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50話 決着……勝者……
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「どうした? オレに攻撃が当たってないぞ?」
一歩下がり際に蹴りを叩き込む。攻撃自体はもうリグには通用しない。
それでも一瞬の隙は作れた、ヴァニタスの魔導書が開き、黒い八芒星の魔法陣が展開される。
もし魔法陣に腕を伸ばせば、ドルグアが持っていた魔剣を取り出せる。
実際は違うかもしれない、けれど、謎の確信が持ってている。
ヴァニタスの魔導書を手放す、床に落ちる事がなく、宙に浮いた状態。
「なんで本が宙に浮いてるんだよ!」
蹴りを喰らって怯んだリグは叫ぶ。確かに驚きの光景。
でも不思議じゃないだろ? もう今現在進行系で色々と不思議な事は起きてる。
「魔人、魔帝、魔帝の剣。色々と摩訶不思議な物は揃っている。本が浮くくらい大した問題ではないだろ?」
リグは苦虫を潰したような顔をする。オレはヴァニタスの魔導書が、浮く事自体に確信は持っていた。
リグに攻撃されたあの時、確実にオレは気絶をしていた、それかドルグアの時と一緒で死んだ。
まるで同じように、ヴァニタスの魔導書は顕現した。
しかも魔導書自体に巻かれている鎖、それでリグを拘束した。
自然と魔導書に自我があると、考えるの筋。
「なぁリグ、お前はヒュウガの中で優秀だった。けれど今も優秀か?」
「何が言いたい! オレ様は昔も今もこれから先も優秀だ!」
「その慢心がお前の敗因だ、覚悟しろ。貴様は知っているか? 真帝の剣の真名」
右手に握っている魔剣を左手に移し替え、黒い魔法陣に突き刺す。
「な、何が真名だ!! オレ様の敗因? つけ上がるなぁよ無能!!」
つけ上がる? 笑わせるなよ、こちとらもう腸が煮え返りそう何だよ! 怒りを剣に乗せろ。
自分の大切な人たちを傷つけられ、ましては道具扱い、調子に乗るのも大概にしろ。
「時は満ちた。今ここに真名を露わにしろ。魔導剣メビウス」
魔法陣から剣を引き抜くと、先程の白銀の刀身──刃と違い、赤黒い刀身。
「なんだその威圧感は!! それが本来の魔帝の剣……」
「知っているか? 魔帝に愛された剣は幾つ物の姿、力になり得る。一振りを振れば無限の魔法を放ち、もう一振りで全てを切断する刃。お前は無限の刃に斬られる覚悟はあるか?」
場の空気が変わり緊張が走る。
そんな中、オレはユウナさんに言われた魔帝の剣を思い出していた。
「魔帝の剣には真名がある、それは未だに明かされてはいない。でももし明らかになった時、剣の真の力が発揮する。世界の理を斬り、無限の魔法を放てる。最強の剣」
「かつて無限の魔力と魔法を使える魔導士が存在した。出世、死因、何をしたかも不明。それでも自らの力を一つの剣に封印し、魔帝に渡した」
「まさかそれが魔帝に愛された魔剣の由来か!?」
オレは何も発さない、肯定や否定、どっちに捉えられても構わない。
実際どうなのかは分からない。ただ、頭の中に流れて来た。
無限を司る魔導士の力に、魔帝の力が秘められ封印された。
「そろそろ終わらせようか」
次の刹那、リグが疾走する、オレに向かうではなく、ユウナさんの方向に走り出す。
今、この瞬間で勝てないと判断した、だから剣を諦め、ユウナさんだけでも連れて行く。
そんな勝手許される訳がない。
天鎖。
右手から鎖が現れ、リグを捕縛する。
「なっ!! くっそこの鎖解けない!」
「無能、無能って煽った癖に逃げるんだなぁ」
「戦略撤退だ! お前はソロモンの連中同様に殺してやるよ」
「つまりそれって、オレに勝てないから逃げる。負け犬の遠吠えか」
リグの顔が真っ赤になる、こいつは煽り耐性がゼロ。煽れば煽れる程、単調になり激怒する。
鎖を解こうと暴れる、だが一切解けない。
解ける訳がない、それは魔導剣ソロモンの力。お前程度では解けない。
右腕を引っ張り、扉目掛けて腕を振る。
扉にリグは衝突する。
鎖を手放す、と同時に鎖は消える。
「お前如きに負けねぇぞ!! 炎虎」
オレが放った水虎に似ている。見た所、リグの切り札か。
「オレ様の炎虎は誰も破った事がない! お前の息の根も噛み潰す!」
勝ったと思う奴は必ず、確信の笑みを浮かべる。
リグの炎虎は今までの魔法の中で、高威力、高精度。
「白帝の怒りで滅びろ! 白帝ノ怒」
魔導剣を一振りする、次の瞬間、剣を振った場所に、白いエネルギー弾が現れ放たれる。
音もする事なく、炎虎、リグを貫く。
頑丈な扉も大破した。
白帝ノ怒、魔導剣から放出される魔力を、収束させ、仮想の質量を生み出す。
魔導剣の斬撃と共に放たれる魔法。
仮想の質量は魔力量で威力が決まる、無限の魔力を持つ魔導剣からの一撃。
避ける事も防ぐ事すらできない。
元々、フォスト戦に用意したオレの切り札。それを応用し最強の一撃魔法に造り変えた。
「なぁ……クロ、オレ様は弱いか?」
縋るようにリグがオレに問う。何も答えず、リグの元に歩み寄る。
魔人としての生命力は高かった。しかし今の一撃を喰らい、再生が止まっている。
ひたすら赤黒い血が流れぱなっし、もう命が長くない。
「お前は優秀な弟だった。だが自分の強さに慢心し、オレの大切な人を傷つけた。それがお前の敗因だ。いや魔人になった時から決まっていただろう」
「これは手厳しい、何処からオレ様の人生は可笑しくなったのか」
そんなのオレが知る訳がない、と、冷たくする事ができなかった。
恨み、憎しみ、殺し合った。それでも血を分けた弟。最後まで冷たくできない。
「最後に言い残す言葉はあるか?」
「もしお前に魔帝の力を早く見出せてたら、ヒュウガでの扱いも違っただろうに……」
「悪いなぁ、オレは心底ヒュウガの人間が大嫌いだ。どっちにしろ関係を絶っていた」
「フフ、そう、だろうな、魔導王様は最強だぞ? お前に勝てるか?」
「さぁな? ただオレは自分の主人を守るだけさ。あの人の邪魔をする者が誰だろうと倒す」
「そうか、いい答えが聞けた。さようならだ……兄さん」
その最後の言葉を皮切りに、リグ=ヒュウガは永い眠りについた。
◇
一歩下がり際に蹴りを叩き込む。攻撃自体はもうリグには通用しない。
それでも一瞬の隙は作れた、ヴァニタスの魔導書が開き、黒い八芒星の魔法陣が展開される。
もし魔法陣に腕を伸ばせば、ドルグアが持っていた魔剣を取り出せる。
実際は違うかもしれない、けれど、謎の確信が持ってている。
ヴァニタスの魔導書を手放す、床に落ちる事がなく、宙に浮いた状態。
「なんで本が宙に浮いてるんだよ!」
蹴りを喰らって怯んだリグは叫ぶ。確かに驚きの光景。
でも不思議じゃないだろ? もう今現在進行系で色々と不思議な事は起きてる。
「魔人、魔帝、魔帝の剣。色々と摩訶不思議な物は揃っている。本が浮くくらい大した問題ではないだろ?」
リグは苦虫を潰したような顔をする。オレはヴァニタスの魔導書が、浮く事自体に確信は持っていた。
リグに攻撃されたあの時、確実にオレは気絶をしていた、それかドルグアの時と一緒で死んだ。
まるで同じように、ヴァニタスの魔導書は顕現した。
しかも魔導書自体に巻かれている鎖、それでリグを拘束した。
自然と魔導書に自我があると、考えるの筋。
「なぁリグ、お前はヒュウガの中で優秀だった。けれど今も優秀か?」
「何が言いたい! オレ様は昔も今もこれから先も優秀だ!」
「その慢心がお前の敗因だ、覚悟しろ。貴様は知っているか? 真帝の剣の真名」
右手に握っている魔剣を左手に移し替え、黒い魔法陣に突き刺す。
「な、何が真名だ!! オレ様の敗因? つけ上がるなぁよ無能!!」
つけ上がる? 笑わせるなよ、こちとらもう腸が煮え返りそう何だよ! 怒りを剣に乗せろ。
自分の大切な人たちを傷つけられ、ましては道具扱い、調子に乗るのも大概にしろ。
「時は満ちた。今ここに真名を露わにしろ。魔導剣メビウス」
魔法陣から剣を引き抜くと、先程の白銀の刀身──刃と違い、赤黒い刀身。
「なんだその威圧感は!! それが本来の魔帝の剣……」
「知っているか? 魔帝に愛された剣は幾つ物の姿、力になり得る。一振りを振れば無限の魔法を放ち、もう一振りで全てを切断する刃。お前は無限の刃に斬られる覚悟はあるか?」
場の空気が変わり緊張が走る。
そんな中、オレはユウナさんに言われた魔帝の剣を思い出していた。
「魔帝の剣には真名がある、それは未だに明かされてはいない。でももし明らかになった時、剣の真の力が発揮する。世界の理を斬り、無限の魔法を放てる。最強の剣」
「かつて無限の魔力と魔法を使える魔導士が存在した。出世、死因、何をしたかも不明。それでも自らの力を一つの剣に封印し、魔帝に渡した」
「まさかそれが魔帝に愛された魔剣の由来か!?」
オレは何も発さない、肯定や否定、どっちに捉えられても構わない。
実際どうなのかは分からない。ただ、頭の中に流れて来た。
無限を司る魔導士の力に、魔帝の力が秘められ封印された。
「そろそろ終わらせようか」
次の刹那、リグが疾走する、オレに向かうではなく、ユウナさんの方向に走り出す。
今、この瞬間で勝てないと判断した、だから剣を諦め、ユウナさんだけでも連れて行く。
そんな勝手許される訳がない。
天鎖。
右手から鎖が現れ、リグを捕縛する。
「なっ!! くっそこの鎖解けない!」
「無能、無能って煽った癖に逃げるんだなぁ」
「戦略撤退だ! お前はソロモンの連中同様に殺してやるよ」
「つまりそれって、オレに勝てないから逃げる。負け犬の遠吠えか」
リグの顔が真っ赤になる、こいつは煽り耐性がゼロ。煽れば煽れる程、単調になり激怒する。
鎖を解こうと暴れる、だが一切解けない。
解ける訳がない、それは魔導剣ソロモンの力。お前程度では解けない。
右腕を引っ張り、扉目掛けて腕を振る。
扉にリグは衝突する。
鎖を手放す、と同時に鎖は消える。
「お前如きに負けねぇぞ!! 炎虎」
オレが放った水虎に似ている。見た所、リグの切り札か。
「オレ様の炎虎は誰も破った事がない! お前の息の根も噛み潰す!」
勝ったと思う奴は必ず、確信の笑みを浮かべる。
リグの炎虎は今までの魔法の中で、高威力、高精度。
「白帝の怒りで滅びろ! 白帝ノ怒」
魔導剣を一振りする、次の瞬間、剣を振った場所に、白いエネルギー弾が現れ放たれる。
音もする事なく、炎虎、リグを貫く。
頑丈な扉も大破した。
白帝ノ怒、魔導剣から放出される魔力を、収束させ、仮想の質量を生み出す。
魔導剣の斬撃と共に放たれる魔法。
仮想の質量は魔力量で威力が決まる、無限の魔力を持つ魔導剣からの一撃。
避ける事も防ぐ事すらできない。
元々、フォスト戦に用意したオレの切り札。それを応用し最強の一撃魔法に造り変えた。
「なぁ……クロ、オレ様は弱いか?」
縋るようにリグがオレに問う。何も答えず、リグの元に歩み寄る。
魔人としての生命力は高かった。しかし今の一撃を喰らい、再生が止まっている。
ひたすら赤黒い血が流れぱなっし、もう命が長くない。
「お前は優秀な弟だった。だが自分の強さに慢心し、オレの大切な人を傷つけた。それがお前の敗因だ。いや魔人になった時から決まっていただろう」
「これは手厳しい、何処からオレ様の人生は可笑しくなったのか」
そんなのオレが知る訳がない、と、冷たくする事ができなかった。
恨み、憎しみ、殺し合った。それでも血を分けた弟。最後まで冷たくできない。
「最後に言い残す言葉はあるか?」
「もしお前に魔帝の力を早く見出せてたら、ヒュウガでの扱いも違っただろうに……」
「悪いなぁ、オレは心底ヒュウガの人間が大嫌いだ。どっちにしろ関係を絶っていた」
「フフ、そう、だろうな、魔導王様は最強だぞ? お前に勝てるか?」
「さぁな? ただオレは自分の主人を守るだけさ。あの人の邪魔をする者が誰だろうと倒す」
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