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七話 出会い
しおりを挟む「そろそろお昼だしレストランとか案内すべきかな」
「外来語は分かんないだろ」
れすとらん。確かに分からないが昼だと何かすることなのか。
「ええっとね、お金でご飯を食べられるところ」
「赤鬼様、シノガタさんはそれなりの金額が給付されていますよね?」
「自由にしていい金は二千万ほどある」
現在の日本では【お昼ご飯】を食べるのが普通で、家ではなく食事をができる場所を【レストラン】というらしく。車椅子に押されて連れていかれた。
「まだシノガタは胃がよくない」
「じゃあリゾットとかありますよー」
近くで聞いていた男が何で胃も良くないのにレストランにきたんだと言葉にする。
赤鬼に睨まれると男は気色ばむ。怒った顔を鬼に向けるなど恐れ多い。
「子鬼様がすすめてくれたものをひとつ」
「リゾットですね、俺もリゾットにしようかな」
「ならば俺もそうしよう」
「オイラはカレーうどんがいい」
「赤鬼様の前でカレーうどんは無いだろ、空気読まないにしてもさ……せめて他のにしろよ」
「ああそっか、汁とんじゃうもんな」
こうして注文して出てきた料理は米に人参のような色がついていた。
そして卵がのっており匙で少し口に入れればなんと香ばしく旨みが強いのだろうか。
子鬼のノノホカさんは蕎麦をと注文していたが思っていた蕎麦がき(そば粉の塊を茹でたもの)ではなく細長い。
「あれが、蕎麦?」
「おれの食いかけでよければちょっと食べます?」
「ありがとうございます」
碗にほんの少し分けてもらい食した。確かに蕎麦だ。何と懐かしい。
「まだこの国に蕎麦はあるのですね」
「ありますよー!!」
私の分だけリゾットは少量だったのですべてを平らげることができた。
外へ出ると何やら小型の絡繰りを持ったものに取り囲まれた。
何やら音がして光らせている、炎!?
私は逃げ出していた。
「ひっ……!!」
「落ち着け、大丈夫だ」
赤鬼さんの腕に抱きしめられる。温かい。
「さっすが有名人だなー」
「のんびりしてる場合かっ!! 大丈夫ですよ、おい!! あんたら見世物じゃないんだから勝手にカメラ向けんなよ!!」
「道をあけよ、俺は赤鬼である」
目を開けると人に囲まれた通り道が、車椅子に乗せられその道を行く。
「そりゃ赤鬼様、いるよなぁ」
誰かの声でそう聞こえた。赤鬼だと、どうということがあるのだろうか。人々が私の元へ集まるのも不可思議だ。なにより、急にせまってくる大勢というのはこうも怖いのか。
「今日は人が多いな」
「おや?」
「ん?何と、車椅子!? おぬし極楽温泉に行かないのか!?」
ごくらく、おんせん。
「ええっと」
ナキさんが前に出た。
「……ノブナガさん、どうしてここに?」
「俺は飯を食いにきただけよ」
「ナキさんのお知合いですか?」
「裁判が歴史上最も長かった男だ」
「何故……」
「寺を焼くというのは本来であれば阿鼻地獄に落ちる、しかしな」
「しかし?」
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「それは――確かに」
「ワシに話が聞きたければいつでも我が城へくるがよい」
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