純愛夢見エロス 〜夢の中で、ヤりましょう〜

秋風いろは

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最終話 33.夢の先へ

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「ぁ、はぁ、んん……あぁぁっ、はぁ……ッ」

 斉藤くんのそれが、奥まで潜り込んでくると同時に、びりびりと今まで想像だにしなかった強い快感が全身を駆け巡った。

 あの痛かった初体験は、何だったの……っ。

 あまりに高い嬌声だったせいか、斉藤くんが少し心配そうに頭を撫でた。

「大丈夫? 痛くない?」

 私は、それどころじゃない。
 内心、パニックだ。
 私の中の奥の方が、もっと欲しい、もっと激しく突いてと要求してびくびくと痙攣を始めている。

「痛くない、から、もっと……もっとして、気持ちいいの、早く欲しい、お願い、我慢できないっ……」
「くっ、そんなこと言われたら、まずいっ」

 突然、何かに耐えるような表情になると、「出る、ごめんっ」と言って、激しく動き始めた。

「あ、あぁっ、気持ち、いいっ、んっ、あぁぁぁぁぁぁぁー……っ」

 激しい快感に身を委ねる。もっと欲しくてたまらないのに、勢いよく抜かれて、お腹の上に白濁したものが放たれた。

「あー……、ごめん。ゴム、風呂場に持ってくるべきだった」
「大丈夫だよ、ちゃんと基礎体温測ってるし、今日は完全に安全日だから」
「それでも、ごめん。油断した。痛くないか心配で、心の準備が……。すぐ抜くつもりだったし、まさか2回目であんなに可愛いこと言われるとは思ってなくて。部屋に戻る頃には復活するから、安心して」
「復活、するんだ」

 あははと笑う。
 初めて嗅ぐ形容しがたい香りが、浴室に漂っている。

 それが、さっきまでの自分を思い出させて、赤面する。
 こんな明るくて声も響くようなところで、あられもなく叫んでしまった。
 もっと、とねだった気もする。
 今すぐ彼の記憶から、抹消したい。

 でも、身体の疼きはさっきから止まらない。
 普通の顔して普通に話しているけど、もっと先にある快感が知りたくて仕方がない。

 2回目で、こんなんになるんだ。
 もっとしたら、どうなっちゃうんだろう。

 一度シャワーでお互いをザーッと洗い流し、バスタオルで身を包んだままベッドへと移動する。

 ふかふかの大きいベッドに座ると、彼が「復活」と言ってゴムをつけた。

 まだ少し、バツの悪そうな顔している。
 でも、私はほっとしていた。
 高校生の時の夢の中では、私だけが感じていたし、初体験も入れただけで、彼は気持ちよくなっていない。

