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Ⅱ 魔王国の改革
8節 ダッキの魔王城生活 ①
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「只今帰ったぞう!」
獣人族達との交渉が行われた日の夜。族長が足を貸してくれたおかげで、獣人達を連れて当日中に帰宅(帰城)することができた。
「おお、もう帰ったのか。相変わらず仕事が早いな」
エイジたちの姿が上から見えたのだろうか、ベリアルは城門にて迎えてくれた。
「はい、これ契約書です、魔王様」
「確認した。ご苦労だった。で、お前の背後にいる彼らは?」
初めての魔王城に、ウズウズワクワクしている獣人たちのことだ。ベリアルと獣人たちは、お互い興味深そうな目で見合う。
「労働力という名目で、魔王城に招待しました。是非彼らには、魔王国がどんなものか知って頂きたく。今日は彼らに三階の宿舎を貸してやってください」
「基本私は、お前がしたいと言うことに、理が適っていれば異は唱えない。好きにするがいい」
「はっ! ありがとうございます、陛下」
そのまま獣人たちは、一階エントランスで待機。その間エイジは城中を駆け回り、数名の魔族を引き連れて戻ってくる。
「おい、君たち、彼らに城を案内してやってくれ」
「は、はぁ。かしこまりました」
その者たちに、めんどくさい役割を押し付けた。本来獣人は魔族語とは異なる形態の独自の言語を持っているが、ここでは不便なため、獣人について研究していた学者に翻訳を頼むことにしたのだ。また、彼らの習性を理解しているために、いろいろと配慮することもできる。
そして獣人達が全員いなくなったところで、再び執務室に向かった。ただ、一人だけついてくるヤツがいたが。
「へぇ、これが魔王城ですかぁ。面白いですわね、ご主人様」
ダッキだ。彼女は特例で、獣人っぽいが正確には幻獣である。つまり獣人のお仲間ではないため、基本エイジと行動を共にすることになった。それに、馬車の中で垣間聞いた彼女の逸話と、あの実力の前に、目を離すことなんてできないだろう。
そして、半日しか離れていないが、懐かしく感じる執務室の扉を開ける。今日はもう終業時間、お疲れ様の挨拶くらいはしようと向かった。そこには、当然のようにシルヴァがいた。
「お帰りなさいませ、エイジ様。秘書シルヴァ、並びに統括部所属員、貴方様の帰りを心待ちにしておりました。ですが、護衛である私に声のひとつもかけずに、勝手に外出されるのはいかがかと存じます。……ところで、貴方の腕にひっついている、その方は?」
「わたくしはぁ、新しい彼の専属秘書ですわ、てへ☆」
「な、秘書……⁉︎」
ガーン! という効果音が相応しい程にショックを受け、固まるシルヴァ。秘書ポジションを取られるのが、そんなにイヤなのか。上司としては意外でもあり、嬉しくもある。
「コイツのタチの悪い冗談だ。気にするな、シルヴァ」
揶揄ったダッキを咎めるように、頭頂に軽くチョップする。
「じ、冗談ですか……まったく、驚かさないでください」
「わたくしは本気でしてよ、ウフフ」
「な⁉︎」
普段の雰囲気からは想像出来ないほどに、シルヴァは動揺していた。珍しいことだし見てて面白いが、同時に脅威も感じる。やはり、ダッキは人を誑かすことが得意らしい。気をつけねばならぬ。
「ところでダッキよ。秘書になるということは、オレの手足として扱き使われてもいい、ってことだよな?」
「はっ、しまった!」
どうやら目先の人をイジる事だけ考えて、後先はあまり考えないようだ。こんなだから封印されてしまうんだ、そう思わずにはいられない。
「い・い・よ・な?」
「は、はいぃ‼︎」
「承諾したな? 言質取ったぞ」
「あっ、やってしまいましたわ‼︎」
どうやらコイツはボケもツッコミも、イジりもイジられもいけるらしい。
「なるほど、コイツは有能」
「どこがですか‼︎ あ~も~、コイツの前だとなんか調子狂うなぁ……」
「コイツ呼ばわりかよ。まあ、それはオレに惚れたからだろ?」
「えっ! あ、ああ、そうでしたね……アハハッ……」
これまた言質。命乞いで言ったあんなことやこんなこと、エイジはしっかり覚えている。それに単独でも一度は退け、幹部たちの助けを借りられる今なら、例え幻獣に対しても強気に出られる。逆らったり抵抗されても、多少の被害は出るかもしれないが、余裕で取り押さえられるのだ。
「ところで、オマエ今日どこで寝るんだ?」
「え、それはぁ、ご主人様と一緒に!」
「そうか。どうせオレと一緒に寝れば、良い布団にありつけるとか思ってるんだろ?」
「ギクッ!」
「……__わかりやすいなぁ、いや、元から隠す気がないんだろう__……まあいいさ、今日は許してやる」
「やったあ! 愛してますわ、ダーリン!」
「明日には部屋を手配してやるからな!」
「エイジ様と添い寝……うらやま__」
シルヴァが何かブツブツ言ってる。魔族化に伴い、聴覚が良くなったエイジには聞こえてるのだが……空気を読んで、聞かなかったことにする。
「ぎゅうう!」
そんな彼女に見せつけるように腕に抱きつくダッキは、煽る気満々だったが。
そんな遣り取りがあったものの、それ以上は大事になることはなく。そして二人は寝室へ。
「あのぉ、わたくし体を洗いたいのですけれど。ほら、戦闘で全身埃まみれですし、長い間封印されていたので」
「残念だが、魔王城に浴場はない」
まだ、無い。設置予定の地下三階は、まだ壁作りの途中である。
「え、てことは……皆さん不潔⁉︎ うわぁ……」
「いや、ちゃんと体と服の汚れを浄化する魔術がある。戦闘中に一度見せただろ。みんなそれを定期的に掛けているのさ」
ちなみに彼は、午前と午後の9時に、一日二回やっている。
「じゃあ、掛けるぞ」
エイジは呪文を唱えて魔術をかけてやる。本来ならばこの魔術は、魔力消費量はランク2程度だが、術式の難度はランク5から6、上級魔術に相当するわりかし高位なものである。実際に一人で一から組み立てるとなると、複雑すぎて挫折する。しかし、この魔術は研究が進んでいるので今ではかなり簡略化され、難度は3~4程度になっている。風呂嫌いや綺麗好きな研究者たちの熱意が見えるようだ。
「なるほどー。便利ですねぇ、これ」
「オレも風呂は好きなんだがな。効率で考えるとこちらの方がいい」
「おや、風呂に入ったことがあるんですの? 風呂なんて結構珍しいと思いますけども」
「ああ。実はオレ、この世界出身じゃなくて、異世界から来たんだよね」
「フォッ⁉︎」
「クス」
「いや、なんなんですのそれ⁉︎」
「ついやってしまったぜ……」
__しかしコイツ、意外と可愛いな。猫派から狐派に移ってしまいそう………はっ、もう既にオレはコイツの毒牙にかかってしまっているってのか⁉︎ しかし、あのモフモフの尻尾はズルイ。こんなん絶対モフりたくなるに決まってるだろ!__
「ま、今日は疲れたし、もう寝ようか」
「そ、そうですねぇ…………遂に、この時が。どうしましょう……どうされちゃうのかな……」
どうやら、不安と期待の入り混じった複雑な心境らしい。エイジはそんな彼女を促すと、自分も布団に入る。そして、ダッキに抱き付く。
「ひやぁ⁉︎」
ダッキは変な声を出し悶えていたが、エイジが暫くそのままにしていると、受け入れたように動かなくなった。
「わ、わたくしも準備ができましてよ……。さ、さあ、旦那様のお好きにどうぞ……」
「じゃあ、存分に堪能させて貰うとしようか!」
許可はもらった。ならばと左手で頭、特に耳を触り、右手で尻尾を撫でる。そして、顔を頭に押し付け深呼吸。フワフワモフモフの触感に癒されつつ、獣らしさと女の子の感じが混ざった素晴らしい香りに包まれて……最高にリラックスした状態で、彼は寝た。
「え⁉︎ 何もしないんですの⁉︎」
意識が落ちる直前、そんな声が聞こえた気がした。
獣人族達との交渉が行われた日の夜。族長が足を貸してくれたおかげで、獣人達を連れて当日中に帰宅(帰城)することができた。
「おお、もう帰ったのか。相変わらず仕事が早いな」
エイジたちの姿が上から見えたのだろうか、ベリアルは城門にて迎えてくれた。
「はい、これ契約書です、魔王様」
「確認した。ご苦労だった。で、お前の背後にいる彼らは?」
初めての魔王城に、ウズウズワクワクしている獣人たちのことだ。ベリアルと獣人たちは、お互い興味深そうな目で見合う。
「労働力という名目で、魔王城に招待しました。是非彼らには、魔王国がどんなものか知って頂きたく。今日は彼らに三階の宿舎を貸してやってください」
「基本私は、お前がしたいと言うことに、理が適っていれば異は唱えない。好きにするがいい」
「はっ! ありがとうございます、陛下」
そのまま獣人たちは、一階エントランスで待機。その間エイジは城中を駆け回り、数名の魔族を引き連れて戻ってくる。
「おい、君たち、彼らに城を案内してやってくれ」
「は、はぁ。かしこまりました」
その者たちに、めんどくさい役割を押し付けた。本来獣人は魔族語とは異なる形態の独自の言語を持っているが、ここでは不便なため、獣人について研究していた学者に翻訳を頼むことにしたのだ。また、彼らの習性を理解しているために、いろいろと配慮することもできる。
そして獣人達が全員いなくなったところで、再び執務室に向かった。ただ、一人だけついてくるヤツがいたが。
「へぇ、これが魔王城ですかぁ。面白いですわね、ご主人様」
ダッキだ。彼女は特例で、獣人っぽいが正確には幻獣である。つまり獣人のお仲間ではないため、基本エイジと行動を共にすることになった。それに、馬車の中で垣間聞いた彼女の逸話と、あの実力の前に、目を離すことなんてできないだろう。
そして、半日しか離れていないが、懐かしく感じる執務室の扉を開ける。今日はもう終業時間、お疲れ様の挨拶くらいはしようと向かった。そこには、当然のようにシルヴァがいた。
「お帰りなさいませ、エイジ様。秘書シルヴァ、並びに統括部所属員、貴方様の帰りを心待ちにしておりました。ですが、護衛である私に声のひとつもかけずに、勝手に外出されるのはいかがかと存じます。……ところで、貴方の腕にひっついている、その方は?」
「わたくしはぁ、新しい彼の専属秘書ですわ、てへ☆」
「な、秘書……⁉︎」
ガーン! という効果音が相応しい程にショックを受け、固まるシルヴァ。秘書ポジションを取られるのが、そんなにイヤなのか。上司としては意外でもあり、嬉しくもある。
「コイツのタチの悪い冗談だ。気にするな、シルヴァ」
揶揄ったダッキを咎めるように、頭頂に軽くチョップする。
「じ、冗談ですか……まったく、驚かさないでください」
「わたくしは本気でしてよ、ウフフ」
「な⁉︎」
普段の雰囲気からは想像出来ないほどに、シルヴァは動揺していた。珍しいことだし見てて面白いが、同時に脅威も感じる。やはり、ダッキは人を誑かすことが得意らしい。気をつけねばならぬ。
「ところでダッキよ。秘書になるということは、オレの手足として扱き使われてもいい、ってことだよな?」
「はっ、しまった!」
どうやら目先の人をイジる事だけ考えて、後先はあまり考えないようだ。こんなだから封印されてしまうんだ、そう思わずにはいられない。
「い・い・よ・な?」
「は、はいぃ‼︎」
「承諾したな? 言質取ったぞ」
「あっ、やってしまいましたわ‼︎」
どうやらコイツはボケもツッコミも、イジりもイジられもいけるらしい。
「なるほど、コイツは有能」
「どこがですか‼︎ あ~も~、コイツの前だとなんか調子狂うなぁ……」
「コイツ呼ばわりかよ。まあ、それはオレに惚れたからだろ?」
「えっ! あ、ああ、そうでしたね……アハハッ……」
これまた言質。命乞いで言ったあんなことやこんなこと、エイジはしっかり覚えている。それに単独でも一度は退け、幹部たちの助けを借りられる今なら、例え幻獣に対しても強気に出られる。逆らったり抵抗されても、多少の被害は出るかもしれないが、余裕で取り押さえられるのだ。
「ところで、オマエ今日どこで寝るんだ?」
「え、それはぁ、ご主人様と一緒に!」
「そうか。どうせオレと一緒に寝れば、良い布団にありつけるとか思ってるんだろ?」
「ギクッ!」
「……__わかりやすいなぁ、いや、元から隠す気がないんだろう__……まあいいさ、今日は許してやる」
「やったあ! 愛してますわ、ダーリン!」
「明日には部屋を手配してやるからな!」
「エイジ様と添い寝……うらやま__」
シルヴァが何かブツブツ言ってる。魔族化に伴い、聴覚が良くなったエイジには聞こえてるのだが……空気を読んで、聞かなかったことにする。
「ぎゅうう!」
そんな彼女に見せつけるように腕に抱きつくダッキは、煽る気満々だったが。
そんな遣り取りがあったものの、それ以上は大事になることはなく。そして二人は寝室へ。
「あのぉ、わたくし体を洗いたいのですけれど。ほら、戦闘で全身埃まみれですし、長い間封印されていたので」
「残念だが、魔王城に浴場はない」
まだ、無い。設置予定の地下三階は、まだ壁作りの途中である。
「え、てことは……皆さん不潔⁉︎ うわぁ……」
「いや、ちゃんと体と服の汚れを浄化する魔術がある。戦闘中に一度見せただろ。みんなそれを定期的に掛けているのさ」
ちなみに彼は、午前と午後の9時に、一日二回やっている。
「じゃあ、掛けるぞ」
エイジは呪文を唱えて魔術をかけてやる。本来ならばこの魔術は、魔力消費量はランク2程度だが、術式の難度はランク5から6、上級魔術に相当するわりかし高位なものである。実際に一人で一から組み立てるとなると、複雑すぎて挫折する。しかし、この魔術は研究が進んでいるので今ではかなり簡略化され、難度は3~4程度になっている。風呂嫌いや綺麗好きな研究者たちの熱意が見えるようだ。
「なるほどー。便利ですねぇ、これ」
「オレも風呂は好きなんだがな。効率で考えるとこちらの方がいい」
「おや、風呂に入ったことがあるんですの? 風呂なんて結構珍しいと思いますけども」
「ああ。実はオレ、この世界出身じゃなくて、異世界から来たんだよね」
「フォッ⁉︎」
「クス」
「いや、なんなんですのそれ⁉︎」
「ついやってしまったぜ……」
__しかしコイツ、意外と可愛いな。猫派から狐派に移ってしまいそう………はっ、もう既にオレはコイツの毒牙にかかってしまっているってのか⁉︎ しかし、あのモフモフの尻尾はズルイ。こんなん絶対モフりたくなるに決まってるだろ!__
「ま、今日は疲れたし、もう寝ようか」
「そ、そうですねぇ…………遂に、この時が。どうしましょう……どうされちゃうのかな……」
どうやら、不安と期待の入り混じった複雑な心境らしい。エイジはそんな彼女を促すと、自分も布団に入る。そして、ダッキに抱き付く。
「ひやぁ⁉︎」
ダッキは変な声を出し悶えていたが、エイジが暫くそのままにしていると、受け入れたように動かなくなった。
「わ、わたくしも準備ができましてよ……。さ、さあ、旦那様のお好きにどうぞ……」
「じゃあ、存分に堪能させて貰うとしようか!」
許可はもらった。ならばと左手で頭、特に耳を触り、右手で尻尾を撫でる。そして、顔を頭に押し付け深呼吸。フワフワモフモフの触感に癒されつつ、獣らしさと女の子の感じが混ざった素晴らしい香りに包まれて……最高にリラックスした状態で、彼は寝た。
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