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ヒーロータイム
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バサラーダに超鳥人覚醒した魁斗はショベルクレイドルに向かって飛び蹴りをかます。
そしてショベルクレイドルがよろけるスキにバサラーダはパンチを数発叩き込む。
が、ショベルクレイドルのダメージはほとんど無であり、右手のショベルクローでバサラーダを攻撃。
「ぐぁ」とバサラーダは宙に飛ばされて転げ落ちるも態勢を立て直す。
ショベルクレイドルが今度はマシンガンの銃口らしき左手から無数の弾丸を放ち、バサラーダを襲う。
「マジかよ!?」
バサラーダはその場を超高速で駆け巡り弾丸を避けていく。そして、
「食いやがれ!!」
バク転をしながら徐々にショベルクレイドルに近づき、腹部に連続キックを数発叩き込む。
が、足首を掴まれ近くのコンビニのガラス窓へと投げ飛ばされる。
ガラスが砕けたり、コンビニの商品棚が次々と倒れ店の品物が散っていく。
「うわっやっべ!これ弁償代俺の給料から差し引きかよ!?ちくしょう!!」
態勢を立て直し、店の外へと飛び出す。
「もう許さねぇ!!こっちも全力で行かせてもらうぜ!!」
バサラーダは左の手の甲を前に突き出し右手で甲のクリスタルを叩く。
『Activate!!Transport!!』
バサラーダの目の前に光の粒子が集まり徐々に武器の形を形成していく。
それは、甲鉄の弾丸放つ銃でもあり、甲鉄をも切り裂く剣。バサラーダの専用武器、バードキャリガンである。
バサラーダはバードキャリガンを手に取り、青空へ高くジャンプした。そして一気にショベルクレイドルに近づき、剣撃を加える。
さらに、縦と横に剣の一撃を喰らわせていく。そして剣の柄の部分を敵の腹部に押し当てトリガーを引く。
柄の先の銃口から特殊な弾丸がクレイドルの身体を貫く。ショベルクレイドルは腹部を貫かれよろめき始める。
「クレイドル!!超鳥人の権限において、お前を消滅する!!」
バサラーダはベルトのバックルを横に展開させ、そこから一つのカードのようなモノを取り出す。
インストールカード。超鳥人達が能力を使う際に使うカード型アイテムである。
使用するカードはスマッシュカード。主にクレイドルを消滅(デリート)する際に使用するカードだ。
右足の脛のアーマーが展開されカードスロットが露わになり、バサラーダはスマッシュカードをカードスロットへとセット。
『SMASH!!VALIANTSTRIKE!!』
電子音が鳴り響き!!右足に稲妻のエネルギーがチャージされていく。そして、ハッ!!と天高く舞い上がり体をタイヤのように高速回転させていき、
「スピニングスマッシュ!!!」
ショベルクレイドルに向かって体当たりの一撃を食らわせる!!
ショベルクレイドルは後方に倒れていき、そして!!
「グォォォォォォ!!!!!」
盛大に爆発した。肉片もなく、跡形もなく消滅したのだった。
◇
「絵凪さん、たった今 消滅(デリート)完了しました」
「お疲れ様、あとは処理班が後始末するからもう上がっていいわよ」
「了解です」
「あっ、言っておくけどあなたが壊した建物の修理代はあなたの給料から差し引くから」
「えぇ~、やっぱりですかぁ~!?」
「あなた仮にもプロなんだから被害が出ないように戦いなさい」
「はぁ、了解です」
変身解除する際は念じれば変身が解除される。絵凪に連絡を取り終えると周りに誰もいないことを確認した魁人は変身を解除し、その場を去ろうとする。
「あっ、そういえば自転車無事かな?」
◇
そんな魁人の様子を建物の影からそっと見つめる者がいた。先ほど魁人が助けた少女だ。
「バサラーダ………♡……」
自転車を見つけ、その場を去ろうとする魁人をそっと、顔を赤らめながら見つめる。そんな彼女はふとあることに気が付いたのだった。
魁人の着ている制服が明日、自分が転校する高校の指定制服だという事、
三条磨里香はもしかしたら、まだ本当の名前を知らないバサラーダにもう一度会えるのではないかと胸をときめかせていた。
なんだろう、この気持ちは、今までどんな顔立ちのいい異性に対しても、こんな感情を抱いたことはなかった。素敵と思ったことはなかった。
素敵?……あぁ、そうか……これが恋なんだ……
磨里香はそんな気持ちを胸にその場を去ったのだった。
◇
翌日、今日もまた魁人は美穂に自転車を奪われ、他の生徒から嫉妬に狂ったゴミを見る目で睨まれながら登校した。
「魁人、あんたまた学校抜けたらしいわね」
「ん?あぁ、ちょっとバイトの呼び出しで」
「ふ~ん、まっ、あんたがどうしようが勝手だけど、あたしやおじ様たちに迷惑をかけないでよね」
美穂は校門前で魁人に自転車を渡すとその場を去る。
そんな魁人は自転車をしまい自身の教室に入るとクラスメイトから痛い視線をかいくぐり自身の席に座り、。その間にまたバードラスから怪人警報(クレイドルアラート)が鳴り響くんじゃないかと内心冷や冷やしながらホームルームまで待機。
担任が教室に入り「鞍馬、今日こそは途中退室はするなよ」と皮肉まじりの説教をくらいクラスメイトから笑られる。
(俺も途中退室なんて御免だよ)
と内心反論したい気持ちを押し殺して「はい」とだけ答える。
そんな時だった、
「今日は急だが転校生を紹介する、入れ」
転校生がこのクラスに入ってくるらしいが、魁人はそんな事に無関心だ。だってどうせ自分に嫉妬の視線を向けてくる他人が一人増えるだけなんだから。
(転校生ね~、俺もこの際どっか別の高校に転校したいよ)
そんなことを思っているその瞬間だった。
何者かが魁人の席まで近づいてきたのだった。魁人はふと近づいてきた人影に視線をやる。
「……♡……」
「!?、君は……」
そこにいたのは、白い髪に青い瞳をした美しい少女、初見なら誰もが見惚れる容姿の少女だが、魁人はそれ以上に驚いていた。
その時はクレイドルに気を取られて気にしていなかったが、その少女は、
「バサラーダ!♡」
昨日、超鳥人として助けた少女その人だったのだ。
そしてショベルクレイドルがよろけるスキにバサラーダはパンチを数発叩き込む。
が、ショベルクレイドルのダメージはほとんど無であり、右手のショベルクローでバサラーダを攻撃。
「ぐぁ」とバサラーダは宙に飛ばされて転げ落ちるも態勢を立て直す。
ショベルクレイドルが今度はマシンガンの銃口らしき左手から無数の弾丸を放ち、バサラーダを襲う。
「マジかよ!?」
バサラーダはその場を超高速で駆け巡り弾丸を避けていく。そして、
「食いやがれ!!」
バク転をしながら徐々にショベルクレイドルに近づき、腹部に連続キックを数発叩き込む。
が、足首を掴まれ近くのコンビニのガラス窓へと投げ飛ばされる。
ガラスが砕けたり、コンビニの商品棚が次々と倒れ店の品物が散っていく。
「うわっやっべ!これ弁償代俺の給料から差し引きかよ!?ちくしょう!!」
態勢を立て直し、店の外へと飛び出す。
「もう許さねぇ!!こっちも全力で行かせてもらうぜ!!」
バサラーダは左の手の甲を前に突き出し右手で甲のクリスタルを叩く。
『Activate!!Transport!!』
バサラーダの目の前に光の粒子が集まり徐々に武器の形を形成していく。
それは、甲鉄の弾丸放つ銃でもあり、甲鉄をも切り裂く剣。バサラーダの専用武器、バードキャリガンである。
バサラーダはバードキャリガンを手に取り、青空へ高くジャンプした。そして一気にショベルクレイドルに近づき、剣撃を加える。
さらに、縦と横に剣の一撃を喰らわせていく。そして剣の柄の部分を敵の腹部に押し当てトリガーを引く。
柄の先の銃口から特殊な弾丸がクレイドルの身体を貫く。ショベルクレイドルは腹部を貫かれよろめき始める。
「クレイドル!!超鳥人の権限において、お前を消滅する!!」
バサラーダはベルトのバックルを横に展開させ、そこから一つのカードのようなモノを取り出す。
インストールカード。超鳥人達が能力を使う際に使うカード型アイテムである。
使用するカードはスマッシュカード。主にクレイドルを消滅(デリート)する際に使用するカードだ。
右足の脛のアーマーが展開されカードスロットが露わになり、バサラーダはスマッシュカードをカードスロットへとセット。
『SMASH!!VALIANTSTRIKE!!』
電子音が鳴り響き!!右足に稲妻のエネルギーがチャージされていく。そして、ハッ!!と天高く舞い上がり体をタイヤのように高速回転させていき、
「スピニングスマッシュ!!!」
ショベルクレイドルに向かって体当たりの一撃を食らわせる!!
ショベルクレイドルは後方に倒れていき、そして!!
「グォォォォォォ!!!!!」
盛大に爆発した。肉片もなく、跡形もなく消滅したのだった。
◇
「絵凪さん、たった今 消滅(デリート)完了しました」
「お疲れ様、あとは処理班が後始末するからもう上がっていいわよ」
「了解です」
「あっ、言っておくけどあなたが壊した建物の修理代はあなたの給料から差し引くから」
「えぇ~、やっぱりですかぁ~!?」
「あなた仮にもプロなんだから被害が出ないように戦いなさい」
「はぁ、了解です」
変身解除する際は念じれば変身が解除される。絵凪に連絡を取り終えると周りに誰もいないことを確認した魁人は変身を解除し、その場を去ろうとする。
「あっ、そういえば自転車無事かな?」
◇
そんな魁人の様子を建物の影からそっと見つめる者がいた。先ほど魁人が助けた少女だ。
「バサラーダ………♡……」
自転車を見つけ、その場を去ろうとする魁人をそっと、顔を赤らめながら見つめる。そんな彼女はふとあることに気が付いたのだった。
魁人の着ている制服が明日、自分が転校する高校の指定制服だという事、
三条磨里香はもしかしたら、まだ本当の名前を知らないバサラーダにもう一度会えるのではないかと胸をときめかせていた。
なんだろう、この気持ちは、今までどんな顔立ちのいい異性に対しても、こんな感情を抱いたことはなかった。素敵と思ったことはなかった。
素敵?……あぁ、そうか……これが恋なんだ……
磨里香はそんな気持ちを胸にその場を去ったのだった。
◇
翌日、今日もまた魁人は美穂に自転車を奪われ、他の生徒から嫉妬に狂ったゴミを見る目で睨まれながら登校した。
「魁人、あんたまた学校抜けたらしいわね」
「ん?あぁ、ちょっとバイトの呼び出しで」
「ふ~ん、まっ、あんたがどうしようが勝手だけど、あたしやおじ様たちに迷惑をかけないでよね」
美穂は校門前で魁人に自転車を渡すとその場を去る。
そんな魁人は自転車をしまい自身の教室に入るとクラスメイトから痛い視線をかいくぐり自身の席に座り、。その間にまたバードラスから怪人警報(クレイドルアラート)が鳴り響くんじゃないかと内心冷や冷やしながらホームルームまで待機。
担任が教室に入り「鞍馬、今日こそは途中退室はするなよ」と皮肉まじりの説教をくらいクラスメイトから笑られる。
(俺も途中退室なんて御免だよ)
と内心反論したい気持ちを押し殺して「はい」とだけ答える。
そんな時だった、
「今日は急だが転校生を紹介する、入れ」
転校生がこのクラスに入ってくるらしいが、魁人はそんな事に無関心だ。だってどうせ自分に嫉妬の視線を向けてくる他人が一人増えるだけなんだから。
(転校生ね~、俺もこの際どっか別の高校に転校したいよ)
そんなことを思っているその瞬間だった。
何者かが魁人の席まで近づいてきたのだった。魁人はふと近づいてきた人影に視線をやる。
「……♡……」
「!?、君は……」
そこにいたのは、白い髪に青い瞳をした美しい少女、初見なら誰もが見惚れる容姿の少女だが、魁人はそれ以上に驚いていた。
その時はクレイドルに気を取られて気にしていなかったが、その少女は、
「バサラーダ!♡」
昨日、超鳥人として助けた少女その人だったのだ。
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