純愛夢見エロス 〜夢の中で、ヤりましょう〜

秋風いろは

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2-4.夢2マッサージサロン

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 白いベッドに、二人して腰掛ける。
 私は全裸、彼は白衣だ。
 胸が隠せるほどには、髪も長くない。ギリギリで全部、丸見えだ。

 かなり、恥ずかしい。
 夢だからきっと、服を一瞬で着ることもできるはず。
 でも、そうしたら本当にお話しするだけで終わってしまいそう。

 何もないと、夢から覚めた時の精神的ダメージが大きそうだし、もう少し頑張りたい。

「夢の中の築山さんは、オナニーが大好きな女の子で、俺に抱かれたいってことで、いいのかな」

 真面目な顔で聞かれた。
 正直、逃げ出したい。

「はい、すみません」

 つい、謝ってしまった。

「いや、君は悪くないだろう。全ての責任は俺にある。ただ、なぜこんな夢を見ているのか分からない」
「夢を見ているのが私だからだよ。あなた、ちょっとリアルすぎだよ。私の想像力が実はすごいのかなぁ」
「つまり、この夢は築山さんが見ている夢だと」
「そう。夢の中で斉藤くんとイチャイチャしようとラムネまで渡したのに、何でこうなってるんだろう」

 まさか、夢の中の斉藤くんが、こんなに手強いとは。
 でも、こんなところで、めげるわけにはいかない。

「なるほど。悪夢が多い俺に築山さんが勧めてくれたあの快眠ラムネに、そんな効果が……」
「うん、実際は私が斉藤くんの夢をみられるだけで、斉藤くん自身には何の効果もないけど。嘘ついて、ごめんなさい」

 夢の中の斉藤くんに謝っても無意味だけれど、あまりにもリアルでつい頭を下げた。
 でも、ただの夢だ。
 夢に過ぎない。
 やけっぱちの捨て鉢で、迫るしかない。

 泣きたい気持ちを抑え、一瞬で扇情的な白黒の下着に、うさ耳のカチューシャを身につけた。

「でも、どうしても斉藤くんとイチャイチャしたいの、どうしたら、その気になってくれる? どんな格好が好き?」
「ここでバニーか。築山さんは面白いな」

 斉藤くんが、くっくと笑う。

「夢でくらい、桜って呼んで」

 ベッドに腰掛ける斉藤くんを、トンと押し倒す。素早く馬乗りになると、顔を近づけた。

「好きなの。大好きなの。絶対にするんだから。こんなチャンス、もうないかもしれないもん」

 有無を言わせず、そのまま斉藤くんの唇の上に、自分の唇を押しつけた。柔らかい。

 ゆっくりと離すと、改めて斉藤くんが間近にいることにドキドキした。

 すっごくリアルなキスしちゃった……。

 こうして近くで見ると、彫刻みたいな瞳をしている。目覚める前に、目に焼きつけておきたい。

 息がかかるほど近くで、じっと見つめる。

「もうお終い?」

 しばらく視線を絡ませた後、静かにそう聞かれた。

「ま、まだする。最後までする」

 ここから、どうやって進めたらいいんだろう。
 迷いながら、もう一度唇を押しつけると、今度は斉藤くんの舌が口の中にねじ込められた。

 熱い吐息と舌が口内を襲う。敏感な歯茎に触れたり、私の舌に絡ませたと思えば突然吸われる。息が上がり、身体の中を快感が迫り上がった。

「どう?」

 最後にチュッと軽くキスをされ、顔を覗きこまれる。

「う、上手すぎる。もしかして、慣れてる?」

 顔が赤いのを自覚しながら、聞いた。私の夢のはずなのに、想像以上だ。女の子に慣れているという設定の夢だったのなら、最悪だ。

「いいや。昔から、器用なんだ」
「そうなんだ」

 ちょっとほっとする。
 口の中を、自分じゃない誰かに蹂躙される恥ずかしさを知って、少し、この先へ進むことが怖くなった。

 でも、チャンスがあるなら掴まなくては。

 私は、胸の谷間を強調するようにしながら、潤んだ瞳で彼をじっと見た。

「ね、脱がせて」

 囁くように誘う。
 彼の手が私の後頭部にまわり、そっと引き寄せられる。彼の上に覆い被さるように密着して、この先どうなるんだろうと、ますますドキドキした。
 至近距離で、彼がそっと私の耳に囁く。

「ざーんねん」
「え?」
「意識にモヤがかかってきた。きっと、もう起きる」
「そんなぁっ」

 くすっと彼が笑い、微かな吐息が耳をくすぐった瞬間、彼の姿が消えた。
 私の下には、白いベッドのシーツしかない。

「一人じゃ、何もできないよ」

 そう呟くと、だんだんと私の意識にもモヤがかかり始めた。どこか違う場所へ引っ張られる感じがする。

 夢から遠ざかる。
 意識が、混濁する。

 キスだけだったかぁ。でも濃厚だったな。

 ピピピピピ。
 
 どこかで音がする。きっと目覚まし時計だ。

 そういえば、何で私の夢なのに斉藤くんが先に消えたんだろう。
 よく分からない。よく分からないけど、明日も、ラムネを……渡したい…な……。
 
 私の姿もまた、夢から消え去った。
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