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ロンギヌスの牙
SMALL TALK
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────アゾット(人狼ガルダーガ種、ガルダーガ族、ヨトゥンヘイム法術司祭長)
「今回も、切り抜けられてしまいましたね……」
「ルシーニアが同行したのだ。仕方あるまい」
「でも、ルシーニアがいても簡単には対処できなかったでしょ?」
「はい、実際のところはドリアン=ルークに邪魔されたようなものです。しかし、こうも粘られると、データ収集が遅れる程度の問題ではなくなってしまいます。まぁ、そのかわりに稼働データは、十分すぎるほどストックできましたが……。しかし、そろそろ実験素体の変更を検討された方がよろしい頃合いかと……」
「変更って、簡単にいってもね……。いまは、ニダヴェリールだし、手が出せないわよ」
「それは君が指示したことではないのか? 呼び戻せば良いだろう?」
「ルシーニアが手放そうとしないのよ。アレを見つけられた以上、強気に出るわけにはいかないでしょ?」
「よほど気に入られたものだな」
「記憶はなくても、響きあうものがあるのでしょうね。でも、あそこまでとは思わなかったわ」
「たかが獣に入込みおって、世界龍としての自覚が不足しておる」
「あなたが、甘やかしすぎたせいでしょ? あの娘の甘さは世界龍として致命的だわ。そのうち、ルーテシアにまでおかしな影響を与えかねないわよ。早いうちに再教育しないといけないわね……」
「でしたら、バインドを解いてしまうというのは如何でしょう? そうすれば、別の素体へ実験を移行できますし……」
「そんなことしたら、大騒ぎに……そーね、それは良いかも知れないわね。頭を冷やさせるには、いい機会かも。この際、ビシッと言ってあげましょう。事実を知ったら、熱も冷めるでしょ。それに、あの子も、そろそろ解放してあげないとかわいそうだし……」
「記憶はもどるのか?」
「浄化済みだから不可能よ。今頃、湖の養分になってるんじゃない? 再教育が大変だから、ほんの一部は残したけど、大した内容じゃないし、今の記憶を受け継ぐだけよ、安心していいわ」
「今の記憶を放置して大丈夫なのか?」
「とくに知られて困ることは何も教えていないから大丈夫。全て浄化してゼロから教育しなおすのは、かなり大変なのよ。偽造してもボロが出やすいし、今の記憶だっていつ綻びが出るか……」
「そこまで面倒なら、処分してしまえばよいだろう。所詮は獣だ。代わりはいくらでもいる」
「あなたは命を粗末に扱いすぎ。気分任せに殺すのはやめてよね」
「だが、事実を知ったら、何か仕出かしそうだが……」
「あなたらしくもなく、ルガルごときに警戒してるの? 大丈夫よ、後宮にいれておけば、すぐに従順になるわよ。なんだったら、ルシーニアにあげちゃってもいいし。まぁ、欲しがればの話だけれど……」
「今回も、切り抜けられてしまいましたね……」
「ルシーニアが同行したのだ。仕方あるまい」
「でも、ルシーニアがいても簡単には対処できなかったでしょ?」
「はい、実際のところはドリアン=ルークに邪魔されたようなものです。しかし、こうも粘られると、データ収集が遅れる程度の問題ではなくなってしまいます。まぁ、そのかわりに稼働データは、十分すぎるほどストックできましたが……。しかし、そろそろ実験素体の変更を検討された方がよろしい頃合いかと……」
「変更って、簡単にいってもね……。いまは、ニダヴェリールだし、手が出せないわよ」
「それは君が指示したことではないのか? 呼び戻せば良いだろう?」
「ルシーニアが手放そうとしないのよ。アレを見つけられた以上、強気に出るわけにはいかないでしょ?」
「よほど気に入られたものだな」
「記憶はなくても、響きあうものがあるのでしょうね。でも、あそこまでとは思わなかったわ」
「たかが獣に入込みおって、世界龍としての自覚が不足しておる」
「あなたが、甘やかしすぎたせいでしょ? あの娘の甘さは世界龍として致命的だわ。そのうち、ルーテシアにまでおかしな影響を与えかねないわよ。早いうちに再教育しないといけないわね……」
「でしたら、バインドを解いてしまうというのは如何でしょう? そうすれば、別の素体へ実験を移行できますし……」
「そんなことしたら、大騒ぎに……そーね、それは良いかも知れないわね。頭を冷やさせるには、いい機会かも。この際、ビシッと言ってあげましょう。事実を知ったら、熱も冷めるでしょ。それに、あの子も、そろそろ解放してあげないとかわいそうだし……」
「記憶はもどるのか?」
「浄化済みだから不可能よ。今頃、湖の養分になってるんじゃない? 再教育が大変だから、ほんの一部は残したけど、大した内容じゃないし、今の記憶を受け継ぐだけよ、安心していいわ」
「今の記憶を放置して大丈夫なのか?」
「とくに知られて困ることは何も教えていないから大丈夫。全て浄化してゼロから教育しなおすのは、かなり大変なのよ。偽造してもボロが出やすいし、今の記憶だっていつ綻びが出るか……」
「そこまで面倒なら、処分してしまえばよいだろう。所詮は獣だ。代わりはいくらでもいる」
「あなたは命を粗末に扱いすぎ。気分任せに殺すのはやめてよね」
「だが、事実を知ったら、何か仕出かしそうだが……」
「あなたらしくもなく、ルガルごときに警戒してるの? 大丈夫よ、後宮にいれておけば、すぐに従順になるわよ。なんだったら、ルシーニアにあげちゃってもいいし。まぁ、欲しがればの話だけれど……」
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