【R18】恋情

貴水

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12.交わり

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「……っ……ん……」

「……ん……」 

 図書室の一角。本棚に四方に囲まれたスペース。

 誠の制服の上着を床に敷き、その上で二人は絡み合っていた。

 セーラー服の銀ボタンは誠によって外され、その中の下着も定位置からずらされた形だ。

 あまり大きくはない小ぶりの胸を誠に貪られる。

(……誠……様)

 ちゅうっと乳首を吸われ、ペロリと舌で転がされる。

 その行為を何度も繰り返された……。

「……っ……」

 京子は羞恥心を感じる余裕すらなく、ただただ誠の与えてくる行為に答えるのがやっとだった。

 誠の愛撫の合間に聞こえた5時限目の授業開始の鐘の音……。

 今、辺りには人の気配も感じない。

 二人の絡み合う音のみが聞こえた。

 

「ふ……ん……」

 誠の与えてくる刺激によって声が漏れる。

 いつの間にかスカートの中の下着は脱がされ、京子の下半身は隠すことができない状態になっていた。

(あ…………)

 誠の重みが増す。

「!」

 突如、めりめりとした熱い塊が京子を貫いた。

「ああっ!」

「……っ……」

 二人は今、繋がったのだ。

 ぶるぶると震える。腰が、太腿が、ヒクヒクと膣なかが蠢いた。

 熱くて、痛い、がそれでも……嬉しい……。

――至極幸せ……とは、こういう事を言うのかもしれない……と京子は思った。


 暫し黙っていた誠が口を開く。

「……かわいい……よ」

 ふと、耳をちゅうっと吸われながら囁かれた。

「誠……さま…………好き……」

 少し震えながら……。

 ギュッとしがみついて答えた。

 

 さらにゆるゆると腰を動かされる。

「……ふ……」

(……せ……い……さま?)

 誠の表情を見て、京子はゾクリとした。

 美しい顔に、赤く情欲した表情――。

 自分は、この愛しい誠ひとを感じさせる(気持ちよくさせる)事が出来るのだと……。

 女おんなに生まれてきてよかった……と――。


(……ああ。今、私は誠様と繋がっているんだ……誠さま……と……!)


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