49 / 128
自覚
恋バナ
しおりを挟む
お風呂が終わり、部屋に戻ると早速布団を敷く。6人いるため、上と下で3対3に分けて敷いた。誰がどこに寝るか決めた後、早速みんなが布団の中に入る。
僕は上のちょうど真ん中、隣には彩葉と班リーダーの子がいる。
班リーダーの子は明日のことで呼ばれ、その間僕たちはババ抜きをすることになった。
ババ抜きは僕と彩葉はすぐに上がってしまった。表情を変えないことと、相手の視線やクセを見破って仕舞えばこれは簡単だ。
毎回上がるのが早すぎて、不正を疑われたがそんな事はない。
これは先生とババ抜きをやった時に鍛えられた能力だ。先生は本当に強い。僕は何回も負けたし、持っている札を当てられたこともある。
班リーダーの子も帰ってきて、部屋の電気を消してからみんな布団に入る。
しかし、みんなこれからが本番だと言わんばかりに一斉に中心に体を向ける。
「修学旅行と言ったら、恋バナでしょう!」
班リーダーの子が先陣を切る。この子にも彼氏がいて、最初はその子の話を聞いた。
大体愚痴だったが、それでもその子は彼氏のことを好きと言うことがよく伝わった。
次は彩葉だった。ずっと幼馴染関係だった伊集院君は今となっては彼氏だ。
照れながらもエピソードを話す彩葉は可愛かった。
伊集院君の方は、早い時期から彩葉への恋心を自覚しており、疎い彩葉に四苦八苦していたようだった。
それのせいか、彼氏になったら奥手のように見えた伊集院はかなりグイグイ来るようで、今は彩葉の方が振り回させているらしい。
みんなの話を聞き終わった後、自分に話の矛先が向けられる。
「ねぇ、夕ちゃんは?彼氏、出来たことないんでしょ?」
「う、うん。だから、僕の話は…」
「いや、聞くよ?」
逃げられないらしい。でも、僕に話せることなんて本当に無い。それを伝えると、「話せることが無いなら作ればいいじゃない」と、かの有名な構文のようなことを言い始めた。
「夕ちゃんはさ、異性と手は繋いだことある?」
先生とのあれはどうなのだろうか。指を絡めていたわけだし、手をつないでいる判定でもいいだろう。
「うん、あるよ」
「それは流石にあるか。じゃあ、異性とハグした事は?家族以外で」
これも先生とのハグはカウントしていいのだろうか。家族では無いし。
「それも、ある」
「まぁ、ハグもあるか。じゃぁ、キスは?」
「キッ…」
き、きす、キスは…。口、には無いが、前に先生の額にキスした事が鮮明に蘇る。あれは、どうなのだろうか。親愛、親愛のキス、は。
「………、く、、口、には無い、けど……」
「あるの!?どこに!?」
「お、おでこ…」
「誰に!?」
そこまで聞くのか!?これ、素直に先生って答えていいのか!?いや、駄目…な気がする。でも、何で駄目な気がするのだろう。親愛なら、別にいいのではないか?何も、やましいことなんてないんだから。
「……せ、先、生」
「えー!!!」
大きな声でみんなが驚く。やっぱり、駄目だったのだろうか。
「なんで!?どうして!?」
「せ、先生が、そのとき風邪でね。すごい弱ってて。僕には、そばにいることしか出来なくて…」
そこまで話すと、みんながしゅんとする。あれ?駄目だったのだろうか。やっぱりキスは本当に親密な関係の人とするべきなのだろうか。でも、おでこは…おでこも、駄目だろうか。
「そっかぁ…。ごめん、大変だったんだね」
「ち、違うよ!その、こっちこそごめん!」
なんかしんみりとした雰囲気にしてしまった。ごめんみんな、僕のせいで。
「まあ、気を取り直して。夕ちゃんはその先生とは、どーゆー関係なの?」
「どーゆー関係、か…」
何が1番近いのだろう。親子にしては歳が近すぎるし、兄妹にしてはまぁ現実にもいるが、離れすぎている気がする。叔父さん…のような感じだろうか。
「んー、叔父、かな…?」
「えー!叔父なの!?もっとこうさ、かっこいーとか、思わないの!?あんなにかっこいい人が近くにいたら好きになっちゃわない!?」
「す、好きに…」
好きだ。そうだよ。僕は、先生のことが好きだ。でも、それは叶わないから。
「……うん、かっこいいと思うし、とってもいい人だよ」
「えー、じゃぁ…」
「でも、叶わないから」
そう、僕が静かに言う。僕は薄く笑って続ける。
「僕が好きになるなんて、そんなの許されないくらいに、先生は次元が違う人だから」
その通りだ。僕が好きになってはいけないのだ。何で気づかなかったのだろう。なんて、烏滸がましいことを僕はしていたんだろう。
そんな考えをしていた時、彩葉が声を出す。
「好きになるのに、資格なんているの?」
「え?」
「夕は、その人のこと好きなの?そうじゃないの?どっちなの?」
「…僕は、そんなの、」
「違う、違うよ夕。私が聞きたいのは、夕の気持ちだよ。周りの意見じゃない」
