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アフターストーリー
リモート授業
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大学はリモート授業を導入するらしい。
インターネットが普及した現代。今ではリモートが盛んとなり俺がいる大学もリモートに手を出して、今日はその試運転という形で皆大学には行かず、家でリモート授業を受けるといった日だ。数人の教授たちも家から授業を配信するらしく、俺が取っている灰月先生も例外では無い。
授業の時間近くになったため、俺は灰月先生の授業に入る。もう人数が沢山いて初めてのリモート授業に皆ワクワクしている様子だった。なんてたって、ただの授業ではなく灰月先生の授業だし。
灰月先生の授業は分かりやすくて人気だ。それ以外にも、灰月先生は容姿がとても良いから男女問わず人気がある。彼女がいるとかそういう噂は聞かないけれど、よく大学の女子が告白してフラれるということが毎日起きている。告白を受けないのは相手がまだ大学生だからなのか、それとも生徒だからなのか、はたまた彼女がいるのか。それは誰にも分からない。
そんなことを考えていたら授業が始まった。それは良いのだが………、
「では授業を始める。画面は映っているか?」
いえ先生、全く映っていません、壁です、壁が多分映ってます。俺はマイクをオンにして伝えようとするが、先生の設定の方で俺らの方のマイクが切られているらしく俺らの声は先生に伝わらない。嗚呼どうしよう、スマホを見てみると同じ授業を取っている友達からも連絡が入っており、この状況をどうすれば良いのか聞かれる。そんなの俺が知りたいよ。
そうだチャット!チャット機能を…。ああ、チャットも切られてる。俺は頭を抱える。慣れない試みだから仕方ないとは思うが、だからと言ってこんなマイクもチャットも切らなくて良く無いか!?オンにすると五月蝿いからだと思うがそれだと質問も出来ないぞ、質問の時だけオンにするとか?それだとかなり後だな…、どうしようか。
そんなこんなで先生は授業を始めてしまう。ああ、画面が見えないから今どこやってるか分からないよ。とりあえずノートに先生が言っていることを書き留めていくが、それにも限界がある。いつもはプリントを配られたりするのだが今は無いし、だからこそスライドがかなりの頼みの綱となる訳だが、それが無い。
大分諦めていたその時、
「そうなのか?」
灰月先生が急に何かを話し始める。多分、画面外の誰かと。
「ああ、頼む」
灰月先生が誰かに頼むと、急にガガガと音を立ててパッと画面が切り替わり、あの虚無の壁から灰月先生の姿が映る。その隣にはある女性が映っている。顔は分からないが、髪は肩よりも少し長いくらいでぴょこぴょこと跳ねていて、胸元にはゴールドの控えめなネックレスが揺れている。
「すまない、映っていなかったんだな」
灰月先生はこちらに謝罪した後隣の女性に手を挙げて会釈をする。その女性も手を上げた後素早く去っていた。その時、先生の顔が一気に穏やかになる。そんな顔、初めて見た。
「さて、では最初から軽く説明し直すと…」
灰月先生は説明をしてくれるが、俺は、いや、きっとこの授業とってるみんな、特に女子は話が入ってこなかった。
だって、隣にいた人誰だ!?女性、だったよな?え、、やっぱり彼女?しか考えられないよな…。先生の年齢を考えると奥さんとか?顔が分からなかったから断言出来ないけど、姉妹とかの可能性もあるのだろうか。いやでも、あんな顔するか普通!?あの顔だってすっごく優しい顔だったし、これ彼女さんの可能性大だぞ…。
俺はそれに気を取られてボーッと授業を流して聞いていく。ノートもシャーペンも用意しただけで何も使っていない。何分か進めたところで、灰月先生から質問が入る。
「………あー、マイクとか、せめてチャットはオンにした方が良いか?」
すると、チャットがオンになったため俺は素早く賛成の意見を入れる。この授業のみんなが賛成の票を入れ、その結果を見た灰月先生は隠すことなく思い切り顔を顰める。やはり嫌らしい。
「…………苦肉の策だ。分かった、チャットはオンにするが、マイクは俺が許可した時だけだ」
苦肉の策だと隠さずに言う程嫌らしい、なんでそんなに嫌なのだろうか。よくわからないが、チャットとオンにしたまま授業は進んでいった。最後に質問の時間が設けられたとき、マイクがオンになる。すると、授業を取っている俺の友達が質問する。
「先生!さっき映ってたあの人誰ですか!?」
「授業に関係ある質問だけ許可する」
「アレ教えてくれないと授業集中出来ませんよ!誰ですか!?え、彼女!?」
一歩を引かないどころかズカズカと踏み込んでくる友達に灰月先生は額を押さえて眉を顰める。これでは堂々巡りだと悟った灰月先生は諦めてポツポツと話す。
「知り合いだ。今家に来てる人で、俺の画面が映っていないことを教えてくれた」
「え、本当に知り合いってだけですか?彼女とか、奥さんじゃなくて?」
「ああ」
「嘘ですね、俺は騙されません」
「はあ…、何故信じない…」
灰月先生はもう疲労困憊と言った感じだが、俺も信じないし、多分みんな信じない。だってあんな顔するか普通?あんな愛しさに溢れた顔しないだろ、ただの知り合いに。
そんなこんなで終了の時間が来て、俺らは退出する。
結局、あの人は誰なのかは分からなかったが、大学内で一瞬でその噂が広まるのは目に見えていた。
インターネットが普及した現代。今ではリモートが盛んとなり俺がいる大学もリモートに手を出して、今日はその試運転という形で皆大学には行かず、家でリモート授業を受けるといった日だ。数人の教授たちも家から授業を配信するらしく、俺が取っている灰月先生も例外では無い。
授業の時間近くになったため、俺は灰月先生の授業に入る。もう人数が沢山いて初めてのリモート授業に皆ワクワクしている様子だった。なんてたって、ただの授業ではなく灰月先生の授業だし。
灰月先生の授業は分かりやすくて人気だ。それ以外にも、灰月先生は容姿がとても良いから男女問わず人気がある。彼女がいるとかそういう噂は聞かないけれど、よく大学の女子が告白してフラれるということが毎日起きている。告白を受けないのは相手がまだ大学生だからなのか、それとも生徒だからなのか、はたまた彼女がいるのか。それは誰にも分からない。
そんなことを考えていたら授業が始まった。それは良いのだが………、
「では授業を始める。画面は映っているか?」
いえ先生、全く映っていません、壁です、壁が多分映ってます。俺はマイクをオンにして伝えようとするが、先生の設定の方で俺らの方のマイクが切られているらしく俺らの声は先生に伝わらない。嗚呼どうしよう、スマホを見てみると同じ授業を取っている友達からも連絡が入っており、この状況をどうすれば良いのか聞かれる。そんなの俺が知りたいよ。
そうだチャット!チャット機能を…。ああ、チャットも切られてる。俺は頭を抱える。慣れない試みだから仕方ないとは思うが、だからと言ってこんなマイクもチャットも切らなくて良く無いか!?オンにすると五月蝿いからだと思うがそれだと質問も出来ないぞ、質問の時だけオンにするとか?それだとかなり後だな…、どうしようか。
そんなこんなで先生は授業を始めてしまう。ああ、画面が見えないから今どこやってるか分からないよ。とりあえずノートに先生が言っていることを書き留めていくが、それにも限界がある。いつもはプリントを配られたりするのだが今は無いし、だからこそスライドがかなりの頼みの綱となる訳だが、それが無い。
大分諦めていたその時、
「そうなのか?」
灰月先生が急に何かを話し始める。多分、画面外の誰かと。
「ああ、頼む」
灰月先生が誰かに頼むと、急にガガガと音を立ててパッと画面が切り替わり、あの虚無の壁から灰月先生の姿が映る。その隣にはある女性が映っている。顔は分からないが、髪は肩よりも少し長いくらいでぴょこぴょこと跳ねていて、胸元にはゴールドの控えめなネックレスが揺れている。
「すまない、映っていなかったんだな」
灰月先生はこちらに謝罪した後隣の女性に手を挙げて会釈をする。その女性も手を上げた後素早く去っていた。その時、先生の顔が一気に穏やかになる。そんな顔、初めて見た。
「さて、では最初から軽く説明し直すと…」
灰月先生は説明をしてくれるが、俺は、いや、きっとこの授業とってるみんな、特に女子は話が入ってこなかった。
だって、隣にいた人誰だ!?女性、だったよな?え、、やっぱり彼女?しか考えられないよな…。先生の年齢を考えると奥さんとか?顔が分からなかったから断言出来ないけど、姉妹とかの可能性もあるのだろうか。いやでも、あんな顔するか普通!?あの顔だってすっごく優しい顔だったし、これ彼女さんの可能性大だぞ…。
俺はそれに気を取られてボーッと授業を流して聞いていく。ノートもシャーペンも用意しただけで何も使っていない。何分か進めたところで、灰月先生から質問が入る。
「………あー、マイクとか、せめてチャットはオンにした方が良いか?」
すると、チャットがオンになったため俺は素早く賛成の意見を入れる。この授業のみんなが賛成の票を入れ、その結果を見た灰月先生は隠すことなく思い切り顔を顰める。やはり嫌らしい。
「…………苦肉の策だ。分かった、チャットはオンにするが、マイクは俺が許可した時だけだ」
苦肉の策だと隠さずに言う程嫌らしい、なんでそんなに嫌なのだろうか。よくわからないが、チャットとオンにしたまま授業は進んでいった。最後に質問の時間が設けられたとき、マイクがオンになる。すると、授業を取っている俺の友達が質問する。
「先生!さっき映ってたあの人誰ですか!?」
「授業に関係ある質問だけ許可する」
「アレ教えてくれないと授業集中出来ませんよ!誰ですか!?え、彼女!?」
一歩を引かないどころかズカズカと踏み込んでくる友達に灰月先生は額を押さえて眉を顰める。これでは堂々巡りだと悟った灰月先生は諦めてポツポツと話す。
「知り合いだ。今家に来てる人で、俺の画面が映っていないことを教えてくれた」
「え、本当に知り合いってだけですか?彼女とか、奥さんじゃなくて?」
「ああ」
「嘘ですね、俺は騙されません」
「はあ…、何故信じない…」
灰月先生はもう疲労困憊と言った感じだが、俺も信じないし、多分みんな信じない。だってあんな顔するか普通?あんな愛しさに溢れた顔しないだろ、ただの知り合いに。
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