 初めて斉藤くんも気持ちよくなってくれたんだってことが、たまらなく嬉しい。

 ベッドの中央に移動し、私を上から見下ろしてキスをしようと近づいてくる斉藤くんに、理性があるうちにと話しかける。

「ねぇ、やっとだね。最初の夢で、私が抱いてってお願いして、やっと抱いてもらえるね」

 数年ごしに、やっと、望んでいた夢が現実で叶う。

「俺もずっと、我慢してきたしな」

 いつまで一緒にいられるんだろう。
 大学を卒業しても、働いても、ずっとずっと、死ぬまで一緒にいたい。

「優馬くん、愛してる」
「俺も。愛してるよ、桜ちゃん」

 彼は私に優しく口づけると、甘噛みをしながら、身体中を辿っていく。

 恐怖はもうない。お風呂場で入れてくれて、よかったと思う。安心して身を任せられる。

「ねぇ、もう入れて?」
「もう? 早すぎじゃ……いや、そんなこともないか」

 指で濡れていることを確認して、苦笑する。
 確かに早すぎかもしれないけど、さっきの気持ちよさを早く味わいたい。

「待ってたの? そんなにさっきの、気持ちよかった?」
「もー、聞かないで」
「いいよ。じゃぁもう、入れちゃうか」

 ゆっくりと、何の抵抗もなくぬるりと入ってくる。

「んんっ、っは……あ、あぁーっ!」

 満たされていく。
 むしろ、中にこれが入っている状態が、あるべき姿なんじゃないかと思える。
 離したくない。
 ずっと、私に気持ちよさを与えてほしい。

 半ば無意識に、自分の腰を押しつけてしまう。

「大丈夫そうだね」

 彼は欲の混じる瞳で笑うと、腰を軽く打ちつけながら、私の耳にしゃぶりついた。
 熱い息に耳への甘噛み、いやらしい音に快感が昂ぶっていく。

「あ、あん、は、あぁん……ッ」

 身体がどんどんと、悦だけの世界へ持っていかれるようだ。
 私の反応を見て、斉藤くんが耳から口を離すと、勢いよく動き始めた。

 頭が真っ白になって、ただ気持ちがいいことしか分からない。

「あ、あぁっ、んっ、くる、何かく、るっ、あ、あぁぁーーッ」

 身体が痙攣して、どこかに達した感じがする。
 なのに、際限のない快楽がまだ私を支配し続ける。

「気持ちよすぎて、出そう」
「いいよ、出して」
「まだ早すぎるだろ」

 斉藤くんの動きが少し、遅くなった。
 出す出さないは、調整できるんだろうか。よく分からない。

 今度は腰を高くまで持ち上げられて、最奥にまでやらしい音を立てて突き立てられた。

「あ、あぁん……ッ。お、奥ぅ、き、気持ちいいっ……」
「俺、もっ」

 余裕のなさそうな声で、何度も腰を高く持ち上げられ、最奥をぐりぐりと刺激される。

「ん、あ、あぁんっ、んッ、もうおかしくなっちゃうっ」
「ーーっ、いいよ。おかしくなって」

 お風呂場ではすぐだったのに、今回は長く刺激を与えられ続ける。
 喘ぎすぎて、声まで枯れてきた。

「……っ、絡みついて、く、よすぎるな。もう、出るかも」
「い、いいよ、出して、ん、イクっ、あぁぁっ」

 私ももう限界で、腰が砕ける寸前だ。

「じゃ、いくよ」

 一際激しい彼の動きに合わせて腰が跳ねる。

「あぁぁっ、気持ち、いい、きちゃう、くる、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁーーーーッ!」
「く……っ」

 絶頂を迎え、同時にぎゅっと抱きしめられる。
 何となく息遣いから、今出ているんだろうなと分かる。

 全身の力が抜けて、力無い手で彼の頭を撫でた。汗だくで、ぽたぽたと水滴が垂れてくる。

「幸せ」

 言葉を出す元気もない。
 短くそう言うと、彼も暖かい手で私の髪を撫で、「俺も」と返してくれた。

 ふと、最初の夢を思い出す。
 彼と身も心も結ばれて、最初に気持ちよくなったのが今でよかったなと思う。

 あの時、斉藤くんがただの性欲だけで、私の誘いに乗らないでくれてよかった。

 そう思えてしまうから、もうあのラムネ菓子を手にすることはできないんだろうなと思う。

 ゴムの片付けを終えて、隣に彼が寝そべった。
 早くシャワーを浴びた方がいいんだろうけど、あと少しだけこの心地よさに身を任せたい。
 とろんとした目で彼の頬に触れる。

「一緒に幸せになろうね」
「プロポーズみたいだな」
「プロポーズはもう、前にしてくれたでしょ」
「ん?」
「左手の薬指、予約するって」
「ああ、言ってたな」
「今でも有効?」
「もちろん」

 私たちの未来は、どうなっているんだろうか。
 夢から始まった、私にとっては夢のような物語だ。そんなの終わりは決まっている。

 2人はいつまでも、幸せに暮らしましたとさ。

 それしかないに、決まっている。

「これから、桜ちゃんの妄想には挿入が加わるのかな」
「はー、もう色々と台無しだね」

 きっと、もう不思議な駄菓子屋さんには迷い込めない。
 欲しい未来は一緒なんだから、そこには2人で一緒に辿り着こう。

ー終ー
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