「……僕、僕は、」
声が詰まる。僕は、本当はね、僕、
「先生が、好き……!!」
ついに言ってしまった言葉。もう、戻れない。消せない、この想いは。叶わないと知っていても、もう無理だ。
「先生が好き。大好き。先生が近くにいると嬉しいし、先生と話すのが楽しい。先生が頭を撫でてくれると、何でもできる気がするの」
もう止まらない。僕がボロボロと吐き出す言葉をみんなは黙って聞いてくれている。
「でも、年も離れてるし、先生は僕をそういう対象として見てないから。分かってるのに、諦め切れないの。ずっと諦めようと思ってるのに、ずっと大きくなってくばかりで、」
なんて醜いんだろうか。往生際が悪いにも程がある。
「先生には、僕よりも良い人がいるの。それは分かってる。でも、いざ先生にそういう人ができたら、僕は心の底から祝福出来ない。その人よりも、僕の方が先生のことよく知ってると思うし、先生と一緒に過ごしてたし、そういうことばっかり考えちゃう」
ここまで言ったとき、班リーダーの子が口を開く。
「…夕ちゃんの先生、夕ちゃんのことすごく大切に思ってるよ」
「…え?」
そこから、班リーダーの子は色々なことを話してくれた。
僕は上のちょうど真ん中、隣には彩葉と班リーダーの子がいる。
班リーダーの子は明日のことで呼ばれ、その間僕たちはババ抜きをすることになった。
ババ抜きは僕と彩葉はすぐに上がってしまった。表情を変えないことと、相手の視線やクセを見破って仕舞えばこれは簡単だ。
毎回上がるのが早すぎて、不正を疑われたがそんな事はない。
これは先生とババ抜きをやった時に鍛えられた能力だ。先生は本当に強い。僕は何回も負けたし、持っている札を当てられたこともある。
班リーダーの子も帰ってきて、部屋の電気を消してからみんな布団に入る。
しかし、みんなこれからが本番だと言わんばかりに一斉に中心に体を向ける。
「修学旅行と言ったら、恋バナでしょう!」
班リーダーの子が先陣を切る。この子にも彼氏がいて、最初はその子の話を聞いた。
大体愚痴だったが、それでもその子は彼氏のことを好きと言うことがよく伝わった。
次は彩葉だった。ずっと幼馴染関係だった伊集院君は今となっては彼氏だ。
照れながらもエピソードを話す彩葉は可愛かった。
伊集院君の方は、早い時期から彩葉への恋心を自覚しており、疎い彩葉に四苦八苦していたようだった。
それのせいか、彼氏になったら奥手のように見えた伊集院はかなりグイグイ来るようで、今は彩葉の方が振り回させているらしい。
みんなの話を聞き終わった後、自分に話の矛先が向けられる。
「ねぇ、夕ちゃんは?彼氏、出来たことないんでしょ?」
「う、うん。だから、僕の話は…」
「いや、聞くよ?」
逃げられないらしい。でも、僕に話せることなんて本当に無い。それを伝えると、「話せることが無いなら作ればいいじゃない」と、かの有名な構文のようなことを言い始めた。
「夕ちゃんはさ、異性と手は繋いだことある?」
先生とのあれはどうなのだろうか。指を絡めていたわけだし、手をつないでいる判定でもいいだろう。
「うん、あるよ」
「それは流石にあるか。じゃあ、異性とハグした事は?家族以外で」
これも先生とのハグはカウントしていいのだろうか。家族では無いし。
「それも、ある」
「まぁ、ハグもあるか。じゃぁ、キスは?」
「キッ…」
き、きす、キスは…。口、には無いが、前に先生の額にキスした事が鮮明に蘇る。あれは、どうなのだろうか。親愛、親愛のキス、は。
「………、く、、口、には無い、けど……」
「あるの!?どこに!?」
「お、おでこ…」
「誰に!?」
そこまで聞くのか!?これ、素直に先生って答えていいのか!?いや、駄目…な気がする。でも、何で駄目な気がするのだろう。親愛なら、別にいいのではないか?何も、やましいことなんてないんだから。
「……せ、先、生」
「えー!!!」
大きな声でみんなが驚く。やっぱり、駄目だったのだろうか。
「なんで!?どうして!?」
「せ、先生が、そのとき風邪でね。すごい弱ってて。僕には、そばにいることしか出来なくて…」
そこまで話すと、みんながしゅんとする。あれ?駄目だったのだろうか。やっぱりキスは本当に親密な関係の人とするべきなのだろうか。でも、おでこは…おでこも、駄目だろうか。
「そっかぁ…。ごめん、大変だったんだね」
「ち、違うよ!その、こっちこそごめん!」
なんかしんみりとした雰囲気にしてしまった。ごめんみんな、僕のせいで。
「まあ、気を取り直して。夕ちゃんはその先生とは、どーゆー関係なの?」
「どーゆー関係、か…」
何が1番近いのだろう。親子にしては歳が近すぎるし、兄妹にしてはまぁ現実にもいるが、離れすぎている気がする。叔父さん…のような感じだろうか。
「んー、叔父、かな…?」
「えー!叔父なの!?もっとこうさ、かっこいーとか、思わないの!?あんなにかっこいい人が近くにいたら好きになっちゃわない!?」
「す、好きに…」
好きだ。そうだよ。僕は、先生のことが好きだ。でも、それは叶わないから。
「……うん、かっこいいと思うし、とってもいい人だよ」
「えー、じゃぁ…」
「でも、叶わないから」
そう、僕が静かに言う。僕は薄く笑って続ける。
「僕が好きになるなんて、そんなの許されないくらいに、先生は次元が違う人だから」
その通りだ。僕が好きになってはいけないのだ。何で気づかなかったのだろう。なんて、烏滸がましいことを僕はしていたんだろう。
そんな考えをしていた時、彩葉が声を出す。
「好きになるのに、資格なんているの?」
「え?」
「夕は、その人のこと好きなの?そうじゃないの?どっちなの?」
「…僕は、そんなの、」
「違う、違うよ夕。私が聞きたいのは、夕の気持ちだよ。周りの意見じゃない」
「……僕、僕は、」
声が詰まる。僕は、本当はね、僕、
「先生が、好き……!!」
ついに言ってしまった言葉。もう、戻れない。消せない、この想いは。叶わないと知っていても、もう無理だ。
「先生が好き。大好き。先生が近くにいると嬉しいし、先生と話すのが楽しい。先生が頭を撫でてくれると、何でもできる気がするの」
もう止まらない。僕がボロボロと吐き出す言葉をみんなは黙って聞いてくれている。
「でも、年も離れてるし、先生は僕をそういう対象として見てないから。分かってるのに、諦め切れないの。ずっと諦めようと思ってるのに、ずっと大きくなってくばかりで、」
なんて醜いんだろうか。往生際が悪いにも程がある。
「先生には、僕よりも良い人がいるの。それは分かってる。でも、いざ先生にそういう人ができたら、僕は心の底から祝福出来ない。その人よりも、僕の方が先生のことよく知ってると思うし、先生と一緒に過ごしてたし、そういうことばっかり考えちゃう」
ここまで言ったとき、班リーダーの子が口を開く。
「…夕ちゃんの先生、夕ちゃんのことすごく大切に思ってるよ」
「…え?」
そこから、班リーダーの子は色々なことを話してくれた。
0
あなたにおすすめの小説
婚活に疲れたアラサーOLの私、癒やし的存在の弟分(高校生)に「もう待てない」と外堀を埋められています ~10年分の執着は、甘すぎて重すぎる~
ダルい
恋愛
「29歳? 子供産むならもっと若い子がよかったな」
中堅企業で働く早川結衣(29)は、婚活市場における年齢の壁と、デリカシーのない男たちにすり減らされる日々を送っていた。
そんな結衣の唯一の癒やしは、マンションの隣に住む幼馴染の高校生・瀬戸湊(16)。
両親が共働きの彼に代わって、幼い頃はお世話をしてあげていた……はずが、いつの間にか立場は逆転。
手料理を振る舞われ、愚痴を聞かれ、マッサージまでされる始末。「湊がお嫁さんならいいのに」なんて冗談を言っていたけれど。
「今の結衣姉が一番綺麗だよ。……早く、誰も手出しできない『おばさん』になってくれればいいのに」
可愛い弟分だと思っていた彼が、時折見せる『オス』の顔。
16歳の高校生と、もうすぐ30歳のアラサー。
13歳差の常識と理性に抗いながら、生意気な年下男子に外堀を埋められていく、甘くて重い現状維持(ラブストーリー)。
「俺が大人になるまで、誰とも結婚しないで」
癒やされたいすべての女性に贈る、最強の年下幼馴染による溺愛包囲網、開始。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
嘘コクのゆくえ
キムラましゅろう
恋愛
アニーは奨学金とバイトで稼いだお金で魔法学校に通う苦学生。
生活は困窮、他の学生みたいに愛だの恋だのに現を抜かしている暇などない生活を送っていた。
そんな中、とある教授の研究室で何らかの罰としてアニー=メイスンに告白して来いと教授が学生に命じているのを偶然耳にしてしまう。
アニーとは自分のこと、そして告白するように言われていた学生は密かに思いを寄せる同級生のロンド=ハミルトンで……
次の日、さっそくその命令に従ってアニーに嘘の告白、嘘コクをしてきたロンドにアニーは……
完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。
誤字脱字が罠のように点在するお話です。菩薩の如き広いお心でお読みいただけますと幸いです。
作者は元サヤハピエン主義を掲げております。
アンチ元サヤの方は回れ右をお勧めいたします。
小説家になろうさんにも時差投稿します。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる