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芽生え
メリークリスマス
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すっかり秋も過ぎ去り寒くなった冬。
もう二学期も終わりに近い。
冬休みは12月の25日から。ちょうどクリスマスからだ。
25日の朝。さて、今日から冬休みだとベットから起き上がると、自分の勉強机の上に何かが置いてある。
気になって側まで近寄ると、そこには手袋とマフラー、そしてハンドクリームが置いてあった。
それらを持ちバタバタと階段を降りて、先生を見つける。
「せっ、先生っ、こ、これっ」
「クリスマスプレゼントだろ、ありがたく貰っとけ」
「これ、先生…ですよね」
「………さぁ」
先生がふいっと目を逸らす。その姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。
「…何だ」
「いえ、そうですね。ありがたく使わせてもらいます!」
「その方が嬉しい」
結局自分から暴露してしまった先生だが、クリスマスプレゼントなんて初めて貰ったから嬉しい。
しかし、僕は先生のプレゼントを用意していない。
「今日の夕飯は買ってこようと思うんだが、それで良いか?」
「はい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャリと玄関のドアが開く。先生が夕飯を買って帰ってきたのだ。
そのタイミングを見計らって僕はパァンとクラッカーを鳴らす。
「メリークリスマス!先生!」
「………ど、どうしたんだ」
「いつもお世話になっているので、これ。僕からのプレゼントです。その、先生が夕飯を買いに行ってる間に急いで買ったので、そんなに高価なものとかじゃ無いんですけど…」
そう言って先生に差し出したのはシルバーの安いネックレス。せいぜい二千円から三千円のものだ。
先生は両手に持っていた夕飯を廊下に置いて、そのネックレスの箱をを受け取る。
チェーンには指輪が通っていて、それは取り外して自分が好きな指輪に変えることができる。
「せ、先生。ピアスとかネックレスとか、アクセサリーを付けてること多いから…」
アクセサリーを付けると言っても、とてもシンプルで目立つものでは無いが。これで良かったのかとチラリと先生を見ると、もう箱から出していて、ネックレスを首に着けていた。
「良いなこれ、オレの好きなやつだ」
「よ、良かったぁ」
僕はその場にへたりと座り込む。僕を傷つけないための嘘かもしれないが、あからさまに嫌な顔はされなかった。それだけでも充分だ。
「よく見つけてきたな」
「前少し寄ったときに、先生に似合うなって思ってたんです。まぁ、あるかどうかは賭けでしたけど…」
僕が立ちあがろうとしたとき、先生がスッと手を差し出してきた。こんな細かいところまで紳士だな。
その手を取って立ち上がると、グイッと手を引かれて腰に手が回される。
ピッタリと僕の体と先生の体がくっつき、社交ダンスのような形になる。
ズイッと先生の顔が僕の顔に近づく。鼻の先がくっついてしまいそうなほど、先生の顔が至近距離にある。
オレンジの瞳と灰色の瞳が空中で交わり、相手の目に互いの姿が映る。
「嬉しくてこのまま踊り出したい気分だ」
「それほど喜んで頂けて光栄です。鷹翔王子」
僕がそう言うと、ククっと笑って先生は続ける。
「俺は王子様じゃ無い。横から姫を掻っ攫っていく、悪役だ」
「貴方に掻っ攫っていただけるなら、本望です」
そんな芝居を挟んだところで、2人同時に笑い出す。面白おかしくて僕は涙がでるほど笑った。
もう二学期も終わりに近い。
冬休みは12月の25日から。ちょうどクリスマスからだ。
25日の朝。さて、今日から冬休みだとベットから起き上がると、自分の勉強机の上に何かが置いてある。
気になって側まで近寄ると、そこには手袋とマフラー、そしてハンドクリームが置いてあった。
それらを持ちバタバタと階段を降りて、先生を見つける。
「せっ、先生っ、こ、これっ」
「クリスマスプレゼントだろ、ありがたく貰っとけ」
「これ、先生…ですよね」
「………さぁ」
先生がふいっと目を逸らす。その姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。
「…何だ」
「いえ、そうですね。ありがたく使わせてもらいます!」
「その方が嬉しい」
結局自分から暴露してしまった先生だが、クリスマスプレゼントなんて初めて貰ったから嬉しい。
しかし、僕は先生のプレゼントを用意していない。
「今日の夕飯は買ってこようと思うんだが、それで良いか?」
「はい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャリと玄関のドアが開く。先生が夕飯を買って帰ってきたのだ。
そのタイミングを見計らって僕はパァンとクラッカーを鳴らす。
「メリークリスマス!先生!」
「………ど、どうしたんだ」
「いつもお世話になっているので、これ。僕からのプレゼントです。その、先生が夕飯を買いに行ってる間に急いで買ったので、そんなに高価なものとかじゃ無いんですけど…」
そう言って先生に差し出したのはシルバーの安いネックレス。せいぜい二千円から三千円のものだ。
先生は両手に持っていた夕飯を廊下に置いて、そのネックレスの箱をを受け取る。
チェーンには指輪が通っていて、それは取り外して自分が好きな指輪に変えることができる。
「せ、先生。ピアスとかネックレスとか、アクセサリーを付けてること多いから…」
アクセサリーを付けると言っても、とてもシンプルで目立つものでは無いが。これで良かったのかとチラリと先生を見ると、もう箱から出していて、ネックレスを首に着けていた。
「良いなこれ、オレの好きなやつだ」
「よ、良かったぁ」
僕はその場にへたりと座り込む。僕を傷つけないための嘘かもしれないが、あからさまに嫌な顔はされなかった。それだけでも充分だ。
「よく見つけてきたな」
「前少し寄ったときに、先生に似合うなって思ってたんです。まぁ、あるかどうかは賭けでしたけど…」
僕が立ちあがろうとしたとき、先生がスッと手を差し出してきた。こんな細かいところまで紳士だな。
その手を取って立ち上がると、グイッと手を引かれて腰に手が回される。
ピッタリと僕の体と先生の体がくっつき、社交ダンスのような形になる。
ズイッと先生の顔が僕の顔に近づく。鼻の先がくっついてしまいそうなほど、先生の顔が至近距離にある。
オレンジの瞳と灰色の瞳が空中で交わり、相手の目に互いの姿が映る。
「嬉しくてこのまま踊り出したい気分だ」
「それほど喜んで頂けて光栄です。鷹翔王子」
僕がそう言うと、ククっと笑って先生は続ける。
「俺は王子様じゃ無い。横から姫を掻っ攫っていく、悪役だ」
「貴方に掻っ攫っていただけるなら、本望です」
そんな芝居を挟んだところで、2人同時に笑い出す。面白おかしくて僕は涙がでるほど笑った。
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