16 / 19
第8巻 罠に落ちたユリカ
しおりを挟む
――ねぇ、一緒に死んじゃおっか。
河口近くに架かる大きな橋を渡る時、ママはいつもそう言った。
そのたびにあたしは「いいよ」って言ったんだ。
きっとママはもう生きていたくなくて、でもあたしと離れたくないんだろうなって分かったから。
ママと一緒に死んであげなきゃって思ったんだ。
ママはパパが出ていってから、死にたがるようになった。
まだ小さかったあたしの手を引いて、海辺に行っては、何時間もただ荒れた海を眺めていた。
夜中もずっと起きていて、暗い部屋でまばたきもしないでテレビを観ていた。
あたしが小学校に上がる頃には、リストカットも始まった。
はじめは浅くて、血もそんなに出なくて、あたしはしばらくただのすり傷だと思ってた。ママはお料理が苦手なのかなって思った。ママは手首だけじゃなく、手のひらや指にもたくさん絆創膏を貼っていたから。
パパはママにお金を渡す代わりに、月に一回あたしと会うことになっていた。
あたしがパパと会ってきた日は、必ずママは何か思いつめていた。包丁を握ったまま何かぶつぶつと言い募っていたり、何も持たずに出ていってふらふらと防波堤を歩いていたり、髪の毛をむしっていたり。
ある日、あたしがいつものようにパパと会って家に帰ると、ママは手首を深く切っていた。何箇所も何箇所も、数え切れない赤い線からは、まだ血が流れていて、服も、カーペットも、山のようなティッシュも、赤かった。
ママはもう死ぬのかな、と思ったら、すごく怖くなって、救急車とか全然思い浮かばなくて、あたしはその場から動けなかった。誰かに知らせに行けばよかったんだろうけど、外に出てる間に死んじゃったらどうしようと思ったらできなかった。
あたしにはその後の記憶はない。
もちろん腕を切ったくらいではママは死ななくて、たぶん自力でどうにかしたんだろう。
風の強い日、ママはふらふらと海へ行った。
あたしはもう追いかけなかった。中学生になって友だちもできて、あたしは自分の人生が楽しかった。
死にたいなら勝手に死んだらいいとすら、思った。ママにとってはその方が幸せなのかもしれないと思った。
成長したあたしはママの弱さに気付いてしまっていた。
夕方から降り出した雨はやがて台風になり、あたしはママを探しに行くのを諦めて、家で一人で宿題をやっていた。
その夜ひと晩雨は降り続き、ママは帰ってこなかった。
翌日、市立病院から電話が来た。
ママは海辺で溺れかけて、消防に救助されていた。一命はとりとめたけれど、溺れた後遺症で脳に障害が残った。
ママはもう自殺できなくなった。
そしてあたしも、もう二度とパパに会えなくなった。
ママは、パパがあたしに何をしていたのか、ずっと知っていたのかもしれない。
*****
「ユリカが飛んだ?」
「まだわかりませんが、とにかく連絡が取れなくて」
月曜、病院から帰った佐伯に、武藤は土曜のスタジオでの一件を説明した。
「僕が行った時にはもうスタジオに居なくて、先に帰ったって言われたんですよ。でも電話しても出ないし、昨日も何度か連絡してるんですが、やっぱり返信も何もなくて」
佐伯は携帯を取り出し、ユリカに電話を掛ける。
「……出ねぇな」
「次の撮影は決まっていないんで、今のところは困らないんですが。ちょっと心配で」
「あいつが飛ぶ理由なんて、あるか?」
「さあ……撮影がよほどきつかったか……男でもできたか。こればっかりはわかりませんね」
「男……」
佐伯は少し考えて、思いついたように言った。
「武藤、お前がスタジオ行った時、聖はまだいたか?」
「いませんでしたね」
「本当に?」
「ええ、ユリカさんは撮影の途中に抜けたらしいんですが、僕が行った時にはちょうど撮影が終わった時で、出演者もまだほとんど残ってたんです。なのに聖さんがいなかったんで、僕も変だなと思ったんですよ」
「それだ」
「え、まさか男?ですか?聖さんが?」
「……どういう関係かまではわかんねぇが」
佐伯はクルーザーで見せられた映像を思い出していた。
あれは、温泉で隠し撮りされたものだ。佐伯が駆けつける直前、ユリカを聖が犯している映像――。
「――クソッ」
佐伯は吸っていたタバコを灰皿に押し付けた。聖は伊勢崎と繋がっている。
「……怪我のせいで後手になっちまった。畜生、やっぱり今日ギプス外させるんだった。あのヤブ医者め」
「佐伯さん、まだ飛んだって決まったわけじゃ……普通に会社行ってるかもしれないし」
「飛んだんならまだマシだ」
「じゃ、まさか拉致……」
「武藤、車出せ」
「はい……!」
二人は履歴書にあったユリカの自宅に駆けつけたが、案の定そこは留守だった。
「つまり聖さんがユリカさんに惚れて恋敵の佐伯さんを海に落っことしてユリカさんを連れ去った、ってことですか」
「多分ほとんど合ってないから、それ」
車に戻った佐伯は途方に暮れた。
「奴は都内にいくつかサロンを持ってる。もし監禁されてるとしたらそのどれかだと思うんだが……場所まではわかんねぇんだよな」
「奴って誰ですか」
「俺を海に落っことしたサディスト野郎だよ」
「え、じゃ、そのサディスト氏が佐伯さんを想うあまりユリカさんに嫉妬して聖さん使って拉致って消そうと」
「だ、か、ら、色々違うから」
佐伯はさっきから伊勢崎に電話を掛けているが、出ない。代わりに動画が一本送られてきた。
それを見た佐伯は感情にまかせてダッシュボードを殴りつけた。
「落ち着いてください佐伯さん、エアバッグ出ちゃいます」
「……クソが」
「気持ちはわかりますが」
武藤はちらりと佐伯の手元を見た。スマホの画面では拘束されたユリカが悶え叫んでいた。
*****
「痛っ……」
下腹部に疼痛が走り、あたしは目を覚ました。
「あら、起こしちゃったかしら?」
そう言って、あたしを見下ろして笑っているナースは。
「ほなみ……さん?」
「うふふ。かわいいわね、ユリカさん。鎖がとっても似合ってる」
「……!」
あたしは昔の病院にあるようなパイプベッドの上に裸で縛り付けられていた。両手両足はそれぞれ鎖のついたベルトで固定されている。
「ここ、どこ……?」
殺風景な部屋だ。天井はコンクリートの梁がむき出しになっている。
ほなみさんは質問には答えずに
「おしっこ溜まったら、また取り替えに来るわ。じゃあね」
とそれだけ言うと、部屋を出ていってしまった。
「おしっこ……?」
頭をもたげると、目を疑うようなものがあたしの躰に繋がれていた。
「ひっ……」
尿道にカテーテルを挿し込まれ、そこから細い管が伸びていたのだ。さっきの痛みはこれだったのか。
「どうして……?」
ここはどこなんだろう。記憶を辿ってみるけど、撮影の途中までしか覚えていない。
「撮影は……終わったの?」
それともまだ続いているの?だってここはまるでどこかの撮影スタジオの一室のようだ。
がらんとした部屋には、あたしが寝ているベッドのほかに、奥の方の隅には猛獣でも飼うような巨大な鉄の檻。反対側の隅には、暗くて分かりづらいけど、どうやら……内診台――?
ぞくり、と悪寒がした。
(これ、あたしに使うつもりなの……?)
ちょっと待って。だって、そんな撮影があるなんて聞いてない。
手足を動かしてみるけど、ベルトも鎖もガチャガチャいうだけで全然外れそうにない。
その時だ。
「目が覚めたって?」
声がして、見知らぬ男が三人、入ってきた。黒い柄シャツの男が一人、部下っぽいダークスーツの男が二人。
「薬は?」
「まだ与えてません。既に気を失ってたので」
柄シャツ男の問いに、ダークスーツが答える。
「これがユリカちゃんかァー。いいねェー」
柄シャツ男があたしを舐め回すように見る。ベッドの周りをぐるりと回って、品定めでもしているかのように、身体の隅々まで視線を這わせている。
「ちょっと裏返して」
「はい」
命令されたダークスーツが、二人がかりで手の鎖の位置を付け替えた。あたしは頭の上で腕をクロスするような格好になる。そして足も付け替えると、あたしはベッドにうつ伏せになった。抵抗する余地なんてない。
「いいねェー、龍二は綺麗に使ってたんだねェー。傷ひとつない」
柄シャツ男はまたぐるぐるとベッドの周りを回り、あたしの身体をざらりと撫でた。
「……っ……」
そして、
「ここもォー」
「きゃあっ!」
いきなり膣に指を射し入れられて、あたしは悲鳴を上げた。
「こっちもォー」
男は反対の手で、肛門にも指を挿れる。
「やぁっ……」
「ウン、よーく締まるねェー。上玉だ」
そう言うと、更にずぶりと奥まで挿し入れる。
「ああっ!」
「おーおー、締まる締まる。おっと、もう濡れてやがる」
男は指を抜いた。
そしてあたしの顔を覗き込んで、言った。
「ここがズルッズルになるまでイカせまくってやるからさァー、楽しみにしてな」
再び一人で放置され、浅い眠りから覚めると、また男たちがやってきた。今度はスーツじゃない男もいる。カメラを持った人もいる。
柄シャツ男はベージュのスーツに着替えている。でもやっぱり中は柄シャツだ。
この部屋には窓も時計もないけど、眠っている間に日付が変わったのかもしれない。
「おいほなみ、これ抜け」
柄シャツ男が命令すると、彼らの後ろからほなみさんが現れた。
「安心してユリカちゃん。あたしこれでも看護師だから」
まじか。知らなかったけど似合う。でも着てるのはコスプレ用のナース服だ。今どきナースキャップとか懐かしい。
「痛ぅっ……」
小さな痛みとともに、カテーテルが抜かれた。
っていうかほなみさん、この状況で何を安心しろというのか。
案の定、ヴィィィィ――、と音がして、仰向けに寝たあたしのクリトリスに電マが押し当てられた。
「っ、やあぁっ……ああっ」
柄シャツ男は容赦なく目盛りを最大にして押し付けてくる。
「やあああーーーーっ!」
あたしはびくびくと痙攣した。快感が痛みになって下腹に突き刺さる。
「やあっ、いやぁぁあっ、あああ!」
ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――
「ああああ!あーーーーーっ!」
手足を拘束されたまま、背中を弓なりに反らせて、あたしはイッた。
なのに。
ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――、 ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――
「あああ!いやああ!もう、やめ、ああああ」
「いい声だなァー、ほら、もっともっと!もっと啼けよ!」
「いやあああ!もう、やめてぇええ!いやーーーーーーっ!」
「ほら、もっと、もっと!」
ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――
「いやーーーーっ!いやーーーーーーーっ!あーーーーーーっ!」
どれくらい時間が経ったんだろう。
「喉、かわいたでしょう」
ほなみさんに差し出されたストローを吸う。水が甘く感じる。口がからからに乾いていた。
聞きたいことがたくさんあった。でも、聞いたところで答えてもらえる気はしない。
手足の鎖が外された。でも休みなくいかされ続けたあたしは、もう身体に力が入らない。下腹部全体が痺れて感覚がない。
男が三人がかりで鎖を持って、あたしをベッドから下ろした。そしてそのまま部屋の奥へと運ばれる。
霞んだ視界の先には内診台があった。
「い……や……いや……やめて……」
当然あたしの懇願なんて誰も聞いていない。でも嫌だ。何をされるのか全然想像つかないけど、あんなのに座らされたら絶対酷い目に遭う。
「やめて……お願い……いや……」
あたしは繰り返した。その間にもあたしの身体は内診台に座らされ、ベルトで固定されていく。ベルトが胸や太腿に食い込んで痛い。
身体が内診台にがっちりと固定されると、ゥイィィーン、と椅子が持ち上がった。
背もたれが倒れて、両脚がどんどん開かれていく。
内診台の構造の酷いところは、大腿部からがばっと両側に開かれてしまうところだ。これによって局部が否応なしに前面に向かってぱっくりと割り開かれる体勢になる。
自分の姿が情けなさ過ぎて、とても見ていられない。あたしは天井を見つめて何も考えまいとした。こんな恥辱は現実じゃないと思いたい。でも目を瞑ってしまうことはできなかった。これから何をされるのか知りたくもないけれど、知らないのも怖い。どっちにしても結果は一緒なんだろうけれど。
今まで聞いたこともないような音がして、あたしは思わず音の方を見た。
柄シャツ男が手にしていたのは、どう見てもなにかの工具だ。その先に――つまり本来ならドライバーとかドリルの先みたいなものが付く場所に、シリコン製の男性器がついている。それがギュィィーードドドドドドとまるで工事現場みたいな音を立てて、高速で震えている。いや、震えているなんてもんじゃない、暴れてる。
(まさか……)
まさか、あれを?と、信じられないという思いと同時に、どう楽観的に考えてもあれをあたしに挿れるつもりに違いないという予感があたしを絶望させる。
そしてその予感は僅か数秒後に的中した。
「ぎゃああぁぁあ!」
到底自分の声ではないような叫びが喉から迸った。
ドスドスドスと膣を割り開いて、あっという間に奥に達する。
そしてあたしの中の一番感じる場所を、凶暴に殴りつける。
鮫洲くんが優しく優しく愛してくれた場所を。グロテスクな機械がめちゃめちゃに荒らしている。
「ひぃぃああぁーーーあぁぁぁああーーっ!!」
暴力は執拗に続いた。
「ぐっ、あああ、うぁああーーーーっ」
一分ももたずに、あたしはびくびくと痙攣して絶頂した。
ドリルが抜かれると、びしゃびしゃと大量の液が溢れてお尻まで濡らした。
「……ぁあ……はぁ……はぁ……」
脱力したあたしをよそに、再びその機械が凶暴な音を立て始める。
「あ……いや……いや……」
ギュィィイーーーーン…………
「あっはははァ!いいねェ!その顔!すげぇ怖がってやがる!あっははァ!サイッコーだよ、おまえ!怖ぇだろ?え?サイッコーーだぜェ!」
「ひ……いや、いや……いやぁーーっ!」
だれか、たすけて。
「ほんとはもっと欲しいんだろ?この変態女め。ほらほら、くれてやるよ、もう一発ゥー!」
だれか。
「……さえ……さ……」
あのときも、あのときも、佐伯が来てくれた。いつもあたしの言葉を聞いてくれた。
だからあたしは、佐伯なら守ってくれると思ったんだ。
「伊勢崎さん、ダメですよぉー」
聞き馴染んだ声が聞こえて、ドリルの音が止んだ。
「なんだよ、遅かったじゃねぇか。今いいとこだったんだぜェー?止めてんじゃねェよ」
「そんなの連続で使ったら、あっという間に壊れちゃいますよ。僕が見つけてきた娘なんですから、大事に使ってくださいよね。ね?ユリカちゃん」
河口近くに架かる大きな橋を渡る時、ママはいつもそう言った。
そのたびにあたしは「いいよ」って言ったんだ。
きっとママはもう生きていたくなくて、でもあたしと離れたくないんだろうなって分かったから。
ママと一緒に死んであげなきゃって思ったんだ。
ママはパパが出ていってから、死にたがるようになった。
まだ小さかったあたしの手を引いて、海辺に行っては、何時間もただ荒れた海を眺めていた。
夜中もずっと起きていて、暗い部屋でまばたきもしないでテレビを観ていた。
あたしが小学校に上がる頃には、リストカットも始まった。
はじめは浅くて、血もそんなに出なくて、あたしはしばらくただのすり傷だと思ってた。ママはお料理が苦手なのかなって思った。ママは手首だけじゃなく、手のひらや指にもたくさん絆創膏を貼っていたから。
パパはママにお金を渡す代わりに、月に一回あたしと会うことになっていた。
あたしがパパと会ってきた日は、必ずママは何か思いつめていた。包丁を握ったまま何かぶつぶつと言い募っていたり、何も持たずに出ていってふらふらと防波堤を歩いていたり、髪の毛をむしっていたり。
ある日、あたしがいつものようにパパと会って家に帰ると、ママは手首を深く切っていた。何箇所も何箇所も、数え切れない赤い線からは、まだ血が流れていて、服も、カーペットも、山のようなティッシュも、赤かった。
ママはもう死ぬのかな、と思ったら、すごく怖くなって、救急車とか全然思い浮かばなくて、あたしはその場から動けなかった。誰かに知らせに行けばよかったんだろうけど、外に出てる間に死んじゃったらどうしようと思ったらできなかった。
あたしにはその後の記憶はない。
もちろん腕を切ったくらいではママは死ななくて、たぶん自力でどうにかしたんだろう。
風の強い日、ママはふらふらと海へ行った。
あたしはもう追いかけなかった。中学生になって友だちもできて、あたしは自分の人生が楽しかった。
死にたいなら勝手に死んだらいいとすら、思った。ママにとってはその方が幸せなのかもしれないと思った。
成長したあたしはママの弱さに気付いてしまっていた。
夕方から降り出した雨はやがて台風になり、あたしはママを探しに行くのを諦めて、家で一人で宿題をやっていた。
その夜ひと晩雨は降り続き、ママは帰ってこなかった。
翌日、市立病院から電話が来た。
ママは海辺で溺れかけて、消防に救助されていた。一命はとりとめたけれど、溺れた後遺症で脳に障害が残った。
ママはもう自殺できなくなった。
そしてあたしも、もう二度とパパに会えなくなった。
ママは、パパがあたしに何をしていたのか、ずっと知っていたのかもしれない。
*****
「ユリカが飛んだ?」
「まだわかりませんが、とにかく連絡が取れなくて」
月曜、病院から帰った佐伯に、武藤は土曜のスタジオでの一件を説明した。
「僕が行った時にはもうスタジオに居なくて、先に帰ったって言われたんですよ。でも電話しても出ないし、昨日も何度か連絡してるんですが、やっぱり返信も何もなくて」
佐伯は携帯を取り出し、ユリカに電話を掛ける。
「……出ねぇな」
「次の撮影は決まっていないんで、今のところは困らないんですが。ちょっと心配で」
「あいつが飛ぶ理由なんて、あるか?」
「さあ……撮影がよほどきつかったか……男でもできたか。こればっかりはわかりませんね」
「男……」
佐伯は少し考えて、思いついたように言った。
「武藤、お前がスタジオ行った時、聖はまだいたか?」
「いませんでしたね」
「本当に?」
「ええ、ユリカさんは撮影の途中に抜けたらしいんですが、僕が行った時にはちょうど撮影が終わった時で、出演者もまだほとんど残ってたんです。なのに聖さんがいなかったんで、僕も変だなと思ったんですよ」
「それだ」
「え、まさか男?ですか?聖さんが?」
「……どういう関係かまではわかんねぇが」
佐伯はクルーザーで見せられた映像を思い出していた。
あれは、温泉で隠し撮りされたものだ。佐伯が駆けつける直前、ユリカを聖が犯している映像――。
「――クソッ」
佐伯は吸っていたタバコを灰皿に押し付けた。聖は伊勢崎と繋がっている。
「……怪我のせいで後手になっちまった。畜生、やっぱり今日ギプス外させるんだった。あのヤブ医者め」
「佐伯さん、まだ飛んだって決まったわけじゃ……普通に会社行ってるかもしれないし」
「飛んだんならまだマシだ」
「じゃ、まさか拉致……」
「武藤、車出せ」
「はい……!」
二人は履歴書にあったユリカの自宅に駆けつけたが、案の定そこは留守だった。
「つまり聖さんがユリカさんに惚れて恋敵の佐伯さんを海に落っことしてユリカさんを連れ去った、ってことですか」
「多分ほとんど合ってないから、それ」
車に戻った佐伯は途方に暮れた。
「奴は都内にいくつかサロンを持ってる。もし監禁されてるとしたらそのどれかだと思うんだが……場所まではわかんねぇんだよな」
「奴って誰ですか」
「俺を海に落っことしたサディスト野郎だよ」
「え、じゃ、そのサディスト氏が佐伯さんを想うあまりユリカさんに嫉妬して聖さん使って拉致って消そうと」
「だ、か、ら、色々違うから」
佐伯はさっきから伊勢崎に電話を掛けているが、出ない。代わりに動画が一本送られてきた。
それを見た佐伯は感情にまかせてダッシュボードを殴りつけた。
「落ち着いてください佐伯さん、エアバッグ出ちゃいます」
「……クソが」
「気持ちはわかりますが」
武藤はちらりと佐伯の手元を見た。スマホの画面では拘束されたユリカが悶え叫んでいた。
*****
「痛っ……」
下腹部に疼痛が走り、あたしは目を覚ました。
「あら、起こしちゃったかしら?」
そう言って、あたしを見下ろして笑っているナースは。
「ほなみ……さん?」
「うふふ。かわいいわね、ユリカさん。鎖がとっても似合ってる」
「……!」
あたしは昔の病院にあるようなパイプベッドの上に裸で縛り付けられていた。両手両足はそれぞれ鎖のついたベルトで固定されている。
「ここ、どこ……?」
殺風景な部屋だ。天井はコンクリートの梁がむき出しになっている。
ほなみさんは質問には答えずに
「おしっこ溜まったら、また取り替えに来るわ。じゃあね」
とそれだけ言うと、部屋を出ていってしまった。
「おしっこ……?」
頭をもたげると、目を疑うようなものがあたしの躰に繋がれていた。
「ひっ……」
尿道にカテーテルを挿し込まれ、そこから細い管が伸びていたのだ。さっきの痛みはこれだったのか。
「どうして……?」
ここはどこなんだろう。記憶を辿ってみるけど、撮影の途中までしか覚えていない。
「撮影は……終わったの?」
それともまだ続いているの?だってここはまるでどこかの撮影スタジオの一室のようだ。
がらんとした部屋には、あたしが寝ているベッドのほかに、奥の方の隅には猛獣でも飼うような巨大な鉄の檻。反対側の隅には、暗くて分かりづらいけど、どうやら……内診台――?
ぞくり、と悪寒がした。
(これ、あたしに使うつもりなの……?)
ちょっと待って。だって、そんな撮影があるなんて聞いてない。
手足を動かしてみるけど、ベルトも鎖もガチャガチャいうだけで全然外れそうにない。
その時だ。
「目が覚めたって?」
声がして、見知らぬ男が三人、入ってきた。黒い柄シャツの男が一人、部下っぽいダークスーツの男が二人。
「薬は?」
「まだ与えてません。既に気を失ってたので」
柄シャツ男の問いに、ダークスーツが答える。
「これがユリカちゃんかァー。いいねェー」
柄シャツ男があたしを舐め回すように見る。ベッドの周りをぐるりと回って、品定めでもしているかのように、身体の隅々まで視線を這わせている。
「ちょっと裏返して」
「はい」
命令されたダークスーツが、二人がかりで手の鎖の位置を付け替えた。あたしは頭の上で腕をクロスするような格好になる。そして足も付け替えると、あたしはベッドにうつ伏せになった。抵抗する余地なんてない。
「いいねェー、龍二は綺麗に使ってたんだねェー。傷ひとつない」
柄シャツ男はまたぐるぐるとベッドの周りを回り、あたしの身体をざらりと撫でた。
「……っ……」
そして、
「ここもォー」
「きゃあっ!」
いきなり膣に指を射し入れられて、あたしは悲鳴を上げた。
「こっちもォー」
男は反対の手で、肛門にも指を挿れる。
「やぁっ……」
「ウン、よーく締まるねェー。上玉だ」
そう言うと、更にずぶりと奥まで挿し入れる。
「ああっ!」
「おーおー、締まる締まる。おっと、もう濡れてやがる」
男は指を抜いた。
そしてあたしの顔を覗き込んで、言った。
「ここがズルッズルになるまでイカせまくってやるからさァー、楽しみにしてな」
再び一人で放置され、浅い眠りから覚めると、また男たちがやってきた。今度はスーツじゃない男もいる。カメラを持った人もいる。
柄シャツ男はベージュのスーツに着替えている。でもやっぱり中は柄シャツだ。
この部屋には窓も時計もないけど、眠っている間に日付が変わったのかもしれない。
「おいほなみ、これ抜け」
柄シャツ男が命令すると、彼らの後ろからほなみさんが現れた。
「安心してユリカちゃん。あたしこれでも看護師だから」
まじか。知らなかったけど似合う。でも着てるのはコスプレ用のナース服だ。今どきナースキャップとか懐かしい。
「痛ぅっ……」
小さな痛みとともに、カテーテルが抜かれた。
っていうかほなみさん、この状況で何を安心しろというのか。
案の定、ヴィィィィ――、と音がして、仰向けに寝たあたしのクリトリスに電マが押し当てられた。
「っ、やあぁっ……ああっ」
柄シャツ男は容赦なく目盛りを最大にして押し付けてくる。
「やあああーーーーっ!」
あたしはびくびくと痙攣した。快感が痛みになって下腹に突き刺さる。
「やあっ、いやぁぁあっ、あああ!」
ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――
「ああああ!あーーーーーっ!」
手足を拘束されたまま、背中を弓なりに反らせて、あたしはイッた。
なのに。
ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――、 ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――
「あああ!いやああ!もう、やめ、ああああ」
「いい声だなァー、ほら、もっともっと!もっと啼けよ!」
「いやあああ!もう、やめてぇええ!いやーーーーーーっ!」
「ほら、もっと、もっと!」
ヴィィィィィィィィィ――――、ヴィィィィィィィィィ――――
「いやーーーーっ!いやーーーーーーーっ!あーーーーーーっ!」
どれくらい時間が経ったんだろう。
「喉、かわいたでしょう」
ほなみさんに差し出されたストローを吸う。水が甘く感じる。口がからからに乾いていた。
聞きたいことがたくさんあった。でも、聞いたところで答えてもらえる気はしない。
手足の鎖が外された。でも休みなくいかされ続けたあたしは、もう身体に力が入らない。下腹部全体が痺れて感覚がない。
男が三人がかりで鎖を持って、あたしをベッドから下ろした。そしてそのまま部屋の奥へと運ばれる。
霞んだ視界の先には内診台があった。
「い……や……いや……やめて……」
当然あたしの懇願なんて誰も聞いていない。でも嫌だ。何をされるのか全然想像つかないけど、あんなのに座らされたら絶対酷い目に遭う。
「やめて……お願い……いや……」
あたしは繰り返した。その間にもあたしの身体は内診台に座らされ、ベルトで固定されていく。ベルトが胸や太腿に食い込んで痛い。
身体が内診台にがっちりと固定されると、ゥイィィーン、と椅子が持ち上がった。
背もたれが倒れて、両脚がどんどん開かれていく。
内診台の構造の酷いところは、大腿部からがばっと両側に開かれてしまうところだ。これによって局部が否応なしに前面に向かってぱっくりと割り開かれる体勢になる。
自分の姿が情けなさ過ぎて、とても見ていられない。あたしは天井を見つめて何も考えまいとした。こんな恥辱は現実じゃないと思いたい。でも目を瞑ってしまうことはできなかった。これから何をされるのか知りたくもないけれど、知らないのも怖い。どっちにしても結果は一緒なんだろうけれど。
今まで聞いたこともないような音がして、あたしは思わず音の方を見た。
柄シャツ男が手にしていたのは、どう見てもなにかの工具だ。その先に――つまり本来ならドライバーとかドリルの先みたいなものが付く場所に、シリコン製の男性器がついている。それがギュィィーードドドドドドとまるで工事現場みたいな音を立てて、高速で震えている。いや、震えているなんてもんじゃない、暴れてる。
(まさか……)
まさか、あれを?と、信じられないという思いと同時に、どう楽観的に考えてもあれをあたしに挿れるつもりに違いないという予感があたしを絶望させる。
そしてその予感は僅か数秒後に的中した。
「ぎゃああぁぁあ!」
到底自分の声ではないような叫びが喉から迸った。
ドスドスドスと膣を割り開いて、あっという間に奥に達する。
そしてあたしの中の一番感じる場所を、凶暴に殴りつける。
鮫洲くんが優しく優しく愛してくれた場所を。グロテスクな機械がめちゃめちゃに荒らしている。
「ひぃぃああぁーーーあぁぁぁああーーっ!!」
暴力は執拗に続いた。
「ぐっ、あああ、うぁああーーーーっ」
一分ももたずに、あたしはびくびくと痙攣して絶頂した。
ドリルが抜かれると、びしゃびしゃと大量の液が溢れてお尻まで濡らした。
「……ぁあ……はぁ……はぁ……」
脱力したあたしをよそに、再びその機械が凶暴な音を立て始める。
「あ……いや……いや……」
ギュィィイーーーーン…………
「あっはははァ!いいねェ!その顔!すげぇ怖がってやがる!あっははァ!サイッコーだよ、おまえ!怖ぇだろ?え?サイッコーーだぜェ!」
「ひ……いや、いや……いやぁーーっ!」
だれか、たすけて。
「ほんとはもっと欲しいんだろ?この変態女め。ほらほら、くれてやるよ、もう一発ゥー!」
だれか。
「……さえ……さ……」
あのときも、あのときも、佐伯が来てくれた。いつもあたしの言葉を聞いてくれた。
だからあたしは、佐伯なら守ってくれると思ったんだ。
「伊勢崎さん、ダメですよぉー」
聞き馴染んだ声が聞こえて、ドリルの音が止んだ。
「なんだよ、遅かったじゃねぇか。今いいとこだったんだぜェー?止めてんじゃねェよ」
「そんなの連続で使ったら、あっという間に壊れちゃいますよ。僕が見つけてきた娘なんですから、大事に使ってくださいよね。ね?ユリカちゃん」
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる