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自覚
殺意
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「誰だ、テメェ…」
みんなが驚いて先生に聞く。先生は黙っているだけだ。
「誰かって聞いてんだよっ!」
近くにいた仲間が殴りかかったが、先生はフッと顔だけを少し動かしただけで相手の拳は空を切る。
先生はそのままガラ空きの背中を蹴ってその人はバタンと地面に突っ伏する。
「痛ってぇ…っ」
そのまま先生は僕の方に向かってくる。相手の人たちは恐怖をかき消すかのようにまた大声をあげる。
「テメェ、よくもやってくれたな!!」
「それは、こっちの台詞だが」
「はぁ?」
「抵抗せず、彼女を離せ。穏便に解決したい」
「ハッ、ビビってんのかよおっさん!!」
はぁと溜息を吐く先生。先生は一度目を瞑り、もう一度開ける。
その目はナイフのように鋭く、光を受け付けなかった。
「話が通じないな」
「ああ、そうだなぁ!!」
複数人で先生に向かっていく仲間達。
しかし先生は1人の首根っこを掴むと仲間の方に投げ、残った人は足蹴りで一蹴する。
あまりにも呆気なくやられた味方を見て、僕を押さえている人達は怖気付く。
ふと力が緩んだのを見計らい、僕は服を整えることもせず先生の方に走る。
しかし、僕の前にいたリーダーらしき人に捕まってしまう。首に何か冷たいものを当てられる。
「ぅぐっ、」
「おい、コイツがどうなってもいいのかよ!!」
僕の姿を見た先生は目を見開く。やめて、見ないでほしい。こんなボロボロの僕の姿。
スカートはずり落ち、スパッツも少し下げられている。片方の下着の紐は肩には掛かっておらず、セーラー服の下から見えている。
僕は悔しさと怖さと恥ずかしさで余計にボロボロと涙が溢れる。
「み、見な、いで、せんせ、」
「先生?コイツが?」
疑問の声を口にするが、今はどうでもいいのだろう。その人はグッと僕の首にそれを当てる。少しの痛みが走り、血が流れるのが分かった。このとき、この人が持っているのはナイフだと確信した。
「いいのかよ、センセイ。大人しくしないとコイツの首に傷がつくぞ」
「何をした」
先生の聞いたことない低い声が静かに響く。オープンキャンパスの声とは比にならない怒りと殺気を織り交ぜた声。
その声にみんなが怯む。
「み、見りゃ分かんだろ、アンタの目は節穴か?」
「そのままの意味で捉えていいんだな」
そう言うと先生は、こっちに大きく飛んだかと思うと、仲間の1人の胸を踏みつけた。
そのまま周りにいた1人の顔面に足蹴りを喰らわせて、ナイフを持っている手をついて掴んで捻る。
痛みで顔が歪むのも気にせず、先生は力を入れ続ける。
相手がナイフを落とした直後、それを空中で拾うと先生はそのナイフをリーダーらしき人に突きつけた。そのままその人を壁に追いやる。壁でもう後ろに下がれなくなった人は苦し紛れの強がる声を出す。
自由になった僕は、立つ力もなくなりその場に座り込む。
「そ、それで、どうするつもりだよ」
「どうしてほしい?」
「ハッ、まさか殺すのか?」
「構わないが」
先生はナイフをその人の首に立てて横にずらす。スパッと切れて血が出てくる。
「痛い、いてえええ!!!」
その人は首を抑えてその場に蹲る。先生はヒュンとナイフの刃の向きを変えた後蹲ってるその人を容赦なく蹴飛ばし、その人は壁に打ち付けられてゲホッと咳き込む。
「誰から殺せばいい、誰から殺してほしい」
先生は僕に問いかける。
「え?」
「誰でもいい。誰からがいい?コイツは最後に取っておくか?」
「せ、せんせ、」
「俺が最初殴ったやつから殺すか?」
「せ、先生、何言って…」
淡々と誰から殺すか喋る先生の目は、本気だった。僕は怖くて泣きながら言う。
「こ、殺さなくていいです、だい、大丈夫ですから、、」
「こんな格好で、大丈夫だと?」
自分の格好を指摘される。この格好は、明らかに暴漢に合ったと物語っている。
「先生、僕は、先生に人殺しになってほしくありません」
「じゃあどうすればいい!コイツらはお前をっ」
先生が叫ぶ。感情的になっている先生を初めて見た。
僕が、僕がして欲しいこと。それはー
ー「抱きしめて」ー
僕がか弱い声で言う。
それを聞いた先生は瞳を僅かに揺らしてナイフを投げ捨てた後、そのまま膝をついて座り込んでいる僕を力一杯抱きしめる。
「すまん、怖がらせた」
そう言って僕の頭を優しく撫でる。大きな手が僕を包み込んでくれる。先生の温もりが、僕を安心させてくれる。
「いつもの、先生だ」
「……ああ、いつもの俺だ」
「せんせ、助けに来てくれて、ありがとうございます」
「…………」
「僕、無事ですよ」
「どこが、どこが無事なんだ!」
先生は僕の肩を力強く掴む。
しかし、僕は先生の首に腕を回し、そのまま話し続ける。
「先生、ありがとう」
先生はギリっと歯を噛み締める。
「何をされた」
「……なにも、は通じませんね。一線は超えてません」
「…それ以外はされたのか」
「体を、少し触られて、…。後は、首。首筋を、な、…舐め、られた…」
「やっぱ殺すか」
「ダメです先生。僕が嫌です」
「クソッ、お前は何でそんなに落ち着いてるんだ」
「先生が、来てくれたから」
そう言うと、先生は僕をまた抱きしめる。
外から彩葉達の声が聞こえる。
「こっちです!ここの路地に…」
警察官達が路地に入るや否や、暴漢達が地面に転がっているのを見つける。
「何だ、これは…」
僕たちは警察官達に言われ、警察署で事情を話すことになった。
みんなが驚いて先生に聞く。先生は黙っているだけだ。
「誰かって聞いてんだよっ!」
近くにいた仲間が殴りかかったが、先生はフッと顔だけを少し動かしただけで相手の拳は空を切る。
先生はそのままガラ空きの背中を蹴ってその人はバタンと地面に突っ伏する。
「痛ってぇ…っ」
そのまま先生は僕の方に向かってくる。相手の人たちは恐怖をかき消すかのようにまた大声をあげる。
「テメェ、よくもやってくれたな!!」
「それは、こっちの台詞だが」
「はぁ?」
「抵抗せず、彼女を離せ。穏便に解決したい」
「ハッ、ビビってんのかよおっさん!!」
はぁと溜息を吐く先生。先生は一度目を瞑り、もう一度開ける。
その目はナイフのように鋭く、光を受け付けなかった。
「話が通じないな」
「ああ、そうだなぁ!!」
複数人で先生に向かっていく仲間達。
しかし先生は1人の首根っこを掴むと仲間の方に投げ、残った人は足蹴りで一蹴する。
あまりにも呆気なくやられた味方を見て、僕を押さえている人達は怖気付く。
ふと力が緩んだのを見計らい、僕は服を整えることもせず先生の方に走る。
しかし、僕の前にいたリーダーらしき人に捕まってしまう。首に何か冷たいものを当てられる。
「ぅぐっ、」
「おい、コイツがどうなってもいいのかよ!!」
僕の姿を見た先生は目を見開く。やめて、見ないでほしい。こんなボロボロの僕の姿。
スカートはずり落ち、スパッツも少し下げられている。片方の下着の紐は肩には掛かっておらず、セーラー服の下から見えている。
僕は悔しさと怖さと恥ずかしさで余計にボロボロと涙が溢れる。
「み、見な、いで、せんせ、」
「先生?コイツが?」
疑問の声を口にするが、今はどうでもいいのだろう。その人はグッと僕の首にそれを当てる。少しの痛みが走り、血が流れるのが分かった。このとき、この人が持っているのはナイフだと確信した。
「いいのかよ、センセイ。大人しくしないとコイツの首に傷がつくぞ」
「何をした」
先生の聞いたことない低い声が静かに響く。オープンキャンパスの声とは比にならない怒りと殺気を織り交ぜた声。
その声にみんなが怯む。
「み、見りゃ分かんだろ、アンタの目は節穴か?」
「そのままの意味で捉えていいんだな」
そう言うと先生は、こっちに大きく飛んだかと思うと、仲間の1人の胸を踏みつけた。
そのまま周りにいた1人の顔面に足蹴りを喰らわせて、ナイフを持っている手をついて掴んで捻る。
痛みで顔が歪むのも気にせず、先生は力を入れ続ける。
相手がナイフを落とした直後、それを空中で拾うと先生はそのナイフをリーダーらしき人に突きつけた。そのままその人を壁に追いやる。壁でもう後ろに下がれなくなった人は苦し紛れの強がる声を出す。
自由になった僕は、立つ力もなくなりその場に座り込む。
「そ、それで、どうするつもりだよ」
「どうしてほしい?」
「ハッ、まさか殺すのか?」
「構わないが」
先生はナイフをその人の首に立てて横にずらす。スパッと切れて血が出てくる。
「痛い、いてえええ!!!」
その人は首を抑えてその場に蹲る。先生はヒュンとナイフの刃の向きを変えた後蹲ってるその人を容赦なく蹴飛ばし、その人は壁に打ち付けられてゲホッと咳き込む。
「誰から殺せばいい、誰から殺してほしい」
先生は僕に問いかける。
「え?」
「誰でもいい。誰からがいい?コイツは最後に取っておくか?」
「せ、せんせ、」
「俺が最初殴ったやつから殺すか?」
「せ、先生、何言って…」
淡々と誰から殺すか喋る先生の目は、本気だった。僕は怖くて泣きながら言う。
「こ、殺さなくていいです、だい、大丈夫ですから、、」
「こんな格好で、大丈夫だと?」
自分の格好を指摘される。この格好は、明らかに暴漢に合ったと物語っている。
「先生、僕は、先生に人殺しになってほしくありません」
「じゃあどうすればいい!コイツらはお前をっ」
先生が叫ぶ。感情的になっている先生を初めて見た。
僕が、僕がして欲しいこと。それはー
ー「抱きしめて」ー
僕がか弱い声で言う。
それを聞いた先生は瞳を僅かに揺らしてナイフを投げ捨てた後、そのまま膝をついて座り込んでいる僕を力一杯抱きしめる。
「すまん、怖がらせた」
そう言って僕の頭を優しく撫でる。大きな手が僕を包み込んでくれる。先生の温もりが、僕を安心させてくれる。
「いつもの、先生だ」
「……ああ、いつもの俺だ」
「せんせ、助けに来てくれて、ありがとうございます」
「…………」
「僕、無事ですよ」
「どこが、どこが無事なんだ!」
先生は僕の肩を力強く掴む。
しかし、僕は先生の首に腕を回し、そのまま話し続ける。
「先生、ありがとう」
先生はギリっと歯を噛み締める。
「何をされた」
「……なにも、は通じませんね。一線は超えてません」
「…それ以外はされたのか」
「体を、少し触られて、…。後は、首。首筋を、な、…舐め、られた…」
「やっぱ殺すか」
「ダメです先生。僕が嫌です」
「クソッ、お前は何でそんなに落ち着いてるんだ」
「先生が、来てくれたから」
そう言うと、先生は僕をまた抱きしめる。
外から彩葉達の声が聞こえる。
「こっちです!ここの路地に…」
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「何だ、これは…」
僕たちは警察官達に言われ、警察署で事情を話すことになった。
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