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第三幕:再び動き出した王族暗殺事件
22、外国に逃げなければならない理由と、逃亡計画
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アルベルト殿下の命を守るために彼を教会に隠したのだ。世継ぎを作らなければならない唯一の王子を去勢するはずはない――!
つまり、アルは―― えっと、貴族女性としては考えるべきでない問題だけど……
今もまだついてるってこと!? 何がとは言わないけれど!
今夜、私はアルと劇場へ行く約束をしている。気になるのなら彼に直接尋ねればいい。だって私は彼の妻になる身。知る権利があるじゃない?
あら? 私いま彼の妻なんて考えてた!?
「キャッ」
思わず嬉し恥ずかしい思いで、声が漏れてしまった。
「リラ、どうした?」
クリス兄様が心配そうに私を見ている。いけない、まだお兄様の書斎にいたことを忘れていたわ!
熱に浮かされた頭で言い訳をひねり出そうとしたとき、教会の鐘が鳴った。
「もうそんな時間か!」
クリス兄様が慌てて腰を浮かせる。
「昼から騎士団に顔を出す予定だった!」
お兄様が書斎机の上に乗ったベルを振ると、すぐに侍従が部屋に顔を出した。彼に騎士服を持ってくるよう頼むお兄様に礼を述べて、私は廊下へ出た。今日もまたアルに会えると思うと、頬の肉がゆるんで仕方がない。音楽がなくても踊れそうだわ!
大建国祭の時期には、劇場でも初代国王に関する物語や、ロムルス神にちなんだオペラが上演される。
夕暮れ時、仮装した私とアルはゴンドラに揺られ、劇場へ向かっていた。
私は重要な論点について彼に尋ねたいと思っていたが、未だ口に出せずにいた。だって殿方のそんな繊細な問題について、なんて言ったらよいか分からないのですもの!
悶々としていたら、アルカンジェロ――アルベルト殿下が布包みを差し出した。リネンに包まれた、かなり大きなものだ。
「これは?」
尋ねた私に人差し指を立て、うしろで舟を進めるゴンドリエーレに聞こえないよう、耳打ちした。
「この中には少年の服が入っています。大建国祭の最終日、大聖堂のミサにあずかるでしょう?」
私は無言でうなずいた。最終日は夜遅くから礼拝が始まり、深夜まで続く。初代国王は春分日の真夜中に蛮族を倒して国を打ち立てたと言われているので、その瞬間を祝うためだ。
アルベルト殿下は私の耳に唇を近づけたまま、話を続けた。
「毛皮のマントを羽織って、ロングスカートを履けば、服の中は男装でも分からないはずです」
普段は侍女が着替えを手伝うから、変装するのは難しい。だが大建国祭中は侍女たちも代わる代わる休みを取っている。マリアの目さえ逃れれば、若い侍女を言いくるめるのは容易い。仮装に異性装を選ぶ人も多いのだから、最終日は気分を変えたくなったとでも言い訳しよう。
「若い男女の道行きは目立ちますから、カストラート歌手二人がブリタンニア王国で仕事をするという体で王都から旅立ちましょう」
アルベルト殿下の言葉に、私は昨日から疑問だったことを遠回しに尋ねた。
「あの――、アルがアルベルト殿下なのでしたら、ブリタンニア王国へ逃げなくても――」
肝心な内容を伏せているため、うまく言葉が紡げない。彼が去勢歌手でないのなら、私たちはこの国で結ばれるはずだ。
だがアルベルト殿下は暗い表情のまま首を振った。
「大建国祭が終わった後、国民に明かされるのは第三王子の存命だけではありません」
耳元でささやく彼の声は、低く沈んでいた。
「婚約者も同時に発表されます」
――婚約者。口の中でつぶやいた私の言葉は声にならなかった。
さらに続いた彼の話に、私の心臓は冷たい手でわしづかみにされた。
「王太子妃――未来の王妃です。父上は十年前から用意している」
やはりアルが王太子となるのか。第二王子ジルベルト殿下の様態では、国王は務まらないということか。すると王妃教育など受けていない伯爵令嬢が、王太子妃になどなれるはずはない。
「俺の望むことは二つ。リラと共に生きていくこと。そのために暗殺者からのがれること。だからブリタンニア王国へ旅立ちたい。一緒に行ってくれますか?」
耳元で低くささやく声は、甘いテノールのように聴こえる。彼の身体のことを尋ねられなくとも、私は納得してうなずいた。
「もちろんですわ、殿下」
ささやき返すと、彼は片眉を跳ね上げた。
「俺はアルカンジェロですよ、お嬢様。どこに刺客が潜んでいるか分かりません。この国でも、この先ブリタンニアへ行っても、俺のことはアルとお呼びください」
しまった。心の中でアルベルト殿下とお呼びしていたから、つい口に出してしまったわ。彼が命を狙われていることを思い出して、私は深く反省する。彼のことは、頭の中でもつねにアルカンジェロと認識していないと、咄嗟に殿下とお呼びしてしまうわね。
リネンの包みを抱きしめる私の胸は、期待より不安が大きくて、激しく打っていた。
「うまく逃げ出せるのかしら」
不安を吐露した私に、アルは逃亡計画を打ち明けてくれた。
「小舟で運河から海へ出て本土側の港町まで行き、エージェントと落ち合います」
私は心を落ち着けるために深呼吸をしながら、まずは真夜中のミサを思い浮かべた。
「アルはミサでソリストを務めるのかしら?」
去年までのミサを思い起こせば毎年、大建国祭を締めくくるのは、大聖堂の石壁に響き渡る厳かなアルトの歌声だった。
「そうです。俺は最後の仕事を終えたら聖堂の裏庭に行きます。古い礼拝堂が残っているので、その中で待ち合わせましょう」
「裏庭というと、聖堂の翼廊から出たところね?」
「その通りです」
彼は私を勇気づけるように緋色のマントで包み、力強く抱きしめてくれた。
「真夜中のミサには毎年大勢の人がつめかけますから、混乱に乗じてこっそり裏庭に来てください」
大建国祭最終日の夜には、広々として凍えるように寒い大聖堂が、人で埋め尽くされ熱気を感じるほどだ。礼拝自体は厳粛な雰囲気で進むものの、聖堂に来る前にすでに酔っぱらっている者もいる。私も毎年オペラを見て、ディナーを取ってから礼拝に参加するから、ほろ酔い気分だった。
お祭りが最高潮に盛り上がった中、ミサが終わって大聖堂の出口に殺到する人々の群れをこっそり抜け出しても、おそらく誰も気に留めないだろう。
「うまくやってみせるわ」
決意を口にする私の上に、大きな影がかかる。ゴンドラが石橋の下をくぐったのだ。広場からは男が大きな声で口上を述べるのが聞こえてくる。
「ジルベルト殿下が亡くなったという噂は本当なのか? ブライデン公が自分を第一王位継承者に繰り上げて欲しいと嘆願したよ! はてさて、陛下のご回答は!?」
男は一枚刷りの情報紙――かわら版を売っているようだ。
私は男の言葉に眉をひそめ、隣のアルカンジェロに尋ねた。
「ブライデン公が王位継承権の繰り上げを求めているの?」
「そのようです。次期継承者は誰なのかと不安になる王都民を、落ち着けようとしているらしい。ブライデン公は『私は暗殺者の影など恐れない』と宣言しているそうですよ」
彼自身が首謀者だったらお笑い種だが、王都民の心情を第一に考える、臣民思いの王弟なのかも知れない。何が真実なのか、全く分からない。
「それではジルベルト殿下が、すでに亡くなっていたという噂のほうは?」
私がまっすぐ質問をぶつけると、彼は再び、私の耳元でささやいた。
「父が発表の準備を整えている最中ですから、明日の夜かあさっての朝には分かりますよ」
だが今ここで真実を知りたい私は、じっと彼の目を見つめた。
─ * ─
次回、アルの口から第二王子ジルベルトの生死が明らかにされます!
つまり、アルは―― えっと、貴族女性としては考えるべきでない問題だけど……
今もまだついてるってこと!? 何がとは言わないけれど!
今夜、私はアルと劇場へ行く約束をしている。気になるのなら彼に直接尋ねればいい。だって私は彼の妻になる身。知る権利があるじゃない?
あら? 私いま彼の妻なんて考えてた!?
「キャッ」
思わず嬉し恥ずかしい思いで、声が漏れてしまった。
「リラ、どうした?」
クリス兄様が心配そうに私を見ている。いけない、まだお兄様の書斎にいたことを忘れていたわ!
熱に浮かされた頭で言い訳をひねり出そうとしたとき、教会の鐘が鳴った。
「もうそんな時間か!」
クリス兄様が慌てて腰を浮かせる。
「昼から騎士団に顔を出す予定だった!」
お兄様が書斎机の上に乗ったベルを振ると、すぐに侍従が部屋に顔を出した。彼に騎士服を持ってくるよう頼むお兄様に礼を述べて、私は廊下へ出た。今日もまたアルに会えると思うと、頬の肉がゆるんで仕方がない。音楽がなくても踊れそうだわ!
大建国祭の時期には、劇場でも初代国王に関する物語や、ロムルス神にちなんだオペラが上演される。
夕暮れ時、仮装した私とアルはゴンドラに揺られ、劇場へ向かっていた。
私は重要な論点について彼に尋ねたいと思っていたが、未だ口に出せずにいた。だって殿方のそんな繊細な問題について、なんて言ったらよいか分からないのですもの!
悶々としていたら、アルカンジェロ――アルベルト殿下が布包みを差し出した。リネンに包まれた、かなり大きなものだ。
「これは?」
尋ねた私に人差し指を立て、うしろで舟を進めるゴンドリエーレに聞こえないよう、耳打ちした。
「この中には少年の服が入っています。大建国祭の最終日、大聖堂のミサにあずかるでしょう?」
私は無言でうなずいた。最終日は夜遅くから礼拝が始まり、深夜まで続く。初代国王は春分日の真夜中に蛮族を倒して国を打ち立てたと言われているので、その瞬間を祝うためだ。
アルベルト殿下は私の耳に唇を近づけたまま、話を続けた。
「毛皮のマントを羽織って、ロングスカートを履けば、服の中は男装でも分からないはずです」
普段は侍女が着替えを手伝うから、変装するのは難しい。だが大建国祭中は侍女たちも代わる代わる休みを取っている。マリアの目さえ逃れれば、若い侍女を言いくるめるのは容易い。仮装に異性装を選ぶ人も多いのだから、最終日は気分を変えたくなったとでも言い訳しよう。
「若い男女の道行きは目立ちますから、カストラート歌手二人がブリタンニア王国で仕事をするという体で王都から旅立ちましょう」
アルベルト殿下の言葉に、私は昨日から疑問だったことを遠回しに尋ねた。
「あの――、アルがアルベルト殿下なのでしたら、ブリタンニア王国へ逃げなくても――」
肝心な内容を伏せているため、うまく言葉が紡げない。彼が去勢歌手でないのなら、私たちはこの国で結ばれるはずだ。
だがアルベルト殿下は暗い表情のまま首を振った。
「大建国祭が終わった後、国民に明かされるのは第三王子の存命だけではありません」
耳元でささやく彼の声は、低く沈んでいた。
「婚約者も同時に発表されます」
――婚約者。口の中でつぶやいた私の言葉は声にならなかった。
さらに続いた彼の話に、私の心臓は冷たい手でわしづかみにされた。
「王太子妃――未来の王妃です。父上は十年前から用意している」
やはりアルが王太子となるのか。第二王子ジルベルト殿下の様態では、国王は務まらないということか。すると王妃教育など受けていない伯爵令嬢が、王太子妃になどなれるはずはない。
