私の旦那は変わり者

満夜

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智と美穂

ふたり。

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 「貴方は今、幸せですか?元気でやってますか?」
 神様は卑怯だ。
 世の中には幸せな人、不幸な人がいる。全員幸せっていう運のいいことは出来ない。
 俺の名は智。ある日突然俺の前から一人の女性が姿を消した。不幸にも交通事故だった。
 でも俺は事故をおこした奴のことを恨んではいない、なぜあの時家まで彼女を送ってあげなかったのか、意地でも送ると言ったら彼女は今でも俺の隣にいたかもしれない。自分への罪悪感だけが俺を責め続ける。
 あれから数年経った今も彼女のことを忘れた日は一日もない。彼女のたった一枚の写真はスマホに変わってもずっと大切に保存してある。そのぐらい俺にとってかけがえのない人だったからだ。彼女は俺の青春時代の高校三年間ずっと隣にいた。
 
 彼女は突然転校生として俺の前に現れた。
 名前は美穂。
 偶然席が前後だった。聞いてみると取っている授業も同じだという。
 俺は転校してきて何もわからない美穂に色々な事を教えた。
 美穂とは日が経つにつれて共通の趣味があることを知り、さらに仲が深まっていった。
 俺はバスケ部に所属している。そこに興味を持った美穂がこんなことを口にする。
 「私、バスケ部のマネージャーやりたい。智のこともっと知りたいの。」
 目が丸くなった。美穂は大人しい性格なのにいきなりバスケ部のマネージャーやりたいだなんてセリフが美穂の口から出てきた事が不思議で仕方なかった。
 俺はバスケ部の顧問に一言伝え、美穂をマネージャーとして迎え入れた。
 その後というもの、俺たちはプライベートでもよく会うまでに仲は進展していたんだけど恋人にまではいかなかった。
 その理由は俺にある。俺がものすごく鈍感だからだった。
 高校2年の修学旅行は沖縄に行った。その時はなぜかずっと美穂と二人っきり。周りが二人きりにさせてるようにも思えた。
 結局沖縄デートをするものの、進展はなし。いつも通り楽しかった。だからカップルになるのを遠ざけたのかもしれない。
 
 時は流れて高校三年のクリスマス。
 「お前らいつも一緒にいるのに好きとかいう感情ないわけ?」
 と友達に言われる程距離が近くなっていた。
 やっと俺の鈍感な心は覚醒する。やっと美穂の事が好きということがわかったのだ。
 でもまだ告白はしない。思い切ったことをしよう。美穂は赤面するだろうが俺はやる。
 「ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください。」
 そのセリフはほとんど全校生徒がいる前で発せられた。
 俺も美穂も赤面だったに違いないがそれほど大きな愛という訳です。
 高校を卒業した。大学は別だったが大学生活以上にお互いは愛し合っていた。
 そう、あの事故がおこるまでは……
 
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