている一人だ。
「私ね、何かに依存してしまうみたい。元夫から暴力を振るわれても、『愛してる』って言われたら許してしまって、ズルズル繋がっていたわ。だけどディミトリスに助けてもらって、元夫じゃなくてもいいんだって分かって、それからはディミトリスに依存していた。ディミトリスはそれを受け入れてくれたし、私も幸せだったから、このままでいいと思ってたの。だけど……ディミトリスが、『僕は今、初めて恋をしているのかもしれない』なんて、キラキラした眼で言うから、腹が立ったわ。これだけたくさんの妻をめとっておきながら、初めてですって。だから思いっきり、引っ叩いてやったの」
ロマナは、シュッと右手を振り下ろして見せた。
それを横目でとらえたディミトリスが、ビクッと尻尾を跳ね上げさせる。
初めて一緒に昼食をとったとき、ディミトリスの左頬が赤く腫れていたことを、エーヴァはおぼろげに思い出した。
「妻の意味も知らないディミトリスに呆れて、それからはアルコールに依存するようになってしまって――今じゃニコラが、常に私の横で目を光らせているわ。……私だって、何にも頼らずに生きていけるなら、そうしたいのよ」
「だから、治療を受けようって決心したんでしょ? ディミトリスさま、ロマナさんにはお医者さまの力が必要です。どうか手配してもらえませんか?」
ニコラはロマナのことを心配して、ずっとロマナに進言していた。
依存症は、誰もがかかる可能性のある病気なのだと。
ロマナの心が弱いせいではないと。
ディミトリスとの性行為からアルコールへと依存が移り、ニコラが監視することで随分とロマナは改善してきた。
ここで、駄目押しに治療をすれば、ロマナは苦しみから抜け出せるのではないか。
ニコラに言われて、ロマナも希望を抱くようになり、二人でディミトリスに相談をしたかったのだそうだ。
「エーヴァさん、私にニコラがいたように、あなたにも手を差し伸べてくれる人がいるわ。だから諦めないでね。私たちは、私たちの人生を、もっと楽しく生きていいのよ」
最後は照れくさそうに言うと、ロマナはそそくさと水を飲み干し、談話室から出て行った。
ニコラも、「ロマナさんに必要なのはお医者さまです」と再度ディミトリスに念押しをしてから、ロマナの後を追って出て行った。
これまでのロマナの視線には、エーヴァへの苛立ちが感じられた。
急にディミトリスの運命の番が現れて、いい顔をしない妻もいるだろうと思っていたので、エーヴァはあたりさわりのないよう受け流していた。
だが、今夜からはそれもなくなるだろう。
あれはロマナからエーヴァへの励ましだ。
男に傷つけられた心を持つ女同士、通じ合った瞬間だった。
「ロマナも頑張っているのねえ。ニコラにしっかり指導されて、いい方へ向かっているじゃない」
すっかり酔いも覚めたらしいマリトが、ディミトリスが持ってきたワインの栓を、手際よく開けながら嬉しそうに言った。
3つの新しいワイングラスを並べ、濃い赤ワインを等しく注ぎ終わると、そのうちの1つを手に取りソファから立ち上がる。
「酔ったことだし、そろそろお暇するわね。あとはお二人で、ごゆっくりどうぞ」
手をひらひらと振ると、まったく酔いを感じさせない足取りでマリトが退室した。
急に二人きりになってしまって、残されたエーヴァはディミトリスのことを意識してしまう。
エーヴァの隣に立っていたディミトリスが、マリトが座っていたソファへゆっくりと移動した。
そして、テーブルの上に並んでいたグラスを1つ持ち上げて、エーヴァに勧めてきた。
「赤が好きだと聞いたから。これ、僕の好きなワインなんだ。よかったら感想を聞かせてくれる?」
エーヴァから番の香りが漂っているだろうに、ディミトリスはあくまでも紳士的だ。
それに勇気をもらって、エーヴァはグラスを受け取り、そっと鼻先に持っていく。
瑞々しいベリーと、ぎゅっと濃縮されたチョコレートのような馥郁とした香りが、ふくらんだグラスに満ちていた。
思わず一口、そっと飲み込むと、豊潤な香りが鼻に抜け、舌の上には旨みがじゅわっと拡がる。
「はぁ……なんて、美味しい」
溜め息とともに感想を漏らしたエーヴァに、ディミトリスは浮かべていた笑みをさらに深めた。
そんなディミトリスからは、この極上の赤ワインよりも、もっと芳しい香りがしている。
エーヴァは、ずっと不思議に思っていたことを、この機会に聞いてみることにした。
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