ブルー・クレセンツ・ノート

キクイチ

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オフセット・ノイズ

OFFSET NOiZE#4

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────グラミア=フランヴェルジュ(ヴェルキエーレ種、ニダヴェリール宮廷特務機関イサナギ)


 クラウソラスに機材を奪われた……。
 まだあったから、もらってこよう。

「えー、またきたの?」

「クラウに奪われた。もう一つ設定してもらっていい?」

「もうないよ」

「もう一つあったよね?」

「さっきオートクレールがもっていったよ」
 あの姉妹コロス!

「ねー、もうないの? ゼディーかパパならもってる?」

「うーん、あるだけもらってきちゃったからもうないと思う」

「えー、私だけ仲間はずれ?」

「あはは、いつものことでしょー」

「ファルシオンうるさい!」

「グラミア、僕、発声できるようになったよ」

「え? まじで?」

「ほら」

「おー、思ったより綺麗だ。もう一つのは?」

「ああ? これ? もっとある」

「うそ?」

「でも、どれも一緒」

「意味がわからない。ママ、これで何かわかったの?」

「これからテストするところ」

 もしかして私、いいタイミングできちゃったかも?

「ルシオーヌ、こっちきて、このモニターみて、同じ発声を続けて。動的に変わるから頑張ってついて行って」

「わかった」

「さっきの発声の応用編かー。すごいなー、ついて行ってる」

「OK。じゃ、次これ」

「どっかで見たことあるなーこれ」

「OK、できたね」

「「「なにが?」」」

「アシダカの特殊発声」

「「「え?」」」

「この装置貸してあげるから、アシダカの、特にミヅキの特殊発声と特殊言語をマスターしておいて。私が伸ばせなかった領域を指導できるようになるから。アラクネもマスターすれば、イサナギとイザナギが使えるようになる。そしたら研究もしやすくなるでしょ?」

「ほんとに? 僕にも影の世界が見られるの?」

「それは自分次第。まずは刹那せつなを目指さないとね」

「ありがとう。できれば指導して欲しいな」

「甘えすぎ。第一人者を目指すのでしょ?」

「そうだね。ここまでお膳立てしてもらったら、あとはやり遂げないとね」

「行き詰まったら、喜んで相談にのるよ。手取り足取り」

「なんだ、甘いじゃないか」

「ねーねー、私もできない?」

「グラミアはまだ無理。ルシオーヌのお下がりでも使って練習しておいで」

「きー、くやしー、絶対追い越してやるー。
 とりあえず、借りてくねー」
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