憧れの君と密室に閉じ込められたけど性愛じゃないから逃げないで!

真冬のラズビ

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君と密室に閉じ込められたけど拒まないで

2回戦-2

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アレンくんは優しい。


優しいアレンくんに触れたくて髪の毛に手を伸ばせば、一瞬動きが止まったがそのまま彼はまた再開した。

乱暴にでも何でも抱くと言った割には、1回目も私にとって楽で安心できる姿勢で抱いてくれた。
何度も何度もキスをしてくれた。
身体中を駆け巡るものに恐怖して泣き出してしまっても何も言わなかった。ただ黙って受け入れてくれた。

服を脱がす時も、アレンくんの手つきは割れ物を扱うようだった。だから、ダメダメと口で否定しても心からは恐怖心は沸き起こらなかった。

服を脱がせている間も、胸を舐め始めた時も泣きそうな顔をしていた。ただ、そんな表情をさせているのが申し訳なかった。


アレンくんは優しい。とても優しい。


1度目の性行為の後、抱きしめるように覆い被さってきたアレンくんの行動に喜びの余り震えた。
だが、私はどうしてもアレンくんが完全には受け入れられなかった。性行為をしたのにどこかまだダメだった。


こんな私にもアレンくんは優しい。


憧れてやまないのに、欲しくて仕方がないのに頭があまりにも拒むから心が悲鳴を上げた。素裸にされるまではどうしてもアレンくんのことを受け入れられなかった。それなのに服を脱がされたら変化した。自分の頑固な心が諦めたかのように萎んでいった。

そうすると今度は、ただ快楽の波に飲み込まれるだけでなく、乗りこなせるようになった。至難の技ではあるが…。


アレンくんの髪の毛は絹糸のようだ。美しい。

アレンくん、アレンくん、泣いてしまいそうなほど優しいね。


そうしているといつの間にか、ファンなのに、崇拝者なのに、そんな自分に課した縛りはいつの間にか忘れていた。

頑固な心もファンや崇拝者であるという設定の鎧も全て脱ぎ捨てて、やっとアレンくんについて真っ直ぐ考えることができるようになった。ファンなのも崇拝者なのも事実ではあるが、そうあることにいつの間にかそれに固執していたのも事実だ。だから、私の設定というのは語弊があまりない…。


誰よりも優しく美しいアレンくんは、今とても寂しげで小さく見えた。私のことを組み敷いて支配したのにもかかわらず不確かな存在に見えた。

そんな風に見えてしまったのを不思議だった。
改めてマジマジとアレンくんのことを見つめた。

真っ直ぐアレンくんのことを見つめるとやはり彼は誰よりも気高く美しかった。そして今までは気づかなかったが、ほんの少し構って欲しがり屋な私と同い年の男の子なのが伝わってきた。

この感覚はどう伝えれば良いのかわからないが、とにかく伝わってきたのだ。


あぁ、アレンくんごめんなさい。

私は、あなたの思いを踏みにじった事は後悔した。けれども、同じ人間だとは本当の意味では思っていなかった。
あなたはいつも芸術だった。ただ美の象徴だった。


もしかして、彼は私が彼のことを同じ人間だと認識しきれなかったのを気付いていたのかも知れない。傷つけてしまったな。

後で謝らないとと思いながら、また快楽にほんの少し身を委ねつつ、アレンくんの髪の毛に触れ続けた。

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