76 / 150
3章 王都
11 順調
しおりを挟む
「いやー、ランドール殿の誘いに乗って正解でしたな。まさか旅商人の間で噂になっているシェリルバイト領の食事がいただけるとは」
「我が領の秘密兵器ですからね。ですが、これを教えた以上はこちらへと食料品の融通をお願いしますよ」
「もちろんですとも。……それで、私の領にもこの技術を広めては……」
「ええ、それはもちろん。シェリルバイト領へ料理人の天職持ちを紹介状付きで送っていただければ基本レシピを教え込んでお返ししますよ」
こんな感じで俺の食堂はランドールさんの貴族としての横のつながりと料理技術を広めるために活用されている。
料理人をシェリルバイト領で鍛える件については王都に行く前にシェリルバイト領で、ジョシュアさんやランドールさんとあらかじめ決めておいたことだ。
俺とミーナしかいないうえに食料の安定供給ができない王都では他領の人間に料理を教えるのは難しいので、シェリルバイト領でイーリスやロバート、ボブを中心に教え込んでもらうことになっている。
教えるのはパンを中心に肉料理をいくつかとスープの類だ。
パン職人のイーリスがいるのだからパンを教えるのは当然として、獣や魔獣はどの領でも処分に困っているようだから肉料理が中心になる。
あとはどの領でも作っている緑菜と紫トマトをメインにしたトマトスープを教えるらしい。
とりあえず、これだけ教えておけばどの領でもステータスがそれなりには上がるはずだ。
ジョシュアさんとしてはこれに加えて、かまどや窯の作り方と引き換えに派閥の連帯感を高めるのと食料の輸入を頼むらしい。
まあ、俺がこの世界に来てからシェリルバイト領内の食料消費はかなり増えているから余っているところからもらわないと領内の人間すべてに食料を配布するのは当分難しいのだろう。
「いやー、マサト君のおかげで外交もうまくいっているよ。今までは獣退治の時の境界線決めや騎士の合同演習くらいでしか交流のなかった近隣領主もこぞって私につなぎを求めている状態だからね」
「役に立っているのならホッとしますよ。料理技術を広めるのにシェリルバイト領の力を貸してもらっている状態なので、何かしらでお返しができているのなら心が軽くなります」
本当にランドールさんには感謝している。
俺たちだけだったら市井に料理技術を広めるのも貴族につながりを持つのもこの程度の苦労では足りなかっただろう。
ジョシュアさんやランドールさん、ウィリアムさんが俺のことを信じていろいろなことを任せてくれたからこそ、ここまでうまくいっているのだろう。
「そういえばマサト君、この間言っていたベーコンは出来上がったのですか?」
「ええ、何とかうまくいきましたよ。保存食に近いものなので少し硬めですが、冷暗所においておけばそれなりの日数は保つかと」
自作のベーコンはかなりしっかりと塩分を入れて、がっつりと乾燥、燻製したおかげか水分量がかなり少ないようだ。
前の世界で考えるとベーコンというよりは干し肉とかジャーキーに近いような感じになってるっぽい。
まあ、この世界だと保存食自体が少ないからベーコンはこのレシピで広めようと思う。
冷蔵庫なんかの保存用品が発明、普及してきたら自然と水分量の多いベーコンも考えつくだろう。
「では、夕食にはそのベーコンが食べられるのですね」
「結構硬めになってしまったので美味しいと感じるかどうかはわからないですけどね」
この世界の人間は野菜や果物ばかり食べていた弊害か、硬めのものよりも柔らかいものを好む人が多い。
ステーキよりもハンバーグのほうが愛好者が多いし、ボアカツよりもかつ丼にした方が人気が出ているのがその証拠だ。
まあ、この辺も食生活が浸透してきて硬い食品も食べるようになれば改善されていくのかもしれない。
「ではマサト君、今日のお客はさっきの方で終わりですので、あとは自由に過ごしてください」
「わかりました。夕食が出来上がったらランドールさんたちに運んでもらいますね」
