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「多数決の結果、私達のクラスはお化け屋敷をすることになりました!」
「じゃあ、皆で頑張ってお化け屋敷成功させよう!」
これは体育祭から数日後の出来事。
学級委員である森下と神沢が黒板の前に立ち、多数決によって俺たちのクラスが文化祭でやる出しものを決めた。
そして今日は準備もある程度進み、文化祭まであと3日というところまで迫っていた。
「神沢、木の板を言われた枚数持ってきたぞ。」
「ありがとうコーちゃん!そこ置いておいて!」
「車道君!ちょっと頼んでいいかな!」
「はいよ・・・。」
文化祭の準備で恋が生まれるとか新たな友情が芽生えるなんてことは数人の選ばれた人間のみで俺のように普段目立たないような奴はこうして雑務を任され1人で過ごすことになるわけだ・・・。
なんてことを思いながら廊下を歩いていると大きな荷物を持った桜山が階段を上がろうとしていた。
あんな華奢な体で大丈夫か・・・?
まあ暇だし少し手伝ってやろうかなと駆け寄った瞬間、桜山は階段を踏み外して階段から落ちてきた。
俺は慌てて桜山を受け止める。
「痛っ!だ、大丈夫かよ?」
「あ、ありがとう・・・あんたこそ・・・怪我とかない?」
「俺よりお前の怪我の方が心配だろ・・・階段から落ちたわけだし・・・。」
「平気・・・足を擦りむいただけみたい・・・。」
「あ、本当だな・・・よし、その荷物は俺がクラスまで持っていってやるからその前に保健室行くぞ。」
「だ、大丈夫だってこのくらい!」
「たかが擦り傷でも消毒くらいはしておいた方がいいだろ?言い訳してねーで行くぞ!」
俺は桜山が持っていた荷物を拾いあげ保健室に向かった。
「いっ・・・あうっ・・・」
「お前、ガーゼあてる度に変な声だすなよ。」
「しみるんだから仕方ないでしょ!?変なこと考えないでよ!」
「考えてねーよ。」
「っていうか、あの荷物の量・・・お前らのクラスって何やるんだ?」
「・・・演劇・・・シンデレラやるのよ・・・。」
「へー・・・あれは衣装とか小道具か・・・。んでお前は何の役やるんだ?」
「・・・・・よ。」
「ん?声小さすぎてわかんねーよ。なんて?」
「だから!推薦でシンデレラやることになっちゃったの!」
「え?お前がか・・・?」
「笑いたきゃ笑いなさいよ!どうせ似合わないって思ってるんでしょ!?」
「いや・・・お前なら似合うんじゃないか?」
「へ?」
「まあ、お前なら綺麗だし・・・似合うんじゃないか?」
「な・・・なによ急に!や、やめてよ・・・急にほめるのは・・・ズルいじゃん・・・」
「ん?最後なんて言ったんだ?」
「な、なんも言ってないわよ!」
「でもあれだな・・・恋愛モノの作品のヒロインは確かにお前だと難しいか・・・。」
「本当デリカシーないわね・・・って言いたいところだけど本当にそうなのよ・・・それにクラスの子が最後に王子様と・・・キスしろって・・・」
「は!?え?いや、お前・・・それで・・・す、すんのかよ!?」
「し、しないわよ!するわけないでしょ!?・・・断ったわよ・・・ファーストキスだって・・・まだなのに・・・。」
「え?お前・・・ファーストキス・・・まだなのか・・・。」
「べ、別にいいじゃない!・・・ファーストキスは好きな人としたいんだもん・・・。」
「好きな人・・・?・・・っているのか?」
「い、いないわよ!もう!そんなのどうだっていいでしょ!?それにそんなこと言ってるあんただってしたことないでしょ!?」
「ま、まあ・・・確かにそうだけども・・・。」
それからほとんど会話の無いまま2人でお互いのクラスに戻った。
自分の雑務を完全に忘れていた俺は怒られた。
「じゃあ、皆で頑張ってお化け屋敷成功させよう!」
これは体育祭から数日後の出来事。
学級委員である森下と神沢が黒板の前に立ち、多数決によって俺たちのクラスが文化祭でやる出しものを決めた。
そして今日は準備もある程度進み、文化祭まであと3日というところまで迫っていた。
「神沢、木の板を言われた枚数持ってきたぞ。」
「ありがとうコーちゃん!そこ置いておいて!」
「車道君!ちょっと頼んでいいかな!」
「はいよ・・・。」
文化祭の準備で恋が生まれるとか新たな友情が芽生えるなんてことは数人の選ばれた人間のみで俺のように普段目立たないような奴はこうして雑務を任され1人で過ごすことになるわけだ・・・。
なんてことを思いながら廊下を歩いていると大きな荷物を持った桜山が階段を上がろうとしていた。
あんな華奢な体で大丈夫か・・・?
まあ暇だし少し手伝ってやろうかなと駆け寄った瞬間、桜山は階段を踏み外して階段から落ちてきた。
俺は慌てて桜山を受け止める。
「痛っ!だ、大丈夫かよ?」
「あ、ありがとう・・・あんたこそ・・・怪我とかない?」
「俺よりお前の怪我の方が心配だろ・・・階段から落ちたわけだし・・・。」
「平気・・・足を擦りむいただけみたい・・・。」
「あ、本当だな・・・よし、その荷物は俺がクラスまで持っていってやるからその前に保健室行くぞ。」
「だ、大丈夫だってこのくらい!」
「たかが擦り傷でも消毒くらいはしておいた方がいいだろ?言い訳してねーで行くぞ!」
俺は桜山が持っていた荷物を拾いあげ保健室に向かった。
「いっ・・・あうっ・・・」
「お前、ガーゼあてる度に変な声だすなよ。」
「しみるんだから仕方ないでしょ!?変なこと考えないでよ!」
「考えてねーよ。」
「っていうか、あの荷物の量・・・お前らのクラスって何やるんだ?」
「・・・演劇・・・シンデレラやるのよ・・・。」
「へー・・・あれは衣装とか小道具か・・・。んでお前は何の役やるんだ?」
「・・・・・よ。」
「ん?声小さすぎてわかんねーよ。なんて?」
「だから!推薦でシンデレラやることになっちゃったの!」
「え?お前がか・・・?」
「笑いたきゃ笑いなさいよ!どうせ似合わないって思ってるんでしょ!?」
「いや・・・お前なら似合うんじゃないか?」
「へ?」
「まあ、お前なら綺麗だし・・・似合うんじゃないか?」
「な・・・なによ急に!や、やめてよ・・・急にほめるのは・・・ズルいじゃん・・・」
「ん?最後なんて言ったんだ?」
「な、なんも言ってないわよ!」
「でもあれだな・・・恋愛モノの作品のヒロインは確かにお前だと難しいか・・・。」
「本当デリカシーないわね・・・って言いたいところだけど本当にそうなのよ・・・それにクラスの子が最後に王子様と・・・キスしろって・・・」
「は!?え?いや、お前・・・それで・・・す、すんのかよ!?」
「し、しないわよ!するわけないでしょ!?・・・断ったわよ・・・ファーストキスだって・・・まだなのに・・・。」
「え?お前・・・ファーストキス・・・まだなのか・・・。」
「べ、別にいいじゃない!・・・ファーストキスは好きな人としたいんだもん・・・。」
「好きな人・・・?・・・っているのか?」
「い、いないわよ!もう!そんなのどうだっていいでしょ!?それにそんなこと言ってるあんただってしたことないでしょ!?」
「ま、まあ・・・確かにそうだけども・・・。」
それからほとんど会話の無いまま2人でお互いのクラスに戻った。
自分の雑務を完全に忘れていた俺は怒られた。
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