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2章 領都
04 初営業
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レイジがうまく誘導してくれたようで、食堂内には次々と騎士の人たちが入ってくる。
「マサト君、用意ができたようだね。どんなものを出してくれるか楽しみだよ」
「とはいっても今日は初日ですからね。簡単なものしかお出しできませんよ」
ウィリアムさんは楽しみにしてくれているようだけど、食堂を出してから一時間もたっていないのだから凝ったものなんて出せるはずもない。
「いやいや、どんなものでも我々には未知のものだからね。それだけで楽しみさ」
「では、階級順でも何でもいいんで、皆さん、席に座って貰ってもいいですか? 順番に出していきますので」
いうや否や、初めから決まっていたように皆、席へとついていく。
やはりというかなんというか、ウィリアムさんは一人でテーブルを占領して、下っ端と思しき人は入口の方に固まっている。
「ミーナ、レイジ、皆さんに料理をお出しするのを手伝ってくれ」
頷いたミーナとレイジはサンドイッチの乗った皿を慎重に運んでいく。
まあ、料理を運ぶ経験も、他の人に料理を出す経験もないのだから緊張するのは仕方ないかな。
かくいう俺も記憶がないので他人に料理を提供するという経験があるかはわからないが、特段緊張はしないな。
「さあ皆さん、これはサンドイッチという料理で、両手でもって果物や野菜のようにかぶりついて食べる食べ物です。外側はパンというもので、中には緑菜とデビルボアの肉が調理されて挟まっています」
村でも茹でた斑芋や、焼いたデビルボアの肉は提供されていたが、初めて食べた人たちはフォークで刺して食べるということも難儀していた。
まあ、調合師やウィリアムさんはカトラリーを使うことにも慣れているのか戸惑うことなく食べていたが……。
だからというわけでもないが、サンドイッチのようにカトラリーなしで食べられる料理のほうがこの世界の住人には親しみやすいかもしれない。
「マサト君たちも私のところに来て一緒に食べようではないか。階級差がありすぎるから私と同席してくれるものはこの中にはいないのだよ」
「じゃあ、お邪魔しますね。……この中には、ということは、領都では同席してくれる人がいるんですか?」
「ああ、領都に残っている副団長は同席してくれるし、領主様には私が同席させていただく立場だよ」
なるほど、直近の階級なら同席しても問題ないということかな。
「それよりも、マサト君。なんだね、この料理は」
「何か問題がありましたか?」
俺も一口、レイジとミーナもすでに口にしているが味に特別、変なところはないはずだ。
「この外側のぱりぱりしているものは何だい? これがさっき言っていた、パンとかいうやつか?」
「ああ、これはこの食堂内の調味料だけで作れる料理ですね。もちろん、能力値の上昇はありません。一応、白根の種からこの料理に使う材料が取れるのですが、白根はまだ、種まで栽培できていないので正確に確認できたわけではないですね」
「なるほど、中に入っている刻まれているのが緑菜ということは分かるが、デビルボアの肉も村の中で食べさせてもらった時とはまるで違う味わいがあるのだが……」
「村では、塩での味付けだけでしたからね。このデビルボアの肉には醤油や酒、砂糖なんかを使って味付けしてありますよ。どれもこの世界では材料からして存在しているかどうかもわからないものばかりですね」
「デビルボアの上にかかっている白いのは?」
「それはタルタルソースですね。こちらも材料一つとして見つかっていないので作れるかは未知数ですね」
話しながらもどんどんと食べ進めていく。
だが、やはりというかなんというか、昼飯を食べるという習慣がないからなのか、食べ終わった騎士たちはお代わりをしたいというわけでもなく満足そうにしている。
俺の感覚では昼飯にはこのサンドイッチを二つか三つは食べないともたないように感じるがこの世界の人間はやはり違うのだろう。
よく考えれば、レイジとミーナも出会った当初は夜飯や朝飯はともかく昼はあまり食べていなかったな。
