何様?俺様、お兄様〜義兄に落ちる10のステップ〜

桜屋敷 櫻子

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Step1

☆6

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 御沙希さんに誘われるままに、私はベッドまで移動した。お腹が空いていることも忘れて、御沙希さんが欲しくなる。初対面の男性をこんなにも求めるなんて、私は新田部長にフラれて、どこかおかしくなってしまったのではないだろうか。しかし、そんなことを考える余裕も、次第に無くなってくる。



 御沙希さんが、ベッドに座る私にキスをする。深い、深い、本当に酔っ払ってしまいそうなキス。キスにはあまり慣れていない私は、御沙希さんの舌の動きに付いていけない。こんなに呼吸が乱れてしまっては、余裕が無いことを悟られてしまうだろう。その予想通り、御沙希さんがキスの合間に笑った。





 「ん、……慣れてないのな」



 「笑わないでくださいよ……。御沙希さんが慣れ過ぎなんですよ」



 「そりゃ、数をこなしてりゃそうなる」





 モヤモヤ。御沙希さんの言葉に、私の胸中は穏やかじゃない。数をこなしてきたのは本当だと思うけど、そう、サラッと言われるとサラッと流せない。しかし、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、御沙希さんは私の服を脱がせようとする。大した下着を着けていないのが、少し恥ずかしい。今日は何色だっけ、どんな柄だっけ、と頭がぐるぐる回転する。しかし、そんなことをしても何にもならない。



 私の着ていた服を上下とも脱がせた御沙希さんは、マジマジと私の身体を見る。





 「御沙希さん、そんなに見ないでください……」





 スタイル悪いから。そう言おうとした瞬間、御沙希さんに押し倒された。





 「あの、御沙希さん……!?」



 「不倫相手に捧げるには惜しい身体だ」



 「いや、そんなことは……」





 そんなことはある、のだろうか。正直、言われて嬉しい言葉だ。御沙希さんは下着越しに、私の胸に触れる。最後に新田部長とえっちしたの、いつだっけ。暫く触れられていなかった身体には、すぐに火がついた。指先で胸の先端を引っ掛かれ、小さく声が漏れてしまう。下半身がムズムズする。元々、一人でする習慣のない身体には欲が溜まりがちだった。下着を外され、直に御沙希さんの手が胸に触れ、少し強めに揉まれると、身体が跳ねた。胸の先端がキュッと固くなる。御沙希さんは私の身体の変化を楽しんでいるようだった。





 「未咲、溜まってたりする?」



 「……ご無沙汰はご無沙汰です」



 「だから、こんなに感じてんの?それとも、元から?」





 ……恥ずかしい。正直な話、元から感度はいい方だ。でも、こんな風になることは滅多にない。溜まっていたから、それもあるが、もしかしたら……御沙希さんが相手だからかも、なんて。言えない、本人には言えない。私が御沙希さんに言えないことを、御沙希さんが私に言った。俺だから感じてたりする?と。



 御沙希さんは意地悪を言う時、八重歯を見せる癖があるらしい。いや、そんなことは今はどうでもよくて。私は顔が熱くなるのを感じつつ、素直に、そうかもしれません、と小声で答えた。この人、俺様な上にドSなのか。まだ触られてもいないのに、濡れている自信しかなかった。



 私は新田部長にも言われていたのだ。未咲ちゃんってMだよね、と。
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