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最強の相棒
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入学式が行われる講堂の前まできた俺と遥は取り敢えずクラス分けをちゃんと確認しに行く。
「えっとEクラスは……」
ドアの前に貼り付けられた紙にクラス分けが書いてある。
Eクラス……あったあった。知ってる人はいるかなっ……と。
「って、2人!? は!?」
「え? Eクラスなんてそんなもんじゃないの? ていうか、私一人だけかと思ってた」
なん……だと?
「いや、まてまてまてまてなんで2人? なんで2人?」
大事なことなので二回言いました。
「え? そりゃあ、Eクラスになるほどの人が魔法学園に入学なんて出来るわけないからでしょ」
あらまー。そんなの聞いてないわー。しかもお前どうやって入ったんだ。
てか、二人だけって……。
「これ、めっちゃ目立つよな……?」
「2人なんだから、当たり前じゃない?」
「だよな……」
俺としたことが……一番低いクラスが一番目立たないとか完全な勘違いしてた……。ま、まあ、いつかは俺のこともバレるんだから、それがちょぉっと早くなっただけだと思おう……。そういや、さっき考えなしに【ゴッドライトニング】とかぶっぱなしたし、もうバレてるかもな……。
「もう、講堂開くみたいだし中入って待ってるか」
「そうだねー。クラスの人に挨拶とかする必要ないし、楽でいいねー」
俺は楽じゃないよ……。
そんなことを思いながら、講堂に入り、真ん中の方の席に座る。遥もすぐ横にちょこんと座った。
「あれ? 俺の横なの?」
「え? 嫌だった?」
「いや、全然嫌じゃないけど……遥はいいのかなって」
てか、大歓迎だよ。俺のコミュ力でちゃんと会話になるか分からんが。
「勿論いいよ! ていうかまだ友達いないからね!」
「そういやそうだったな……」
Eクラスが他に俺しかいないから友達なんて俺しかいないわな。
あ、そういえば。
「なあ、清水 姫乃ってやつクラス分けで見たか?」
清水 姫乃。まあ、大体俺の相棒みたいな奴だと思ってくれればいい。昔から馴染みのある友達だ。
今回、この学園に入学するに当たって、アイツもここに来てるはず……。
「清水 姫乃って……あの入学試験首席の人?」
「……は?」
確か、目立っちゃダメって上司に言われたよな?俺も逆の意味で目立ってるが、アイツは思いっ切り目立ってるみたいだな。
「はあ……。終わった……」
あいつも駄目で俺もダメならもう誰もいないじゃん。終わりじゃん。俺らの任務終わった。
「なんかあったの?」
「いや……特に。ちょっと俺の人生が終わったかもしれない」
「いや、それちょっとじゃないよね」
上司に怒られる……。やだなぁ……。あのクソ野郎めんどいもん。姫乃も後で俺が叱っとかなきゃ。目立つなって言われてんのになんで首席とった。アホか。いや、2人しかいないクラス当てた俺も俺だけど。
「お、そろそろ入学式始まるかな?」
「そだね」
気付くと、周りの席は全部埋まっていた。真ん中の方だからかな?壇上が見やすいし当たり前か。
そんなことを思っていると。
『あの記章ってEクラスじゃない?』
『うわぁ……本当だ。なんでこの学園に入学したんだろうね……』
そこ!聞こえてるって!ヒソヒソ声で喋る意味無いよ!?
ていうかさ。
「入学すらしてないのにもう目立ってしまった……。Cクラスぐらいにするべきだった…… 」
何?Eクラスってそんなにヤバいの?想像を絶してたんだけど。
と、遥かがそこで。
「Eクラスだから何よ……別にいいじゃない……私だってもっと上が良かったに決まってるわよ……!
でも……! でも……! 入れなかったんだからしょうがないでしょ……!」
「お、おい? 遥? どうかしたか?」
「何でもない!」
わお。これがかの有名なツンデレ語とやらですか。直訳すると『何でもないわけないじゃない!』になるんですね。分かります。
「なんなら俺があいつらぶっ潰そうか? もうバレるの確定したから隠してもあんま意味ないし」
「そんなのしなくていい……」
あ、あれ?ちょっと怒ってる?なんか俺悪いことしたかな?いや、別に何もしてないはず……。
「私のせいで人が傷つくのはもう嫌……」
「……昔、なんかあった?」
……あ、やばっ!今のは聞くべきじゃなかった!早く撤回しないと……!
