保健室の秘め事

桜屋敷 櫻子

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愛あるお仕置き

☆5

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 今井先生の手が、私の太ももを撫でる。全身が性感帯になったみたいに反応してしまう。





 「どうして、一人だと気持ち良くなれないんでしょうね……?」





 今井先生は、たぶん、わかっている。私がどうして、一人でする時に気持ち良くなれないのか。わかっていて言わせようとしている。本気でいじめようとしている、なぁ……。





 「雛ちゃん、わかっているでしょう……?……言いなさい」





 あぁ、駄目だ。今井先生の声にも感じてしまう。本当にどうしちゃったんだろう、私。言ったら、胸の先端を甘噛みしてもらえるだろうか。もっと、今井先生を感じたい。





 「……今井先生にシてもらわないと、気持ち良くなれないんです、」





 どこをどう触っても、自分の手じゃ気持ち良くなれない。それを知ったのは、今井先生と初めてえっちをした日の翌日だった。身体が疼いてどうしようもなくてしたんだけど、気持ち良くなれなくて。

 身体が甘く疼く度、今井先生に触れられたくて堪らなくなった。ずっとこうされたかった。……あぁ、そうか、だからか。心も身体も、今井先生を求めてやまないのは。今井先生に、乱されたい。





 「本当に、僕なしでは満足出来ない身体になっちゃったんですね……?」





 今井先生が、私の耳元で囁く。恥ずかしいけど、私は否定せずに頷いた。





 「そう、です。今井先生、言えたから……気持ち良いこと、してください」





 私がそう強請ると、今井先生の手が猫にそうするみたいに、私の顎のラインを撫でた。





 「どこ、ですか?されたいところ、あるんでしょう?」



 「っん、胸……甘噛み、してください」





 私の声は、とても甘く蕩けていた。腕を退けて、今井先生が噛みやすいようにする。でも、今井先生はなかなかしてくれない。どうしたんだろう、と、顔を見ると、今井先生は意地の悪い笑みを浮かべていた。





 「今井せんせ?」



 「……雛ちゃん、明日、僕が授業をしてあげます」



 「え?」





 じゅ、ぎょう?養護教諭の今井先生が授業をするといったら、保健体育……だと思う。なんで、急にそんなことを?と思っていると、今井先生はいきなり、私の脚と脚の間に触れた。





 「っ、今井せんせ……?急にそこ、触らないでくださ……い」



 「ふふ、すみません。明日の授業は、こっちの授業です」



 「……えっと、あのその、明日、土曜日ですよ?」





 部活動をしている子は明日も学校に来るかもしれないけど、帰宅部である私は来る予定ではなかった。でも、このままだと、明日も学校に来ることになりそうだ。



 今井先生は、特別授業です……そう言って、脚と脚の間に触れ続ける。下着越しの愛撫じゃ、物足りない。するなら、もっとちゃんと……。いや、そうじゃないそうじゃない。特別授業って、なにをするの。





 「せん、せ……特別授業って、なにするんですか?」



 「一人でも気持ち良くなれるように、僕と練習をしましょう。一人えっちの、練習を」



 「きょ、拒否権は……?」





 もちろん、ないに決まってます。



 そう言って、今井先生は、私の明日のスケジュールを勝手に書き換えた。明日は書店をはしごして、漫画とラノベの新刊を買いに行く予定だったんだけど、な。
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