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自覚
両方の想い
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「私達が夕ちゃんの先生のこと知ったのは体育祭の時なんだけど、」
「う、うん」
「その時、夕ちゃんの先生夕ちゃんの頭を撫でたでしょ?」
「うん、撫でた」
「その時の顔と言ったらもう…ね、」
班リーダーの子はみんなに目配りする。みんなはうんうんと頷く。
「あの顔は、凄い。感情が」
「わかる、ただの感情じゃない」
な、、何のことだろうか。あの時の顔が、どうかしたのだろうか。ただ笑っていた気がするのだが。
「そもそも、あんなみんなの前で頭なんて撫でる!?しないでしょ!」
「しないしない」
そういうものなのだろうか、比較対象がいないのでよくわからない。
「それに、大晦日のとき!夕ちゃん寝落ちしたでしょ」
「…はい、寝落ちしました」
「その時ね、夕ちゃんのこと、夕ちゃんの先生が運んでたんだけど、なんかもう、手つきが優しいの。本当に、大切なものを扱うような感じで。顔もめっちゃ優しくてさ」
そうだったのか。覚えてない。いや、記憶がなくて当然だけど。
「まぁ、とにかく。恋は叶わないかもしれないけど、夕ちゃんの先生も夕ちゃんにそれなりの感情抱いてるってことだよ」
「……そ、か」
僕だけじゃなくて、本当に先生は、僕のこと、大切に想ってくれているのだ。それだけでも、僕には嬉しい。
「ありがとう、少し、前を向けそう」
「良かった。なんかあったら話してね」
「うん」
明日も早い。僕は先に寝るねと言って体勢を変える。安心したからか、僕はすぐに寝てしまった。意識を手放す直前、まだ何か話しているのが聞こえたが、何を言っているのかわからなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ねぇ、あれさ」
「……、わかる、どっちもそうだよね」
「うわー、辛い。でも、私たちが言うのもあれじゃん?」
「かと言ってそのまますれ違うのも悲しいじゃん」
「どう、どうすればいいの?どうすればいい?」
「…‥私的には、先生の方から行く、気がする」
「そう?あーでもそうか。夕ちゃん、もうかなり希望捨ててるしね」
「これは、もう先生に頑張ってもらうしか無い。本当に。あんな顔してるのに、何も思ってないはまず無い」
「はぁー、なんか、どっちも不器用なんだね。先生の方はさ、人生経験豊富そうだったけど」
「いや、歳離れてるし、夕ちゃんがあんなに純粋無垢だったらそりゃ奥手にもなるでしょ」
「そうなのかなー。そうなのかー。…はぁ、夕ちゃん、苦しそうだったな」
「わかる。ずっと、みんなに言えなかったんだよね。きっと。そりゃ辛いよ」
「辛いね、」
ーどっちも、好きなのにー
「う、うん」
「その時、夕ちゃんの先生夕ちゃんの頭を撫でたでしょ?」
「うん、撫でた」
「その時の顔と言ったらもう…ね、」
班リーダーの子はみんなに目配りする。みんなはうんうんと頷く。
「あの顔は、凄い。感情が」
「わかる、ただの感情じゃない」
な、、何のことだろうか。あの時の顔が、どうかしたのだろうか。ただ笑っていた気がするのだが。
「そもそも、あんなみんなの前で頭なんて撫でる!?しないでしょ!」
「しないしない」
そういうものなのだろうか、比較対象がいないのでよくわからない。
「それに、大晦日のとき!夕ちゃん寝落ちしたでしょ」
「…はい、寝落ちしました」
「その時ね、夕ちゃんのこと、夕ちゃんの先生が運んでたんだけど、なんかもう、手つきが優しいの。本当に、大切なものを扱うような感じで。顔もめっちゃ優しくてさ」
そうだったのか。覚えてない。いや、記憶がなくて当然だけど。
「まぁ、とにかく。恋は叶わないかもしれないけど、夕ちゃんの先生も夕ちゃんにそれなりの感情抱いてるってことだよ」
「……そ、か」
僕だけじゃなくて、本当に先生は、僕のこと、大切に想ってくれているのだ。それだけでも、僕には嬉しい。
「ありがとう、少し、前を向けそう」
「良かった。なんかあったら話してね」
「うん」
明日も早い。僕は先に寝るねと言って体勢を変える。安心したからか、僕はすぐに寝てしまった。意識を手放す直前、まだ何か話しているのが聞こえたが、何を言っているのかわからなかった。
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「ねぇ、あれさ」
「……、わかる、どっちもそうだよね」
「うわー、辛い。でも、私たちが言うのもあれじゃん?」
「かと言ってそのまますれ違うのも悲しいじゃん」
「どう、どうすればいいの?どうすればいい?」
「…‥私的には、先生の方から行く、気がする」
「そう?あーでもそうか。夕ちゃん、もうかなり希望捨ててるしね」
「これは、もう先生に頑張ってもらうしか無い。本当に。あんな顔してるのに、何も思ってないはまず無い」
「はぁー、なんか、どっちも不器用なんだね。先生の方はさ、人生経験豊富そうだったけど」
「いや、歳離れてるし、夕ちゃんがあんなに純粋無垢だったらそりゃ奥手にもなるでしょ」
「そうなのかなー。そうなのかー。…はぁ、夕ちゃん、苦しそうだったな」
「わかる。ずっと、みんなに言えなかったんだよね。きっと。そりゃ辛いよ」
「辛いね、」
ーどっちも、好きなのにー
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