シグナルグリーンの天使たち

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一月・一年の計は牛丼にあり

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   *

その店の二階は温室になっていた。
頭上を斜めに走る天井。中央が煙突のように一段と高くなっている。壁の片側もガラス張りで、降り始めた雪を格子に積もらせていた。空調は完備されているので気温良好。私は最奥のデスクに向かい、ラジオから流れる曲を聞いている。
園芸店のアルバイト。立場といえば、それだけ。
客は来ない。それはもう、泣けるほどに誰も来ない。随分と立派な、広さもある園芸店なのだ。観葉植物から小鉢の盆栽、エアプランツやら多肉まで。ふらりと入って手を出せる商品も多いが、いかんせんふらりと入りづらいのが問題なのかもしれない。ここは観光地でもない片田舎の国道沿い。今日も多くの車が素通りしていく。もっとも、階下の店が客寄せしてくれたなら、話も変わってくるのだが。
そんなことを考えていると、例の「階下」の主が声を掛けに来た。
「雨屋くん、雨屋くん」
一階は喫茶店になっている。そこから繋がる螺旋階段。目にも鮮やかな緑のそれを、靴音響かせて上る男がひとり。
「店長」
私はそう呼んでいる。マスター、でも良いかもしれない。
「ごめん、ちょっと手伝って」
手招きされる。彼は五十半ばの壮年で、実際の歳より幾分老けて――いや、渋く見えた。喫茶店をひとりで切り盛りしており、まれに忙しくなればこうして私を呼びに来る。最大でもふたりきりの出力でゆっくりと、常連客に飲食を提供する日々だった。
「お客さん。僕は仕込みから離れることができなくて」
「常連さんなら気長に待ってくれるでしょ?」
連れ立って階段を降りる。調理に時間が掛かるということは、誰もが知った上で訪れているはずだ。客席の傍らには本棚。ここには時間に余裕のある客しか来ない。
だが、店長は首を振った。
「初めての人なんだよ。時間が掛かっても大丈夫だと言ってくれたけど、あんまり待たせるわけにもいかないし」
たん、と足が床に到達する。喫茶店は温室よりもずっと狭く、ひと目で見渡せるほどしかなかった。その中でも、気持ちばかり死角になるような席に青年がいた。確かに見ない顔だ。彼の方も初めての店で落ち着かないのか、辺りを気にしている様子だった。
「ほら、注文とって」
背を押される。仕込みから離れられないと言いつつ、二階まで私を呼びに来たのだ。オーダーくらいは受けられるはずで、さては体よく押し付けられたかなと考えた。まあ、接客は嫌いじゃない。ずっと植物に囲まれていては喋り方も忘れてしまう。いらっしゃいませと言いながらにこやかに近寄ると、青年は机の上の物をサッとどかした。
「ご注文をどうぞ」
「それじゃあ、日替わりランチを」
思ったよりもはっきりした声が返ってくる。パーカを着込んだ、どこにでもいる大学生風の男。どかした物は身体に隠れて見えないが、きっと彼の私物だろう。メニューくらいしか置かれていなかったテーブルだ。私は厨房へ戻ると小声で
「牛丼」
と告げた。この店では和食も当たり前に出すのだ。
二階より繁盛しているものの、平日の昼間では常連客も来ない。大学生なら講義が休みになって暇ができることもあるだろう。それで、普段は入らない店に挑戦してみたといったところか。ガラス張りの屋根は確かに目立つ。一階でランチを提供していることを示す看板も立てられていた。
調理の間、視界の端に彼の姿があった。しかしあからさまに覗くわけにもいかないので、顔すらよく見ていない。店の漫画を借りていく様子もなく、テーブルで何か作業をしているようだった。
「お待たせしました」
トレイを持って席へ向かうと、また机の上をサッと片付ける。当然の行為であるが、何か隠されているような気がした。残っているのは細身の眼鏡ケースとメモパット。黒縁の眼鏡を掛けているので、現在のケースは空だろう。メモパットは自然と目に飛び込んでくる位置にあり、何気なく読んでしまった。
〈1/12 観葉植物〉
他に何か書かれていたような気もするが、そんな文字が読み取れた。
私は再び厨房へ向かい、鍋を見詰める店長を突っつく。
「上客かもしれないよ」
二階を指差した。まるで、天を示すように。
「観葉植物を御所望のようで」
一月十二日というのは今日のことだ。あれは彼の買い物メモだろう。滅多にない園芸店の客が来たのだと思うと、ただのアルバイトながらに浮き立ってしまった。
「駄目だよ、お客さんの詮索をしちゃ」
店長は眉を顰める。
「でも、どうしても見える位置にメモがあったんだもの」
「うちで買っていくつもりだとは限らないんだしさ」
「もう! 少しは売り込みしなよ」
とはいえ、彼とて園芸店の主ではない。喫茶店は彼の店だが、園芸店はその管轄ではないのだ。建物のオーナーは別に存在していて、アルバイトと余った部屋のテナントとして私たちが集まっただけ。
「まあ見ててよ。きっと上にも行きたいって言うからさ、彼」
青年は綺麗な箸遣いで牛丼を食べている。湯気で眼鏡が曇ってしまうのか、折りたたんで傍らに置いていた。インドア派に見えるが、若い男性であることに違いはない。目を離していた間に食事は進み、あっけなく器は空になった。取り下げるのと引き換えに、食後のコーヒーの注文を受ける。ふと彼が私の顔を注視していることに気づいた。
「……何でしょう?」
知らないふりをしておこうと思ったが、念のため尋ねる。顔に何かついているのなら教えてもらいたい。
「いえ、大したことではないのですが」
彼は首を振り、自らの耳朶を指で示した。
「素敵なピアスだなと思って」
「おっ、ナンパか?」
絡んでくる男には高圧的な態度をとると決めている。反射的に言葉が出てしまった。
「雨屋くん!」
厨房から店長の声が飛んでくる。
「アクセサリを褒めてくださっただけだろう?」
「そうです、俺は」
さすがに驚いた顔をされた。行き場のない両手が空に浮いている。
「そのピアスに興味を持っただけで。あなた自身に対しては、別に何とも」
「ごめんなさい」
