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自覚
猫
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ふわりと意識が戻ってくる。どれくらい寝ていたんだろう。
考えようとするが、頭が回らない。
それに、ずっと頭を撫でられている。
僕は眠い頭を精一杯動かした。今ここは、先生の膝の上?だろうか。多分そうだ。目線が低いし、寝っ転がっている体制だし。
視線を上へ向けると、先生の大学の資料が目に入る。そのせいで僕からも先生からもお互いの顔が見えない。
僕が起きたこと、先生気づいていないな。
どうしようか。このまま起きるか、もう少し狸寝入りするか。
出来るなら、もう少しこのままでいたい。そうすれば、先生が僕の頭を撫でていてくれる。
その反面、今すごく恥ずかしい。だって今、僕は先生に膝枕されているんだぞ。顔から火が出そうだ。
どっちの気持ちを優先するか天秤にかけたところ、ギリギリのところで後者が勝った。
僕はモゾリと動く。すると、先生が大学の資料を移動させて僕の顔が見えるようにする。
「もう起きたのか。まだ寝てて良かったんだが」
「いつまでも寝てるわけにはいきませんから」
そう言って起きあがろうとするが、先生は頭を撫でるのをやめない。
「せ、先生…?」
「ん?」
「あ、頭…」
「ああ」
「あの、頭、いつまで撫でるんですか?」
「いつまで撫でて欲しい?」
そう聞かれたらずっとだ。撫でてくれると嬉しい。でもそんなこと言えなくて、口籠る。
「撫でられるの好きだよな、お前」
「…………」
素直にこくりと頷く。好きじゃないと答えたら、これから先撫でてくれないかもしれないから。
素直に認めた僕を少し驚いた目で見た後、先生は頭を撫でていた手を、僕の顎の下に持ってくる。そこを撫でられるとくすぐったくて声が出る。
「ふわっ…」
「……、お前、猫みたいだな」
「ね、猫……?」
「つり目だし、目大きいし、いつもはしっかりしてんのに、たまに凄く甘えてくるし」
「そんな、僕、土佐犬とは行かなくても、先生の忠犬くらいの意識はあったのに!」
「忠犬て…自覚あんのかよ…」
このままではいけない、猫も可愛いけど、僕は犬みたいなカッコよくてしっかりとした人になりたいんだ。
起きあがろうとする僕だったが、背中の中心を指でなぞられて変な声が出る。
「ひゃんっ」
「首も弱いし背中も弱いんだな」
「せ、先…ふぁ、」
また首を撫でられる。僕は起き上がることが出来ない。わざとやってるな。
僕は先生をグッと睨みつけると、先生は挑発的な目をしてカラカラと笑った。
「本当に猫だな」
「僕は猫じゃな、い、」
無理やり起き上がると、先生はまだ足りないと言った顔で僕を見てきた。
その顔に負けてはダメだ。僕がその場から立ち去ろうとすると、背後から先生が話しかける。
「遠慮すんなよ」
「遠慮なんてしてませんっ!」
ー何だか、先生の距離感がすごく近くなっている気がする。
初めの頃に比べたらそりゃ、一緒にいる時間は増えたし、当たり前だと思うけど。
それが嬉しくて、痛い。
この温もりは、卒業と同時に手放さなければならないから。
考えようとするが、頭が回らない。
それに、ずっと頭を撫でられている。
僕は眠い頭を精一杯動かした。今ここは、先生の膝の上?だろうか。多分そうだ。目線が低いし、寝っ転がっている体制だし。
視線を上へ向けると、先生の大学の資料が目に入る。そのせいで僕からも先生からもお互いの顔が見えない。
僕が起きたこと、先生気づいていないな。
どうしようか。このまま起きるか、もう少し狸寝入りするか。
出来るなら、もう少しこのままでいたい。そうすれば、先生が僕の頭を撫でていてくれる。
その反面、今すごく恥ずかしい。だって今、僕は先生に膝枕されているんだぞ。顔から火が出そうだ。
どっちの気持ちを優先するか天秤にかけたところ、ギリギリのところで後者が勝った。
僕はモゾリと動く。すると、先生が大学の資料を移動させて僕の顔が見えるようにする。
「もう起きたのか。まだ寝てて良かったんだが」
「いつまでも寝てるわけにはいきませんから」
そう言って起きあがろうとするが、先生は頭を撫でるのをやめない。
「せ、先生…?」
「ん?」
「あ、頭…」
「ああ」
「あの、頭、いつまで撫でるんですか?」
「いつまで撫でて欲しい?」
そう聞かれたらずっとだ。撫でてくれると嬉しい。でもそんなこと言えなくて、口籠る。
「撫でられるの好きだよな、お前」
「…………」
素直にこくりと頷く。好きじゃないと答えたら、これから先撫でてくれないかもしれないから。
素直に認めた僕を少し驚いた目で見た後、先生は頭を撫でていた手を、僕の顎の下に持ってくる。そこを撫でられるとくすぐったくて声が出る。
「ふわっ…」
「……、お前、猫みたいだな」
「ね、猫……?」
「つり目だし、目大きいし、いつもはしっかりしてんのに、たまに凄く甘えてくるし」
「そんな、僕、土佐犬とは行かなくても、先生の忠犬くらいの意識はあったのに!」
「忠犬て…自覚あんのかよ…」
このままではいけない、猫も可愛いけど、僕は犬みたいなカッコよくてしっかりとした人になりたいんだ。
起きあがろうとする僕だったが、背中の中心を指でなぞられて変な声が出る。
「ひゃんっ」
「首も弱いし背中も弱いんだな」
「せ、先…ふぁ、」
また首を撫でられる。僕は起き上がることが出来ない。わざとやってるな。
僕は先生をグッと睨みつけると、先生は挑発的な目をしてカラカラと笑った。
「本当に猫だな」
「僕は猫じゃな、い、」
無理やり起き上がると、先生はまだ足りないと言った顔で僕を見てきた。
その顔に負けてはダメだ。僕がその場から立ち去ろうとすると、背後から先生が話しかける。
「遠慮すんなよ」
「遠慮なんてしてませんっ!」
ー何だか、先生の距離感がすごく近くなっている気がする。
初めの頃に比べたらそりゃ、一緒にいる時間は増えたし、当たり前だと思うけど。
それが嬉しくて、痛い。
この温もりは、卒業と同時に手放さなければならないから。
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