「いやー、美味しかったよマサト君。領都までの道中とはいえ、これからもこんなものが食べられるなら役得としか言えないな」
「そう言っていただけるなら幸いですよ。まあ、その代わりに外が暗くなる前にはどこかに止まって食堂を建てさせてもらいたいですけどね」
「それはもちろんさ、日が暮れる前には我々も野営の準備が必要だからね」
そういえば、この世界には該当も存在しないし、獣や魔獣が存在しているから野営には入念な準備が必要なんだろう。
「マサトさん、食堂を出した後に下ごしらえとかをするんですか?」
「そうだな、先にみんなに夜飯を用意してからになるけど、パンとかを多めに作っておいたらこれから先が楽になるかなって」
「三人でやればすぐにでもできるけど、この人数分を成形するのはちょっと大変かも……」
「そうだな、だから、一つ一つのサイズを大きくして切り分けられるようなのを作ろうと思ってな。まあ、作るときに説明するよ」
「ふむ、数を作るのが大変なら我々も手伝おうか?」
「いいえ、外の警備もしていただかないと困るので食事に関しては俺たちに任せてもらって大丈夫ですよ。お金も払ってもらうことになりましたしね」
「ふむ、マサト君がそういうなら任せるが、無理はしないようにな。君たちに倒れられてしまったら困るのは私も同じだからな」
そりゃあそうだ、料理について説明するのも食材について説明するのも俺がいなければ困難になるだろう。
「ええ、どうしても無理そうなら相談させていただきますよ。でも、こうやって食事を出すことで生計をたてようと思ったらいつかはぶち当たる壁ですしね」
結局のところ、信頼できる人材がたくさんいればいいのだが、そうでなければ規模を縮小するか提供する数を絞るしかない。
今回は全員に同じメニューを出すからまだ楽だが、市街地で営業するようになれば、複数のメニューを提供したい。
だから、これで無理そうなら一日に提供する人数を制限するしかなくなる。
まあ、最善は新しい従業員を見つけることだが、最低限、戦闘系の天職持ち、できれば料理人の天職持ちが欲しいから、やっぱり難しいだろうな。
裏切られても契約書を破棄してしまえばこっちのことは忘れるし、食堂内の調味料は持ち出しができない仕様だから、裏庭畑の作物とか冷凍庫内の肉を持ち逃げされるのが一番痛いかな。
「マサト君、用意ができたようだね。どんなものを出してくれるか楽しみだよ」
「とはいっても今日は初日ですからね。簡単なものしかお出しできませんよ」
ウィリアムさんは楽しみにしてくれているようだけど、食堂を出してから一時間もたっていないのだから凝ったものなんて出せるはずもない。
「いやいや、どんなものでも我々には未知のものだからね。それだけで楽しみさ」
「では、階級順でも何でもいいんで、皆さん、席に座って貰ってもいいですか? 順番に出していきますので」
いうや否や、初めから決まっていたように皆、席へとついていく。
やはりというかなんというか、ウィリアムさんは一人でテーブルを占領して、下っ端と思しき人は入口の方に固まっている。
「ミーナ、レイジ、皆さんに料理をお出しするのを手伝ってくれ」
頷いたミーナとレイジはサンドイッチの乗った皿を慎重に運んでいく。
まあ、料理を運ぶ経験も、他の人に料理を出す経験もないのだから緊張するのは仕方ないかな。
かくいう俺も記憶がないので他人に料理を提供するという経験があるかはわからないが、特段緊張はしないな。
「さあ皆さん、これはサンドイッチという料理で、両手でもって果物や野菜のようにかぶりついて食べる食べ物です。外側はパンというもので、中には緑菜とデビルボアの肉が調理されて挟まっています」
村でも茹でた斑芋や、焼いたデビルボアの肉は提供されていたが、初めて食べた人たちはフォークで刺して食べるということも難儀していた。
まあ、調合師やウィリアムさんはカトラリーを使うことにも慣れているのか戸惑うことなく食べていたが……。
だからというわけでもないが、サンドイッチのようにカトラリーなしで食べられる料理のほうがこの世界の住人には親しみやすいかもしれない。
「マサト君たちも私のところに来て一緒に食べようではないか。階級差がありすぎるから私と同席してくれるものはこの中にはいないのだよ」
「じゃあ、お邪魔しますね。……この中には、ということは、領都では同席してくれる人がいるんですか?」
「ああ、領都に残っている副団長は同席してくれるし、領主様には私が同席させていただく立場だよ」
なるほど、直近の階級なら同席しても問題ないということかな。
「それよりも、マサト君。なんだね、この料理は」
「何か問題がありましたか?」
俺も一口、レイジとミーナもすでに口にしているが味に特別、変なところはないはずだ。
「この外側のぱりぱりしているものは何だい? これがさっき言っていた、パンとかいうやつか?」
「ああ、これはこの食堂内の調味料だけで作れる料理ですね。もちろん、能力値の上昇はありません。一応、白根の種からこの料理に使う材料が取れるのですが、白根はまだ、種まで栽培できていないので正確に確認できたわけではないですね」
「なるほど、中に入っている刻まれているのが緑菜ということは分かるが、デビルボアの肉も村の中で食べさせてもらった時とはまるで違う味わいがあるのだが……」
「村では、塩での味付けだけでしたからね。このデビルボアの肉には醤油や酒、砂糖なんかを使って味付けしてありますよ。どれもこの世界では材料からして存在しているかどうかもわからないものばかりですね」
「デビルボアの上にかかっている白いのは?」
「それはタルタルソースですね。こちらも材料一つとして見つかっていないので作れるかは未知数ですね」
話しながらもどんどんと食べ進めていく。
だが、やはりというかなんというか、昼飯を食べるという習慣がないからなのか、食べ終わった騎士たちはお代わりをしたいというわけでもなく満足そうにしている。
俺の感覚では昼飯にはこのサンドイッチを二つか三つは食べないともたないように感じるがこの世界の人間はやはり違うのだろう。
よく考えれば、レイジとミーナも出会った当初は夜飯や朝飯はともかく昼はあまり食べていなかったな。
「いやー、美味しかったよマサト君。領都までの道中とはいえ、これからもこんなものが食べられるなら役得としか言えないな」
「そう言っていただけるなら幸いですよ。まあ、その代わりに外が暗くなる前にはどこかに止まって食堂を建てさせてもらいたいですけどね」
「それはもちろんさ、日が暮れる前には我々も野営の準備が必要だからね」
そういえば、この世界には該当も存在しないし、獣や魔獣が存在しているから野営には入念な準備が必要なんだろう。
「マサトさん、食堂を出した後に下ごしらえとかをするんですか?」
「そうだな、先にみんなに夜飯を用意してからになるけど、パンとかを多めに作っておいたらこれから先が楽になるかなって」
「三人でやればすぐにでもできるけど、この人数分を成形するのはちょっと大変かも……」
「そうだな、だから、一つ一つのサイズを大きくして切り分けられるようなのを作ろうと思ってな。まあ、作るときに説明するよ」
「ふむ、数を作るのが大変なら我々も手伝おうか?」
「いいえ、外の警備もしていただかないと困るので食事に関しては俺たちに任せてもらって大丈夫ですよ。お金も払ってもらうことになりましたしね」
「ふむ、マサト君がそういうなら任せるが、無理はしないようにな。君たちに倒れられてしまったら困るのは私も同じだからな」
そりゃあそうだ、料理について説明するのも食材について説明するのも俺がいなければ困難になるだろう。
「ええ、どうしても無理そうなら相談させていただきますよ。でも、こうやって食事を出すことで生計をたてようと思ったらいつかはぶち当たる壁ですしね」
結局のところ、信頼できる人材がたくさんいればいいのだが、そうでなければ規模を縮小するか提供する数を絞るしかない。
今回は全員に同じメニューを出すからまだ楽だが、市街地で営業するようになれば、複数のメニューを提供したい。
だから、これで無理そうなら一日に提供する人数を制限するしかなくなる。
まあ、最善は新しい従業員を見つけることだが、最低限、戦闘系の天職持ち、できれば料理人の天職持ちが欲しいから、やっぱり難しいだろうな。
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