「ごめっ……! そんなの言いたくないよな……。本当ごめん…… 」
「ううん。いい。クラスメイトには話しとこうと思ってたから……」
「そ、そうか」
もしかしたらEクラスになってでもこの学園に入ったのはその話と関係あるのかな?別に人の不幸な話は好きじゃないんだが……。本人も言うって言ってるし聞くか。
「私、昔ね……」
遥が昔話を始めようとしたその時。
『いまから、入学式を執り行います!! 立ち歩いている生徒は即座に席に座ってください!』
「「…………」」
う、嘘だろ……?このタイミングで?何分後に開始しますとかのアナウンス吹っ飛ばしていきなり開式するの?……これは想定外すぎる。
「……こ、この話は後でにするね」
「そ、そうだな。今のは運が悪かった……」
『まずは、新入生を代表して、清水 姫乃さんからの新入生の言葉です!』
……ん?なんか今見知った名前が聞こえたような……?気のせいかな?いや気のせいだ。気のせいだと信じよう。
そんな俺の思いを打ち砕くかのように、新入生代表は壇上に上がった。
「どうもこんにちは!新入生代表の清水 姫乃です!」
「本当、お前はどこまで目立つんだよ……!」
何新入生代表の挨拶とかしちゃってんの?バカなの?アホなの?死ぬの?
「すごい美人さん……」
遥。お前はなぜ見惚れている。まさかそっち側の人間だったのか。いや、全然駄目だとは思わないけど。別に俺は嫌いじゃないけど。
と、ここであることに俺は気づく。
周りのやつ全員姫乃に全員見惚れてる……!?そ、それどころじゃない!この講堂にいる殆どのやつが姫乃に見惚れてる!
……いや、なんなんだこのクソすぎる状況は。
「えっとー、私は皇っていう幼馴染と一緒に入学してきたんですけど、どこにいるのかな?」
……いきなり何言ってんの!?これ本当に新入生代表の挨拶だよな!?幼馴染探す挨拶じゃないよな!?
それを聞いた観客がザワザワと騒ぎ出す。やめて……本当にやめて……結局上司の制裁食らうの俺なんだから……。
「あ! いたー! 皇ちゃーん!」
何手とか振っちゃってんの?マジで手とか振んな。俺の人生が終わる。
と、流石に今の一言で気づいたのか、横から遥が話しかけてくる。
「ね、ねえ? 皇ちゃんってもしかして……?」
「さ、さあ? 誰のことだろうなー? あ、あんな幼馴染俺にはいなかったと思うがなー?」
「……嘘のつき方って分かる?」
「う、うそ? なにそれ美味しいの? 僕、人生で嘘とか一回もついたことないよ?」
「じゃあ、今、嘘を人生で二回ついた。まず、幼馴染はいないで一回。嘘一回もついてないで嘘二回」
「今の俺の状況を察してくれない……?」
「大丈夫。他の人には言わないから」
「い、いや? どう考えても、手遅れだと思うのは僕だけなんでしょうか?」
今の話し声普通に他の人に聞こえてたよね。うん。
『あ、あいつが皇ってやつらしいぞ……』
『うわっ……Eクラスじゃん』
『あんな可愛い娘と釣り合う訳ないな……』
『あんなのが幼馴染なんだ……いや、まあ、たしかにカッコイイけどEクラスじゃなぁ……』
『でも顔は悪くなくない?』
『悪くない。てか良い』
フッ……。もうなんとでも言え!そして、俺をカッコいいと言ってくれた女子の方々!素直にどうもありがとう!そして俺はEクラスではない!
つまり俺はモテルルルルッ!!!
「あれー? 皇ちゃんなんでEクラスなのー?
私より強いんだし、Aクラス吹っ飛ばしてSクラス位行ってるかと思ってたー。
いやー、私が主席ってのもなんかおかしいとは感じたんだよねー。だって私、世界序列二位だしー?皇ちゃん世界序列一位だしー?」
こいつ秘密事項をペラペラと……。
すると、またヒソヒソ声が聞こえてくる。
『せ、世界序列一位ってあの皇帝のことか……!?』
『そ、そうだろ!つまり、皇ちゃんってのは……』
『皇帝の略……!』
いや、違うわ。ただのあだ名だ。
あまりの勘違いに、心の中でツッコミを入れる。
『世界序列二位って姫様よね!?』
『皇帝とコンビを組んでいたっていう……!?』
『じゃ、じゃあ、あの二人は……!』
『『『『『神の弟子!』』』』』
……もうどうにでもなれ。
その刹那、俺の頭の中で、何かが切れる音がした。
「はっはっは! そんなことより、そんなところで何やってるんだ姫乃? 聞いてた話と大分違うんだが?」
席を立って大声で姫乃に話しかける。
「えー? 下のクラスとかつまんないじゃーん。そんなの無理無理ー」
……今、人生で一番怒りを感じた気がした。
絶対に許さん。
「…………姫乃!!!!!!」
「は、はい!? い、いきなりどうしたの?」
「後で家に来い……たっぷりお仕置きしてやる……意識ぶっ飛ぶぐらいな……!!」
「え?ご褒美?行く行くー!」
「違うわっ! ご褒美じゃない! お仕置きだ!」
「要するにご褒美ね?」
「違うっつってんだろうが!アホか!?」
「あ、あの。少し良い?」
「なんだよ遥……こっちは見ての通り今忙しいんだが?」
「い、いや、少し今の発言は控えるべきなんじゃないかと……『お仕置き』とか『意識がぶっ飛ぶ』とか。ほ、ほら? 意味が……ね」
「……意味?」
そんな変な会話してない……は……ず………。あ。
「ち、違う! 皆んな勘違いするな! そこ!! 露骨に引くな!! 違う! 俺と姫乃はそんな関係じゃない! くそっ! 違うからなぁぁぁぁぁ!!!!」
ああ……誰も俺を信じてる目をしてない。そりゃあ、あんな単語連発すればそうもなるか……。俺の第一印象はものすごく不名誉なものになりそうな予感……。
「じゃあ、後で皇ちゃんの家行くねー!」
「お前も空気読めぇぇぇぇ!!!」
こうして、初日。俺の入学式は幕を閉じたのだった……。
「えっとEクラスは……」
ドアの前に貼り付けられた紙にクラス分けが書いてある。
Eクラス……あったあった。知ってる人はいるかなっ……と。
「って、2人!? は!?」
「え? Eクラスなんてそんなもんじゃないの? ていうか、私一人だけかと思ってた」
なん……だと?
「いや、まてまてまてまてなんで2人? なんで2人?」
大事なことなので二回言いました。
「え? そりゃあ、Eクラスになるほどの人が魔法学園に入学なんて出来るわけないからでしょ」
あらまー。そんなの聞いてないわー。しかもお前どうやって入ったんだ。
てか、二人だけって……。
「これ、めっちゃ目立つよな……?」
「2人なんだから、当たり前じゃない?」
「だよな……」
俺としたことが……一番低いクラスが一番目立たないとか完全な勘違いしてた……。ま、まあ、いつかは俺のこともバレるんだから、それがちょぉっと早くなっただけだと思おう……。そういや、さっき考えなしに【ゴッドライトニング】とかぶっぱなしたし、もうバレてるかもな……。
「もう、講堂開くみたいだし中入って待ってるか」
「そうだねー。クラスの人に挨拶とかする必要ないし、楽でいいねー」
俺は楽じゃないよ……。
そんなことを思いながら、講堂に入り、真ん中の方の席に座る。遥もすぐ横にちょこんと座った。
「あれ? 俺の横なの?」
「え? 嫌だった?」
「いや、全然嫌じゃないけど……遥はいいのかなって」
てか、大歓迎だよ。俺のコミュ力でちゃんと会話になるか分からんが。
「勿論いいよ! ていうかまだ友達いないからね!」
「そういやそうだったな……」
Eクラスが他に俺しかいないから友達なんて俺しかいないわな。
あ、そういえば。
「なあ、清水 姫乃ってやつクラス分けで見たか?」
清水 姫乃。まあ、大体俺の相棒みたいな奴だと思ってくれればいい。昔から馴染みのある友達だ。
今回、この学園に入学するに当たって、アイツもここに来てるはず……。
「清水 姫乃って……あの入学試験首席の人?」
「……は?」
確か、目立っちゃダメって上司に言われたよな?俺も逆の意味で目立ってるが、アイツは思いっ切り目立ってるみたいだな。
「はあ……。終わった……」
あいつも駄目で俺もダメならもう誰もいないじゃん。終わりじゃん。俺らの任務終わった。
「なんかあったの?」
「いや……特に。ちょっと俺の人生が終わったかもしれない」
「いや、それちょっとじゃないよね」
上司に怒られる……。やだなぁ……。あのクソ野郎めんどいもん。姫乃も後で俺が叱っとかなきゃ。目立つなって言われてんのになんで首席とった。アホか。いや、2人しかいないクラス当てた俺も俺だけど。
「お、そろそろ入学式始まるかな?」
「そだね」
気付くと、周りの席は全部埋まっていた。真ん中の方だからかな?壇上が見やすいし当たり前か。
そんなことを思っていると。
『あの記章ってEクラスじゃない?』
『うわぁ……本当だ。なんでこの学園に入学したんだろうね……』
そこ!聞こえてるって!ヒソヒソ声で喋る意味無いよ!?
ていうかさ。
「入学すらしてないのにもう目立ってしまった……。Cクラスぐらいにするべきだった…… 」
何?Eクラスってそんなにヤバいの?想像を絶してたんだけど。
と、遥かがそこで。
「Eクラスだから何よ……別にいいじゃない……私だってもっと上が良かったに決まってるわよ……!
でも……! でも……! 入れなかったんだからしょうがないでしょ……!」
「お、おい? 遥? どうかしたか?」
「何でもない!」
わお。これがかの有名なツンデレ語とやらですか。直訳すると『何でもないわけないじゃない!』になるんですね。分かります。
「なんなら俺があいつらぶっ潰そうか? もうバレるの確定したから隠してもあんま意味ないし」
「そんなのしなくていい……」
あ、あれ?ちょっと怒ってる?なんか俺悪いことしたかな?いや、別に何もしてないはず……。
「私のせいで人が傷つくのはもう嫌……」
「……昔、なんかあった?」
……あ、やばっ!今のは聞くべきじゃなかった!早く撤回しないと……!
「ごめっ……! そんなの言いたくないよな……。本当ごめん…… 」
「ううん。いい。クラスメイトには話しとこうと思ってたから……」
「そ、そうか」
もしかしたらEクラスになってでもこの学園に入ったのはその話と関係あるのかな?別に人の不幸な話は好きじゃないんだが……。本人も言うって言ってるし聞くか。
「私、昔ね……」
遥が昔話を始めようとしたその時。
『いまから、入学式を執り行います!! 立ち歩いている生徒は即座に席に座ってください!』
「「…………」」
う、嘘だろ……?このタイミングで?何分後に開始しますとかのアナウンス吹っ飛ばしていきなり開式するの?……これは想定外すぎる。
「……こ、この話は後でにするね」
「そ、そうだな。今のは運が悪かった……」
『まずは、新入生を代表して、清水 姫乃さんからの新入生の言葉です!』
……ん?なんか今見知った名前が聞こえたような……?気のせいかな?いや気のせいだ。気のせいだと信じよう。
そんな俺の思いを打ち砕くかのように、新入生代表は壇上に上がった。
「どうもこんにちは!新入生代表の清水 姫乃です!」
「本当、お前はどこまで目立つんだよ……!」
何新入生代表の挨拶とかしちゃってんの?バカなの?アホなの?死ぬの?
「すごい美人さん……」
遥。お前はなぜ見惚れている。まさかそっち側の人間だったのか。いや、全然駄目だとは思わないけど。別に俺は嫌いじゃないけど。
と、ここであることに俺は気づく。
周りのやつ全員姫乃に全員見惚れてる……!?そ、それどころじゃない!この講堂にいる殆どのやつが姫乃に見惚れてる!
……いや、なんなんだこのクソすぎる状況は。
「えっとー、私は皇っていう幼馴染と一緒に入学してきたんですけど、どこにいるのかな?」
……いきなり何言ってんの!?これ本当に新入生代表の挨拶だよな!?幼馴染探す挨拶じゃないよな!?
それを聞いた観客がザワザワと騒ぎ出す。やめて……本当にやめて……結局上司の制裁食らうの俺なんだから……。
「あ! いたー! 皇ちゃーん!」
何手とか振っちゃってんの?マジで手とか振んな。俺の人生が終わる。
と、流石に今の一言で気づいたのか、横から遥が話しかけてくる。
「ね、ねえ? 皇ちゃんってもしかして……?」
「さ、さあ? 誰のことだろうなー? あ、あんな幼馴染俺にはいなかったと思うがなー?」
「……嘘のつき方って分かる?」
「う、うそ? なにそれ美味しいの? 僕、人生で嘘とか一回もついたことないよ?」
「じゃあ、今、嘘を人生で二回ついた。まず、幼馴染はいないで一回。嘘一回もついてないで嘘二回」
「今の俺の状況を察してくれない……?」
「大丈夫。他の人には言わないから」
「い、いや? どう考えても、手遅れだと思うのは僕だけなんでしょうか?」
今の話し声普通に他の人に聞こえてたよね。うん。
『あ、あいつが皇ってやつらしいぞ……』
『うわっ……Eクラスじゃん』
『あんな可愛い娘と釣り合う訳ないな……』
『あんなのが幼馴染なんだ……いや、まあ、たしかにカッコイイけどEクラスじゃなぁ……』
『でも顔は悪くなくない?』
『悪くない。てか良い』
フッ……。もうなんとでも言え!そして、俺をカッコいいと言ってくれた女子の方々!素直にどうもありがとう!そして俺はEクラスではない!
つまり俺はモテルルルルッ!!!
「あれー? 皇ちゃんなんでEクラスなのー?
私より強いんだし、Aクラス吹っ飛ばしてSクラス位行ってるかと思ってたー。
いやー、私が主席ってのもなんかおかしいとは感じたんだよねー。だって私、世界序列二位だしー?皇ちゃん世界序列一位だしー?」
こいつ秘密事項をペラペラと……。
すると、またヒソヒソ声が聞こえてくる。
『せ、世界序列一位ってあの皇帝のことか……!?』
『そ、そうだろ!つまり、皇ちゃんってのは……』
『皇帝の略……!』
いや、違うわ。ただのあだ名だ。
あまりの勘違いに、心の中でツッコミを入れる。
『世界序列二位って姫様よね!?』
『皇帝とコンビを組んでいたっていう……!?』
『じゃ、じゃあ、あの二人は……!』
『『『『『神の弟子!』』』』』
……もうどうにでもなれ。
その刹那、俺の頭の中で、何かが切れる音がした。
「はっはっは! そんなことより、そんなところで何やってるんだ姫乃? 聞いてた話と大分違うんだが?」
席を立って大声で姫乃に話しかける。
「えー? 下のクラスとかつまんないじゃーん。そんなの無理無理ー」
……今、人生で一番怒りを感じた気がした。
絶対に許さん。
「…………姫乃!!!!!!」
「は、はい!? い、いきなりどうしたの?」
「後で家に来い……たっぷりお仕置きしてやる……意識ぶっ飛ぶぐらいな……!!」
「え?ご褒美?行く行くー!」
「違うわっ! ご褒美じゃない! お仕置きだ!」
「要するにご褒美ね?」
「違うっつってんだろうが!アホか!?」
「あ、あの。少し良い?」
「なんだよ遥……こっちは見ての通り今忙しいんだが?」
「い、いや、少し今の発言は控えるべきなんじゃないかと……『お仕置き』とか『意識がぶっ飛ぶ』とか。ほ、ほら? 意味が……ね」
「……意味?」
そんな変な会話してない……は……ず………。あ。
「ち、違う! 皆んな勘違いするな! そこ!! 露骨に引くな!! 違う! 俺と姫乃はそんな関係じゃない! くそっ! 違うからなぁぁぁぁぁ!!!!」
ああ……誰も俺を信じてる目をしてない。そりゃあ、あんな単語連発すればそうもなるか……。俺の第一印象はものすごく不名誉なものになりそうな予感……。
「じゃあ、後で皇ちゃんの家行くねー!」
「お前も空気読めぇぇぇぇ!!!」
こうして、初日。俺の入学式は幕を閉じたのだった……。
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