それはそれで失礼だな、という言葉を飲み込み、私は頭を下げた。確かに大人げなかったかもしれない。私のピアスは細いチェーンが輪になった先に小さな石がぶら下がり、動く度にきらきらと光る。私自身も気に入っているのだから、褒めてもらったことを喜ぶべきだろう。
「コーヒー、淹れてきますね」
もっとも、淹れるのは店長だ。喫茶店の顔とも言えるメニューまでは手伝えない。私たちがちょっとした揉め事を起こす前から取り掛かっていたようで、今度は待たせることなく運ぶことができた。食べるスピードの速い彼だが、さすがに湯気立つコーヒーをすぐには飲み干さないだろう。厨房に戻った私はひと息ついた。
店長が鍋の火を止める。作業台の下の収納を開き、何かを探している様子だ。しかし目当てのものは見つからなかったのか、首を傾げながら立ち上がった。
「ちょっと外の倉庫を見てくるよ」
小さな鍵を手に取って、そう告げる。キーホルダも何も付いていないので、左手の指で摘まんでいた。彼は窓の外を覗いてから厨房を出た。その後の動きはこちらからは見えないが、外を見たのは天気がどうなっているかを確認するためだろう。同じように外を覗いてみると、傘が必要になるほどの湿っぽい雪が降っていた。
静かな時間が過ぎた。客の青年の、コーヒーをすする音が規則的に聞こえる。
そして店長が戻ってきたとき――彼は、その手に何も持っていなかった。
「見つからなかったの?」
私は問いかける。探し物のために外へ出たのだから、自然な感想だ。だが、店長はそれに対して首を振った。
「鍵、失くしたみたいなんだ」
まさかこれほどの短時間で失くすものか、と思ったが、確かにそうだ。何も持っていないということは鍵すら手にしていないのだ。出るときは指で摘まんでいたはずの鍵を。
「どこかなあ。倉庫の前に着くまで、全く気が付かなかったよ」
「厨房を出てからの動きを振り返ってみたら?」
落とした場所は店内かもしれないし、外かもしれない。さほど広くないとはいえ、やみくもに探すのは効率が悪いだろう。私の助言に従い、店長は自身の行動を振り返った。
「まず厨房を出て……カウンタの鉢植えが乾いているのが気になったから、通り過ぎざまに水をやったかな。隣の小さいジョウロで。それからレジ台の方へ行って、傘の柄を掴んで傘立てから引き抜いて……」
私は厨房から出てカウンタを見る。彼の行動を辿ろうと思ったのだ。水をやったばかりの鉢植えは潤っていた。隣に置かれたジョウロは片手で扱えるコンパクトなものだ。レジ台は出入口へ向かう動線から外れた位置にあるが、傘立てがこの脇にあるのだから寄るだろう。ここに収まっている店員用の傘が、少し変わっていた。店長の家族から譲られたという和傘なのだ。傘立ては竹筒のような形だが、本当に材質が竹なのかは分からない。その上部から持ち手だけが覗いていた。
「この傘だって片手で持てるわよね」
実際に持ってみる必要もないか、と素通りしようとしたとき。
「――そこです」
という声が、背後から聞こえた。
「えっ?」
そちらの方向へ振り向く。テーブル席の青年が、私たちを見て腰を浮かせていた。そのまま席を立って歩み寄ってくる。そして、
「すみません。そこだ、と思ったもので」
と、何の足しにもならない言葉を続けた。さては思ったことをまとめる前に話してしまうタイプだな、と考える。彼の方も怪訝な空気を感じ取ったのか、慌てて説明を加えた。
「鍵を失くされた場所です。それ、少しお借りしても良いですか」
店長が頷いたので、彼は傘立てから和傘を引き抜いた。両手でしっかりと支えながら一回転させる。だが傘を広げようとはせず、傘立ての中へと手を突っ込んだ。その先に何かを掴んだようだ。
「はい」
拾い上げて店長に渡す。倉庫の鍵は、傘立ての中に入っていたのだ。
「やっぱり、ここにありましたね」
「ありがとうございます。でも、どうしてすぐにここだと……?」
傘立ての中とは盲点だった。傘を引き抜くだけなら、鍵を持つのとは反対側の手しか使わない。もっと複雑な動きをするとき――例えば傘を広げる際に落としたと考え、外を探し続けていたかもしれない。この青年には助けられた。だが、店長の質問の通り、確信のある口調でここを示した理由が分からなかった。ジョウロを使うのも、傘を引き抜くのも、鍵を落としてしまうような動きには思えないのだ。
「使ったのが和傘だったからですよ」
青年はパーカのポケットから何か取り出し、手のひらに載せた。見るとそれはミニチュアの番傘だった。あまりにも都合の良いアイテムだが、解説には役立つ。
「閉じている洋傘を、石突――先端の部分を上にして持つことはありません。でも和傘の場合は上下さかさまに持ち歩くんです。でないと、勝手に開いてしまうから」
手の上の傘をひっくり返す。否、和傘にとってはこれが本来の向きなのか。先端を上に。確かに和傘には束ねるためのベルトもないし、骨組みの構造上、自然と開いていく。
「見たところ、傘立てには洋傘の向きで収まっていました。持ち手が上になっている。支えがあるので開きはしませんけどね。この状態で引き抜いてから外に出るまでの間、店長さんは無意識の内に傘を一回転させていたはずです」
ああ、と声が聞こえた。店長が空を掴むような動きをしながら頷いている。そうか、と私も納得した。彼はこの傘を何度も使っているのだから、逆さまにしないと持ちづらいことは知っていたのだ。空いた片手だけで扱えるものではない。
「この大きさの傘を一回転させるには、どうしても両手が必要です。手に持っていた鍵を落とすとすれば、ここのタイミングだと思いまして。傘立ての付近か……そこに無ければ筒の中、かと」
青年は微笑む。そして、用は済んだとばかりに席へ戻ろうとした。腰を下ろす直前、思い出した顔でこう話す。
「勝手に開いてしまうというだけではなく、和傘は普段から頭を上に収納しておいた方が良いですよ。洋傘と同じ向きに置いていると傷みやすくなります」
詳しいのだな、と思ったが、それを専門としているようには見えなかった。彼の話す内容は知識というよりも、他愛ない雑学のように感じられたのだ。生活に必要があって学んだわけではない。ただ無秩序に細々とした情報を持っているような。
「……まだ熱いや」
カップに口をつけた青年は、小さな声で呟いた。

   *

コーヒーを飲み終えた彼が立ち上がり、伝票を持ってレジへと向かう。
「八百二十円です」
精算を終えた後に、彼は二階へ向かうだろう。鍵の紛失事件があって忘れかけていたが、メモパットにその根拠が記されていたのだ。今日の日付と観葉植物の文字。階段は店員へ声を掛けないと通りづらい場所にあるので、そのことを告げるはずだ。そうして園芸店の担当である私もそちらへ向かう。宝の持ち腐れになっている広い温室を、ようやくお披露目することができる。
「細かくてすみません」
釣りなく丁度で支払ってくれた。百円玉ばかりだな、と思ったが、別に困りはしない。そして、この流れで告げられると思った。アルバイトである私か、あるいは店長の方へ。上の温室を見に行っても良いですか、と。
けれども。
彼は店を後にしようとする。一月十二日、観葉植物。今日の日付の買い物メモに、そう記していたはずの青年が。上に植物があることは一目瞭然だ。看板もある。ここに来て怖気づいたのかとも思ったが、そのような性格には見えなかった。
ならば、私が機嫌を損ねてしまった所為なのか。
せっかくピアスを褒めてくれた彼に対し、強く言い返してしまったから。
店長の方を見る。彼は階段の前でぼんやりとこちらを眺めていた。レジ打ちまでも私がこなし、よく考えれば彼は全く働いていない。仕込みがあると聞いていたが、全く目を離せない調理とは思えなかった。きっと、手を抜くのが得意なのだ。そんな彼に何の期待もしていないが、何の援護も求めていないが、同じ場所に店を構えるよしみとして――

「うちには小さい鉢植えもありますよ」

低い声が響いた。
螺旋階段。植物のイメージにしては強すぎる緑に塗られた手すりに背を預け。
「手のひらに載るような、ほんの小さいものも。作り物のミニチュアだけでなく、本物の小さな植物を置いてみるというのも面白いんじゃないでしょうか」
出口の扉を開けようとしていた青年は立ち止まる。振り返り、身体の方向を変え、確実に階段へと歩いていった。表情は柔らかい。怒っていたわけではないようだ。純粋に、初めて二階への興味を持ったような顔。
「どうぞ彼女を頼ってください」
店長がこちらを指し示す頃には、私も状況を理解していた。近寄る度に片付けられるテーブルの上。眼鏡が仕舞われることのない眼鏡ケース。細い鎖のピアスに興味を持ち、そして一月十二日と観葉植物の走り書き。
「ええ、ええ、私が園芸店の担当です」
彼は元より食事を済ませるだけのつもりだった。二階に広い温室が見えていても、観葉植物を売っていると知っていても、自分に関係のあることだとは考えていなかったのだ。アルバイトの女の子にちょっと噛みつかれただけ。鍵を失くしたおっちょこちょいな店長を助けただけ。そんな思い出だけを抱え、今日は帰るはずだった。
しかし今なら、彼と一緒に階段を上ることができる。
「ドールハウスに置くのにぴったりな、小さな鉢植え探しをお手伝いします!」
私は、満面の笑顔で手を差し出した。

   *

「こんなに小さいのが売っているとは思わなかった」
倒れないように両手で支えている鉢植えは、本当に手のひらほどの大きさもない。売上としては微々たるものだが、温室の天井を見て息を呑むお客を見られただけでも満足だ。私はこの店が好きで、美しいと感じているからこそ、ここにいるのだから。
「育て方で分からないことがあったら、いつでもお越しくださいね」
話せば穏やかな青年で、きっと鉢植えも大事に育ててくれるだろう。ミニチュアの家具を買い集め、人形のための部屋を作っているところだそうだ。机に広げていたのは玩具屋で入手した戦利品。店員に見られるのは気恥ずかしく、死角になる席を選んだ。眼鏡は滅多に外さないのでケースも必要ない。ただ繊細な人形を持ち運びするには、手頃な硬さの入れ物が要る。
「ピアスは……」
「うちの子のネックレスにできるサイズだなと思って」
彼は少年のように微笑んだ。
「十二分の一スケールとなると、小物を集めるのも大変でしょう」
カウンタから店長が言った。その背後にはフレームに収まった写真が飾られている。彼の家族だろうか、と以前から考えているものの尋ねたことはない。
「もう少し大きいものなら、キーホルダ等でも見かけますけど」
「それだと六分の一くらいのサイズになりますね。でも、近頃のガチャガチャには精巧なミニチュアも多くあって」
「ああ、だから小銭が」
忘れかけていた謎も解けた。両替したばかりだったのか。整然と並べられた百円玉を思い浮かべながら、私は青年の方へと歩み寄る。
「雨屋りりすといいます。先ほど説明した通り、二階の温室が私の居場所です」
あなたの名前は、と訊くまでもなく彼も応えた。
「俺は如月サツキです。どうぞよろしく」
旧い月名が渋滞しているな、という感想を押し留める。名前から何から、どうにも突っ込みどころの多い男で困った。店長はそんな私たちの様子を見ていたが、ふと思い出したように口を挟んでくる。
「そうだ、お客さん。もしかして学生さんですか? お部屋など探しているところだったりしませんか」
そう問い掛けられたサツキは面食らった顔をしている。とはいえ、さほど突飛な話ではない。喫茶店と園芸店を営むこの建物の隣に、一棟のアパートが建っているのだ。そこを管理するオーナーがうちのオーナーでもある。つまり多角経営。どこかが客寄せに成功すれば全体が儲かる算段だ。
「あの……どうして分かったんですか」
確かに俺は学生で、部屋を探しています、と消え入るような声で。
「ドールハウスはともかく、そんな素振りは見せなかったはずですが……」
「いやあ……」
彼の中では名探偵がここに生まれた瞬間だったのだろう。驚愕と畏敬の入り混じった目を向けている。だが、全くそのような話ではないことに私も気付いていた。
「――今のは、僕の勝手な期待。少しは売り込みしろって言われたから」
店長は、頭を掻きながら苦笑した。

〈一月・一年の計は牛丼にあり 終〉

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