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二十六話 神様 最終話
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今は奈良時代、とある村の男性がぼやいた。
「そろそろ息子のシノガタに嫁が欲しいところだが――」
村にはちょうどいい年頃の女性がいない。
いつも通り山菜を獲りにきたのだが、化け物。妖怪。
目も耳もない妖怪が言葉を発した。
「私は神様、そしてお前はこれから病気になり死ぬ」
「へ?」
妖怪ではない、神様だというし病気になることを告げられた。
なんと恐ろしい、まだ小さな娘や息子もいる。
遺して病気になり死んでしまえばどれほど苦労をかけるだろうか。
「お前さえ病にならねば……この村は平和なのだ」
「それは、一体どういう?」
神様で平和を願っている、そして俺が病気になってしまう。
まさか遠出することで疫病にかかってしまうと予知してくれたのか。
今まで姿を見せなかった理由も知りたい。
「この食事を家族と分け合い、食せば病にはならない」
気が付けば化け物、いや神様は消えていた。
まだ知りたいことはあったが、神様がいた場所には多くの食材が。
男は山の神様が助けてくださったのだと感謝して家に持ち帰った。
「神様ってそんな姿なのですね」
「こんな美味い物を分けてくれた――もし会ったら礼を言わねばな」
「妖怪と間違えて退治しようとする者がいないといいのですが」
皆に山の神様がくれた食事を配り、退治せぬようにと注意した。
神様の用意した食事をした一か月後、息子が隣村の娘、ニエさんを連れて帰った。
彼女は檻のなかで一生を過ごしていたとのこと。
自害をしようとしていたところを息子のシノガタが助けたらしい。
「俺は温厚だが何もしていない娘を檻にいれるやつがあるか!!!!!」
翌日には隣村の村長が取り返しにきた。
神様へ【お供え】しなければだとか意味が分からん。
俺らの村はそんなものなくても神様に助けてもらった。
「二度と俺の娘に手ぇだすんじゃねぇ!!!!!」
とはいえ相手は隣村の村長、隣村にことの顛末を話した。
すると何故まだニエさんが生きていると隣村で大騒ぎに。
生贄だと言われていたが、それは嘘で本当の意味は村長の相手。
やがて隣村の村長を豊かさをもたらしてくれた山の神様に捧げることとし、山に埋めた。
男は平和に暮らして、ひ孫まで見届けるほどに長生きをした。
それでも、ついには亡くなり地獄で裁判。
結果は極楽行き、赤鬼が極楽への道を案内してくれた。
「……シノガタの父親よ、礼を言う」
「俺は鬼に礼を言われるようなことを何か?」
「彼は覚えていないだろうが、俺とシノガタとは仲が良かった」
やがて裁判にきた息子は案内している赤鬼のことを不思議そうに眺めている。
一度もあったことはなく幼馴染などではないようだ。
赤鬼は極楽には行けない、ここまでだと別れを告げ地獄へと帰って行く。
極楽へ導かれる寸前に、シノガタは足を止めて振り返った。
「どこかで、お会いしたような……」
「そろそろ息子のシノガタに嫁が欲しいところだが――」
村にはちょうどいい年頃の女性がいない。
いつも通り山菜を獲りにきたのだが、化け物。妖怪。
目も耳もない妖怪が言葉を発した。
「私は神様、そしてお前はこれから病気になり死ぬ」
「へ?」
妖怪ではない、神様だというし病気になることを告げられた。
なんと恐ろしい、まだ小さな娘や息子もいる。
遺して病気になり死んでしまえばどれほど苦労をかけるだろうか。
「お前さえ病にならねば……この村は平和なのだ」
「それは、一体どういう?」
神様で平和を願っている、そして俺が病気になってしまう。
まさか遠出することで疫病にかかってしまうと予知してくれたのか。
今まで姿を見せなかった理由も知りたい。
「この食事を家族と分け合い、食せば病にはならない」
気が付けば化け物、いや神様は消えていた。
まだ知りたいことはあったが、神様がいた場所には多くの食材が。
男は山の神様が助けてくださったのだと感謝して家に持ち帰った。
「神様ってそんな姿なのですね」
「こんな美味い物を分けてくれた――もし会ったら礼を言わねばな」
「妖怪と間違えて退治しようとする者がいないといいのですが」
皆に山の神様がくれた食事を配り、退治せぬようにと注意した。
神様の用意した食事をした一か月後、息子が隣村の娘、ニエさんを連れて帰った。
彼女は檻のなかで一生を過ごしていたとのこと。
自害をしようとしていたところを息子のシノガタが助けたらしい。
「俺は温厚だが何もしていない娘を檻にいれるやつがあるか!!!!!」
翌日には隣村の村長が取り返しにきた。
神様へ【お供え】しなければだとか意味が分からん。
俺らの村はそんなものなくても神様に助けてもらった。
「二度と俺の娘に手ぇだすんじゃねぇ!!!!!」
とはいえ相手は隣村の村長、隣村にことの顛末を話した。
すると何故まだニエさんが生きていると隣村で大騒ぎに。
生贄だと言われていたが、それは嘘で本当の意味は村長の相手。
やがて隣村の村長を豊かさをもたらしてくれた山の神様に捧げることとし、山に埋めた。
男は平和に暮らして、ひ孫まで見届けるほどに長生きをした。
それでも、ついには亡くなり地獄で裁判。
結果は極楽行き、赤鬼が極楽への道を案内してくれた。
「……シノガタの父親よ、礼を言う」
「俺は鬼に礼を言われるようなことを何か?」
「彼は覚えていないだろうが、俺とシノガタとは仲が良かった」
やがて裁判にきた息子は案内している赤鬼のことを不思議そうに眺めている。
一度もあったことはなく幼馴染などではないようだ。
赤鬼は極楽には行けない、ここまでだと別れを告げ地獄へと帰って行く。
極楽へ導かれる寸前に、シノガタは足を止めて振り返った。
「どこかで、お会いしたような……」
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