22 / 35
憧れという君はこっちを見ない
心臓3
しおりを挟む
アレンくんにハンカチを貰って、そこに焦点を定めながら深呼吸していると落ち着いてきた。
涙も止んできた。
私は本当に酷い。アレンくんのこと困らせている。今だって、アレンくんは不安げに瞳を揺らしながら私のことを見ている。
でも、それが嬉しい。本当に私は酷い人。こんな風にハンカチを借りれたのも、さっき抱きしめられたのも全て心臓が止まりそうなほど嬉しかった。もっともっと求めてしまう。
片膝立ちで、両手を握ってきたアレンくんは王子様みたいだった。
私はこんな風に感じない、感じてはいけないって思っていたのに、止まらない。けれども止めなければ、この気持ちを受け止めきれずにまた泣いてしまいそうだ。だって誤魔化しようもなく、恋、でしかないのだから。
こんな欲に塗れた己とアレンくんを見比べると改めて自分がいかに汚い女なのか良くわかる。
私と話したいと思っていたとは、アレンくんの夢は美しい。私なんか、最近は連日のようにアレンくんと性行為をする夢を見てしまっている。そして現実でも強い自制心を持たないと触れてしまいそうになる。アレンくんに触れそうになる自分を重い全力で殴り、鋭い言葉で切り刻みでももしない限り止められない。
日々それが強くなっている。
側にいると尚更、もっと酷くなる。
さっきは、まさかアレンくんに抱きしめられると思わなくて、息が止まりそうだった。ずっと求めていた温もりをやっと得ることが出来て幸せに感じてしまった。ずっとそのままでいようとした。いたかった。心から。
けれども、そんなのはわがままだ。
私はアレンくんには釣り合わないのだから、そんな思いを抱くことそのものが間違っている。
アレンくんのことを感じたい、知りたい、触れたい、この気持ちを止めないといけない。止まらない。止めないと。
もう1度深呼吸をした。
そうでもしないと溢れ出しそうなものでもう1度泣いてしまいそうだ。変に感情的になって泣くのはやめよう。
確かに私はアレンくんとセックスする夢ばかり見ている。それは恥ずかしい。アレンくんみたいに美しい夢なんか全然見てない。繰り返すが、連日のように濃厚なキスをする夢か性行為の夢しか見てない。汚いんだ。
アレンくんに貰った資料には、願望を叶える必要があるとあった。だが、どうすればいいんだ。『アレンくん、連日のように貴方と性行為をする夢を見て辛いので抱いて、お願い。』『口付けて、お願い』とか言えばいいの?
言いたいとは思えない。
アレンくんとそういうことをするのは申し訳ないし、そういう目で見ないと決めてる。
それに第一に、私とアレンくんは付き合っていない。付き合うこともないと思うが。
そんな不確かな関係の男女がそんなことしたら泥沼に嵌ると思う。だって世の中ではそう言われているから。
私はアレンくんのことをこの世で1番美しいと思っているし、重い女になってないように見せる自信がある。だが、私の心はどうなる。
それに未成年が性欲を満たすだけの関係だなんて爛れてる。
言えるはずがない。
やっぱり改めて考えても全く持って、どうすればいいのかわからない。
涙も止んできた。
私は本当に酷い。アレンくんのこと困らせている。今だって、アレンくんは不安げに瞳を揺らしながら私のことを見ている。
でも、それが嬉しい。本当に私は酷い人。こんな風にハンカチを借りれたのも、さっき抱きしめられたのも全て心臓が止まりそうなほど嬉しかった。もっともっと求めてしまう。
片膝立ちで、両手を握ってきたアレンくんは王子様みたいだった。
私はこんな風に感じない、感じてはいけないって思っていたのに、止まらない。けれども止めなければ、この気持ちを受け止めきれずにまた泣いてしまいそうだ。だって誤魔化しようもなく、恋、でしかないのだから。
こんな欲に塗れた己とアレンくんを見比べると改めて自分がいかに汚い女なのか良くわかる。
私と話したいと思っていたとは、アレンくんの夢は美しい。私なんか、最近は連日のようにアレンくんと性行為をする夢を見てしまっている。そして現実でも強い自制心を持たないと触れてしまいそうになる。アレンくんに触れそうになる自分を重い全力で殴り、鋭い言葉で切り刻みでももしない限り止められない。
日々それが強くなっている。
側にいると尚更、もっと酷くなる。
さっきは、まさかアレンくんに抱きしめられると思わなくて、息が止まりそうだった。ずっと求めていた温もりをやっと得ることが出来て幸せに感じてしまった。ずっとそのままでいようとした。いたかった。心から。
けれども、そんなのはわがままだ。
私はアレンくんには釣り合わないのだから、そんな思いを抱くことそのものが間違っている。
アレンくんのことを感じたい、知りたい、触れたい、この気持ちを止めないといけない。止まらない。止めないと。
もう1度深呼吸をした。
そうでもしないと溢れ出しそうなものでもう1度泣いてしまいそうだ。変に感情的になって泣くのはやめよう。
確かに私はアレンくんとセックスする夢ばかり見ている。それは恥ずかしい。アレンくんみたいに美しい夢なんか全然見てない。繰り返すが、連日のように濃厚なキスをする夢か性行為の夢しか見てない。汚いんだ。
アレンくんに貰った資料には、願望を叶える必要があるとあった。だが、どうすればいいんだ。『アレンくん、連日のように貴方と性行為をする夢を見て辛いので抱いて、お願い。』『口付けて、お願い』とか言えばいいの?
言いたいとは思えない。
アレンくんとそういうことをするのは申し訳ないし、そういう目で見ないと決めてる。
それに第一に、私とアレンくんは付き合っていない。付き合うこともないと思うが。
そんな不確かな関係の男女がそんなことしたら泥沼に嵌ると思う。だって世の中ではそう言われているから。
私はアレンくんのことをこの世で1番美しいと思っているし、重い女になってないように見せる自信がある。だが、私の心はどうなる。
それに未成年が性欲を満たすだけの関係だなんて爛れてる。
言えるはずがない。
やっぱり改めて考えても全く持って、どうすればいいのかわからない。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる