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叔父の心配
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気持ちの良い風が、涙を乾かしてくれる。ゆきちゃんの肩に寄りかかるようにしながら、私はゆきちゃんの隣に座っていた。なんとか泣き止んだけど、胸の中は、寂しさとか悲しさでいっぱいだった。
「……んー、そっか。やっぱり、今井先生とはそういう関係だったか」
「嘘ついて、ごめんなさい……」
ゆきちゃんに、全部話してしまった。私が今井先生を好きなことも、今井先生が私を好きだと言ってくれたことも、少し離れましょうか、そう言われたことも。怒られるかな、と思ったけど、ゆきちゃんは怒らなかった。黙って、私の話を聞いてくれた。
「まぁ、お前がここに入学する前から、こうなるんじゃないか、とは思ってたんだよな。ほら、ほけんしつのひめごと?だっけ?今井先生、お前の好きな漫画のキャラクターにそっくりだから、会ったら一目惚れするだろうな、って。でも、そうか、少し離れましょうか……か。うーん、今井先生はなにを思って、そう言ったんだろうな」
「よく、わからない……」
私とゆきちゃんのことを考えてくれたのか、同僚の姪だということが面倒になったのか、嫌いになったのか。もっと、別の理由があるのか。ゆきちゃんは、考えてもわからないな……そう言うと、しばらくの間、黙り込んだ。
屋上で二人きり。ゆきちゃんといるのは、なんだか落ち着く。ゆきちゃんのこと、好きだなぁ、と思った。小さい頃から一緒に外遊びをしてくれたゆきちゃん。私が大きくなってからも、たまに顔を合わせると、頭を撫でてくれた。私にとって、ゆきちゃんは、兄のような存在だ。いや、もしかしたら、父のような存在……なのかもしれない。
「……な、ひな、おい、雛?」
「え、あ……ごめん、ぼーっとしてた」
「大丈夫か?俺も、色々と考えてみたんだけどさ、」
放課後、今井先生に会いに行ってみろよ。で、本当のところを聞いてこい。ゆきちゃんはそう言って、まだ蓋を開けていないお弁当箱を手にした。その中身は、私が作ったものだ。そういえば、私、全力で走ったけど……手に持っていたお弁当箱の中身、大丈夫だろうか。
……ぐうぅ。私のお腹が、間抜けな鳴き声を上げた。それを聞いたゆきちゃんが、お前も食べろよ、と、半分笑いながら言った。……たまにはこういう時間を過ごすのもいいな。いただきます、そう言って、私もお弁当箱の蓋を開けた。中身については……なにも言わないでおく。
うーん、お弁当が喉を通っていかない……。私は、ほぼ飲み込むようにしてお弁当を食べる。そんな私の頭を、ゆきちゃんがくしゃっと撫でた。くしゃくしゃ、くしゃくしゃ、なぜか、撫でられまくる。どうしたんだろう?ゆきちゃんの顔を見ると、ゆきちゃんは寂しそうな笑顔で私を見ていた。
「……?どうしたの?ゆきちゃん」
「なんでもない」
気にするな、俺のことを気にする暇があったら、よく噛んで食べろ。そう言って、ゆきちゃんは羨ましくなるくらい見た目がまともなお弁当を食べる。この時、私はゆきちゃんの想いなんて知らず、引き続き、お弁当を飲み込む作業に戻った。
私がゆきちゃんの笑顔の意味を知るのは、もっとずっと、先のことになる。
「……んー、そっか。やっぱり、今井先生とはそういう関係だったか」
「嘘ついて、ごめんなさい……」
ゆきちゃんに、全部話してしまった。私が今井先生を好きなことも、今井先生が私を好きだと言ってくれたことも、少し離れましょうか、そう言われたことも。怒られるかな、と思ったけど、ゆきちゃんは怒らなかった。黙って、私の話を聞いてくれた。
「まぁ、お前がここに入学する前から、こうなるんじゃないか、とは思ってたんだよな。ほら、ほけんしつのひめごと?だっけ?今井先生、お前の好きな漫画のキャラクターにそっくりだから、会ったら一目惚れするだろうな、って。でも、そうか、少し離れましょうか……か。うーん、今井先生はなにを思って、そう言ったんだろうな」
「よく、わからない……」
私とゆきちゃんのことを考えてくれたのか、同僚の姪だということが面倒になったのか、嫌いになったのか。もっと、別の理由があるのか。ゆきちゃんは、考えてもわからないな……そう言うと、しばらくの間、黙り込んだ。
屋上で二人きり。ゆきちゃんといるのは、なんだか落ち着く。ゆきちゃんのこと、好きだなぁ、と思った。小さい頃から一緒に外遊びをしてくれたゆきちゃん。私が大きくなってからも、たまに顔を合わせると、頭を撫でてくれた。私にとって、ゆきちゃんは、兄のような存在だ。いや、もしかしたら、父のような存在……なのかもしれない。
「……な、ひな、おい、雛?」
「え、あ……ごめん、ぼーっとしてた」
「大丈夫か?俺も、色々と考えてみたんだけどさ、」
放課後、今井先生に会いに行ってみろよ。で、本当のところを聞いてこい。ゆきちゃんはそう言って、まだ蓋を開けていないお弁当箱を手にした。その中身は、私が作ったものだ。そういえば、私、全力で走ったけど……手に持っていたお弁当箱の中身、大丈夫だろうか。
……ぐうぅ。私のお腹が、間抜けな鳴き声を上げた。それを聞いたゆきちゃんが、お前も食べろよ、と、半分笑いながら言った。……たまにはこういう時間を過ごすのもいいな。いただきます、そう言って、私もお弁当箱の蓋を開けた。中身については……なにも言わないでおく。
うーん、お弁当が喉を通っていかない……。私は、ほぼ飲み込むようにしてお弁当を食べる。そんな私の頭を、ゆきちゃんがくしゃっと撫でた。くしゃくしゃ、くしゃくしゃ、なぜか、撫でられまくる。どうしたんだろう?ゆきちゃんの顔を見ると、ゆきちゃんは寂しそうな笑顔で私を見ていた。
「……?どうしたの?ゆきちゃん」
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気にするな、俺のことを気にする暇があったら、よく噛んで食べろ。そう言って、ゆきちゃんは羨ましくなるくらい見た目がまともなお弁当を食べる。この時、私はゆきちゃんの想いなんて知らず、引き続き、お弁当を飲み込む作業に戻った。
私がゆきちゃんの笑顔の意味を知るのは、もっとずっと、先のことになる。
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