「俺の望むことは二つ。リラと共に生きていくこと。そのために暗殺者からのがれること。だからブリタンニア王国へ旅立ちたい。一緒に行ってくれますか?」
耳元で低くささやく声は、甘いテノールのように聴こえる。彼の身体のことを尋ねられなくとも、私は納得してうなずいた。
「もちろんですわ、殿下」
ささやき返すと、彼は片眉を跳ね上げた。
「俺はアルカンジェロですよ、お嬢様。どこに刺客が潜んでいるか分かりません。この国でも、この先ブリタンニアへ行っても、俺のことはアルとお呼びください」
しまった。心の中でアルベルト殿下とお呼びしていたから、つい口に出してしまったわ。彼が命を狙われていることを思い出して、私は深く反省する。彼のことは、頭の中でもつねにアルカンジェロと認識していないと、咄嗟に殿下とお呼びしてしまうわね。
リネンの包みを抱きしめる私の胸は、期待より不安が大きくて、激しく打っていた。
「うまく逃げ出せるのかしら」
不安を吐露した私に、アルは逃亡計画を打ち明けてくれた。
「小舟で運河から海へ出て本土側の港町まで行き、エージェントと落ち合います」
私は心を落ち着けるために深呼吸をしながら、まずは真夜中のミサを思い浮かべた。
「アルはミサでソリストを務めるのかしら?」
去年までのミサを思い起こせば毎年、大建国祭を締めくくるのは、大聖堂の石壁に響き渡る厳かなアルトの歌声だった。
「そうです。俺は最後の仕事を終えたら聖堂の裏庭に行きます。古い礼拝堂が残っているので、その中で待ち合わせましょう」
「裏庭というと、聖堂の翼廊から出たところね?」
「その通りです」
彼は私を勇気づけるように緋色のマントで包み、力強く抱きしめてくれた。
「真夜中のミサには毎年大勢の人がつめかけますから、混乱に乗じてこっそり裏庭に来てください」
大建国祭最終日の夜には、広々として凍えるように寒い大聖堂が、人で埋め尽くされ熱気を感じるほどだ。礼拝自体は厳粛な雰囲気で進むものの、聖堂に来る前にすでに酔っぱらっている者もいる。私も毎年オペラを見て、ディナーを取ってから礼拝に参加するから、ほろ酔い気分だった。
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「うまくやってみせるわ」
決意を口にする私の上に、大きな影がかかる。ゴンドラが石橋の下をくぐったのだ。広場からは男が大きな声で口上を述べるのが聞こえてくる。
「ジルベルト殿下が亡くなったという噂は本当なのか? ブライデン公が自分を第一王位継承者に繰り上げて欲しいと嘆願したよ! はてさて、陛下のご回答は!?」
男は一枚刷りの情報紙――かわら版を売っているようだ。
私は男の言葉に眉をひそめ、隣のアルカンジェロに尋ねた。
「ブライデン公が王位継承権の繰り上げを求めているの?」
「そのようです。次期継承者は誰なのかと不安になる王都民を、落ち着けようとしているらしい。ブライデン公は『私は暗殺者の影など恐れない』と宣言しているそうですよ」
彼自身が首謀者だったらお笑い種だが、王都民の心情を第一に考える、臣民思いの王弟なのかも知れない。何が真実なのか、全く分からない。
「それではジルベルト殿下が、すでに亡くなっていたという噂のほうは?」
私がまっすぐ質問をぶつけると、彼は再び、私の耳元でささやいた。
「父が発表の準備を整えている最中ですから、明日の夜かあさっての朝には分かりますよ」
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