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《前編》

孝明の場合①──和也との出会い

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「誕生日くらいで騒ぐなよ。良い年した男が女みたいにみっともねぇな」
 あの日、灰色のロングコートに腕を通しながら、玄関に毎日律儀に見送りに来る和也に向かって確かにそう言った。
 冬、早朝から雪がちらつく寒い日だった。朝、寝室の小窓から見えた雪を、起きたばかりの孝明は、ぼんやりと部屋着のまま、窓枠に手をかけ外を見つめていた。何年か前なら、降りだした雪でもきっと、和也と大人気なく雪と遊んでいた。雪がなくても、和也の屈託のない朗らかな笑顔だけで幸せだった。けれど今はもう、それはない。今さら遅いとは解っている。和也が磨いた曇りの無い窓ガラスに映されるのは、孝明の疲れた顔だけだった。手術続きでまともに眠れていなかった。年をくった。ろくに鏡なんて見ないから、孝明はこんなに自分がひどい目の下にクマを作っていたなんて知らなかった。今日からは、やり直す日だ。和也の誕生日。花束も予約した。プレゼントも。今日から変わる。和也を失いたくない。許してもらえるか解らないけれど。
「和也、四十歳か。全然見えないな」
 そして、それは同時に孝明が四十歳であることと、同じことだ。  
   ***
 始まりは大学時代、二回生の頃の孝明の和也への意地の悪い好奇心からだった。和也は一回生の頃から頭が良いと評判だった。いつも俯いているためか、顔すらはっきり見たことがなかった。
 秋の講義室。暖かいのは午後の陽光だけで、陽が届かないところはもう若干寒い。橙色の西日が講義室に差し込む。独りだけポツンと光から逃げるように暗いところで、講義が終わった後も居残り、ノートに向かっていた和也に、
「暗いところで、目、悪くなんねえの」
 孝明は半分嘲笑を含めて言った。性格も暗くなるんじゃねえの、と。和也が顔をあげる。初めて見た和也の顔は、目が大きく、唇が赤い。薄い暗がりに白い肌が映えた。整った容姿に一瞬であったが孝明は見とれた。
「陽の光が、苦手で……君は確か早川君だよね?」
「孝明」
「え?」
 和也は目を丸くした。驚いた小動物みたいだと思った。
「孝明って呼べよ。早川って呼ばれるのあんまねぇから気持ち悪い。そういや名前何て言うの?」
 孝明は知りながら言った。
「守屋、守屋和也」
 和也は何故か照れ臭そうに俯いた。
「韻踏んでんだ。良いな。和也って呼んで良い?」
「うん」
「あのさ、いつも講義の後、残って何してんの?」
「ああ、ノートの清書。あの教授、番書早いし、口頭で重要事項言うから、講義では走り書きでとにかく書いて、後から綺麗に書き直してるんだ。でも、結局は家でやる方が多いんだけど。遅くまでかかっちゃって。綺麗にって言っても、僕、あんまり字が上手くないから清書になってないかもしれないね。それから後から解りやすいように蛍光ペンでラインひいて、付箋をはって……あ、何か僕ばっかり喋ってごめん。変だよね。ごめん。気持ち悪いよね。誰かと話すのに、慣れてなくて……ごめんね」
 そう言い和也は小さく身を縮め、つらそうにしていた。その様子が何だかとても切なかった。
「話すの、苦手?」
「少し……。ごめん。た、孝明が悪い訳じゃないよ」
 馬鹿にしていた気持ちなんて、何処かへ行っていた。孝明は、昔を思い出していた。『ごめんなさい』と悪いことなど一つもしてないのに父親に殴られながら、謝る自分が反射する。ただ、目の前で縮こまる和也を見ているだけで、胸が苦しくなった。
「気持ち悪くないし、変じゃない。それに謝らなくて良いから。悪いことなんて、お前なんもしてないじゃん。何事場数。和也に足りないのは実技だけだ。今度医学部の友達と俺の家で飲むけど来ないか?」
 和也は驚いたように孝明を見る。睫毛が長い。
「嬉しいけど、僕なんかが行っていいの」
「心配すんなよ。癖の強い奴らだけど悪い奴いないし。あと、僕“なんか”って言うなよ。頭もいいし、顔も良いし、自信もてよ。じゃ、明後日」   
   ***
 和也は飲み会でも学部内でも最初は小さくなっていたが、すぐに皆に打ち解けた。穏やかで人を気遣うことがうまく、善意のある言葉だけに顔を綻ばせる。純粋な奴なんだろうな、と思った。
 飲み会で話したり、講義の後に話をしたり。人当たりの良い和也と孝明は、段々と話す機会も多くなっていった。親友と呼ばれるまでに、殆ど時間はかからなかった。植物好きという趣味が高じて、いつの間にか佐伯とも、和也は良く話していた。三人で植物園に行ったりすることもあった。いつも一緒に居た。和也自身が纏う雰囲気が、好きだった。孝明が頻繁に話すようになってから和也に抱いていた感情は、『口下手だけど、きちんとした優しい奴』になった。
 孝明のボロアパートは金がない、けれどたまには飲みたい奴等がたまに集まる。家で学部の奴等と飲み会をする度、和也は台所へ消えておつまみを作ってくれたり、好き嫌いの別れる教授の話になると、自然と話を変えさせる方向へ自然と持っていったりしていた。孝明は『やわらかな植物みたいだ』と、思った。佐伯は人数が多い家飲みに参加はするが、和也の様子を見てから、料理は作らなくなった。飲みに誘っても、和也に悪いと小さく言い、その一点張りでパッタリ来なくなった。複数人の飲み会でも途中参加の上、長居はしなくなった。つまみは買ってきてくれるが。
 前は、早めに来て、つまみを作ってくれていたのに。料理上手の佐伯の白い指先や手元を見ることが、孝明は好きだった。
「お前が料理作ってんの、テレビみてぇだな。無駄ないし」
「そうか?んじゃ、お礼にキャベツの芯やるから食ってろ。気が散る」
 振り返った佐伯に、もごっと孝明の口にキャベツの芯が入れられる。ソースがつけてある。優しい奴だな。片想いらしいが上手くいかないかが不思議だ。容姿端麗・眉目秀麗。それとなく前の飲み会でビールを3分の1空けた、ほろ酔いの佐伯に訊いてみた。孝明もほろ酔いだった。
「佐伯、どうかした?最近全然、俺と話しないし。俺何かしたか?何かあったか?」ただ全身で寂しいと言っているようにも見えた。佐伯にあからさまに避けられている、と思った孝明は学部の仲間と話す和也に、『ちょっとはずす』目配せし、佐伯と二人で、足りなくなった酒を買いに近くのコンビニへに行った。
「お前、最近付き合い悪いけど、何かあったか?」
「いや、別に」
 話が途切れ、沈黙が続く。それからコンビニでも佐伯とは「そうだな」「ああ」しか言わず、まるで話が広がらない。どうして自分だけ、こんなに避けられるように扱われなければいけないのか。カミングアウトしたのがまずかったのか。孝明は帰り道、第三のビールが大量に入ったコンビニ袋を片手に持ちながら沈黙を重ねる佐伯に向かって言った。
「別に。もういいんだよ」
 少量のアルコールが滲むその目は孝明を責めているわけでもない、『もういい』の意味は解らなかった。ただ全身で寂しいと佐伯は言っているように見えた。
「佐伯、何とか言えよ。俺が和也にばっかりかまって、つまんねぇから不機嫌なのか?」
「俺はそんなガキじゃねぇよ」
 馬鹿じゃねぇの?そう聞こえた。不機嫌な声だった。佐伯が言葉遣いを崩すのは孝明といるときだけだ。昔はそれが嬉しかった。今はただの習慣だ。安心はするが。
「そうか。でも、お前も俺も独りだったのに、先に俺だけ一抜けしたみたいに和也ばっかと一緒に居て……それにあんまり見ていて良いもんじゃないよな」
 孝明は言った。佐伯は歩きながら足元だけを見つめた。
「綺麗に現実を言われるとつらいな。俺は誰も居ないけど、お前には和也がいるもんな。そうだよな。無理やり押し倒しても、そうしたかったよ。でも、その人恋人ができたんだ。もう一緒にはいられない」
 孝明はただ、足元を見つめ続ける佐伯に何も言えない。
「そうか……最近、お前、いつも寂しそうにしてて、見てるのつらいよ。相談、のるから」
 佐伯は何も言わず、黙って寂しそうに微笑った。降りだした雨が二人を濡らした。
「走れよ、佐伯」
「やだね。面倒くさい。俺、走るの嫌い。濡れた方がましだ。なあ、孝明、成人男性で風邪ひいて肺炎になる確率って何%くらい?」
「お前なあ、俺、お前と違ってTシャツ一枚なんだぞ。縁起でもねぇこというなよ……」
 孝明がそういうと、頭からパサッと上着を被せられた。温かい。変な言い方だが佐伯はいつもいい匂いがする。香水、みたいだ。孝明は佐伯を見上げる。
「被ってろ」
「お前は?」
 そういうと、佐伯はデニムの右ポケットから大判の空色のハンカチを頭に載せ、笑った。
   ***
 和也と関係をもった日。あの日は季節の割には暑かった。その日は昼間からアルコールを飲んでいた。アパートの裏にある桜の木がすっかり装いを変え、葉を夏の緑から黄色や赤へと色を変えていた。
 エアコンのない部屋の扇風機の機械音だけが響いていた。
 孝明の部屋は雑多でお世辞にも綺麗とは言えない。それでも、和也は孝明の家に食材を持ってやってくる。孝明の好きな銘柄の第三のビールも持って。
「僕が作るから、夕飯一緒に食べよう?ビールも持ってきたんだ。孝明好きでしょ?」
 と言うように。それと、いつも和也は孝明の部屋を訪れる度に、
「掃除、していい?」
 と訊く。
「面倒だからいいぞ」
 と言うと、必ず和也は
「ゴキブリでるよ」
 と少しだけ意地悪そうに笑う。孝明はゴキブリが大嫌いだったので最終的に「頼む」と言う。
たった三日で元に戻る部屋を見ても、和也は『来た甲斐があったよ』といい、柔らかく、微笑んで見せた。
 十一月なのに異様に暑くて、じっとり汗ばむ孝明に対して、和也は汗一つかいてなかった。途中、扇風機が壊れて、孝明は下敷きで顔を扇いでいた。陽が傾き、夕暮れだった。お互い『早書き、悪筆』と呼ばれる教授の講義のノートを綺麗に書きまとめ、それに関するレポートを書いていた。和也は、
「本当に悪いんだけど、窓を開けないでもらえる?孝明は暑いよね。ごめんね」
 少し怯えるように孝明の了承を待つ和也に頷くしかなかった。孝明は和也のこの顔が嫌だった。昔、親父に殴られ、腫らした顔で学校へ行きたくなくて、とにかく親父に怯えていた頃を思い出させるからだ。だから、孝明にまで和也の遠慮がちな、その少し怯えた顔をされるのが嫌だった。俺は親父みたいなんかじゃない、あんなクズとは違う。そう孝明は思った。
「親友なのに。そんな顔すんなよ」
 わざと無愛想に、でも温かな口調で和也に言うと、
「孝明だからだよ。君に嫌われたくないんだ。でも、君が嫌がるなら気を付けるよ」
 と力無く言い、笑った。レポートもまとまり、帰り支度をする和也は、窓に目をやり、細め、それから呟くように言った。西日が差して、室温を上げていた。
「夕陽が怖いね。どこか遠くへ逃げたくなるよ」
 何処か焦点の会わない目で和也は言った。何かに怯える気持ちを隠すように、少し笑いながら。
「何処に行くんだよ」
「遠く、誰も追いかけてこれない場所」
 和也は俯いた後、手元にあった、もう温くなっているだろう残りのビールの缶を一気に飲み干した。窓ガラスから差し込む陽光が、和也の髪に反射して金色に見えた。涙に滲む睫毛も金色に見えた。あまりにも切なくて、綺麗な和也が猛烈に欲しくなった。孝明は男に惹かれる趣味はなかった。ただ、そこに存在する和也は、夕方に花開く美しい花が匂い立つようだった。孝明は、和也の声も、匂いも、視線も、肌も、全て欲した。和也を強引に抱き寄せて口づけようとした。和也は最初首を背け唇を拒み、
「僕は女の子じゃない」
 その声は涙で濡れていた。背けた首の頸動脈が綺麗だと思った。
「そんなこと、解ってる。女だなんて思ってない。此処にいろよ。夕陽を見て苦しくなったら俺ん所にいろよ。だから“遠くへ行く”だなんて言うな。俺が守ってやる。守ってやるから。一緒に居よう。ずっと一緒に居よう?」
 和也が見つめる。潤んだ瞳の和也を孝明はきつく抱きしめた。和也の瞳はどんどん潤む。普段相手を気遣うことが下手な孝明の口から優しい言葉が出る。か弱い植物のような親友が欲しくて、愛しくて、哀しくて、孝明は和也に口づけた。そっと和也は目を閉じ、和也は静かに泣いていた。涙が朝露みたいだと思った。和也は口づけを受け止めることが上手だった。アルコールの味。和也の味。初めて“親友”とした口づけは、あまりにも心地よく戸惑うくらいだった。そして、和也を抱いた。
 酔っていた。しかしそれは理由にはならない。『きっかけ』にはなりえるかもしれないけれど。今となれば、きっと、最初からこの美しい花を咲かせる植物のような親友に惹かれていたのだと思う。孝明は知識はあったが男との行為は初めてだった。最初「シャワー、貸して」と抱きしめた耳元で和也に細い声で言われた時は、初体験のときより胸が高鳴った。シャワーを浴び終わり、大判のバスタオルを身体に纏って、歩み寄り和也は恥ずかしそうに、
「シャワーありがとう。タオル借り……」
 和也の言葉の途中で、孝明は和也の纏ったバスタオルを引き剥がして和也に覆い被さった。着ていたTシャツを乱雑に脱ぎ捨て、肌を合わせた。まるで高校生の子供だ。上品に言えば『はしたない』簡単に言えば『がっついた』。
 和也は男を知っているようだった。どうでも良かった。ずっと、熱っぽい潤んだ声と瞳で、譫言のように、うわずった甘い声で和也は孝明の名前を繰り返えした。孝明は和也に溺れた。
 行為の後、和也を片腕で抱きながら、その、癖の無い真っ直ぐな黒髪を撫でた。和也は目を伏せて俯きながら言った。
「ずっと、君が好きだった。皆に囲まれて、その中の中心で笑ってる君に憧れてた。いつも、君を見てた。君の笑った顔。ガラッと変わる講義の時の真剣な顔……。君と話をしたくて。君と一緒にいたくて。だから君が話しかけてくれたとき、嬉しくて、嬉しくて。それから、君のことばかり考えてた。それに、学部の皆に“勉強しかできない”って言われてるのは知ってた。それでも君は、優しかった。本当に、ずっと、好きだったんだ」
 孝明はチクリと胸が痛んだが、笑って、
「そうか」
 そう一言だけ言った。和也は孝明に横向きに向き直り、消え入るような声で言った。
「ねぇ、嫌じゃ、ない?後悔……してるんじゃないの?僕は男なんだよ?気持ち悪いとか思わなかったの?それに…初めてじゃないって。他にも、経験があるって、汚いとか、思ったでしょ? 足にある傷もざらざらで触り心地悪いし。女の子と違って、胸もないし、柔らかくもない。でも、僕は、僕はもう友達のままでは、いられないよ」
 今にも泣きそうな和也を見て、孝明は笑う。
「後悔なんてしてねぇよ。気持ち悪いなんて思わない。俺がい。俺が無理やりキスして、無理やり手を出したんだ。嫌、だったか?それに──」
 ただ孝明を見上げ、泣きそうな顔をする和也の頬を撫でながら言った。
「俺、お前のこと好きだよ。優しくて、穏やかで。友達のままでは俺もいられない。初めて講義室で話しかけた時、見とれてる自分がいたよ。今日、夕陽を浴びたお前は綺麗だった。欲しくなった。俺はあの瞬間に……いや、最初からお前に惚れてたんだよ」
 孝明はそう言い、和也の形のいい額に口づける。和也を抱いたことで孝明の浮ついた心にもけじめがついた気がした。どうでも良い言葉は簡単に出て来るのに、本当に伝えたい相手に言いたい言葉は上手く話すことができない。歯がゆくて、抱きしめる強さをつよめ、啄むようなキスをした。出来の悪い頭から一生懸命言葉を絞り出す。
「俺の恋人になって欲しい。和也」
 和也は左目から涙を一粒落として
「僕、幸せだよ。もう、死んでもいい」
 と言った。最後には孝明の胸に顔を埋め、
「消えてしまいたい」
 孝明は、あまりにも真剣な和也の口調が切なくて、本当に消えてしまうのではないかと怖くて、わざと笑って、
「おいおい、お前がいなくなったら俺はどうするんだよ」
 と言った。胸の中で、
「誰よりも早く、見つかるまで探して」
 と、肩を震わせながら声も出さずに泣く和也が切なくて、和也の背中を優しく撫でた。その夜から、和也が家を訪れる度に、和也を抱いた。
「ずっとそばにいさせて。何でもするよ。何でも。君が望むなら。何でも。君がただ、居てくれるだけで良いんだ。ずっと好きだよ。たぶんこれからも。君に抱かれて、初めて僕は生きている感じがしたよ。傍に居させて。だから、だから……捨てないで」
 和也は大きな目から涙をこぼしながら、
「君が好きなんだ。君がいなくなったら、僕はどうしたらいいか解らないよ」
 苦しそうに和也は言う。孝明と寝た後、和也は必ず孝明の胸の中で眠る。和也の小柄な身体は孝明の身体に納まる。背に手を回すると、安心するらしく五分程で眠りに落ちる。かつては親友だった。今は失えない恋人。大きな瞳は閉じられ、少しあどけない。肺は動くけれど、呼吸音は殆ど聴こえない。月の明かりが和也の寝顔をより精密にみせる。長い睫毛や白い肌が映えて綺麗だ。和也には陽の光より、夜の淡い光の方が似合うな、と思った。



─────【続】
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