食堂を使う客数は一日に一組か二組、シェリルバイト領にいたころに比べたらびっくりするくらい少ないが、王都で入手できる食材の量には限りがあるからこれ以上増やすのは現実的ではない。
ライアンさんたちは新しい食材を大量に仕入れようとしているらしいが、王都で採集できる植物関係は先にシェリルバイト領に送られることになっているからそれほどの量は確保できない。
獣や魔獣の肉はシェリルバイト領に送ることはできないから食堂にすべて持ってこれるが、王都の兵士や騎士の頭を飛び越してシェリルバイト領の騎士が森で暴れるわけにもいかないのでその量はたかが知れている。
大体、一日に取ってこれる肉の量は多くてもデビルボア一頭くらいで、ほとんどはホーンラビットや小型のホーンピッグくらいだ。
まあ採集はレイジのストレス発散と実践訓練として頼んでいるようなものだから成果自体は少なくても問題ない。
食堂が作成できたことで食堂内の畑も使えるようになったから、爆弾米や王都で新しく発見した食材も畑に植えたから賄いで食べる分くらいは確保できているのも大きいのかもしれない。
王都で新しく手に入れた食材は黄ニラと呼ばれる、まんまニラが黄色になっている植物と弾丸大豆という完熟すると空に向けて豆を発射する大豆だ。
黄ニラのおかげで餃子を作ることが可能になったが、レバニラのほうは新鮮なレバーが手に入らないので作るのは自重している。
弾丸大豆のほうは若い豆、いわゆる枝豆の状態で渡されたので湯がいて出したら食堂関係者全員から好評だった。
どうも、莢から豆を口の中に出す感触が楽しいらしい。
豆自体も柔らかく気づいたらプチプチと連続で食べてしまうのだとかなんとか。
俺としては枝豆よりも完熟した後にできる大豆で豆腐や味噌の作成を頑張ってみたいものだ。
ただ、異界のレシピを見る限り味噌には麹菌が必須なのだが、この世界に麹菌が存在するかどうかが問題だな。
まあ、この辺も試してみるしか解決策はないんだよな。
麴職人とか発酵職人とかの天職で持っている人がいれば簡単なんだけどな……。
「我が領の秘密兵器ですからね。ですが、これを教えた以上はこちらへと食料品の融通をお願いしますよ」
「もちろんですとも。……それで、私の領にもこの技術を広めては……」
「ええ、それはもちろん。シェリルバイト領へ料理人の天職持ちを紹介状付きで送っていただければ基本レシピを教え込んでお返ししますよ」
こんな感じで俺の食堂はランドールさんの貴族としての横のつながりと料理技術を広めるために活用されている。
料理人をシェリルバイト領で鍛える件については王都に行く前にシェリルバイト領で、ジョシュアさんやランドールさんとあらかじめ決めておいたことだ。
俺とミーナしかいないうえに食料の安定供給ができない王都では他領の人間に料理を教えるのは難しいので、シェリルバイト領でイーリスやロバート、ボブを中心に教え込んでもらうことになっている。
教えるのはパンを中心に肉料理をいくつかとスープの類だ。
パン職人のイーリスがいるのだからパンを教えるのは当然として、獣や魔獣はどの領でも処分に困っているようだから肉料理が中心になる。
あとはどの領でも作っている緑菜と紫トマトをメインにしたトマトスープを教えるらしい。
とりあえず、これだけ教えておけばどの領でもステータスがそれなりには上がるはずだ。
ジョシュアさんとしてはこれに加えて、かまどや窯の作り方と引き換えに派閥の連帯感を高めるのと食料の輸入を頼むらしい。
まあ、俺がこの世界に来てからシェリルバイト領内の食料消費はかなり増えているから余っているところからもらわないと領内の人間すべてに食料を配布するのは当分難しいのだろう。
「いやー、マサト君のおかげで外交もうまくいっているよ。今までは獣退治の時の境界線決めや騎士の合同演習くらいでしか交流のなかった近隣領主もこぞって私につなぎを求めている状態だからね」
「役に立っているのならホッとしますよ。料理技術を広めるのにシェリルバイト領の力を貸してもらっている状態なので、何かしらでお返しができているのなら心が軽くなります」
本当にランドールさんには感謝している。
俺たちだけだったら市井に料理技術を広めるのも貴族につながりを持つのもこの程度の苦労では足りなかっただろう。
ジョシュアさんやランドールさん、ウィリアムさんが俺のことを信じていろいろなことを任せてくれたからこそ、ここまでうまくいっているのだろう。
「そういえばマサト君、この間言っていたベーコンは出来上がったのですか?」
「ええ、何とかうまくいきましたよ。保存食に近いものなので少し硬めですが、冷暗所においておけばそれなりの日数は保つかと」
自作のベーコンはかなりしっかりと塩分を入れて、がっつりと乾燥、燻製したおかげか水分量がかなり少ないようだ。
前の世界で考えるとベーコンというよりは干し肉とかジャーキーに近いような感じになってるっぽい。
まあ、この世界だと保存食自体が少ないからベーコンはこのレシピで広めようと思う。
冷蔵庫なんかの保存用品が発明、普及してきたら自然と水分量の多いベーコンも考えつくだろう。
「では、夕食にはそのベーコンが食べられるのですね」
「結構硬めになってしまったので美味しいと感じるかどうかはわからないですけどね」
この世界の人間は野菜や果物ばかり食べていた弊害か、硬めのものよりも柔らかいものを好む人が多い。
ステーキよりもハンバーグのほうが愛好者が多いし、ボアカツよりもかつ丼にした方が人気が出ているのがその証拠だ。
まあ、この辺も食生活が浸透してきて硬い食品も食べるようになれば改善されていくのかもしれない。
「ではマサト君、今日のお客はさっきの方で終わりですので、あとは自由に過ごしてください」
「わかりました。夕食が出来上がったらランドールさんたちに運んでもらいますね」
食堂を使う客数は一日に一組か二組、シェリルバイト領にいたころに比べたらびっくりするくらい少ないが、王都で入手できる食材の量には限りがあるからこれ以上増やすのは現実的ではない。
ライアンさんたちは新しい食材を大量に仕入れようとしているらしいが、王都で採集できる植物関係は先にシェリルバイト領に送られることになっているからそれほどの量は確保できない。
獣や魔獣の肉はシェリルバイト領に送ることはできないから食堂にすべて持ってこれるが、王都の兵士や騎士の頭を飛び越してシェリルバイト領の騎士が森で暴れるわけにもいかないのでその量はたかが知れている。
大体、一日に取ってこれる肉の量は多くてもデビルボア一頭くらいで、ほとんどはホーンラビットや小型のホーンピッグくらいだ。
まあ採集はレイジのストレス発散と実践訓練として頼んでいるようなものだから成果自体は少なくても問題ない。
食堂が作成できたことで食堂内の畑も使えるようになったから、爆弾米や王都で新しく発見した食材も畑に植えたから賄いで食べる分くらいは確保できているのも大きいのかもしれない。
王都で新しく手に入れた食材は黄ニラと呼ばれる、まんまニラが黄色になっている植物と弾丸大豆という完熟すると空に向けて豆を発射する大豆だ。
黄ニラのおかげで餃子を作ることが可能になったが、レバニラのほうは新鮮なレバーが手に入らないので作るのは自重している。
弾丸大豆のほうは若い豆、いわゆる枝豆の状態で渡されたので湯がいて出したら食堂関係者全員から好評だった。
どうも、莢から豆を口の中に出す感触が楽しいらしい。
豆自体も柔らかく気づいたらプチプチと連続で食べてしまうのだとかなんとか。
俺としては枝豆よりも完熟した後にできる大豆で豆腐や味噌の作成を頑張ってみたいものだ。
ただ、異界のレシピを見る限り味噌には麹菌が必須なのだが、この世界に麹菌が存在するかどうかが問題だな。
まあ、この辺も試してみるしか解決策はないんだよな。
麴職人とか発酵職人とかの天職で持っている人がいれば簡単なんだけどな……。
5
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる